
2023/05/23 - 2023/06/02
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ねんきん老人さん
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男鹿半島という所には行ったことがありませんでした。
小学校で、書くのも読むのも牡鹿半島と間違えて、なかなか覚えられなかったその男鹿半島。 今回はぐるっと回ってみます。
当然、ナマハゲが頭に浮かびます。 鬼が子供を泣かせて、そのくせ「泣く子はいねがー?」なんて勝手なことをほざいている変な行事だと思っていましたが、旅行前にあれこれ調べてみると、ナマハゲは鬼ではなくて神様だということがしつこいくらいに出てきます。
子供をいじめる神様なんて、いるんでしょうか?
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【 風車の羽根 】
山形県との県境に近い道の駅「象潟」に泊まり、翌朝30数km走ったところで、道路脇のかなり広いスペースにトレーラーのようなものが停まっているのが目につきました。
発電用の風車の羽根が1枚積んであります。
すぐにはそれが何であるか分からなかったくらい巨大で、歩数で測ってみると優に50mを超えていると思われました。 信じがたい気分で逆方向に歩いて計測。 やっぱり50mはあるようです。 その晩ネットで調べてみると、風車には大小があるものの、一般的には羽根1枚で50m強のものが多いとのことですから、大きな間違いはないでしょう。 おったまげたなや!
台車にはタイヤもついていることですから、これは車で運ぶものなのでしょうが、いったい普通の道をどうやって走るのでしょうか?
ちなみにこの駐車スペース、パソコンの地図にもちゃんと載っていて、長さは優に100mを超えています。 -
【 三倉鼻公園 】
小学校の社会科で、八郎潟という地名を習いました。 干拓というのもそのときに知った言葉です。
今走っている道からは20kmほどそれることになりますが、三倉鼻公園という所からその八郎潟が一望できると聞いて、行ってみることに。
公園といってもこういう所で、人っ子一人いません。 雨の中、ズボンの裾を濡らしながらかなりの坂を登り、どうやらここが展望台らしいという所にやってきました。 -
【 八郎潟 】
なんだか思っていた景色と違います。 もっと、果てしない海のような景色を想像していたのですが。
手前の水面は、帰ってから地図と照らし合わせてみると、どうやら東部承水路というらしく、写真の左方向に広い調整池があるようです。
その承水路の向こうはまさしく干拓でできた八郎潟の田園に違いありませんので、まあ、「八郎潟を見た」ということにはなるでしょうか。
-
【 男鹿総合観光案内所 】
そこからまた20km強走って元の道に戻り、男鹿総合観光案内所にやってきました。
お目当ては高さ15mの巨大ななまはげ像です。 旅行雑誌などでよく見て、こんなものが道端に立っているなんて、秋田っちゅうのはすごい所だなと思っていました。
確かに迫力満点で、雨の中かなりの時間、立ち尽くしました。 -
【 なまはげ館 】
ここまで来たらもう、まっしぐらに男鹿半島のど真ん中にある「なまはげ館」を目指します。
この地で採れる「男鹿石」という安山岩を使った建物が見えてきました。 -
【 面作り作業場 】
入ってすぐの所にある、面作りの作業場です。
石川千秋さんという面彫り師がここでなまはげの面を彫っているのだそうですが、なまはげの「面彫り師」というのは、石川さんとお弟子さんの二人しかいないのだそうです。
もしお二人が急にこの仕事をやめたら、なまはげの面は途絶えるわけで、なんとも心細い話です。
男鹿市がなまはげでもっているということを考えると、市としても将来を見据えて技術の伝承に取り組むべきではないかと思いますが。 -
【 石川さんの作品 】
作業する石川さんの背にあたる位置にはいくつかの作品が。 値札がついていないところを見ると、売り物ではないのでしょうか。
売店で聞いてみると、石川さんの作品は小さいもので1万円台なかば、大きいものでは3万円ぐらいするとのこと。 なおこれらは装飾用で、実際に使われるものはもっと大きく、一般に販売されてはいないそうです。 -
【 制作中の面 】
あいにくこの日は石川さんの作業日ではなかったようですが、作りかけの面が置いてありました。 触りたい気持を抑えて、その代わり削りかすをちょこっと失敬。 (写真右下)
もともと軽い木質の桐ですから、薄く削がれた木片はポケットに入れたら崩れてしまいそうなほど頼りなく、ずっと手に持っていました。 -
【 なまはげ勢揃い 】
おーっ! これです、これが見たかったんです。
一口にナマハゲと言いますが、男鹿半島の生活圏はいくつもの地区に分かれていて、その土地ごとにナマハゲの種類も違うのだとか。
それが一堂に会しているのがこの展示で、ここだけで100体を超え、面だけのものを合わせると150にもなるというから驚きです。 -
【 なまはげ勢揃い 】
いやいや、これはすごい!
