2023/10/12 - 2023/10/15
35位(同エリア202件中)
mom Kさん
- mom KさんTOP
- 旅行記139冊
- クチコミ41件
- Q&A回答20件
- 122,886アクセス
- フォロワー73人
あとどれだけ、今回のような旅を続けられるかはわからない。
安東の旅で、これから何度も思い出すのは、
きっと二つのお辞儀に違いない。日常の仕草にあれほどまでに心を乗せ、相手に届かせられるとは知らなかった。忘れないでおこうと思う。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- エアプサン ピーチ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ブッキングドットコム
PR
-
10時10分に西面エリアのホテルを出て、このチケット手に、ただ今11時20分。
地下鉄1号線北の終点駅「老圃」で、隣接バスターミナルと反対側に出てしまったけれど、私としては、とても順調。
窓口にハングルで「安東 優等」と書いたメモを差し出したら、赤ペンでバスの時刻と運賃を記入して、返してくれた。「カムサハムニダ」 -
あと発車時刻まで45分間。
建物を迂回したときに目に入った市(いち)を見に行こう。
もうこの辺りは農村部。幹線自動車道路だけが幅を利かせてる。 -
歩道幅の三分の二がこのありさま。商品を踏みはしないかとひやひや。なのに、前からくる人と体触れ合うのも注意深く前進。
ああ、あの楕円形の金属皿が欲しい。5枚セット‥韓国料理並べ小皿用に近い。持って帰りたい。だめ!これから大移動が続く。
後でターミナルに戻る時、手に取って惜しんだ。 -
電車の中で移動販売していたおじさん。終点駅ホームで数人が彼を囲み、うち二人は 、財布を取り出していた。今度は、横断歩道真ん中で開店。
もうすぐ信号変わりますよ。 -
あるある、サツマイモのつる。奄美名瀬の“かずみ”でこの美味しさを知り、作り方を教わった。サツマイモの季節には、ずっと探してる。先月、友人から「滋賀県の道の駅で売ってたよ~。あっちこっちの。」と、ナイスな情報得たばかり。
この女性と目が合った。「これ、とてもおいしいですよね。」としぐさで話しかけた。大きなバッグを担いでいる旅人をお客さんでないと思われたのか、ただ静かな笑顔。筋を取る手を休めない。新鮮でないとポキポキできないのです。
あっ、そうだ。間違えて多く買ってしまった揚げパンがあと三個もある。今朝買ったばかりだから、差し上げよう。袋ごと差し出すと、驚きもされず、一瞬「いいの?」というお顔をして、受け取ってくれた。すぐに両隣のお仲間に分ける。ちょうど三人。三こでよかった。右隣の人に♀「この人がくれたんだよ。」と言っているところ。このあと、三人そろっての写真を撮らせてもらった。 -
定刻発車。一人席。紙袋には、マスカットにパンとお餅三個。
二代目フックは赤色。一代目は、コザのサンライズホテルに、島バナナをつるしたまま忘れてきた。今だに島バナナを見ると思い出す。
小さな紙バッグは、旅で案外重宝するので、バックパックに入れている。 -
定刻より早く安東バスターミナル到着。一目で見渡せる広さで、食堂も数軒ある。プリントアウトした地図からホステルへは、目印にしようと思ったロータリーがわからない。タクシードライバーさんのお仲間雑談に割り込んで、尋ねる。♂「あっちだ。」指さして終わり。「乗るかい。」とは言わなかったので、やはり近いのだ。その方向へどんどん進み、通り名を見つけ、石屋さんらしい前にこのお姿。
-
あら~、似てる~。この間、臼杵で遠いご先祖様に会いましたよ~。たくましい仁王様になっておられますよ~
石質も同じように見える。 -
あなた方は、あと800年頑張らないとあの生命感の域にたどりつけませんねえ。ご苦労様。私よりうんと長生きできますから。
話しかけていたら、道を探していることも忘れ、暑さと焦りが和らぐ。
通り名を頼りにさらにずんずん進むと、川に出た。違う。反対方向。引き返し、車から降りて建物に向かっている人に駆け寄って尋ねた。
