日本秘湯を守る会☆鎌先温泉「最上屋旅館」に宿泊して茶色い濁り湯でほっこり＆白石城周辺を散策してきました

2023/09/07 - 2023/09/08

今年の1月から始めた日本秘湯を守る会のスタンプラリー。8泊目の今回は開湯から600年以上の歴史を誇り、奥羽の薬湯と呼ばれてきた宮城県白石市の鎌先温泉を訪ね、江戸時代創業の老舗・最上屋旅館に宿泊して茶色い濁り湯の温泉と食事を楽しんできました。いつものように一泊二日の旅行ですが名物の白石うーめんを味わい、伊達政宗の重臣・片倉小十郎の居城だった白石城周辺を散策しながら武家屋敷や真田幸村の子供が眠る当信寺を巡ってきました。

エリア 白石(宮城)

• 旅行の満足度: 4.0

• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル

青春18きっぷを使って早朝に上野駅を出発し6時間。東北本線を乗り継ぎながら白石駅に着きました。

改札口の1番線ホームにある赤レンガの建物は明治20年の白石駅開業時に油庫として建築された駅構内に唯一残る貴重な建物なんですって。

白石駅構内に観光案内所がありレンタサイクルも借りれますよ。伊達政宗の重臣、片倉小十郎の居城だった白石城までは徒歩15分ほど。
でも、その前に・・・

白石駅前の「元祖白石うーめん処なかじま」に11時30分のオープンに合わせて入店、もりうーめんをいただいてきました。そうめんとは違い白石温麺(うーめん)とも呼ばれる油を使わない手延の乾麺で長さが10cm程度と短いのが特徴なんです。あっ、かやくご飯を撮るの忘れちゃった。

