伏見散策～城南宮、今熊野観音寺、東福寺のモミジ

2023/11/28 - 2023/12/01

家人が90歳超親族3名のご機嫌伺のため京都へ行くこととなり、荷物持ち・運転手として同行、親族宅に3泊。空いた時間に一人で伏見方面を徘徊、さらに紅葉を愛でるべく今熊野観音寺、東福寺を拝観した。
[行程概略]
11/28（火）のぞみ42 東京14:30→京都16:46。ウィークデイ昼間とあって新幹線は混雑無し。近鉄→京阪と乗り継ぎ伏見区の親族宅へ。
11/29（水）AM長建寺、十石舟乗り場あたりを散策後、墓参りのため親族一人も加え車で宇治川沿いの月橋院を訪問、住職に挨拶。PM別の親族宅を訪問、その後城南宮を参拝、神苑を散策。参拝者が少なく、手入れの行き届いた庭園をゆったりと見て回った。
11/30（木）AM京阪電車中書島→東福寺。徒歩で九条通り→泉涌寺道を上り御寺泉涌寺総門をくぐって今熊野観音寺へ。今年5月拝観時頭上を覆う青もみじを見て、紅葉を期待して今回の参詣を決めた。帰りは九条通りの手前で左折、住宅街を通り抜け東福寺塔頭勝林寺・霊源院・退耕庵・同聚院を経て臥雲橋からの紅葉を堪能し東福寺境内へ。方丈庭園（拝観料\500）、洗玉澗・開山堂・通天橋（拝観料\1,000）を巡り、鳥羽街道駅へ。さすがに紅葉の名所だけあって、ウィークデイにも拘わらず拝観者多数。駅への途中、倉庫を改造したような食堂で昼食。京阪鳥羽街道→藤森、徒歩で藤森神社へ。参拝後墨染駅まで歩き、京阪墨染→中書島。その後親族訪問で伏見ー香里園を車で往復。夕食は家人友人を交え、大倉酒造（月桂冠）経営の月の蔵人。日本酒利き酒セットなど痛飲。
12/1（金）AM竜馬通り、納屋町、大手筋一帯を散策し御香宮神社を参拝。PM親族宅を辞し、のぞみ400京都14:54で帰京、東京着17:06。

エリア 伏見(京都)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線 私鉄 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

左側イチョウが長建寺

辯天祭 祭り・イベント

濠川支流を挟んで長建寺対面は大倉酒造の黒塀

月桂冠大倉記念館 美術館・博物館

同じく対面には十石舟乗り場。ウィークデイにもかかわらず観光客が乗船しておりすぐに出発した。

十石舟 三十石船 乗り物

長建寺山門　門に比べ屋根部分が小さく珍しいと書いてあった。黄檗の萬福寺に似て唐様。

辯天祭 祭り・イベント

奥が本堂。大きな寺ではない。

辯天祭 祭り・イベント

本堂　元禄12年(1699年）伏見奉行建部内匠頭が中書島開拓にあたり弁財天を深草から移し祀ったのが起源とあった。2月には山伏が護摩火を焚く。

辯天祭 祭り・イベント

建部内匠頭が寄贈した灯篭。

辨財天 長建寺 寺・神社・教会

閼伽水　もともと伏見は伏水と書いたとのこと。

辨財天 長建寺 寺・神社・教会

墓参り、住職に挨拶で訪れた月橋院。

月橋院門前のモミジ。奥の道路は京都外環状線。更にその南側に京阪宇治線、宇治川。

駐車場、塀に沿った見事なモミジ。

城南宮　東の鳥居

城南宮 寺・神社・教会

城南宮末社　東の鳥居をくぐり参道を進むと右側に末社が二社あった。

城南宮 寺・神社・教会

末社の先にある菊水若水と書いてあった手水舎　ペットボトルに入れて持ち帰る人がいた。さすが伏見だ。　　

城南宮 寺・神社・教会

手水舎の横、参道を右に入ると城南鳥居。鳥居の奥に見える拝殿。

城南宮 寺・神社・教会

拝殿

城南宮 寺・神社・教会

本殿　平安遷都の時、国の安泰と都の守護を願って創建されたという。平安後期城南宮を取り囲んで離宮が多数築かれ院政の拠点となったとあった。

城南宮 寺・神社・教会

参拝を済ませ横の授与所で\800の神苑拝観券を購入して入場。神苑は二つに分かれている。最初の庭は境内社殿の外周に配置されている。入ると「春の山」と題された庭。昭和の造園家中根金作の作庭。

