【絶景ハイキング】天空に続く尾根歩き　剣山

2023/08/18 - 2023/08/19

徳島まとめがおすすめ旅行記にピックアップされたようで恐縮です。
たくさんのイイネをありがとうございました。

表紙の写真は次郎尾根をチョイスしてくださっていました。
いままで何度か取り上げていただいたことがあるのですが、表紙がフォートラさんチョイスに差し替えられていたのは初めてです。
この尾根、本当に美しくてどれだけ見ていても飽きなかったので選んでいただきうれしかったです。


では、徳島編スピンオフの剣山。今回は旅行者目線で書いてみました。


四国で2番目に高く、四国で二つある百名山の一つです。
緑で覆われた美しい稜線で、インスタでよく目にしていました。

こちら、リフトがあるのであまり登山をしない方でも山頂へは気軽にアクセスできます。
木道が整備されていて、３６０度四国の絶景を堪能できますよ！

さらに次郎笈に向かう”天空に続く尾根”へのアクセスも比較的容易。
最悪尾根は登らなくても、剣山から眺めるだけでも最高です。

なんせ私、コロナ回復1発目で行っているので、人並みの体力があれば余裕で到達できます。
むしろ難儀なのは、登山口までの山道・・・

関西からなら日帰りで行くこともできます。

エリア 阿波池田・つるぎ(徳島)

• 旅行の満足度: 5.0

• 交通手段: 自家用車

当日宿が取れた”鴨島”という駅を6時に出発。百名山の剣山を目指します。
徳島の真ん中あたりまで行ってから宿泊したにも関わらず、2時間かかりました。

剣山へのアクセル道路はたくさんあるのですが、調べずに入った道が国道ならぬ酷道といわれる439号でした。
最初はわりと家も多くて走りやすいと思っていたのですが・・・
最後の30分、急に高度を上げてからが怖かった、この断崖絶壁ですよ。

あまりの奥地に今日一番疲れました。
ただ、奥地すぎて対向車はほぼいませんでした。

もう少しだけ短く安全にアクセスできる４３８号のほうがメジャーみたいです。
山道に慣れているハイカーさんなら余裕という方も多いみたい。
うちの場合、夫は自分で運転しながら車酔いするし、私はネパールとかインドのトラウマで山道恐怖症だし、さんざんでした。

お山は昼頃には天気が変化してしまうので、最低でも昼までに下りだす感じでスケジューリングしています。そして、天気が悪い日は、もう行かない。あくまでトラベラーの私にとって、景色が見えなかったら意味ないのです。

リフト駅到着。15分ぐらいで、５００ｍを荒稼ぎしました。
普通の登山者はこんなずるっこしません笑　

ここから、剣山山頂を巻いていくのが右回りルート。
先に二郎笈に行く人はこの巻道から。
しばらくほぼ平な道が続きます。

うちは左周りで、まず山小屋と剣山山頂を目指すので、すぐ登り出します。

登り出してすぐ、さっきの酷道が見えました。ネパールやんけ、こわっ。
ちなみに４３８号のほうは、こういう場所はほぼなしです。

登山道も整備されていて、JRの駅とかでよく見る、ジュースを載せて階段を登るマシーンが通れるほど！
山小屋のおじさんがゆっくりゆっくりマシーンを押しながら登っておられました。
荷物を背負わなくていいとはいえ、決して楽ではないだろうに、登山者に気を使ってくださっていてねぇ。山の人みんな親切。
すれ違う登山者たちもみんなびっくりしていて、すれ違う度、声をかけあっていました。
山の人みんな穏やか。

もっと登ると、吉野川沿いの平野まで見渡せます。
徳島の山。四国はなんと山深いこと。

あっという間に山頂到着。
２００ｍかそこらだったと思います。
お賽銭して旅の無事を祈る。
最近、リュックの取り出しやすいところに5円玉財布を入れるようにしています。