私はナマハゲの面というのはみな鬼だと思っていたのですが、いろいろあるんですね。
アフリカあたりの民俗工芸を思わせるようなものもあり、ウルトラマンの祖先かと思いたいようなものもあり、中にはマンガチックなものもあります。
ただ、すべてに角がついているところを見ると、やっぱり鬼だと思ってしまいます。 -
【 他地区のなまはげ 】
なまはげ館のあるのは男鹿半島の真山地区ですが、これらは他地区のもののようで、木彫りではないようですね。 紙粘土でしょうか? ザルに紙粘土を貼り付けて作られるものもあるとか。
手前の2体は顔つきが似ているので、同じ地域の色違いかもしれません。 鼻筋がおでこから通っているのが独特です。 -
【 他地区のなまはげ 】
これらは私たちがよく見る鬼の風貌です。
太ったトニー谷さんのような青いなまはげ・・・飽きませんねぇ。 -
【 真山地区のなまはげ 】
これらは別コーナーに立っていたなまはげ像の上半身を撮ったものです。
勢揃いしたなまはげとは違って真山地区のものらしく、顔つきも私たちが知っている鬼のようですね。 -
【 各地区の面 】
もう、何時間いても見終わりません。 自分では正確な分類ができませんので、入館のときに貰うリーフレットを借用して地区ごとの代表的な面をご紹介させてもらいます。
これだけあるということは、仮に石川千秋さんの技術が途絶えたとしても、それは真山地区の面が途絶えるだけで、他地区の面は残るということなのですね。
私の好みとしては、やっぱり一番「鬼っぽい」真山地区の面がいいのですが。 -
【 雪の中を回ってくるなまはげ 】
ナマハゲ神事は大晦日の晩に行われるとのこと。 こうして雪深い男鹿の里を回るのですね。
手にした包丁は、囲炉裏端にばかりかじりついている怠け者の手足にできる火型をはぎ取るためのものだそうです。 昔、魚の目(ウオノメ)をカミソリで剥いだりしましたが、そういうものでしょうか? 違いますね。 -
【 撮影用のなまはげ 】
これは客が自由に手に持って記念写真を撮れるという面です。
他のフォートラ会員様のブログでは全身なまはげに扮して写真を撮っていらっしゃるようで、背景からして同じ場所だと思うのですが、今回は面だけが置かれていました。
私のような短足ジジイが衣装に足を取られて転んだりしたので、管理上中止されたのだろうと・・・これはねんきん迷探偵の推理です。 -
【 男鹿真山伝承館 】
たっぷり時間をかけてなまはげ館を見学したあと、隣接した男鹿真山伝承館に行きます。
ここは大晦日に行われるナマハゲの来訪シーンを観光客用に再現して見せる所で、建物は秋田の伝統的な曲家(まがりや)を使っています。 -
【 曲家の屋根 】
曲家の屋根です。 重厚な茅葺きで、基本形は寄棟。
この屋根の費用だけで私の家が何軒か建つのではないでしょうか。 -
【 なまはげ来訪 】
なまはげがやってきました。 意外に礼儀正しいようで、先立(さきだち)という役の男性がその家の主人になまはげが入ってもいいかと聞き、オーケーを取ってから入ってきます。
そのときまず7回シコを踏むそうですが、相撲の四股のようにゆっくりしたものではなく、バタバタッと踏むので、数は分かりませんでした。 -
【 なまはげとの問答 】
なまはげは、この家の者たちが怠けることなく一年を過ごしたか、嫁はちゃんと働いているか、子供は親の言うことを聞いているか、などを問い詰めます。
主人が全員よく努力していると言っても、住人全員の言行を記録した台帳を振りかざして、嘘をつくなと責めたてます。 -
【 酒肴でもてなし 】
主人はしきりと酒を勧め、なんとかなまはげに機嫌よく帰ってもらおうとします。
なまはげはシコを5回踏んでから膳につき、なおもなにかとケチをつけては酒肴を楽しみます。 -
【 最後のひと暴れ 】
酒で篭絡されたように見えるなまはげですが、最後にまたひと暴れして家中を歩き回り、隠れている子供や嫁を引きずり出して激しく責めたてます。
