2023/10/13 - 2023/10/13
26位(同エリア202件中)
mom Kさん
- mom KさんTOP
- 旅行記139冊
- クチコミ41件
- Q&A回答20件
- 122,883アクセス
- フォロワー73人
安東駅構内インフォメーション。案内人も、置かれた観光案内書も最高レベルでした。写真も日本語の文章も素晴らしい。
早朝の目覚め。ドミトリーベッドに寝っ転がり、朝食の傍らに地図を広げ、頭と心をフル回転させていた。今日一日が、安東での”自由日”・・・
湖に浮いている道。行きたい!バスは、2時間に1本かあ。一日5便の上、最終バスは早い時刻。う~ん。乗車時間は50分。帰りは、市中で降りよう。もう一度、安東の塩サバ定食を街中のお店で食べよう。うん、あれは日本にないタイプの干物。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エアプサン ピーチ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ブッキングドットコム
PR
-
Andong Poong-gyung Hostel n LIBRARY
19-5. Noha 2-gil
朝、7時55分。 -
朝食付と記載されてはいたが、Hostelなので、これほどの内容とは予想していなかった。
フレッシュオレンジジュース、コーンフレークに牛乳に、パンは2種。フレッシュサラダにフルーツまで。 -
釜田市場のあちこちでサツマイモの山を見ていた。今が旬、まだ韓国では食べていない。バナナの隣りに見つけて、真っ先にお皿に。野菜サラダも瑞々しく、カフェの名に恥じない彩とカット。
-
♀ドミトリー内の冷蔵庫に、釜田市場シャインマスカットがまだひと房も控えてる。
スターターは、もちろんサツマイモ&オレンジジュース。身体も喜んでいるのが分かる。
バターを塗り、チーズ&野菜サンドイッチにミルクティーが私の朝食。 -
足元にきて私を一瞬見上げて、窓際にひょいと乗るゴージャスねこちゃん。
この時までは、今日の湖上散歩道にたどり着けると、妙に強気な自分がいた。
<作戦>1.食後、寄り道しないで安東駅インフォメーションへ行く。
2.[安東テーマ旅行]の冊子ページ写真を示し、バスナンバーとバス停を
教えてもらう。(別紙、行先バスと時刻表にはその名が出ていない)
”宣城 水上道”の上に、ハングルで書いてもらう。
3.バス停で乗車をするとき、運転手さんに写真を見せ、ここに行きたい
と意思表示をする。
4.時間を図りながら、車窓と運転手さんを見ている。
5.現地に着いたら、運転手さんに帰りのバス停を聞く。
6. 戻るバスの発車時刻15分前までにバス停に戻る。
7.行くとき目星をつけた市中バス停で、帰りは下車する。
8.塩サバ定食を食べる。ほかのものに心変わりしない。 -
1と2を消化した。時刻表に書かれていたのは、湖上散歩道名でなくイエッキ村であり、時刻は市中バス停のもの。
インフォメーション日本語担当の女性が、調べ、時計を見るなり、♀「9時35分のバスです。」と告げるやカウンターから飛び出し、♀「こちらへ」と急ぎ足で、バス停にまで連れて行ってくれた。あと4分。「お名前を教えてください。」♀「ハンと申します。」「ハンさんですね。ありがとうございました。」Ms.HANは、美しいお辞儀をして、駆け戻っていった。私、茫然。
すぐにバスがやってきた。3を実行して、乗車。直前に再会したの昨夕食堂でのダンディ氏とハンさんのことを思っていた。
4を実行。車中ずっと時計と運転手さんを見ていた。到着予想時間になったころから、何度も、「ここですか?」としぐさで尋ねるが、彼は首を振るばかり。湖近くのバス停でローカルは全員降りてしまう。そのあとアメリカ人らしい女性二人連れが山間で降りた。とうとう車内は私だけ。
終点には、予想を20分超える時間に着いた。運転手さんに手に持っていた時刻表を見せ、5を実行。「コノジコクデ、ココガ アンドンイキノ バステイデスネ」と確認した。彼はさっと一瞥して、「そうだ。」と言うなり、さっさと売店へ向った。
