中国山中を動き回る不審者(笑)

2021/03/28 - 2021/03/29

JR木次線で備後落合まで来た前回の旅行記。今回はその続きで未完乗のJR芸備線や福塩線、井原鉄道や水島臨海鉄道へとお邪魔してきました。
本数が少なく、限られた時間でどう回ったのかも必見ポイントです！

エリア 広島

前回は木次線で知る人ぞ知る(?)山間のターミナル、備後落合駅までやってきました。ここで待ち受けるのはJR芸備線の三次行と新見行。どちらも先客で座席はほぼ埋まっており乗り換え客は一部が立ち席となってしまいましたが、窓を背にして座るロングシートが多い車両では景色を眺めるにはむしろ好都合。
今度は列車が発車し人が誰もいない静寂な環境も味わってみたいところです。

備後落合駅 駅

朝から似たような列車に乗り続けていたこともあり、少しばかり飽きがきたところで列車は新見駅に到着。こちらは岡山から米子を結ぶ陰陽連絡線を担うJR伯備線の列車が乗り入れ、かつ特急「やくも」も乗り入れることから久々に眺める市街地に目をパチパチ(笑)

新見駅 駅

のんびりゆっくり(過ぎる)ローカル線に嫌気がさしてきたこともありここからは特急列車でビューンと移動・・・したいところではあるのですが、乗ってきた同じ車両で備後落合方面へと折り返していきます。

津山方面へと向かうJR姫新線は既に完乗しているので今回はパス。

宍道駅からのJR木次線しかり、備後落合駅からのJR芸備線しかり、乗り継ぎの良い便にはマニアが集中するんだから・・・と非難したいところではありますが(笑)この列車は途中の東城駅止まりでそこから先は(列車に関しては)なんの接続もないことから車内は地元住民のみでスカスカ。
ローカル線と言ってらこうこなくちゃと思う反面、やはりお客さんが少ないと今後が心配になるところではあります。

JR芸備線 乗り物

そして列車は終点の東城へ。ここまで乗ってきたのは私以外にもう2人ほどいたかどうか。マニアではないのは断言できます。

全線を乗り通して移動することができるJR木次線の列車は1日3本という超秘境路線ですが、こちらのJR芸備線も負けず劣らず、ここ東城駅～備後落合駅を結ぶ列車は1日の中で朝・昼・夜の3本のみ。今晩の宿は三次にとってあるのですが、普段なかなか乗りに来れないことから今回の旅ですべて完乗したいために反対側にある新見駅まで来たものの、夜の備後落合行に乗ってもその先の三次行最終は既に発車しており完乗はできない・・・

東城駅 駅

ここで活躍するのが高速路線バス！ここ東城駅と備後落合駅を挟んで反対側に位置する備後庄原駅とを結ぶ備北交通のバスで、これを活用することにより備後落合駅を中心として三次～新見を完乗することができると判明したときは鳥肌が立ちました(笑)

青春18きっぷはもちろん使えないので別途料金は必要ですが、それまでのちんたら動くJRとは違って(おい)高速道路をかっ飛ばすバスにほれ込むのに時間がかからかなかったのは言うまでもありません()

こちらも本数は少ないので事前に時刻表をしっかりと確認を。
乗客がほぼいなかったのが気になるところですが。。。

備北交通 乗り物

備後庄原駅でバスを降り引き続きJR芸備線、乗りつぶしの旅へ。
こちらの駅は上下線の行き違いができる駅のようで、先にやってきたのは備後落合発三次行。備後落合駅での接続列車はないはずなのですが、車内にはカメラを持ったマニアの姿がちらほら。もしかしたら1枚目に写っている三次行をやり過ごして備後落合駅で時間潰しをしていたのかもしれません。

備後庄原駅 駅

定刻に三次からやってきた備後落合行の最終列車に乗車し、引き続き車窓を眺めながら旅を満喫しています。
雄大な川で空気も綺麗なんだろうな～と思うところですが、この区間も必殺徐行運転で少しばかりウンザリ。乗らざるを得ないから乗っているのであろう地元住民はどう思っているんですかね？(怒)

JR芸備線 乗り物

途中までは地元住民の姿がそこそこ見られたものの、徐々に降車していき車内の乗客は片手で数えられるほどに。備後落合駅から先の接続は全て終わっているので乗り鉄の姿はありませんでした。
とりあえず一つだけほめておくと、ボックスシートを一人で占領していても誰も文句を言ってくることがないところでしょうか(笑)

