2019/12/28 - 2019/12/29
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norijiroさん
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この旅行の前、書店でたまたま『ラオスにいったい何があるというんですか?』という文庫本が目に止まった。かの人気作家、村上春樹氏による紀行文集である。彼もルアンパバーンに入る前にハノイを経由したようで、ラオス編の冒頭には「ヴェトナムの人に『どうしてラオスなんかに行くんですか?』と不審そうな顔で質問された。その言外には『ヴェトナムにない、いったい何がラオスにあるというんですか?』というニュアンスが読み取れた」と書かれている。山中の田舎で何もないところだと思われているのだろうか。
さすが秘境、隣国からの認識ですらこの有様なのだ。やはり実際に現地に行って確かめるしかないだろう。果たしてラオスにいったい何があるのか。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2日目の朝。今日もどんより。そして寒い。東京だと晩秋といったところか。ホーチミン市と違って四季のあることがハノイの自慢、と聞いたことがある。ハノイ市民はホーチミン市への優越感と朝の寒さに打ち震えているか?
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朝食はホテルのフォー。熱々のスープが一家4人の二十臓二十四腑にしみわたる。
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ホテルを後にして空港へ向かう。郊外への下り線にもかかわらず激しく渋滞しており、特にバイクの量が尋常でない。バイクの海のなかを車が突き進んでいくような感じで、北極海を航行する砕氷船のようだ。
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2014年に完成したノイバイ空港の国際線ターミナルは日本の協力で建設されたらしく、記念碑もあった。そういえば、この空港建設をテーマにした日本の建設会社のテレビCMを見たことがある。
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ベトナム・ラオス間の往復はあのベトナム航空となる。平穏なフライトであることを祈りたい。現地までは西南西の方角へ約1時間と近い。
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無事にルアンパバーンへ到着。揺れもほとんどなく快適であった。やればできるじゃないか。
空港は市街地からそこそこ近いものの、重い荷物を引いて歩けるほど近くはないという微妙な距離。気合いの入ったバックパッカーなら歩けるだろう。公共交通機関は乗り合いタクシーしかなく、乗り場係の裁量で見ず知らずの数グループずつワゴン車に振り分けられ、押し込められる。
タクシーカウンター横ではハネムーン風のイギリス人カップルが激高していた。「わざわざ本国でプライベートタクシーを予約してきたのに、なんで乗り合いなんだ!」ということらしい。残念ながら、ここラオスでは社会主義的集団的振る舞いが奨励されているのか、誰であれ平等に乗り合いタクシーに押し込められるよりほかない。金さえ払えばいくらでも独占できる資本主義のタクシーとは違うのだ。 -
いくつかのホテルなどを経由しながら、空港から30分ほどで滞在前半の宿「Lotus Villa」へと到着。ルアンパバーンの観光スポットは、メコン川と支流の合流地点に形成された小さな半島状の地区に集中している。このホテルは半島地区のほぼ中央にあり、どこへ行くにも便利。
ロータス ヴィラ ホテル ホテル
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ホテルの中庭兼朝食会場。植物の勢いに熱帯のパワーを感じる。緯度は大きく変わらないはずのハノイより気温が格段に上がっており、半袖で十分。陽が燦々と降り注いでいる。秘境マジックだろうか。
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まずは遅い昼食。ホテルすぐ近くの「ナンタオ」で、ラオス名物のカオソーイを食べる。カオソーイはベトナムのフォー、シンガポールのラクサと並んで東南アジア三大汁麺に数えられる……というのはでまかせであり、そのような事実は一切ない。だが、そう断言したくなるくらい、屋台や専門店、大衆食堂からこじゃれたレストランに至るまで、あちこちでオーダー可能だ。担々麺のようないわゆる肉味噌のせ麺で、店によって味がかなり違う。日本の味噌のような大豆感が強く、ここに香草の風味と少々の辛さが加わる。エスニックななかにも郷愁を感じさせる味で、意外とくせになる。
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ラオスの炒飯。タイの炒飯によく似ていて若干の甘みがある。
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地元民御用達だそうで、まさにローカル食堂の趣きであった。
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食後はメインストリートをぶらぶらと。道の両脇には観光客向けのレストランや土産物店が立ち並んでいる。カフェやバーなんかもあって、なかなか世俗的な秘境だな。