あの橋はどこだろう。目の前の高台に上って見渡したが、どこにも見えない。バス停そばの事務所のようなところで、ここは[陶山書院]という所だと教えられた。イエッキ村ではない。通りすぎていると知った。陶山書院 博物館・美術館・ギャラリー
-
乗って来たバスは、駐車場のバスプールで止まっている。運転手さんは、売店兼食堂らしいところに入ったまま。尋ねた時刻まで40分は、ある。観光バスの駐車場も、山肌に段々に作られた駐車場もよく整備されている。[陶山書院]は、一瞥運転手殿もここに案内したぐらいだから名所らしい。入ってみよう。
-
門をくぐるころ、
もしかしたら、”怪我の功名”? -
ふと咸宜園を思い出した。似ている・・・簡素で狭いのも。背筋を伸ばしたくなる雰囲気。
(帰国後、持ち帰った本を読み返すと
ー退溪は学者であると同時に教育者であり、・・・自然主義の教育者だった。彼は弟子たちと10年以上ここで暮らした。ー) -
人の営みや強い意志というものは、このように生き続けるものなのだろうか。
-
左右に対になるような建物を通り抜け、
-
一番上で、なにやら学生さんたちが同じ装束で、お払いのようなものを受けている。
-
去っていく姿がしずしずだが、ここは寺院ではない。
-
石段を上るたびに振り返る。
-
-
安東駅 インフォメーション 冊子「慶尚北道 時間の中を歩く」より
退渓・李滉 (テゲ・イファン)の火花のような魂が潜む場所 -
500年前の学徒・需学者と同じ景色を眺める。
-
天体儀と呼べばいいのかしら。和紙(唐紙?)に漢字の墨書き。
展示品は、すべて漢字。 -
門前の全体図看板
-
門前は広い。
1500年代は、湖ではなく、
もっと眼下に見下ろす清流だったかもしれないなあ。
よそ者には、ダム化はもったいないと思うばかり。 -
そろそろ11時15分。バス停に行った。駐車場のバスが消えている!あれは、イエッキ村発の時刻だった。ここは、10分発。あのバスは、すでに出て行った後だった。5分前に。茫然。どうする、どうする。
先ほどの日本語を話せる女性に事務所入り口から呼びかけた。♀「さっきバスが出ましたよ。次は・・・2時・・・」そんなああ、泣きそう。とても歩いてはいけない距離という。車で10分はかかる。タクシーしかない。呼んでもらう。♀「今、飛行機で戻るとこだから、迎えに来るまで1時間以上かかるそうです。ほかにタクシーはありません。」さらに追い撃ちのがっくり。ここで三時間はつらいし、イエッキ村に行けないのはもっとつらい。
バス停時刻表を眺める。なんでこうなるの、私。
あら、12時10分発のバスがある。違うバス番号だけど・・・くだんの彼女に「これは、どうでしょうか。行きますか、この橋のところへ。」と冊子写真を見せる。
♀「あら、そうね。行きます。」地元の人はバスに乗らない人も多い。足元のバス事情、知らない。
乗るはずだった11時30分。時刻表を眺める。陶山書院のバス時刻欄には、確かに11時10分と書いている。私はここがイエッキ村と思っている時だから、イエッキ村発11時30分をさっきの運転手さんに見せていたのだ。「うん」ときっぱり即答の彼だったのに・・・。
もう動かず、12時10分発のバスを待つと決めたら、11時50分にバスが到着するではないか。そんな時間にバスはないはず。走り寄って、運転手さんに湖上散歩道の写真とハングルで書いてもらったイエッキ村名を見せる。彼は。丁寧に見てくれて、うなずき、まあ乗っておきなさいのしぐさ。ああ、ここは15分前でも待ち時間足りないなあ。と思った。とにかく乗れた。動き出したのは、11時55分。運転手さん、しきりと私に訴えてくれる。やっとわかった。♂「終点まで行き、またここに戻ってくるからね。」と身振り混じえて。「はい、わかりました。」
バスは更に内陸に向かい、終点は村の入り口らしい道端。看板表示なし。農夫らしい人々乗車。彼らは、Tーmoneyカードなど使わない。全員、現金を箱に入れていく。暮らしの拠点の違いを垣間見た思い。彼らは、地に足がついている。