城南宮 寺・神社・教会

春の山のしだれ梅　梅の花の季節は見物客で混雑するのだろう。

城南宮 寺・神社・教会

春の山から平安の庭への道

城南宮 寺・神社・教会

本殿の裏にも季節に合わせ咲くよう様々な花が植えられている。パンフレットには季節ごとの花の写真が掲載されている。

城南宮 寺・神社・教会

平安の庭

城南宮 寺・神社・教会

菊がまだ咲いていた。

城南宮 寺・神社・教会

見事なモミジに目が癒される。

城南宮 寺・神社・教会

紅葉のピークでの拝観でラッキー！

城南宮 寺・神社・教会

錦鯉が集まっているのは、何かを食べているのだろう。モミジの落葉との共演。

城南宮 寺・神社・教会

グラデーションが美しい。

城南宮 寺・神社・教会

苔の庭　平安の庭らしく曲水の宴が行われる。

城南宮 寺・神社・教会

奥が曲水の宴が行われる遣水　

城南宮 寺・神社・教会

最初の庭の拝観が終わり参道を横切り再入場すると更に庭が続く。室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭と続く。

城南宮 寺・神社・教会

室町の庭　橋が架かっている島は蓬莱島。松が植えてある。

城南宮 寺・神社・教会

室町の庭　奥左は藤棚。藤、ツツジのシーズンは別の趣なのだろう。

城南宮 寺・神社・教会

小川とツツジの緑とモミジの赤。

城南宮 寺・神社・教会

モミジの奥に見えるのが桃山の庭

城南宮 寺・神社・教会

桃山の庭　広々とした芝生が大海原を表すという。

城南宮 寺・神社・教会

城南離宮の庭

城南宮 寺・神社・教会

神苑出入口の巫女さん　授与所の巫女はマスク着用であったが、やはり巫女さんはマスクなしでしょう。快く撮影に応じてくれた。

城南宮 寺・神社・教会

中書島駅で遭遇した京阪特急。大阪万博PRの塗装が施されていた。

中書島駅 駅

御寺泉涌寺総門　今年2度目の訪問。この辺りは5月と変わらず青々としていた。

御寺泉涌寺 寺・神社・教会

総門をくぐり参道を数分上って行くと左に今熊野観音寺入口。坂を下っていく。

今熊野観音寺 寺・神社・教会

坂を下ると参道に覆いかぶさるモミジが陽の光を浴びていた。

今熊野観音寺 寺・神社・教会

鳥居橋を渡って境内へ入る。

今熊野観音寺 寺・神社・教会

鳥居橋を渡って振り返る。

今熊野観音寺 寺・神社・教会

陽が当たっているモミジと当たっていないモミジで微妙に色合いが異なって見える。　

今熊野観音寺 寺・神社・教会

参拝客はこの程度。混雑なくゆっくり紅葉を堪能。

今熊野観音寺 寺・神社・教会

子まもり大師　モミジが光背のよう。

今熊野観音寺 寺・神社・教会

本堂

今熊野観音寺 寺・神社・教会

ボケ封じ観音と大師堂　一年2回お参りした故、もう大丈夫。。

今熊野観音寺 寺・神社・教会

手水鉢にモミジが沈んでいて趣あり。

今熊野観音寺 寺・神社・教会

東福寺塔頭の勝林寺　門を入るとすぐに花手水

毘沙門堂 勝林寺 寺・神社・教会

苔庭に蛇の目傘が多数置いてあった。案内の女性に由緒があるのか聞いたところ、単に参拝者を喜ばせるためとの返事であった。

毘沙門堂 勝林寺 寺・神社・教会

吉祥紅葉　あまりの美しさに吉祥天が宿るとされているとのこと。

毘沙門堂 勝林寺 寺・神社・教会

燃えるような色のモミジが目にしみる。

毘沙門堂 勝林寺 寺・神社・教会

庭の奥の手水鉢にも花。

毘沙門堂 勝林寺 寺・神社・教会