シーサワンウォン通り 散歩・街歩き
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しばらく歩き、国立博物館へ到着。入り口横ではパバーン仏を安置するお堂「ホー・パバーン」が西日に照らされる。時間が遅く、この日はお堂の外観のみを見学。金ぴかデコレーションが目にまぶしい。
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現在は博物館となっている旧王宮。ラオスはかつて大きく3つの王国に分かれており(「三王国時代」というらしい)、そのうちのルアンパバーン王国の都がこの地に置かれていた。こちらも時間が遅かったので、内部の見学はまた後日。
王宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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いつの間にか日も暮れた。
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夜になるとメインストリートはナイトマーケットに様変わり。店は多いものの完全に観光客向けで、売っている品はどの露店でもほぼ同じである。
ナイトマーケット 市場
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夕食は近くの食堂(店名不詳)に適当に入る。まずはラオスのビール・ビアラオ。国内シェア99%とも言われている超人気ブランドだ。原料に米が加えられているのが特徴だという。もっさり感もなく、適度なコクもあって飲みやすい。試供品っぽいグラスもなかなかいい味を出している……と思っていたが、この「GOLDEN MOUNTAIN」グラスは醤油に付属するオマケであるらしい。どういうわけか、どこの店でもこのグラスが広く活用されていた。
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ラオスの名物料理・ラープ。挽肉を香辛料とともに甘辛の醤油風味に炒めたもので、タイのガパオのイメージに近い。白飯にこの上なくよく合う。油断していると、内部に混入している激辛唐辛子の破片を直に舌にのせることになるので要注意。
ラオスは周辺の国と違い、もち米が主食である。ただ、かなり硬めに炊いてあるので、全然もっちりしていない。硬めの日本米といったところか。 -
皿の上に無造作にのせられた揚げ魚。潔いほどにシンプル極まりない。この塩味のみの丸揚げが意外といける。その辺の川で獲れたものなのだろうが、臭みもなくサクッと香ばしい仕上がり。
日本で食べられる東南アジアの料理といえば、タイとベトナムが圧倒的二強といえるが、ラオス料理ももっと評価されてよいと思う。 -
翌朝。ルアンパバーンの朝といえば、何と言っても僧侶による托鉢である。古都ということで数多くの寺院が密集しており、毎朝多くの托鉢僧を見ることができるという。時間はだいたい5時半ごろで、ちょうどホテルの前の道が托鉢コース?になっているようだ。早起きして見学してみることにした。
が、初日は見事に大失敗。頑張っていったん5時ごろ起き、部屋から通りを見下ろしても誰もいない。隣家に人の気配があるものの、真っ暗で人っ子一人いない。托鉢時にたくさんの観光客が道路脇に並んでる写真を見ていたので、「きょうは休みなのだろう」と判断し(そんな訳ない)、二度寝を敢行してしまった。ところが、しばらくすると急に大勢の足音が聞こえだす。慌てて飛び起きて通りを確認すると、あろうことか托鉢がはじまっているではないか! すぐに子どもたちをたたき起こして外へ向かったが、ほとんど終わっていた……。
どうもホテル前の通りは地元密着型の裏通りらしく、観光客がたくさんいるのは、逆側のメインストリートのほうであるらしい。また明日チャレンジしよう。なお、写真ではカメラの光補正の関係でそこそこ明るく見えるが、実際は完全に闇夜である。 -
托鉢僧が過ぎ去りし早朝のルアンパバーン。犬しかいない。
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寝不足の長男。明日も早いぞ。父親の判断ミスを許せ。
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朝食後は少し昼寝をして寝不足を解消し、お昼前に寺巡りに出発。村上氏の前掲書では、とにかくゆっくりと時間をかけて寺院をめぐることを勧めている。自分が見たいものをみつけて、時間をかけて想像力を働かせて見ていくと面白い、ということらしい。
古都だけあって、お寺はいたるところにある。まずはホテル近くの「ワット・セーン」へ。ワット セーン スーク ハラム 寺院・教会
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なかなか愛嬌のある黄金の狛犬にお出迎えいただいた。
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立派な入り口。壁の絵もなかなか豪華である。残念ながら中には入れず。
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境内にはボートも展示してあった。ラオスのなかでも川に近い寺院の特徴らしい。船首の蛇神?を覆っているビニールシートの色彩が結構生々しく、ちょっと、いやかなり怖い。