この日は見ている観光客の中に小さなお子さんがいたのですが、その子にも容赦なく近づいて、お子さんが大泣きしていました。
これって、昨今問題になっている虐待でねーのけ?と思うし、その子にこの体験がトラウマとなって残らなければいいがと思ってしまいます。
なまはげは鬼ではなく神であると何度も説明がありますが、古今東西、子供をいじめる神様なんているのでしょうか? -
【 ケデから落ちた藁くず 】
なまはげたちが捨て台詞を残して去ったあと、畳の上にはなまはげの着ていた蓑のような衣装(ケデという)から落ちた藁くずが散乱しています。
これを拾って帰るとご利益があると言われましたが、持ち帰っても処分に困るので、写真に残しておこうと・・・。 そのカメラの先に落ちていたワラを猛然と掻き集めて掴み去った女性がいましたが、さぞご利益に恵まれたことでしょう。
ちなみになまはげは去り際にまたシコを3回踏むようです。 これで七・五・三。 なんだか意味ありげですが、この作法は真山地区のなまはげだけのもので、他地区ではまた違った作法があるようです。
この実演、4月から11月まで、毎日13回あるそうです。 演者も気の乗らないときがあるでしょうね。 -
【 道端のなまはげ 】
なまはげ館・男鹿真山伝承館を出たあと、ネットで見ていた道の駅「おが」に向かいます。
途中の道路脇になまはげ像が。 男鹿半島ではあちこちでなまはげ像を見かけ、旅心をくすぐられます。 -
【 誰か乗ったのけ? 】
道の駅「おが」は期待通りの車中泊適地でした。
すぐ近くにあるスーパー「ドジャース」でいつも通り、煮たり焼いたりする必要のない夕食とよく冷えたビールを買い込みます。
24時間使える休憩室もある快適な駅で、夜半トイレに行ったのを機に、そのままそこでぐっすり寝ました。 外は激しい雨なのに静かな室内で、気づいたら朝。
車中泊禁止の流れもある道の駅、どうかこのままでいてほしい「おが」でした。
利用者の皆さん、トイレのボタンは優しく押しましょう。 -
【 門前駐車場 】
翌早朝、近くのコンビニでパンとコーヒーを買って朝食を済ませてから、県道59号線を海沿いに10数km走り、門前駐車場という所に着きます。
なまはげ像があってすぐ分かりますし、トイレもあり、しかも無料。 (考えてみると、今回秋田県内で有料の駐車場というのは経験していません)
ここから男鹿半島でのもう一つの目的地、赤神神社五社堂への石段(999段)が始まるのですが、もう少し走ると、石段の途中に設けられた別の駐車場があるということなので、ここはラクな方を選びます。 -
【 なだらかな参道 】
そのラクな駐車場はすぐ見つかり、雨の中、傘をさして歩き始めます。
ネットであれこれ調べると、どの記事でもたいそうきつい石段だと書かれていて、「足腰に自信のない方はやめた方がいい」「できれば登山靴で」という注意も。
ですが写真のとおり、石段というよりは石を敷き詰めた参道という感じで、きついことはまったくありません。 -
【 少しだけ勾配が 】
そのうち少し石の段差が大きくなってはきましたが、それでも特にどうというほどではありません。
この石段、昔、村の作物や家畜、さらには娘たちまで奪っていた5匹の鬼に対して村人たちが、「もし一夜で千段の石を積み上げることができたら年に一人ずつ娘を差し出す。 だができなかったら二度と里に来るな」という賭けを提案し、それに乗った鬼たちが信じがたい力で石を積み上げ、あと一段で完成というとき、村人の一人が鶏の鳴き声をまねて夜が明けたと偽り、鬼たちが退散したというものだそうです。
この話、和歌山県串本町の橋杭岩の伝説と似ていますが、偶然でしょうか? -
【 姿見の井戸 】
石段もそろそろ終わりかと思うころ、「姿見の井戸」というものが見えてきました。
この井戸を覗いて、水に写る自分の姿が見えない人は3年以内に死ぬと言われているのだそうです。 覗いてみましょう。 -
【 井戸の中 】
ん? 見えな~い!
