ベルリン&ポツダム　オスタルギーに触れた1日～ドイツ旅行記⑤～

2023/08/20 - 2023/08/20

今日はいよいよベルリンの壁を見に行きます。
映像では何度も壁を壊す人々の感動的なシーンをみてきました。

今回のドイツ旅は、単に美味しいものを食べたり、綺麗な街並みを眺めたりだけではなく、時代に翻弄された国や人々に思いを馳せたり、戦争とは何かと考えさせられたりと、意味を持つものとなりました。

エリア ベルリン(ドイツ)

ドイツ旅は早くも4日目。
ジャーマンレイルパスを使い、ポツダムとベルリンへショートトリップ。

朝食は近くのベーカリーでパンを購入し、アパートでコーヒーとサラダで簡単に。
暑くなる前に出来るだけ早く行動したいです。

アパートから駅までは徒歩20分程度。
写真は、駅前のホテル壁面いっぱいに描かれたベルリンの壁の絵。
東ベルリンの人々の目には涙がみえます。
色んな目の色、皮膚の色、髪の色。みんなが同じく悲しんでいるようにみえます。

今日、この壁を見てどんなふうに感じるのか。
私の中では重要な一日です。

ライプチヒからはベルリン経由でポツダムへ。　

ライプチヒからだと小一時間でベルリン。
そこから30分でポツダム。
ポツダム駅を通り越し、サンスーシ駅まで来ました。

やたら広いサンスーシ宮。ポツダム駅で降りて、バスに乗ったほうが歩かなくて済むし、時短になるかも。

立派な門…。この日も暑くなりそう。
木陰が多い公園内は10時前なので、涼しい！

新宮殿。広い敷地に突如として現れる、美しい宮殿。

200室以上もある宮殿。

フリードリヒ大王のお墓。
NHKの旅するドイツ語で紹介されていました。
スペイン旅もイタリア旅もこの番組を参考に！

夫はサンスーシ宮殿を、私はツェツィーリエンホーフ宮殿を見たくてポツダムに。

ここに住んだ皇太子の奥様からとった、ちょっと舌を噛みそうな宮殿こそ、ポツダム会談の場だったので！

ただ… サンスーシ宮殿から直接バスがあるにはありましたが、分かりづらく。
本当に運良く、日本人の方がバス停にいらして連れて行ってくださいました。
ありがとうございました。

今回のドイツ旅で初めてお会いした日本人の方々でした。他はローテンブルクで多分日本の方だろうなぁと思われるご夫婦をお見かけしたのみ。

この時バスの中で2時間乗り降り自由チケットを購入。1人4ユーロでした。
サンスーシ宮殿からツェツィーリエンホーフ宮殿でまで徒歩も含め30分程度。見学に1時間程度、宮殿から駅まで30分程度をみて、丁度時間内で使い切りました。

当時のまま残る部屋。

ここで会談が行われたのですね。
当時ベルリンは空襲で壊滅的だったため、比較的近いこの宮殿が会談の場所として選ばれたそうです。

立派な暖炉。

アメリカ、イギリス、ソ連の首脳が腰掛けた椅子。
今は廊下の端に展示されていました。

ポツダムの駅で。カリーブルスト。本日1回目！
甘めケチャップとカリカリのポテトが絶妙。
今回は皮付きのソーセージにしてみました。

旅するドイツ語でのレッスンが功をなし、ドイツ語で注文できましたよ！
にわかのドイツ語でもわかってくれようと、ゆっくり落ち着いて注文できる雰囲気を作ってくれた店員さん、ありがとうございます！

だから個人旅って好き。
回り道したりしたり、非効率的なことも多いけど、こんなふうに、地元の方との触れ合いが持てて嬉しい。

ふと道沿いに佇む民家、
建売なのかなあ。すごくかわいい。
私も自宅が大好きですが、こんなに可愛いおうちだったら、もはや一歩も敷地から出ないでしょうね笑！

お庭も素朴だけど手入れが行き届き、みられることも意識した素敵な暮らしだなぁと思いました。

さて、暑い暑いベルリン。
ランチは、やっぱり旅するドイツ語でマイさん達が訪れていた、レストランへ。

オスタルギー溢れる店内。
オスタルギーとはドイツ語の東とノスタルジーを合わせた造語。
今、東ドイツ時代も悪くなかったねという風潮があり、この店も当時家庭で食べられていた料理を出すそうで。

興味深々の私はどうしてもベルリンの壁とこの店はセットで来たかったのです。

ベルリンから二つ目のオスト駅で降りてすぐにありますし、店から壁までも歩いて5分程度でした。

猟師のなんとか…という料理。
当時肉は貴重で高価だったため、加工品のハムを揚げて栄養を摂っていたそう。
ハムカツなんですが、この量…。

さて、いよいよベルリンの壁にやってきました。
様々な壁画があります。
壁で引き裂かれた人々の嘆き、怒り、自由への渇望が分かる多くの壁画のなかで、この壁画が好きです。

ところで鳩が咥えるロープの先、壁だとばかり思い込んでいましたが、ブランデンブルク門なのかな。

壁を取り去る鳩達だと思っていましたが…。

有名なキスの壁画ももちろん見ました。
人集りでどうしてもどなたかが写ってしまってるし、敢えて私がここでアップせずとも、あまりに有名なので…。

壁の厚さ
東と西に人々を隔てた壁

ベルリンにはこの日午後しかいられませんでした。

日曜日なのでのみの市もあっただろうし、それこそオスタルギー溢れる雑貨屋さんめぐりも楽しかっただろうなぁ…。なんと言っても…東ドイツ時代のことがわかる博物館に行けなかったことが心残り。
それらはいつかまたベルリンへ来た時のお楽しみに！

地下鉄に乗ってブランデンブルク門にやってきました。空の色とも相まって、かっこいいな！
ベルリン陥落時、この門も無傷ではなかったそう。

さて、ライプチヒへそろそろ帰る時間。
いえ、体調さえ問題なければまだまだ居られましたが、喉もヒリヒリしてきて、疲労ではない怠さも。

ここは無理せずアパートへ。18時ごろでしょうか。

ベルリンの駅内で、食べ納めのカリーブルストを。
とても有名なお店で列が出来ていましたが、ドイツ語でのオーダーをぶつぶつ練習している間に自分の番がすぐきました。　
もちろん英語通じますが、話してみたいのです。
ちゃんと伝わりました！

本日2回目のカリーブルスト！私は皮なし、夫は皮ありをそれぞれオーダー。
皮なしはよりお肉って感じだし…皮ありはバリっとした皮が旨みをとじ込めてるし、どっちも美味しい！

今日は大人しくアパートへ帰ります。
早くも明日朝にはライプチヒを出発して、ヴュルツブルクへ行きます。
体の調子を整えなきゃ…。