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続いて、隣の「ワット・ソプ・シカラム」。こちらは本堂内部に入ることができ、念願の本尊とのご対面がかなった。表情豊かな大小さまざまな仏像が置かれており、なかなかポップでキャッチーな楽しい雰囲気である。
ワット ソプ シカラム 寺院・教会
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修行僧が行き交うなか、鮮やかな熱帯の花の下でしばし休憩。昼下がりの学校という感じで、のんびりした空気が流れている。
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これまでの2つのお寺は観光客どころか見学者もほとんどおらず、地元のご鎮守さまといった雰囲気であった。そんな日常風景のなかを半島の先端方向に進んでいくと、突如、といった感じで土産物店が立ち並びはじめ、観光地仕様に早変わり。この先にあるのは、世界遺産ルアンパバーンを象徴する寺院といわれる「ワット・シェン・トーン」である。
当地でもかなりの古刹の一つだというが、建立は1560年と、日本人の感覚からするとそれほど古くはない。古代の街並みは15世紀末に外敵によって破壊されているようで、現在につながる街の起源はその頃らしい。ワット シェントーン 建造物
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大胆に湾曲した屋根が特徴だという本堂。黒と金の壁もなかなかモダンな感じだ。屋根の上の黄金の尖塔は寺院の格を表しているらしく、なんと17本もある(先ほどの「ワット・セーン」は7本だった)。
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本堂内部。涼しい風が吹き抜け気持ちいい。あまりの居心地のよさに、一度座ると簡単には立ち上がれない。人間をダメにする本堂、と言えそうだ。
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本堂の後部外壁には、「黄金の木」と呼ばれるモザイク画が描かれている。色とりどりの石が輝いており、なかなか美しい。いつもなら、ほぉー、という感じでざっと見て終了なのだが、にわかハルキストとなったわれわれは時間をかけて想像力を働かせる。が、長考の果ての結論は「木だね……」となり、自らの感受性の鈍さに扼腕するばかりであった。
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初代ラオス国王・シーサワーンウォン王の葬儀の際に使われたという船形の霊柩車。黄金の蛇が神々しい。
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霊柩車庫には多数の仏像も収められている。日本の寺だと、仏像はある程度独立して収められていることが多いような気がするが、ラオスではとにかく群生している。どこもかしこも三十三間堂状態なのだ。スラッとしたスタイルはルアンパバーンの特徴だというので、群生に適したスタイルともいえる。
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寺院めぐりの後は、ホテル近くの「ポポロ」へ。
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なんとピザ。秘境でも本格イタリアンを口にできる時代である。ただ、やはり価格はそれなりに高く、1枚800円くらいはした。
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食後は早起きのためか眠くなり、ホテルでしばし昼寝。時間に追われない気ままな旅も悪くない。目がさめるとすでに夕暮れ時であった。
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昼は禁断のイタリアンだったため、夜は軌道修正してザ・ラオス。植民地時代に建てられた王族の別荘を改装したという「タムナック・ラオ」で、ラープをメインに、スープやソーセージなど。
タムナック ラーオ 地元の料理
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こちらは魚のスープ(手前)がメイン。これが辛い。生命の危機を感じるほど辛い。数年ぶりに食べ物で泣いた。辛さ耐性はそこそこあるかと思っていたが、ここでは誰もが己の限界を知ることになる。東南アジアの唐辛子は、日本のものと比べて筋金入りだ。
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あまりの辛さのために徹底的に取り除かれた凶悪な唐辛子たち。ちょっと肉厚なのが恐ろしい。涙で写真もぼやけるぜ。
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食後、屋台の搾りたてジュースで辛さを癒す。ちょっと衛生状態が気になったが、一刻も早く唐辛子の後遺症をどうにかしないと命にかかわる。ラオス料理は全体的に素朴な味わいで、それほど辛くないものが多い。が、油断していると時々とんでもない刺客が現れる。
さて、明日は托鉢リベンジである。早起きに備えて寝なければ。
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2019年子連れラオスの旅
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