ということは・・・長くてあと3年かぁ。 それでも平均寿命は超えるわけですが、いざ3年以内と数字を切られると、短いような気がしますね。 -
【 五社堂 】
着きました。 赤神神社五社堂です。
天から降りてきた漢の武帝を祀っているという話は荒唐無稽すぎるので、神社の公式サイトにある赤神山大神ということでいいでしょう。 5棟の社殿は、あの5匹の鬼を祀ったものだと言われます。 -
【 五社堂 】
ほとんど同じ形の社殿が5棟並んでいます。 江戸時代中期の建築だそうで、向かって左から「十禅師堂」「八王子堂」「赤神権現堂」「客人権現堂」「三ノ宮堂」。 すべて国の重要文化財になっているとか。
そんなすごい社殿群の前にいるのは私一人。 私にしては珍しくすべての棟でお賽銭を上げましたが、それぞれに10円ずつでしたから、社殿の修理費にはちょっと足りないかもしれません。 -
【 赤神権現堂 】
見事なものです。 駐車場を出てから駐車場に戻るまで雨が止むことはなく、傘をさしていてもかなり濡れましたが、そんなことはどうでもよく、この空間を独り占めにできた幸運に時を忘れました。 -
【 絵馬 】
絵馬。 自分では書いたことがないくせに、人様のものを読むのは好きです。
「なまはげさん かいだんがんばったね」 うんうん、君もね。
「ぼくは、おおきくなったらひいろうになりたい」 うんうん、なれるよ。 もうなってるよ。
右上の絵馬、写真が切れていますが、「幸せになりますように」という言葉の前には「(別れた)あの人が」とつくのでしょう。 「つか笑って会えますように」という言葉には「(別れた)あの人とい」という言葉を補いましょう。 -
【 逆さ杉 】
社務所は閉まっていましたが、ガラス窓からかろうじて中が覗けました。
石段を積みきれずに退散した鬼たちが、去り際に悔しさのあまり杉を引き抜いて逆さに地面に突き刺したものだという「逆さ杉」の一部が飾ってあります。
怒りにまかせて立ち木を引き抜き、逆さに突き刺したという話は各地にありますね。 -
【 徐福塚 】
濡れた石を伝って駐車場近くまで戻ってくると、驚いたことに徐福塚がありました。 秦の始皇帝の命を受けて各地に不老長寿の薬を求めた徐福ですから、その伝説は各地にありますね。
でも、ここ男鹿半島にもということは知りませんでした。 江戸時代の紀行家・菅江真澄もこの塚について書き残しているということですから、古くから伝わる話なのでしょう。 (ここにある塚は、平成17年に復元されたものだそうです)
私は徐福について、薄っぺらながら勉強したことがあり、新しく知り得た足跡に自分の浅学をまたしても思い知ることになりました。 -
【 霧の県道59号線 】
五社堂を出て、県道59号線を海沿いに北上します。
雨はほとんど上がりましたが、濃い霧が立ち込め、カーブが多いこともあって何度か肝を冷やしました。 -
【 カンカネ洞 】
男鹿半島の海蝕洞窟としてつとに知られるカンカネ洞。 近くを通るんだったら寄ってみっかという程度の関心しかなく、感想も「うん、見た」というくらいです。
しかもその駐車場には、崩落事故があったので、絶対に中に入らぬようにという注意書きまであります。 中に入らない洞窟なんて、テントの外からサーカスの声を聞いているようなもので・・・おっと、たとえが古すぎましたかね。 -
【 カンカネ洞 】
カンカネというのは、どういう意味なのか? その昔、この洞窟が海岸沿いの街道の一部になっていて、たいへん危険なので洞窟の外壁にカギをかけたらしく、その「カギカケ」が訛ってカンカネとなったという説明です。 「洞窟に鍵を掛ける」って、それじゃー通れねーじゃねーかと思ったところ、それは「鈎を架ける」という意味だと聞いて、なるほどと思いました。
日本語って面白いですね。 -
【 波濤 】
とくにどうということもないカンカネ洞でしたが、たまたまそこの岩場に荒々しい波濤が立っていて、これは見ていて飽きませんでした。 こういうことで時間をとれるのは一人旅の良さですね。 -
【 砂利浜 】
そして足元は、これも千葉県にはない砂利浜。 直径数ミリの小石が広がる浜は棒切れで掘っても砂地が現れません。 分厚く、びっしりと敷かれた小石は手ですくっても手が汚れません。 -
【 道をふさぐ倒木 】
なんと、倒木です。 こちらの車線にまでかかっていて、そのままでは通れません。 枝を持って引っ張ってみましたが、幹そのものは動きそうになく、乗り越えるには高すぎます。
やむを得ずロープをかけて車につないでバックしてみます。 ありがたいことにズルズルと動きましたので、1車線分だけずらして、なんとか通り抜けました。
私の前には誰も通らなかったのでしょうか? -
【 入道崎 】
そうこうしているうちに、男鹿半島の最北端、入道崎に着きました。 なんにもありません。
ですが、フォートラ会員のハナコさん(先端マニア・灯台マニア・崖っぷちマニア・螺旋階段マニア・その他いろいろマニア)さんの旅行記で、草地にアウトドアチェアが訳ありげに置かれている写真を見て、それだけで行ってみようと思っていた場所なのです。 -
【 北緯40°のモニュメント 】
なんにもない・・・と思ったら、こんなものがありました。 北緯40°のモニュメントと書かれています。
ということは、ここは北緯40°? 知らなかった! ほんとに何も知らないジジイだと自分でも呆れます。 北緯40°って、スゴクネー? でも何が?
