2021/03/28 - 2021/03/28
5008位(同エリア7177件中)
しなちくさん
この旅行記スケジュールを元に
乗客数が少なく、需要も多くないことから度々存廃議論に挙げられる島根県宍道駅~広島県豊後落合駅を結ぶJR木次線。全線を通して走る列車は1日わずかに3本と非常に少なく、利用時には時刻表の事前確認が必須。今回は乗りつぶしも兼ねて乗車してきました道中を旅行記にまとめています。
PR
-
旅の初めは島根県に位置する米子空港から。せっかくなら鉄道でのアクセスで訪れたいところではあるのですが、費用や所要時間の面から空路での現地入りとなりました。コンパクトな空港ですが土産物屋さんなどもあり特に不便を感じることはありません。
米子鬼太郎空港 (米子空港) 空港
-
初日は午後に到着したこともあり、メインの乗りつぶしは翌日に持ち越し。今晩の宿を取ってある米子駅に向けてJR境港線で移動です。羽田空港や新千歳空港・福岡空港のように直結した場所ではありませんが、ターミナルから歩いて5分もかからない場所に駅が設置されているので市街地まで安く移動したい方などにはオススメかも。
車両は国鉄時代から活躍しているキハ47型。JRでは東日本・東海エリアからは完全撤退しているので首都圏の方にとっては懐かしいと感じる人もいそうです。米子駅 駅
-
車内はレトロ感あふれる作りとなっており、空いていればボックスシートを占拠して一杯やりながら~といきたいところですが、市街地を走ることもあり乗客数は多め。周りの視線に耐えられる自身がなければ酒盛りは避けておくのが賢明かも・・・(笑)
※写真は別の機会に撮影 -
時は過ぎて翌日、宿泊していた米子からJR山陰本線を利用しJR木次線の始発駅である宍道駅へとやってきました。通常期は分からないのですが、今回は青春18きっぷの利用期間中ということもあり2両編成での運行。通常の接続列車より1本速いものできたので無事席にありつけましたが、直前の列車で来た人は立ちとなっていた部分もあり注目度の高さがうかがえます。
※全線を乗り通すことができる列車については1日3本ですが、区間運転の列車を含めると本数は少し増えるもののやはり事前にダイヤを確認しておくのはマスト。また、冬季は雪害防止を理由に長期の運休に入ったり日中時間帯に線路メンテナンスを理由に定期列車を運休することもあるので訪問前に最新の情報を確認することを強くオススメします。JR木次線 乗り物
-
宍道駅のホームに吊り下がっていた案内板。JR木次線は木次・出雲横田などを経由して備後落合まで、そこから先はJR芸備線を乗り継いで三次・広島方面へと向かうわけですが、宍道駅から備後落合駅まで向かう列車の始発は11時19分。その先を乗り継いでダイレクトで向かっても広島到着は17時34分と軽く6時間越え。鉄道オタク以外にそんな需要はまずないと断言できそうです・・・(苦笑)
宍道駅 駅
-
列車は宍道駅を定刻に出発。後部車両に陣取ったのですがこれが致命的なミスになるとはつゆ知らず・・・
出発して10-15分ほどは市街地の中をトコトコと走っていたのですが。すぐにまばらになり自然豊かな光景に出迎えられることに。3月下旬ということもあり桜が咲いている様子も見られました。
沿線にはそうした様子を写真に収めるファンの姿もあり、機会を見計らってそうした輪に加わりたいなぁと思うところです。。。 -
列車は1時間40分ほどして出雲横田駅へ到着。なんとここで後部の1両を切り離すとこのこと!!! 2両もあるのになんで先頭車両に固まっているのかなと思っていたのですがそーゆーことだったのか!と下調べもせずに大慌てで移動したのでした。
車内は(パッと見)オタクが90%以上で地元住民の方の姿は片手で数えられるくらい。利用しにくいダイヤになる→利用者減→さらにダイヤ改悪の負のスパイラルにならないようにしてほしいところではありますが、沿線の過疎化や車社会の現実が垣間見えた瞬間だったのかもしれません。出雲横田駅 駅
-
停車時間があったので対向ホームへ移動しパチリ?。このタイミングですでに後部車両との連結は切り離されており前が備後落合行、後ろは木次行として営業運転するようです。
-
木造の駅名板にはしめ縄も。駅舎が神社を模したものでしめ縄は出雲大社にならったものとか。レトロな感じを味わえるのもこうした田舎ならではですよね!