スマホ取り出し、韓国語で♂「ハンタイダネ。モドッテ ムコウカライクホウガイイケレド・・・コチラガワカラダト・・・」と思案している。
Hostelは知らないようだ。方向だけ確認して、お礼を言って、歩きだす。 -
結局、建物を見落とし、標識も見逃し、中学校まで歩いて、変だと気付いた。歩いてくる男性に声をかけ、「ああ、カフェのある建物だね。」とようやく英語に会え、示された方向に進んで、今度は犬の散歩中のご婦人にたずね、たどり着けた。ふ~。
-
向こうに上部だけ見えた建物を一瞥して、疑いもなく通り過ぎていたわけ。地図が簡単すぎる。私の視野は狭すぎる。
10分ほどで着くといわれているところ、1時間かかった。
3時15分、チェックイン。 -
天井まで、本、本、本。全部韓国語。一部英語版があったかな。
..大層、装丁の素晴らしい蔵書。そっと手に取って眺める。
奥まった中2階のここだけ読み古し系の本棚。ソファあり、本とコーディネートしたリラックス系椅子たち。
滞在中、寝っ転がって読書中の青年も見かけた。 -
2階に宿泊部屋が,ならぶ。パブリックスペースは、フロアに座る仕様。
左、飲料水とお湯が出るところ。24H稼働。紙コップが備え付け。旧式タイプライターはインテリア。 -
お水をがぶがぶ飲み、お餅を2個食べて、一息つく。
まだ日が高い。時計は、4時30分。行ける。行ってみよう。
きっと10分でバスターミナルまで行ける。自信あり。 -
さっきは這う這うの体でたどり着くと、オーナーとスタッフらしい女性が、このベンチでまったりされていて、♂「チェックインですか」と尋ねられた。
山が、日差しを遮り、ひんやりと心地いい。まだまだ韓国も夏の名残りのような日中の暑さ。 -
道を覚え覚え、バスターミナルには12分間で着いた。向かいに見えたIF名の建物に行くと建築中で無人。また通りを斜めに渡って鉄道駅舎に入り、片隅に立派なインフォメーションを見つけた。中年の女性が一人。土曜日のハフェマウルの1dayツアーを申し込んだ。10時10分、ここ安東駅前集合であること。その場所は・・・彼女はカウンターから出ると、案内してくれた。ドアを出て、すぐ前に看板もあり、探す必要もない分かりやすいところにもかかわらず、ここですと、時刻も念を押してくれる。彼女は、持ち場に小走りで戻って行かれた。
安東に私は着地した。急に空腹感。駅舎にはキヨスク程度。ピカピカ建物で素っ気ない。
バスターミナルに戻る。構内に並ぶカフェと二つの食堂を見比べて、安東記念すべき第一食。入魂の選択は、やはり塩サバ定食。
ただ今、5時。 -
よかったあ―塩サバ半身で。
周りをそっと見る。さすがにサバを混ぜ混ぜしていない。
ものすごーくものすごーくおいしい。今まで食べた韓国での食事で断トツの一位。バスターミナルのなんてことない食堂でこのレベル。町でも食べよう。必ず。
と決心しながら、味わっていた。もぐもぐ、美しすぎるという表現を最近よく目にするが、おいしすぎるもいいかしら。・・・
声をかけられた。隣のテーブルの男性が自分も食べながら、にっこり「●〇▼△・・・」語尾が上がっていないから、きっと「おいしいかい。気に入ったかい。おいしそうに食べてるね。」ぐらいの長さだった。私は、こっくりした。男性もうなずきながら笑顔で自分の食事に戻った。そのあとは私の方が、そうっと、さっと彼を見る。きちんとしたシャツにネクタイに、足元はサンダル履きでなく、スエードの紐靴。温和なまなざしで韓国映画の父親像。ここでよくお食事する感じで、荷物もなさそう。部長さんと思われる年代と風貌。彼のテーブルは塩サバ定食ではなかった。
それからは、決して話しかけてこないこと。アントンの紳士。
お腹満足、勇気100倍。さっきifでもらった地図、安東市内中心部と思われるところに繰り出すことにした。if♀が「便数が多いのはこれです。」とバスナンバー列記の一つに〇をしてくれていた。日が暮れ始めるゴールデンタイム。バス停は、家路に向かう人ばかり。