本尊の秘仏、毘沙門天と脇侍吉祥天、善膩師童子。Home Pageより。
特別公開期間でラッキーだった。

毘沙門堂 勝林寺 寺・神社・教会

東福寺塔頭龍眠菴の見事なモミジ　寺自体は非公開。

龍眠菴の隣に位置する塔頭霊源院

霊源院 寺・神社・教会

境内に入ると可愛らしいお地蔵さんが出迎える。

霊源院 寺・神社・教会

お地蔵さんはあちこちにいらっしゃる。霊源院には徳川の武将水野勝成の墓がある。隻眼の伊達政宗を描いた肖像画も所有しているとのこと。

霊源院 寺・神社・教会

塔頭の退耕庵、同聚院

退耕庵 寺・神社・教会

同聚院門前を更に南に下ると臥雲橋　橋上から通天橋を望む。

通天橋(東福寺) 名所・史跡

臥雲橋からは無料でこの紅葉を楽しむことができる。　

通天橋(東福寺) 名所・史跡

臥雲橋を通過して振り返る。

通天橋(東福寺) 名所・史跡

日下門から境内に入ると本堂がある。東福寺展のポスターが掲示されていた。5月に上野東博で参観した。京都国立博物館で開催中。

東福寺 寺・神社・教会

庫裡が方丈庭園への入口となっている。拝観料\500。庭園は昭和の著名な作庭家重森三鈴の代表作。

東福寺 寺・神社・教会

八相の庭と大方丈

東福寺 寺・神社・教会

八相の庭と恩賜門　昭憲皇太后の寄進とあった。

東福寺 寺・神社・教会

八相の庭と恩賜門　昭憲皇太后の寄進とあった。

東福寺 寺・神社・教会

井田市松

東福寺 寺・神社・教会

方丈通天台から望む通天橋

通天橋(東福寺) 名所・史跡

小市松

東福寺 寺・神社・教会

別料金\1,000を払って洗玉澗→開山堂→通天橋と回る。東福寺モミジのメインの場所。洗玉澗は三ノ橋川の渓谷で両岸にモミジ。東福寺境内には桜は1本もないと聞いた。

通天橋(東福寺) 名所・史跡

洗玉澗左岸　さすがウィークデイでも拝観者は多い。

通天橋(東福寺) 名所・史跡

左岸を下る。

通天橋(東福寺) 名所・史跡

通天橋を見上げる。

通天橋(東福寺) 名所・史跡

洗玉澗の一番低い辺り

通天橋(東福寺) 名所・史跡

経堂

通天橋(東福寺) 名所・史跡

右岸から見上げる通天橋

通天橋(東福寺) 名所・史跡

この先が通天橋

通天橋(東福寺) 名所・史跡

開山堂と庭園　やはり市松模様だ

東福寺 寺・神社・教会

通天橋から見る方丈、本堂

通天橋(東福寺) 名所・史跡

方丈および付属する通天台

通天橋(東福寺) 名所・史跡

通天橋から望む洗玉澗と臥雲橋　今回は行かなかった重文、偃月橋は次回に回した。

通天橋(東福寺) 名所・史跡

国宝の三門　楼上の特別公開をやっていて少し迷ったが、PM予定を考えスルーした。大失敗！

東福寺 寺・神社・教会

南門の手前にある塔頭荘厳院のモミジ

東福寺 寺・神社・教会

鳥羽街道駅の踏切を通過する京阪電車　京阪電車は踏切の多い私鉄ではないかな？　鳥羽街道駅も各停しか停まらない小さな駅

鳥羽街道駅 駅

鳥羽街道駅の淀屋橋側のカーブ。出町柳側も線路はカーブしている。京阪電車は、阪急・JRに比べカーブが多く、駅間が短い。

鳥羽街道駅 駅

藤森駅　ここも小さな駅。名神高速が上を通っている

藤森駅 駅

藤森神社に歩くまでにあった小さな祠　京都はどこに行ってこのような祠があり、地元の人が常にお参りして綺麗にしているのが分かる。

藤森神社 寺・神社・教会

藤森神社西門鳥居　平安遷都以前から祀られていたとのこと。深草一帯の産土神。