-
列車はいよいよ山間部へと入っていきます。
全国でも珍しい三段式スイッチバックで標高を稼いでいるのですが、そのふもとに当たる出雲坂根駅で小休止。後ろにチラッと見えるのは奥出雲おろちループで、このあと列車はあのループ橋と同じ高さまで高度をあげていくのですから驚きです。出雲坂根駅 駅
-
出雲坂根駅の駅舎。左端には湧水があり列車利用者も車での訪問客も水を汲んでいる様子が。
-
宍道方面からやってきた列車は左からこの駅へ入り、右側の坂を登って備後落合方面へと向かっていきます。
-
構内の一角にあったので記念に。この段階で標高564mはかなり高い方ではないのでしょうか?
-
列車は出雲坂根駅を発車しいよいよJR木次線のメインディッシュと言っても過言ではない三段式スイッチバックへと挑んでいきます。
ローカル線ということもあり運転席のすぐ脇が開放されているので、間近で外の景色をたのしむことができるのは嬉しいところですね! -
左からやってきたのは備後落合方面からやってきた線路。
列車はこのあと2回目のスイッチバックを行います。 -
山間部で冬は雪に覆われることもあり、ポイント不転換を防ぐためかシェルターの中に覆われている信号所。
もっぱら、最近は雪害による事故を防ぐとの名目で冬季は長期運休しており、公共交通機関としての役目を果たしているのかと問われると???という感じではあるのですが・・・
乗客がそこそこいるのも18きっぷのシーズンだからというのはほぼ間違いなく(自分自身もそうなのでぶっちゃけ人のことは言えませんが)やっぱりきっぷを買って乗りに来るのが一番の支援策ではないのかなと思うところです。 -
5分ほどしか走っていませんが、先ほど停まっていた出雲坂根駅がかなり下に見える位置までやってきました。
この坂道の途中でなにかしらの理由で止まってしまった場合。信号所しかり駅しかりそこまで戻ってからの運転再開となるのか、軽いからサクッと坂道発進という形で運転再開するのかが気になるところです。 -
手前の赤い橋は三井野大橋。おろちループの頂上(?)と同じ高さに位置するので、数枚手前で写っていた山の上まで来たことになります。
奥に小さく映っているのは道の駅 奥出雲おろちループ。ちなみに反対側は山肌しか見えないので、景色を楽しむのであれば備後落合行は進行方向に向かって右側、木次・宍道方面行は同じく左側がマストです。
JR西日本は保線メンテナンスの費用削減を目的にローカル線での必殺徐行運転をかましているのですが、ここでも(上り坂なのに)いつ停まるかわからないくらいの速度で動いていたので写真を撮るのに苦労することはありませんでした(笑) -
列車は更に標高をあげ島根・広島両県の分水嶺を通過。(実際の県境はもう少し南側にあります)
ここからはそれまでのディーゼルの唸り声が嘘のように軽快な動きで坂を下っていきました。 -
道路こそありますが、自然が厳しい場所に線路を通したんだなと思うと先人たちに感謝の念を抱かずにはいられません。
-
列車は定刻14時33分に終点の備後落合駅に到着。
完全に山間の中にある同駅ですが、JR芸備線の乗り継ぎ列車もある関係でひと時の賑わいが見られました。
車内のほとんどの乗客は乗り換えていきましたが、一部は同じ列車で木次方面へと折り返していく姿も。また同じところ戻っていくの・・・?
長くなったので一度切ろうと思います。
続編を作る・・・かもしれません。
稚拙な旅行記ではありましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。備後落合駅 駅
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
島根 の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
21