お仕事帰り風女性に、「この番号は、旧安東駅に行きますか。」と英語で尋ねた。斜め前の新駅を示されたが、首を振り、私は、古い方と強調する。このやり取りをみていた年配女性が、♀「私の乗るバスはそこを通るから、一緒に行きましょう。」と韓国語で。次々と市内行と思われるバスが着き、出ていく。彼女は、心もとなげな私を見て、「大丈夫よ(多分)」と言ってくれている。日が一気に暮れていく。私は、彼女に運命を預けた。 -
212番バスは、旧安東駅を少し通り過ぎたところが停留所だった。混みあった車内を出ながら、付き添ってくれた彼女に「カムサハムニダ」を繰り返し、降りた。バス停から車内の彼女が立っている姿を眺めて、さよならをした。彼女はこちらを見ていなかった。
もうすっかり日が暮れた。 -
旧安東駅は、駅の看板も下ろされていた。僅かな灯火の駅前広場に夕涼みのようなローカルが数人いた。
焼き肉レストランストリートを歩いていると、欧米人二人連れが数組、あちこちの店頭メニューで考え込んでいた。
横の道は、このような暗さ。屋台がポツンポツン。 -
地図の端っこまで行くと、一転、アーケード商店街。まだ7時を過ぎたばかりというのに、人通りが少ない。
さっきのバスの番号が地図に書かれている公園前まで戻ってみた。屋根のあるバス停でベンチも満員。わりと早くバスが来た。市内を飛ばしてバスは走り、多かった乗客は次々と降り、バスターミナルで降りたのは私一人。この間15分くらいだったろうか。 -
安東での初めての夜が明ける。5時半、そうっとベッドを出る。
太極拳を霧に包まれながら始める。身体の状態を確認。世界は私一人。
7時56分。朝食の準備が整っていた。提供されるのは、8時から9時までの一時間とこの時知った。昨日オーナーはベッドまでの案内だけだった。
ここは、何も説明されないHostel。壁の張り紙をつぶさに読んでルール、場所、使用方法を知ること。 -
サラダ&チーズサンドイッチに、持参シャインマスカット。フルーツ皿から何よりもサツマイモ数切れにオレンジ一切れを取る。フレッシュオレンジジュースが2番目にうれしい。バターもある。ミルクティーを入れる。
安東、初めての朝食も大満足。
今日は、市内バスで遠出をする。Tーmoneyカードを使えることも、乗り方も分かった。目的は、湖の上を歩く。戻りに昼間の旧市街を歩いて、感じの良いローカル食堂を探して ゛塩サバ定食゛を食べること。
先ずインフォメーションに行き、行き方とバス番号を教えて貰わなくては。 -
三日目の朝食は、パンをトーストし、昨日食べなかったバナナふた切れプラス。
サツマイモは必須だが、ふた切れに減。ミルクティーを牛乳に変えてみた。
チーズサンドにして、サラダは、ドレッシングだけで味わう。 -
昨日、インフォメーションの日本語堪能なMs.HANに会えた。
今朝一番に再訪し、昨日Ms.HANの不在を引き受けてくれた中国語案内担当の女性にその旨のお礼をして、またMs.HANに新たな扶余行の相談をすると、丁寧に調べてくれ、バス時刻も乗り換え先も印刷してくれた。最後に、前日の市内行で旧安東駅の看板がなかったことの残念を打ち明けたら、♀「ここ(新安東駅構内)にありますよ。」で、ツアーまでの時間があるので、見に行った。
<昨朝のできごと>
Ms.HANは、バス停まで案内してくれ、別れ際のお辞儀。はっとする美しさ。駆け戻る彼女の後ろ姿に茫然。あっ、もうバスが来るんだと我に返った。 -
<昨朝の出来事の続き>
着いたバスの扉が眼の前で開いた。私が乗りたいのは、この番号ではない。運転席の男性に見覚えがある。もしかして、、、シャツに靴に目を移せば、そう、昨夕のバスターミナル食堂内テーブルのお隣さん。嬉しくて、「アンニョンハセヨ~」と私、笑顔で声を上げる。こちらを向き、怪訝な顔。バスターミナルを指差し、食べるしぐさをする。彼、破顔一笑。♂「ドコニ イクンダイ?」多分。(語尾が上がってるから。)冊子の橋の写真を掲げる。小さくて彼から見えない。運転席から降りてきて、私の手元を覗く。後ろで待つバスからクラクションが上がった。彼、一言も発せずに運転席に戻り、ブレーキを下ろす。こちらを見て、最後のにっこり。私は、喜びいっぱいで見送った。こんなことが起こるなんて。 -