藤森神社 寺・神社・教会

イチョウの黄色がまぶしい。

藤森神社 寺・神社・教会

拝殿

藤森神社 寺・神社・教会

本殿　勝運・学問と馬の神社とあった。菖蒲の節句発祥の神社。菖蒲→尚武→勝負→勝運。日本書紀編者舎人親王＝日本最初の学者＝を祀る→学問。藤森祭駈馬神事→馬の神社。

藤森神社 寺・神社・教会

拝殿の奥が本殿　

藤森神社 寺・神社・教会

南門鳥居と参道　駈馬神事はこの参道で行われるのだろう。参道の左側に紫陽花苑。

藤森神社 寺・神社・教会

墨染から乗った京阪電車にいた若い白人女性。顔も上げず漫画本とスマホとボールペンで必死に日本語勉強(？)をしていた。

墨染駅 駅

伏見桃山散歩マップ　竜馬通り商店街サイトより。　

京の台所　月の蔵人　大倉酒造(月桂冠)の経営　伏見の酒はとてもまろやか。旨かった。

月の蔵人 グルメ・レストラン

左が月の蔵人、右奥に鳥せい＝山本本家(神聖)経営。

月の蔵人 グルメ・レストラン

竜馬通り商店街　司馬遼太郎の「竜馬がゆく」より龍馬ではなく竜馬としたとのこと。木灯篭が道の中央に置いてある。

竜馬通り商店街 名所・史跡

大手筋商店街西口　大手筋は東西、納屋町は南北、いずれもアーケード商店街。

伏見大手筋商店街 市場・商店街

大手筋商店街　カレンダー売りの露店が出ていた。人通りが多い。京都にはこのようなアーケード商店街がいくつかある。

伏見大手筋商店街 市場・商店街

納屋町商店街　大手筋に比べると道が細い。

伏見大手筋商店街 市場・商店街

京阪電車伏見桃山駅近くの料亭魚三楼 格子に戊辰戦争の弾痕があり説明書がある。

魚三楼 グルメ・レストラン

寺田屋騒動址　奥の殉難碑は明治27年建立で篆額は有栖川熾仁親王筆と書いてあった。

寺田屋 名所・史跡

旅籠寺田屋　鳥羽伏見の戦いで消失したものを再建した。

寺田屋 名所・史跡

寺田屋近くの京橋からの眺め　右に三十石舟の乗り場がある。

京橋 名所・史跡

遊郭の建物を再利用しているのだろう。花柳と書いてあったので、日本舞踊の何かかになっているか？

京橋 名所・史跡

御香宮神社　大手筋から京阪、近鉄の踏切を渡り上り勾配を行くと大鳥居があり、更に行くと左に表門。

御香宮神社 寺・神社・教会

表門の前にあった黒田節誕生の地の説明書　筑前の国生まれとしては見過ごせない。黒田家の母里太兵衛が福島正則から大杯を飲み干して大槍日本号を貰ったことが書いてある。
ｎ十年前、以前の丹波橋駅京阪近鉄連絡橋を初めて通った時、出口の矢印表示に福島太夫町、筒井伊賀町、井伊掃部町などが書いてあったのを見て、驚愕し感動したのを思い出した。

御香宮神社 寺・神社・教会

境内に入ってすぐの鳥居から拝殿を望む。

御香宮神社 寺・神社・教会

鳥居の先の桃山天満宮と見事な大イチョウ

御香宮神社 寺・神社・教会

天満宮鳥居の前にある伏見城残石　地震加藤と最近発見された月橋院裏手辺りと思われる指月伏見城石垣を思い出した。

御香宮神社 寺・神社・教会

御香宮神社拝殿

御香宮神社 寺・神社・教会

拝殿と本殿はつながっている。

御香宮神社 寺・神社・教会

本殿

御香宮神社 寺・神社・教会

本殿に沿って手水鉢と御香水がある。ここでも御香水をペットボトルに満たしリュックに入れて持ち帰る人がいた。さすがに伏水の名の通り。

御香宮神社 寺・神社・教会

稲荷社　他に東照宮、厳島社、松尾社もあった。

御香宮神社 寺・神社・教会

献納されている伏見の酒

御香宮神社 寺・神社・教会