山小屋と社務所の間を抜けると・・・
わーーーー映えーーーー
天空のテラス！

頂上方面も天空のほにゃららっぽいので、先を急ぎます。

さっきの神社の上、実は巨大な岩が祀られていました。
山岳信仰、よいですね。

エコグリーントイレ完備！！
使えばよかったな。

そういえば先日立山に行ったとき、山のトイレウォッチャーさんにお会いして、山のトイレ事情でしばし盛り上がりました。
山の人、好奇心が四方八方。

あっという間に剣山山頂が見えてきました。

あ、ちなみに山アプリはヤマレコ無料会員です。
低山でも必ずヤマレコかYAMAPを入れてからぞうぞ。

山小屋

木道ありがとうございます。
木道のある道、大好きです。
あとはもう風を感じながらゆっくり歩くだけ。

右手のほうは、延々と続く山の景色。

左手には、この辺りと同じような熊笹の山肌。

お疲れ様です。百名山頂上。

お疲れ様です。百名山頂上。四国で二番目に高い１９９５ｍ。
スマホで写真を撮ってくれたおじさんが、「オリンパスで撮らなくてもいいの？」と。よく見てるなぁ。

そして、頂上から見えるのが・・・憧れの二郎笈。インスタでお馴染みの景色。今日はあちらまで。

いやー、すごいわ！
頂上まで尾根が見えるだけでも感動。
なかなかこんないいお天気にはなりませんからね・・・

二郎笈に行くためには、まず剣山を下らなければなりません。振り返って剣山山頂を眺める。

下るのもいやになる急坂。
ほとんどの人は私たちと逆方向からなので、ここを登っていました。

目指す二郎笈はあちら。
一旦鞍部まで降りると、しばらくはアップダウン少な目な尾根歩き。
最後にちょっと登りがきつそうに見えますが、見た目ほどではないと思います。

尾根道がよく見える。気持ちいいんですよ。

下りは慎重に。

同じような写真が続いてすみません。
もう感動し続けていて。

この日はうっすら雲がかかっていたのですが、青空が出たり、山肌に日が当たったり、少しでも状況が好転するとカメラを向けたくなってしまいます。

下り切ったところに、リフト乗り場に直行する巻道があります。
帰りはそちらを通ります

8月なのでやや暑く蒸し暑い空気も混ざっているのですが、下からまだひんやりとした風も感じます。空気がまだら模様な感じ。
下界の山ほど大汗はかきませんでした。

二郎笈に続く道。

ところで笈ってなに。初めての日本語
笈はおい、と読んで、仏具などを入れて背負う昔のリュックみたいなものだとか。（木製のタンスみたいなもの）

二郎さんと太郎さんが笈を背負ってそれぞれの山を行った、とかなんとか。
※二郎笈に対し、剣山の別名が太郎笈

このあたり、平らなのでボーナスステージですね。

たまに足元が悪いのでお気をつけて。

登りが見えてきた。

だいぶ進んで、岩場のところで剣山を振り返る。
三角のかっこいい山です。

そしてこの岩の辺りから登りが始まりますよ。

最後、２０分ぐらいがんばってください。一瞬急登がありますが、一瞬。
どんなに遅くても進みさえすれば頂上に着きます。

お疲れ様です。二郎笈頂上。
ここでも先に来ていたお父さんズ４人組が写真を撮ってくださいました。
わざわざ場所を空けてくれて。
山の人、気遣い上手。

左手に剣山を見ながら、ホテルでもらってきたプリンでOTタイム。

こっちはベンチなどがないから、ランチをするなら剣山山頂のほうがいいです。
右回りで来ると、ちょうどランチタイムが剣山になっていいかもですね。
（体力的に自信がない場合、右回りは二郎笈と剣山の2回登りになってしまうのでお勧めしません。）

では、撤収。関西まで帰るのでのんびりはしていられません。
徳島ラーメンも食べないと。

急坂、気を付けて。
トレランの人とかはひょいひょい登っていますが、小さいお子さん連れの方はここだけ気を付けて。

夏休み最後の土曜日、てんくら予報はAでこのくらいの登山者数、のんびりできてとてもよかったです。

鞍部から剣山。

二郎笈を振り返る。ちょうどボーナスステージのあたりですね。
ここだけ往復してたい。

ちょっと、スペインの巡礼路を想像しました。
こんな感じなのかな？
まるで異国のような景色で、いつまでも眺めていたかったです。

巻道の分岐に差し掛かり、二郎笈ともお別れ。

また来たいけど、自分の運転では来れん。
（帰路、軽でがんがん登ってくる女性ドライバーがたくさんいらっしゃいました。運転上手でうらやましいなぁ。）

リフト乗り場までの道はほぼ平坦。

名残おしいです。

巻道から見る二郎笈は、また見た目が違いますね。

日が当たるのですが、林道地帯なので快適です。

４３９号で何がびびったって、岩肌からめっちゃ水が出てて、道路まで流れ出していたんですよね。そんな箇所が無数にあって、まるでネパールですよ。
この道にもこういった水場がいくつかありました。
湿度もあり。

四国の山は長野と植生が違って、少し南国情緒もありました。

火サスのテーマを歌う夫婦。

お疲れ様です。リフト駅に到着しました。
帰りもずるっこ。

リフトの下はずっとお花が咲いていてとてもきれいでした。

ご覧いただきありがとうございます。
お手軽絶景トラベルハイキングに相応しい、素晴らしい山でした。