私の家から車で10数分の所に「東経140°00’00””」という碑がありますが、それで何だと聞かれても・・・。
それに銘盤には「北緯40°のモニュメント」と書かれていますが、正確にいうとここは北緯40°ではありません。 これは日時計です。 -
【 北緯40°の線 】
北緯40°はここ。 二つの石が向き合っていて、その間から見える線が北緯40°の線なのだそうです。
見える線、といっても、実際は目に見える線が引かれているわけではありません。 な~んて、分かってますよね。 昔、赤道というのは海に赤い線があるのだと思っていた劣等生がそのまま年を取ったのが今の私ですので、つい余計なことを書きました。 -
【 客寄せ? 客払い? 】
広い駐車場に面して土産物店が並んでいます。
入道崎というからには、各店の前にはタコ入道か一つ目入道が立っているのかと思っていましたが、あにはからんや、ここにもやっぱりなまはげが。 -
【 立ち並ぶ風車 】
男鹿半島にはまだまだ見どころがあるとは分かっていますが、なんとなく今日中に青森県に入りたいという気分になってしまい、国道101号線をひらすら北上します。
途中、釜谷浜の海岸で休憩。 風車がずらりと並んでいます。 この羽根1枚が50mあるのだということはこの日の朝、目の前で見て実感したとおりです。
ちょっと見、そうは感じませんが、下にある車と比較しても、やっぱり大きいんでしょうねぇ。 -
【 濤安(とあ)の乙女像 】
八森町は山と海に挟まれた細長い地域に人々が住んでいる小さな町ですが、そこに濤安の乙女像が建っています。
昭和58年の日本海中部地震による津波で町内と能代市、山本町の10名が亡くなったことを悼み、後世への教訓とするために建立されたという像です。
像は能代市の高校の美術部が作ったそうで、とても見事なものですが、私はそれよりも台座にその10名の方のお名前が刻まれていることに胸を打たれました。
21歳から73歳まで。 お名前があることで、残された人々の思いが伝わってくるようですね。 -
【 賽の河原 】
青森県に入りました。 五能線に沿って走ります。
十二湖駅という、いかにも青森県らしい名前の駅があり、そのすぐ近くに「賽の河原」と呼ばれている浜があります。
一面大小の丸い石で覆われていて、確かに賽の河原のように見えますし、ハマナスやハマエンドウの花がかざぐるまのように見えなくもありません。 -
【 道の駅ふかうら・かそせいか焼き村 】
そろそろ寝場所を探そうかと思いながら走っていると、ネットで見覚えのあるイカの看板が見えました。 道の駅ふかうら・かそせいか焼き村という長い名前。 「かそせ」というのは風合瀬という地名なのですが、ひらがなで書かれるとまったく意味が分かりません。
店は既に閉まっていて食料は調達できませんが、幸いクーラーボックスにビールが入っていましたので、ここで寝ることにします。 ビールさえあれば、何も食べなくても明日の朝までは生きていられるでしょう。
男鹿半島。 期待を裏切らないナマハゲの里でした。
ところで、私の記述の中で「ナマハゲ」「なまはげ」と書き方が揃っていなかったことにお気づきかと思います。
男鹿の人たちはなまはげを町おこしの手段としてドライに観光化しているようで、自分たちでも割り切って、本来の神事である大晦日の行事を「ナマハゲ」として大切にする一方で、観光客用のイベントや土産物は「なはまげ」と書いて区別しているのだそうです。
私が見たものはすべて観光客用の作りもの、つまり「なまはげ」だったのですね。
いやいや結構。 ケッコー毛だらけ、猫灰だらけ、男鹿のなまはげ客だらけ。
男鹿の民俗の一端を見せてもらった千葉の田舎ジジイは、満点、満足、満悦至極です。
秋田男鹿半島。 いい所でした。 へばなー!
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