今日の10時10分集合の1dayツアーは絶対乗り過ごさない。20分前に行こう。
今、9時30分。
バスターミナルに戻り、一つ一つ見ていく。安東紳士に会えた食堂を覗いてしまう。朝のこの時間は、おられるわけがないねえ。会えても何も話せない私だし。
ゲートに出る上に、安東の農産物の写真がある。スイカジュースがどこかで見つからないかなあ。 -
今日のハフェマウルツアーは、期待以上だった。食事の時に一緒になったソウルからの親子連れとの出会いも、忘れられないものになるだろう。
ツアーの終わりが近づく車中、お母さんは、スマホ翻訳で、何か打ち込みながら、私に見せようとする。「わかっています。私も同じです。」と英語で伝えた。彼女は、それでわかってくれた。乗車した安東駅前で降りず、市内の[教保生命前]まで行き、全員が降りた。
バス停で別れ際、中二少年に英語でお礼を言った。彼は、一言も発しず、それはそれは、丁寧なお辞儀を返してくれた。胸が詰まった。美しいお辞儀。
昨日の朝のMs.HANのお辞儀と少年のお辞儀。私は、あのようなお辞儀をもう長い間日本で見ていない。身につけたい。
”礼を尽くす”は、韓国の人々の身体の中に深く入っているに違いない。 -
すぐ近くは旧安東駅。しばらく眺めて心のクールダウンをした。
-
構内は閉じられ、隣接博物館の扉が開いた。
「月映橋」までのバス時刻まであと30分。 -
黄昏時の最も訪れかった時間に、疾走市内バスは10分もかからず到着。
-
今年の中秋の名月は、とびっきりの美しさだったから、安東で見る月を楽しみにしていた。毎日空を眺めていたのに、お月さまには会えなかった。
-
乳母車を伴う家族も、杖を突いた人も、観光客らしい人も、食後の夕涼みらしい人も、初々しいカップルも、ゆっくり歩み、大賑わい。
-
ほぼ中間に月を愛でる東屋だろう。
-
対岸を歩きながら、夕日が沈んだばかりの空を眺めながら、明日の”扶余”のことを想っていた。私は、あの西に真っすぐ向かう。
-
早めにバス停に戻ったので、一つ前の便にすぐに乗れた。早く帰れた。
部屋に戻ると、ベッドの上にメモが置かれています。
It was nice to meet you!
Good luck
for your trip!
- bed number 3
昨日チェックインした、韓国人の学生さん風女の子からでした。
素顔で小柄で、初めて泊まるように見えました。前日、私も同室
の女性も上段へのはしごの留め具が不安定な状態で、外れそうで
怖い思いをしています。彼女がどのベッドを選ぶか思案している
ようなので、「このはしごで上がり降りは、危ないですから、下
ベッドが空いている今なら、こちらの方がいいと思いますよ。」
と、お節介をしただけです。
彼女は、1泊だけの滞在。チェックアウトの急ぐ中、置いて行って
くれたようです。
右は、くだんのP.175もあるインフォメーションでいただいた冊子
-
10月14日午後8時。安東観光ハイライト&ダイナミックな一日だった。お昼のチキン無しの千ムタクでもお腹が空いていない。心が満たされてるためかもしれない。だから、月映橋から帰途で旧市内でバスを乗り換え、どこにも入らず、帰館。
2階パブリックスペースで一人。そばの電子レンジで温められる。
”アワビ粥”
安東の最後の晩餐は、心も温かい。 -
翌朝、4時の目覚め。
釜山のマスカットは、あとひと房の半分は冷蔵庫。
釜田市場近くのパン屋さんのパンは最後の一つ。少しパイのような外皮だったので、手に取ったもの。餡に栗が入っていた。
7時40分にここを出よう。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
mom Kさんの関連旅行記
安東(韓国) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
37