2022/03/03 - 2022/03/03
419位(同エリア567件中)
おやじさん
名鉄常滑線長浦駅から東へ徒歩40分程の知多市岡田太郎坊、県道252号線「太郎坊」交差点北側に知多四国霊場第72番 慈雲寺は鎮座します。
- 旅行の満足度
- 2.5
- 観光
- 2.5
- 交通
- 2.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
-
名鉄常滑線長浦駅から東へ徒歩40分程の知多市岡田太郎坊、県道252号線「太郎坊」交差点北側に知多四国霊場第72番 慈雲寺は鎮座します。
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「太郎坊」交差点から山門方向の眺め。
この辺り「登り」交差点だったりローカル色満載の地名が多い。
太郎坊と付くだけに慈雲寺に由来するものだろうと、調べて見たが岡田村の記述から地名の由来はたどり着けなかった。 -
慈雲寺は尾張史や尾張名所図会にも記された古刹のようで、挿絵も描かれていた。
当時と現状の伽藍や環境に大きな変貌は見られないようだ。
寺の前を日長川が流れ、川の左岸に県道252号線が東西に延び、右方向に進むと「登り」に続く。
境内左から後方の山に続く参道の先に白山宮が描かれている。
白山宮は現在も鎮座しているが、秋葉社は見当たらなかった。 -
日長川に架かる誠橋から山門の眺め。
橋は明治時代に架け替えられたものですが、今も挿絵のままの姿を残している。
山門の左右に枝垂れ桜の樹があり、これからピンクの彩りが溢れていくだろう。 -
慈雲寺山門。
訪れた3/3は梅が見頃を迎える時期。 -
慈雲寺は臨済宗妙心寺派の寺院で山号は白華山。
慈雲寺は知多四国霊場の72番札所で知多西国三十三所霊場19番札所でもあり、訪れる参拝者は多い。
昔と変わらぬ参道を歩きこの山門くぐっていった。
山門は瓦葺の四脚門、軒丸瓦に描かれた紋は何種類も描かれていて、これも慈雲寺の歴史を物語っているのかもしれない。 -
陽当たりのいい塀脇の梅が見頃を迎え甘い香りを漂わせていた。
-
山門から望む観音堂。
観音堂左の石段は白山宮へ続く。 -
寄棟瓦葺の観音堂全景。
瓦の紋は右三つ巴で統一されている。 -
観音堂斜景。
向拝付きの木造で至って素朴な外観。
慈雲寺は1655年(承応4)の火災により本堂や宝物を焼失するが、唯一この観音堂が焼け残ったとされる。
この火災というのが、中谷屋敷秋葉社の解説に書かれていた大火を指すのかもしれない。
消失した伽藍は1660年(万治3)、寺尾直龍により再建された。 -
とてもシックな額が架けられているが文字が…読めません。
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岡田街並保存会解説
「観音堂は万治3年(1680)三月、地頭・寺尾直龍によって再建された岡田最古の建築物。
鬼瓦の寺紋は寺尾家の家紋。
本尊の千手観音は恵心僧都作とされ、開山・一色範光の稔侍佛とされる。
江戸時代は観音堂が本堂であった。
慈雲寺什物として観音が観音が携えて降臨されたという「雨乞いの壺」がある」
山門の先が観音堂というのがしっくりこなかったが本堂だったという事なら頷ける。 -
観音堂向拝脇の一願抱き地蔵。
願い事を一つに絞り、お地蔵さんを抱くと願いを叶えてくれる。 -
堂内。
正面の黒い厨子に本尊が安置されているのだろう、ガラス越しのため脇侍など姿が不鮮明。
軒を支える柱の太さは今とは比較にならない立派なものが使われています。 -
観音堂から入母屋瓦葺の本堂、庫裏方向の眺め。
本堂・観音堂は渡廊で結ばれている。 -
本堂に掲げられる額は慈雲寺。
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本堂内の釈迦如来像。
1350年(観応元年)、宮山城主であった一色範光が、夢窓疎石を開山として創建した寺院とされる。
一色範光(1325~1388年)は、南北朝時代の武将で守護大名だった。
一色氏第5代当主で尾張国知多郡(常滑市青海町)に嘗てあった大野城(現在は城址公園)を築城した。
城は後に佐治氏4代の居城となりこの地方の中心となった。
境内には範光の墓もあり、南北朝時代、北朝の足利尊氏と南朝の後醍醐天皇の双方からの庇護を受けたという。
尾張史には京都妙心寺(京都府京都市右京区花園妙心寺)の末寺とあり、観応元年夢窓疎石の建立、範光卒去について記されていた。 -
