2022/03/03 - 2022/03/03
343位(同エリア569件中)
おやじさん
知多市岡田中谷「街並み保存通り」
この日は佐布里池の梅を見に、名鉄河和線八幡新田から名鉄常滑線長浦駅間を歩いて訪れていた。
今回は「街並み保存通り」から名鉄常滑線長浦駅近くの長浦神社に向かいます。
- 旅行の満足度
- 2.5
- 観光
- 2.5
- グルメ
- 2.5
- 交通
- 2.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
-
知多市岡田中谷「街並み保存通り」
この日は佐布里池の梅を見に、名鉄河和線八幡新田から名鉄常滑線長浦駅間を歩いて訪れていた。
「街並み保存通り」は名鉄常滑線長浦駅からだと30分程東に位置し、県道252号線の一本南にあたる。
県道252号線「登り」交差点から「太郎坊」の間の僅か500㍍に満たない距離ですが、車の往来も少なく落ち着いた古い街並みが続く通りだ。
過去は岡田村で、田畑の多い地域で農家の副収入として木綿の機織りが発達した地域。
特に江戸時代から昭和中頃にかけては、全国有数の木綿生産量を誇り「知多木綿」として知られ、生産に携わる女工達も多く集まったという。
その中心地として繁栄したのが岡田の街。
往時は木綿工場や商店、劇場なども軒を連ねたと云う。
やがて時代の流れと共に衰退するも、古い町並みにはなまこ壁の蔵や懐かしい様式の建物が保存され往時の名残を感じられる。
写真は範丈亭
岡田の街並みの東外れに位置する、古民家をリノベし街並みにマッチするよう配慮された食事処。
OKDクラフトビールが味わえる。
ベルギービールに似て果実を加え醸造されたもの、歩いた人へのご褒美の一杯。
所在地 / 知多市岡田中谷4 -
「登り」交差点の西側に細い道筋が続く「街並み保存通り」の入口と云ってもいいか。
木綿で栄えた往時を伝えるなまこ壁の蔵。 -
女工達が織った木綿はこうした蔵に保存され出荷を待ったのだろう。
-
なまこ壁
この蔵は1920年頃に造られたもの。 -
蔵の向かいに佇む石仏。
左の弥勒菩薩像は風化も進み表情が消えてしまった、年代は古そうだ。 -
手織りの里「木綿蔵 ちた」
明治後期に建てられたもので、登録有形文化財に指定される建造物。
現在は製品の販売や機織の体験の場となっている。
所在地 / 知多市岡田字中谷9 -
街並みを意識した街路灯。
普段は見上げる事もない街路灯、チョットした意匠で存在感のあるものに変わる。 -
知多岡田簡易郵便局
子供の頃、我が町にもこんな感じの郵便局があった、それも後に取り壊されて味気ない四角いコンクリートの箱に変わった。 -
登録有形文化財で解説は以下
「1899年(明治32)横須賀郵便会所の集配区の郵便受取所として民家から始まった。
1901年(明治34)岡田郵便局に改称。
1902年(明治35)郵便局現在地に新築。
町は木綿工場で栄え、局は女工さんたちが給与の送金・手紙のやりとりで故郷とつなぐ役割を持っていた。
1964年(昭和30)知多郵便局に改称。
1975年(昭和41)他所へ移転、閉鎖。
1993年(平成5)知多岡田簡易郵便局として復活」 -
日本「最古級」の郵便局舎としてPRし現在も現役。
最古級かぁ、そこに拘らなくても岡田の街並みと局舎があって価値がある。
所在地 / 知多市岡田中谷8 -
竹之内資郎邸の木綿蔵と長屋門(左)。
「竹之内家は江戸時代から知多木綿の買継問屋の鑑札を受け江戸を中心に問屋業をしていた。
一番古い蔵は天明年間(1781~1789)に建てられたもの。
長屋門は江戸末期から、二層屋根で門番の覗き窓や従業員の住まいになっていた」 -
中谷屋敷秋葉社。
「村の言い伝えによれば江戸時代中期に大火があり、岡田の中心部が被災しました。これに懲りた村人が火の神として崇められた秋葉山信仰を盛んにし、享保14年(1729)の笹根屋敷に始まり、17屋敷にこのような祠堂を建て、今も守り継がれている」
現在も当時のまま残っているという。
秋葉社巡りだけでも面白そうだが、岡田の町には他にも古くからの寺社や堂などが残っている。 -