備後庄原駅から乗車した際に沈みかかっていた太陽は完全に消え、夜の闇に支配された備後落合駅。これこそ「the 静寂」ですが、こんな状態で何時間も一人でいるのは耐えられません()

ここまで乗ってきたのは私以外にもう一人。改札を超えて闇の中へと消えていきました・・・

備後落合駅 駅

同じ列車をホーム後方から。駅の周りは漆黒の闇という言葉がぴったりで照明が切れたら…と思うとブルっとしてしまいます(恐怖)

ここからの乗車は私一人のみ。
そして、なんと終着の三次駅まで私以外に乗客が乗ってくることはありませんでした・・・
これってヤバくないですか！？ 18きっぷのシーズンですら接続列車がないものはオタクなし。(昨今の情勢があるとはいえ)地元住民の姿もないとなるとこの区間もそう先は長くないのかなと悲観してしまいます。。。

自分以外誰もいない車内に鳴り響く自動放送・・・
哀愁すら漂ってきます。

終着の三次駅まで到着しました。広島駅～三次駅は以前に乗りつぶしているのでこれにてJR芸備線も乗りつぶし完了！

移動距離が長く非常に疲れたこともあり、部屋に戻った後は死んだように眠っていたことでしょう。。。

ホテルアルファーワン三次 宿・ホテル

天気があまり芳しくありませんが、滞在最終日も朝から活動開始！

三次駅 駅

三次駅からまず向かったのは福山駅とを結ぶJR福塩線。キリが出ており遅れを懸念しましたがそんなものどこ吹く風といった様子で列車は南下を続け定刻での到着となりました。乗務員氏、お疲れさまでした！

福塩線 乗り物

久々にやってきた(?)新幹線も停まる大都会福山。JR西日本区間のローカル線では見慣れた単色塗装の115系も新鮮に感じてしまいます(笑)

福山駅 駅

続いてやってきたのは倉敷駅から三菱自工前駅を結ぶ水島臨海鉄道。沿線は住宅地があり乗客数はそこそこいるのですが、貨物列車も乗り入れており鉄道ファンからするとこちらの方が注目ポイントになっていそう。

前日からの疲れが出てきたのか車内では爆睡してしまったので沿線レポートはなしで・・・(苦笑)

水島臨海鉄道 乗り物

終点の三菱自工前駅の先には複線の線路が続いていました。画像左側に写る生コンはあまり関係ないと思われますが、どのようなものを運んでいるのか気になるところです。

そこから飛んで次にやってきたのは総社駅～神辺駅を結ぶ井原鉄道。車両が昨日散々乗ったJR西日本のものに似ててなんだかなぁ…と思ったところはさておき、第三セクターの同鉄道ですが、高架化やトンネルでのぶち抜きなど速度向上に熱心なのか、運賃は少し高めではあるものの乗客は多く車内には賑わいも見られました。地方私鉄では過疎化は会社経営上の課題でもあり満足度向上にはこうした施策が必要であることは疑う余地もないと思うのですが、、、

井原鉄道 井原線 乗り物

枕木がコンクリート製で速度を出しても乗り心地に不快感を感じることは全くありませんでした。
普通列車しか走っていないのがもったいないところです。。。

井原鉄道を完乗し、JR福塩線を経由して福山駅から西進を開始。
数年前から長年国鉄型車両だけだった広島地区にもようやく新車が導入され、車内環境は劇的に改善したと思います。やっぱり古い車両はうるさいしトイレは(お世辞にも)綺麗ではないし・・・と。
岡山地区でも最新車両の導入が進められているとのことで、古い車両に乗るなら今のうち！というのは付け加えておきたいところ。

JR山陽本線 乗り物

今回の帰路は広島空港からのフライトを選んだわけですが、市街地からの遠さで悪名高き同空港を攻略する一つの方法が、JR山陽本線の白市駅から出ている路線バス。リムジンバスは距離があることから料金が高く、知っている人は空港から路線バスとJRを乗り継いで広島とを行き来する人もいるとか。
ただ、リムジンバスに比べて本数がかなり少なく、全てのフライトに対応しているわけではないところには注意が必要かもしれません。

路線バス (芸陽バス) 乗り物

搭乗するANAが羽田からやってきました。
旅行の中でもこの瞬間が一番寂しさを感じるタイミングでもあります。

広島空港 空港

最後までご覧いただきありがとうございました！