チリ(2)選挙と重なり紆余曲折／サンティアゴ

2023/04/28 - 2023/05/09

全くの想定外です。南米最終日はチリの首都にて選挙の投票日。一票投じてもらうためか公共交通機関は全て無料（そもそもこの国で投票は「義務」）、一方でこれまた投票の妨げにならないように…なのか飲食店では一切アルコールが提供されない、と。

かなり特殊な日に巡り合わせました。選挙前夜に家庭訪問して飲み溜めたり、丘の上から鐘の音きいたり、変化球ながらこれも旅。

エリア サンチアゴ(チリ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

日帰りバルパライソからサンティアゴに戻り、夜は地元大学のロドリーゴ教授が家に遊びにおいで、って。メトロ乗り継ぎ新市街から国立競技場駅までbip!カードで（＝結局翌日は無用に）。

知り合ったのは十年近く前。でもお互い地球の真裏にいたのでリアルにお目にかかるのは初めて！にもかかわらず、ご家族総出でもてなして下さり、先生お手製ピスコサワーに始まり、奥さまの手料理は海の幸尽くし。

「明日は酒にありつけないから今夜の内にたっぷり！」と言われて、初めて翌日が投票日で外では飲めないと知らされ愕然。

食後はご夫妻が来日した時に買った昭和歌謡レコードを愛犬アイラと一緒に聞きながら、実質半日強のサンティエゴ最終日の過ごし方をあれこれ提案してもらいました。ご馳走様です。

翌朝、街が動き出す前ならアンデス山脈見えるかも？と宿でカーテンめくるも、やっぱりスモッグで真っ白新市街。

Hotel Capital Bellet ホテル

早起きしてサン・クリストバルの丘を目指す事に。南米一のっぽのグラントーレ・サンティアゴも霞んでます。

天辺にスカイコスタネラという展望台を備えた巨大ビルは、あべのハルカスも手掛けた建築家シーザー・ペリの作。

コスタネラ センター ショッピングセンター

丘へのルートは、新市街方面からテレフェリコ（ロープウェイ）もしくは旧市街方面からフニクラール（ケーブルカー）。２つのセット料金もあります。まずQRコードを読み取り、希望の乗車時間帯を選んで先払い。

長蛇の列でも、乗るとき家族は家族だけ、カップルは二人だけ、自分は独り占め。サンティアゴのを代表する風景「テレフェリコ越しのグラントーレとアンデス山脈」の図も、生憎真っ白けのままでした。

まあまあ長い空の旅です。

「日曜は比較的大気汚染が少ないはず」とロドリーゴ先生。これでもまだマシな方なのでしょう。

途中駅で降りる事なく、終点の頂上駅へ。少し歩くと教会がありました。

上り階段のあとなので、ほっと一息。

丘の一番上には超巨大マリア像が待っています。

サン クリストバルの丘 広場・公園

マリア様の足もとからサンティアゴの街並みを一望できます。ちょうど時報か、どでかい鐘がいくつも爆音で打ち鳴らされました。

下山はフニクラール。

旧市街方面を望みながらゆったりくだっていきます。

折角買ったbip!カードが要らない、特別な日が始まりました。投票日につきメトロ全線無料です。

旧市街の中心街へ移動です。南米や出雲大社でお馴染み、スケールの大きすぎる国旗。

モネダ宮殿の地下にある文化センターは無休で無料のはずが、どうやら投票日の影響でクローズ。

モネダ宮殿 城・宮殿

しょんぼり旧市街を歩いていると公園に巨大モアイ。チリ人も忘れがちですが、イースター島もチリです。この旅で、生モアイ見た事あるチリ人には一人も出会わず（サンティアゴから空路片道６時間弱！）。

バスも無料なのであてもなく乗ってみます。前乗り後ろ降り、曲者は運転手脇の回転ゲート！結構な割合でちゃんと動かないのに遭遇して、老若男女必死で乗り越えていました。

旧市街のど真ん中にあるアルマス広場に到着です。

アルマス広場 (サンティアゴ) 広場・公園

広場の前に佇むサンティアゴ・メトロポリターナ大聖堂。何たる事か投票所になっていたようで、選挙権の無い旅行者は本日立ち入り禁止！

サンティアゴ大聖堂 寺院・教会

再びしょんぼり歩いて中央市場へ。

中央市場 市場

水族館気分で魚屋さんを巡ったら食堂コーナーへ。怪しいニホンゴを交えた客引き合戦に遭います。大体いずこも似たようなラインナップです。

しきりと「ウニ、アルヨ」と言われるものの、ロドリーゴ先生の「今はシーズンオフ」という助言を思い出し、２階席で無難な海鮮スープをコーラと共に（終日アルコール取り扱いなし）。

夕方になってようやく澱んだ空気が流れていきました。無料バスで新市街に帰って、宿からはUberで空港に。

空港は国際線と国内線がデッキで結ばれています。

青組ラウンジは無いような…と思ったら、まさかの元・赤組LATAM航空の豪華ラウンジへいざなわれました（そう言えば、メンドーサからサンティアゴまでのLATAMのマイルはJALに付けてもらえました）。

出国審査後だし？と淡い期待も程なく打ち砕かれます。ラウンジ内もアルコール提供なし！最後まで徹底された投票日のサンティアゴでした（※復路のUA祭りは、南米旅行シリーズの第一弾に）。地球の真裏の愉快な日々、一日たりとも退屈なし！