壽丸屋敷は明日ゆっくり見学するとして

この先の小高い山の上に白石城があります。

途中、歴史探訪ミュージアムに立ち寄ってから

復元された白石城へ。慶長7年(1602)に伊達政宗の重臣・片倉小十郎が入城してから約260年、片倉家が歴代城主を務めた白石城。

＜案内図＞
券売機で入場券（400円）を購入。

大手二ノ門（復元）

復元された白石城

【白石城】明治7年(1874)に廃城令で取り壊されて以来120年ぶりに再建された木造天守閣から白石の街並みが望めます。

続いて白石総鎮守・神明社を参拝。

道案内に従って・・・

白石城の北、外堀にあたる沢端川沿いの静かな住宅街を歩いていきます。

白石城から徒歩10分、白石城主片倉家の家臣・小関家の屋敷にやってきました。

【旧小関家武家屋敷】享保15年(1730)の建築で宮城県指定文化財になってます。

歩いてきた道を戻り、城下広場から白石市民バス（きゃっするくん）に乗って鎌先温泉に移動。所要時間は約20分。
（白石駅ー鎌先温泉　200円）

開湯は正長元年(1428)、里人が草刈りの最中に鎌の先で温泉を掘り当てたと伝わる鎌先温泉には4軒の旅館が点在しています。

この日の宿は江戸後期の寛政元年(1789)創業の最上屋旅館。日本秘湯を守る会の会員宿で現在の本館は大正時代に建てられた木造建築の純和風旅館です。

旅籠「竹プラン」で予約した趣のある客室はトイレ無しの和室8畳＋広縁。宮大工が手掛けた客室は全てが異なった作りになってるそうです。

こちらは共用の洗面所。

「傷に鎌先」と呼ばれる奥羽の薬湯は茶色い濁り湯で鉄分を多く含んだ含芒硝食塩泉。源泉掛け流しの温泉は男女入れ替え制で24時間入浴可能。

木のぬくもりが感じられる館内。どこか懐かしくて心地よかったです。

夕食は食事処で18時にお願いしました。

地のものにこだわった純和風会席。
美味しかったです。ごちそうさまでした！

食事の間に布団を敷いていただき、いつでも寝れる状態に。

お風呂の男女入れ替え後、深夜3時に貸し切り状態で湯ったり。
こっちの方が広いですね♪

朝起きて部屋から外を見ると雨は止んだみたい。
でも今日は台風が接近していて油断できない天気なんですよ。

7時30分に朝ごはんを食べて部屋で寛いだり

最後にもう一度、温泉に浸かってから宿をチェックアウト。

日本秘湯を守る会、8泊目のスタンプをゲット！

9時19分発の白石駅行きコミュニティバスに乗車。

終点まで行かずに「すまｉるひろば」バス停で下車。

「壽丸屋敷」は紙問屋を営んでいた豪商渡辺家のお屋敷で母家と店蔵が国登録有形文化財。無料で見学できますよ。

明治中期の店蔵は工事中のため入れませんでしたが、壽丸屋敷の母家では白石の伝統工芸・白石和紙を使った作品が展示されてました。

この道でいいのかな？

あった、ココだ！国登録有形文化財に指定されている当信寺の山門は明治時代に解体された白石城東口門(二ノ丸大手二ノ門)を移築したもの。

幕末にはこの門の二階に時を告げる太鼓が置かれていたそうで、音の響きを良くするために開けた4つの窓が往時を偲ばせます。

【当信寺】江戸後期建築の本堂も国登録有形文化財。

当信寺の境内には真田幸村の三女・阿梅と次男・大八の墓があります。大坂夏の陣で死を覚悟した真田幸村が敵将の片倉小十郎重長に幼い我が子を託したという歴史。大八の墓の上部に刻まれた一文銭はロマンですな。

11時になったのでランチにしよう。手延白石温麺 味見処「光庵」で一番人気の三味うーめんをオーダー。めんつゆ・くるみだれ・ごまだれで冷たいうーめんを味わってから

昨日に続き白石駅前の「元祖白石うーめん処なかじま」へ。山菜うーめん（温）とミニ天丼を食べてから、もりうーめん追加。みやぎ宿泊割の地域クーポンを使い切りました。

当日は台風13号の影響により関東から東北では今後の大雨に警戒が必要とのこと。この時間は都内で強い雨が降ってるものの、夜には雨が止むそうなので今から帰れば丁度いい時間かも。最後までご覧いただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• 毛利慎太朗さん 2024/03/16 15:18:36

  白石懐かしいですね～

  一泊二日さん、お久しぶりです。
  白石は2019年の秋に行きました、壽丸屋敷、当信寺、神明社と訪れた場所が出てきて懐かしく思います。
  そうそう、壽丸屋敷は弘前のねぷたみたいな提灯があって情緒がありましたね～
  逆に小関家武家屋敷とか、鎌先温泉とかいったことない場所がでてきたので、この点は予備知識になってよかったです。
  お泊りの最上屋旅館、古い建築物好きな私としてもそそられますね～
  温泉も有馬っぽくていいし、お料理も酒飲みにはちょどよさげですね。
  鉄道ファンとしては「白石駅」の駅名看板が「中央前橋駅」っぽくて好きです。
  「へけけさん」の旅行記を思い出しました。
  https://4travel.jp/travelogue/11868814
  
  毛利慎太朗

  一泊二日さん からの返信 2024/03/16 22:21:37

  RE: 白石懐かしいですね?

  毛利慎太朗さん、こんばんは。
  
  白石は駅前から白石城周辺に見所が集中しているので回りやすいですよね。
  後から知ったのですが以前、吉永小百合さんが小関家武家屋敷を訪れ、門前の橋の上でJR東日本「大人の休日倶楽部」のCM撮影が行われたそうです。
  宿泊した最上屋旅館は趣のある木造2階建てで館内は隅々まで手入れが行き届いて素敵でした。
  鎌先温泉は源泉温度が38度前後のぬる湯なので深夜に貸し切り状態でゆっくり浸かってきました。
  中央前橋駅は行ったことないですが確かに駅前看板が白石駅と似てますね。
  まだ未定の段階ですが上毛電鉄の大胡駅から赤城温泉郷に行ってこようかなぁと妄想しています。