小さな伝統的家屋だけの10戸足らずの集落を通り過ぎた。質素で絵のような風景が整っている。なのに名所らしい看板は見当たらなかった。運転手さん、乗せてくださってありがとうございます。おかげさまでよいものをみせていただきました。私は、復活できた。 -
予想ピタリの所要時間20分でイエッキ村に着いた。運転手さんにお礼を言って、バスの発車を運転席に向かってお辞儀をして見送った。途中乗車した朝のアメリカ人二人連れも降りた。ハンさんが教えてくれた川の方とはどっちなんだろうと立ち止まっていたら、スマホ派らしい彼女らが向こうから振り返り、「こっちよー」と教えてくれた。車内での心細げな私を見ていたのかもしれない。朝のあのバスから。
ここは、とんでもない村だった。 -
湖が見えだすと、左手斜面道路にこの絵。
湖上に行かず、誘われるように入り込んだ。 -
歩いていいのかしらと思うくらい鮮やかで、道とは思えない清潔さ。
-
一軒一軒、曲がるたびに全然異なるタイプのアート壁画。
-
一番上まで上がってみた。よく手入れされている、まだそれほど古くはない感じの韓屋。
-
だれがこのような村にすることを望んだのかしら。
-
ここは、一段とストーリー性が増し、人と暮らしが見える。
-
-
-
科挙の試験を受けるための旅かもしれないなあ。学生の面差し。
-
なんか描いた人を思い浮かべる。
-
-
韓国の老夫婦二人の生活ドキュメンタリー映画にでてきたのとそっくりな軒下に縁側。
もう20年近く前になるかしらん。今観たら、一層味わい深いだろうなあ。 -
こんな感じ、今コンビニの前でされていますよう。昔のつるむ男性陣に呼び掛ける。
-
-
-
-
-
軒先に置かれた壺や道具も美を放つように配置されていた。
-
目的だったところが見えてきました。あれだ。「宣城水上道」
-
全部浮いているわけです。揺れを感じません。ふわふわ感もありません。不思議な仕組み。
-
左のかつての頂をぐるり囲むように向こうまで、1キロは続きます。前を行く人たちが、途中で引き返すほど長い橋です。
-
やや真ん中に、<駅ピアノ>ならぬ<橋ピアノ>。例のアメリカ人二人組の一人が弾きだすと思いきや、口で音階を唱えてた。
彼女らもここで引き返す。 -
私は、最後まで歩き、山に続く道から橋を写す。
-
毎日ここまで運ぶ人たちがいる。
-
この湖の底には、かつてこの学校があった。
-
帰りは、12分ほどで戻ってこれた。暑い。村でたった一軒のミニスーパーでアイスを購入。釜山で見つけられなかった焼き栗を思う。1100ウオン
握りしめていたバスの時刻表と「宣城水上道」到達記念撮影。
安東市内地図には、この名が記載されていない。どこにあるのかがわからない。 -
薄いカステラを挟んでいて、食感よし、お味よし、食後感よし。バス停ベンチで。
-
まだ30分はある。歩いていない集落の反対側に入っていく。散髪屋さんの壁は、子供たちの馬乗り。私もしたよ。
-
個人のおうちの畑の向こうに。
-
新しい学校のような建物の外壁
-
写真焼き付け版
この学校が、今は湖底。
2時40分イエッキ村発に無事乗車。 -
イエッキ村バス停で待っていたのは、あのアメリカ人二人連れとフィリピン人らしい二人の女性。若い方の女性に尋ねられた。♀「安東の市場にこのバス行きますか。」
「行きます。」来る途中、バスの窓から見つけ、次のバス停と町並みを頭に叩き込んでいたから自信を持っていた。「私もそこでおりますから、ご一緒しましょう。」
とてもうれしそうな顔になり、お連れの年長女性に伝えてる。♀「私、あなたについていきます。」「いいですよ。降りるときお知らせしますね。」と安心させてあげた。気持ちは、ようくわかるから。
安東市内に入るや斜め前に座る彼女が何度も振り返る。私はまだまだと応える。責任重大、私。市庁舎がすぎた。もうすぐだったはず。彼女振り返る。私、首を振る。安東薬局がすぎる。次のはず、ブザーを押し、彼女に合図した。バス停で帰りの時間を聞く彼女。私のバス時刻表は日本語だけど、イエッキ村は韓国語も併記してもらってる。バス停の時刻表はないことが多いから、この紙を持っていきなさい。バスの番号は、これです。ここを通る時刻はこの時間くらい。(便が)少ないから気を付けて。これだけを拙い英語で彼女は理解くれた。