鐘楼から西側の弘法堂方向の眺め。
山門脇に十三重石塔と手水舎がある。 -
梵鐘の大きさや鋳造年は見ていないけれど撞座は相当すり減っていた。
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弘法堂、寄棟瓦葺で軒下に長い向拝が付く。
-
堂内には仏足跡と厨子に安置された弘法大師像が見て取れる。
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山門脇の慈雲寺由緒。
由緒書きを見て後方に写り込んでいる石標がとても気になる。
全く気付かなかったが何かの跡らしいが今となっては遅い、長い歴史を持つ慈雲寺だけになんの跡なのかとても気になる。
かみさんの話では今年も知多四国を巡ると云う、その際には確認してみよう。 -
白華山 慈雲寺
宗派 / 臨済宗妙心寺派
創建 / 1350年
開山 / 夢窓疎石
開基 / 一色範光
本尊 / 千手千眼観音
札所 / 知多四国霊場第72番、知多西国三十三所霊場第19番札所
所在地 / 知多市岡田太郎坊108-1 -
知多四国霊場第72番 慈雲寺後方の山の頂に鎮座する白山宮。
上は尾張名所図会の慈雲寺挿絵。
1844年(天保15)の刊行当時の挿絵に白山宮は記されています。(赤丸部分)
右に秋葉、左に行者と記された小さな社が描かれていますが現地では見つけられなかった。
白山宮の創建はよく分からないが、岡田の集落では古くから鎮座する古社のようです。 -
慈雲寺観音堂左に白山宮の鳥居が建ち、鳥居から直ぐに石段が頂の境内に続きます。
-
鳥居左に縁起が掲げられ賽銭箱が置かれています。
縁起には以下のように記されています(一部読み取れない部分はアドリブで記載)
「白山宮縁起 1522年(大永2)慈雲寺境内にまつられた白山妙理大権現をいう。
身体健康、商売繁盛を祈願する時その御利益は広大無量と云われ町民の尊敬する所となった。
秋葉社
火難除けの神様であり秋葉三尺坊を祀っている。
修験行者もまつり、上まで行けない方はこちらで参拝下さい」
縁起から1522年(大永2)が白山宮の始まりと見ていいのかな。
白山宮が鎮座する岡田の町、往古の村の氏神はこの白山宮だったとされます。
それも後の神仏分離により氏神を岡田神明社に改めたようです。 -
石の明神鳥居。
さほど大きな鳥居ではないが笠木に石が積まれている。
いつからか「投げた石が笠木に乗れば願いが叶う」、まことしやかな説があるようです。
拝んで尚且つ自ら努力して願いが叶う、乗せる努力をするくらいなら石段上って拝んだ方がどれだけ確実か。それにしても上手に乗るものだ。 -
上り口から上を仰ぐ、ちらりと見えていた拝殿も姿は見えなくなる。
両側に白山妙理大権現の奉納幟がズラリと並ぶ。
白い幟はあたかも壁のように上まで続く、青い空を背景にすると更に白く感じる。
今も変わらず多くの方から崇敬されているのが良く分かる。 -
石段を上り切ると境内が広がる、参道の先に拝殿が見える。
ここも参道両脇を奉納幟が白壁のように拝殿まで伸びている。 -
拝殿は簓子壁と白壁の入母屋瓦葺で向拝のない拝殿はシンプルな美しさが漂う。
鬼瓦や軒丸瓦に5本骨扇の日の丸紋が入る。
慈雲寺では寺尾家の三つ扇の紋を目にした、宮山城主の佐知氏の紋は9本骨扇。
5本骨扇の日の丸紋は誰のものだろう。 -
拝殿内。
左が行者堂大権現、中央が白山妙理大権現で右が秋葉山大権現。
挿絵にある秋葉や行者は、縁起の記載内容からこの白山宮に纏められたようですが、この秋葉山大権現や行者堂大権現の始まりがいつなのかは分からない。
長く神と仏は共生していたが、神仏分離により権現様を祀っていた鎮守の多くから権現が消え、白山社や秋葉社に改め、祭神は菊理媛命や加具土命に変えられる。
寺と神社は塀で隔てられ神宮寺の衰退や廃仏稀釈などに繋がった、明治維新の神仏分離令その意義は凡人には理解できないものがある。 -
白山宮境内全景。
-
拝殿から氏子の住む岡田の町の眺め。
石段の手前の右に慈雲寺境内に下りる参道があります、下った先に慈雲寺を開基した一色範光の墓が立てられています。
ここから南西方向に範光が築いた宮山(大野)城跡がある。 -
白山宮から慈雲寺観音堂の眺め。
白山宮・秋葉社・行者堂
創建 / 1522年(大永2)
祭神 / 白山妙理大権現、秋葉山大権現、行者堂大権現
所在地 / 知多市岡田太郎坊108
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