岡田街並保存会による解説。
-
中谷屋敷秋葉社全景。
他の秋葉社は見ていないが、身近な道沿いに火の神が祀られている姿は、集落に住むうえで禍から護ってもらう大切な存在なのだ。 -
竹之内資郎邸の木綿蔵と中谷屋敷秋葉社
所在地 / 知多市岡田中谷54 -
竹之内資郎邸西側から秋葉神社方向の道筋。
通りは白壁に黒の板塀の建物が残り、少しだけ過去にタイムスリップした落ち着いた光景が見られる。
岡田に住むOB曰く「道は細くて田舎〃」とよく言っていたが、都会の雑踏に包まれ生活する者から見ると羨ましい環境だと感じる。
見知らぬおじさんとおばさんに「こんにちは」と声をかけてくれる子供たち、そんな町だ。
町は人をも育むものかもしれない。
さて、ここを後にして長浦駅方向に30分程歩き長浦神社に向かおう。 -
神社は名鉄常滑線沿いの切り立った丘の上に鎮座し、長浦駅のホームを直下に見おろす立地。
家並みの続く東側から訪れると社頭の先は工業地帯の煙突が聳えるくらい、背後に民家やビルなどは全くありません。
こうして見ると鳥居から先の参道は恰も工業地帯に続いているかのよう。 -
社頭は東向きで右側に「長浦神社」の社標が立ち、木造の神明鳥居を構えている。
右手の看板は由緒書きかと期待したがそうではなかった。
境内は南北に長く、鳥居をくぐった正面が手水舎になる。 -
手水舎
西に切り立った高台の端にあたり、その先の名古屋港湾工業地帯の眺望が良く、夜になれば照明に浮かび上がる工業地帯が綺麗に見える場所かも知れない。 -
参道は右に折れ、その先の本殿域の全景。
綺麗に整備された境内に、一対の常夜灯と拝所、玉垣に囲まれた本殿域のシンプルな伽藍。
後方の建物は知多市長浦公民館。 -
斜めから見る本殿域。
背後に写り込むものがないのは実にすっきりしていい。
境内で神社の由来等の解説板は見かけなかった、この時は「まぁ後で調べればいいか」と考えていたがそれは甘かった。
地史など色々と調べて見るもさっぱり記述が見付けられない、お手上げです。
掲載用に写真を纏めていて本殿の後方にプレートがあるのに気が付く。
精一杯拡大すると小さな文字が記されているようだ、恐らくこれが縁起だったのかもしれません。
ここに祭神や創建につながる記述があるものと思います。 -
本殿は神明造で鰹木が6本で偶数、千木は内削ぎ、所謂女神を祀っている事になる。
この判断基準も一概にあてはまらない、創建の推定に繋がるものとして、社標が1985年(昭和63)、旗立てが1946年(昭和21)と何れも元号は昭和のものだった。
やはり写真右下の縁起?を見落としたのが大失敗です。
まさか本殿後方に掲げられているとは想定すらしない、参拝する際には後方のプレートに視線を向ける事をお勧めします。 -
上は大正時代とほぼ現在の地図の比較。
大正時代のこの地図から、東部は宅地造成される前で、丘陵は海岸線まで迫り、大きな集落も見当たらない、西側は伊勢湾が迫り潮の香りも漂ったことだろう、この時代に鳥居は記されていない。
ここに鳥居が記されるのは昭和に入ってから、西側の海が消え、丘陵地が宅地化されてからの事です。
創建時期はこの頃で集落の拡大にともない、地元の守護として祀られたのではないかと思います。
祀られている神さまは眼下の海を見た事がないかも知れない。 -
縁起?が本殿裏にあったとは露ほども知らず多少悔いが残るが、梅も見れたし、寺社も回れ、充実した一日だったと境内を後に長浦駅に向かった。
-
長浦駅から長浦神社の眺め。
コンクリートの法面が鎮座地、電車の待ち時間に参拝できる距離感です、その際は本殿後方のプレートをお見逃しなく。
長浦神社
創建 / 不明
祭神 / 不明
境内社 / なし
所在地 / 知多市長浦1-346
公共交通機関アクセス / 名鉄常滑線「長浦」駅から?徒歩5分程
徒歩ルート(白華山 慈雲寺より) / 西に30分
参拝日 / 2022/03/03
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