ウルグアイ・断トツ平穏／コロニア

2023/04/28 - 2023/05/09

ブエノスアイレスからラプラタ川の対岸、ウルグアイの古都コロニア・デル・サクラメントに日帰り旅行です。ちっこくて可愛い町並み、何よりこの南米旅行でぶっちぎりのピースフル。半日穏やかな気持ちでゆったり過ごすのにちょうどいい世界遺産の港町へ是非。

エリア コロニア(ウルグアイ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

夜明けと共にサンニコラス地区の宿から徒歩圏の高速フェリー乗り場まで。薄暗いけど治安はいかに？と思いきや、出勤モードの人も動き始めていて心配無用でした。

ブケバス 船系

ブエノスアイレスとコロニアを結ぶフェリー２社の内、Buquebusは都心に近いダルセナ・ノルテから発着です。まずは飛行機のチェックイン同様、カウンターにパスポートやオンライン購入履歴を見せて、預け荷物のある人はこちらで。

この頃、ウルグアイ政府からはコロナ感染に備えて海外でも有効な保険加入と証書（英文）提示マストと発表していましたが結局一度も確認される事はなく。

出入国審査は２階で続けざまに。両国隣り合ったブースが連なっていて、まずアルゼンチン出国を終えて向こう側へ行って再び並び、ウルグアイ入国の手続きです。ここは大混雑でややカオス。

船の全貌を拝めないままブリッジを渡って乗船でした。船上は既にウルグアイ。両替コーナーも完備です（但しBAからの日帰り客も多いコロニアは、アルゼンチンペソが使えるほか、勿論カードもウェルカムなので自分は両替せず）。

川幅マックス300km弱！ラプラタ川は、もはや海。

船 (ブエノスアイレス～コロニア) 船系

免税品コーナーも充実。

甲板には出られませんが、カフェや軽食のテイクアウトコーナーもあり１時間の船旅はあっという間でした。

ウルグアイ上陸！下船後は漏れなく手荷物検査。知らんぷりでスルーしようとすると怖い係員に叱られます。

コロニア港のフェリーターミナルから旧市街に向けて歩き出します。

コロニア港 船系

やたらのっぽな街路樹の間を北に向かえばセントロ、西に向かえばお目当ての旧市街です。

月曜の朝10時。住宅街は人影まばらで、初めて目が合った現地の方。

人口密度がすこぶる低く、忙しいブエノスアイレスとは別世界。とにかく長閑で平和です。

木の橋を渡って城門から旧市街に。かつて城壁に囲まれていたという町の玄関口です。

城壁に沿ってラプラタ川を望みます。流れているのかどうか分からない程たっぷり褐色の水を湛えた川面を、皆さんピクニック気分で眺めていました。

来し方を振り返れば、BAから乗ってきたフェリーです。思いのほか可愛くない軍艦色。

旧市街のランドマークの灯台めざして、ぶらり。

コロニア デル サクラメントの灯台 建造物

一番高いのは灯台。植民地時代からのカラフルな建物が紺碧の空に映えます。

コロニア・デル・サクラメントの歴史的街並み 旧市街・古い町並み

夜はランタンに灯りがともって一層雰囲気があるとか。

押せ！どうやら引くのではない。観光客に人気の旧市街は今も暮らしの場です。

ブランコを押すのは食堂を営む三世代。どこもかしこもゆったりのんびり。

岬の先端でもある旧市街には大小クルーザーが多数係留されています。

行き交う人々の大半が手にしているのが、南米でお馴染みマテ茶のセットです。

専用の容器やボンビージャ（茶こしの付いたストロー）もあちこちに。本場のマテ茶の味が気になって仕方なかったものの、レストランやカフェのメニューにあるわけではなく、皆さん自前の茶葉に、これまた自前のお湯をポットから注いで作るため、なかなかありつけず。

最終的にスーパーでティーバッグを買ってみたら、ただ苦いだけ。きっと茶葉から出せばもっと旨いはず。旨いのか。

飲食店はスタート遅めです。正午を過ぎてようやく支度し始める位なので、暫しあてもなくコンパクトな街を巡ります。

クルーザーが連なる辺りの清潔な公衆トイレは誰でも無料でした。

ギター弾き語りに誘われ、遅めのランチはウルグアイ版ハンバーガー、チビートス。全然チビっこくなくて、重量級のパンに肉やハムがぎっしり挟まれあっという間に満腹です。赤ワインにもよく合いました。

歌を聞いたり聞かなかったり。木陰の席で時間をかけてランチタイムを満喫したら、再び街歩き。土産物店でウルグアイの国旗がはためきます。

コロニア滞在は７時間ほど…見どころ集中の旧市街を中心に過ごせばちょうど良い日帰りトリップです。乗船するとお隣に、もう１社のコロニアエクスプレスの船が見えました。少々割安のこちらはプエルトマデーロ地区の南橋、やや都心から遠い港へ向かいます。

朝は真っ暗だったBA市街地、18時に戻ってきたら再び黄昏色。

夜はベネズエラ出身のルイスとキルメス飲みながら、話すはアルゼンチンの労働環境など。働けど働けど儲からないと愚痴りながらも何だか楽しそうなのは南米気質でしょうか。喧騒のBAで早くもコロニアが恋しくなりつつ。