ローカル市場は間違っていなかった。 -
さて、ここは昨夕歩いたエリアではない。市場も違う感じがする。介護のヘルパーさんのような人が、車いすびとに声かけしながら歩いていた。「旧安東駅は、どちらの方向ですか。」♂「あちらです。歩いてだと遠いですよ。20分くらいかかりますよ。」「ありがとうございます。」尋ねている時、彼の後ろにサバ定食の写真付きメニューが外に掲げているレストランが目に入った。僥倖。3時15分。
広い店内多いテーブル。先客一組。「食べられますか。」フロア男性「はい、どうぞ。」とても感じよく案内してくれた。
お料理を待っている間、陶山書院とイエッキ村の辺りを地図で眺めていた。この道を通って行ったり来たり。車窓から見えたあの美しい集落は何というのだろう。
小皿は、昨夕のバスステーションのものと少し異なり、多いような気がする。安東の鯖は、やはり紀州物とも違う。ただの干物ではこのお味にはならない。奥深い甘みが美味。
昨夕旧安東駅周辺と比べ、こちらのエリアはもっとローカル色が強くて楽しい。若者向け今風カフェがない。地面売りのおばあちゃんが多い。観光客は見かけない。 -
おそらくあのアーケードの向こうから旧安東駅のあるエリア。インフォメーションで手渡される旧市街の地図は、この向こう側だけ。こちらのローカル市場は含まれていない。
-
お土産屋さんに千ムタクレストランが続く。観光客が多く訪れるエリアと分かる。
大きなホテルも温泉もある。それに新しいアーケード全体がぐんと明るい照明だから。
今日は、私の旅力を鍛えてくれた。
陶山書院は、気もそぞろだったけれど、今振り返ると見逃してはいけないところだった。
あと何度こんな失敗するんだろう。でも、予想もしなかった素敵なことに出会えると信じられる。
何といってもあの垣間見た山間の美しい集落。忘れない。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ちゅう。さん 2023/10/25 17:37:37
- 旅の醍醐味
- kazukoさん、こんにちは!
私もアテネから路線バスでダフニ修道院に行こうとして、同じような経験しました。運転手さんに忘れられ、終点まで行ってしまい、引き返したら、すでに終了時間!
分からないことは人に聞き、助けてもらうと、親切が身に染みる素敵な思い出になりますよね。
スマホを使い倒し、Googleマップに導かれながら、効率の良さが重視される‥今はそんなことになりがちですが、一人旅だと誰とも会話せずに終わってしまいそう。
私もkazukoさんみたいな旅らしい旅を続けたいと思いました。
ちゅう。
- mom Kさん からの返信 2023/10/26 03:45:33
- ここにもマイノリティが
- おはようございます、ちゅう。さん。韓国の人々の熱情が伝染したと見え、もう帰国1週間になろうというのに、睡眠が一層短くなっています。
そうですか。ちゅう。さんはギリシャでしたか。あの文字も困りますよね。
スニヨン岬にバスで行くとき、運転手さんにメモを見せて頼みました。混み込みの車内。停留所に着くたびに首を伸ばして、運転席のほうをうかがっていました。私の手元のギリシャ語が目に入っていたのでしょう。お隣の黒づくめのおばあさんが、「まだまだ」というふうに私のその手をトントン。私は、少し安心して車窓も楽しめるようになりました。
こんな旅の醍醐味をスマホごときに手放したくはありません。それと、私の思う幸せから遠ざかる器具であり、失うものの大きさの底知れぬ予感がするからです。
でも持たされております。たまの使用で、かかってきた家族からのホットラインを受けるつもりがなぜか切る操作になり、やはり家電活躍。
このHostelで、ねこちゃんが数匹うろうろしてるのを見たとき、「ここ、ちゅう。さん、お好きかもしれない。」と。そのことが伝わった思いです。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
安東(韓国) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
57