2023/06/12 - 2023/06/17
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goemonpさん
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フォートラの日本地図もだいぶ埋まってきましたが、考えてみると大阪や奈良って意外と行ったことがないことに気が付きました。大阪は仕事では何回か行ったことがあるけれど、遊びに行ったことはほとんどない。奈良は修学旅行以来行ったことがない。というわけでついでに近隣県で行って見たかったところと合わせてぐるっと一回りしてまいりました。あちこち回ったので、気が付くといつの間にか10万歩以上も歩いてしまい、夫婦そろって足が棒になりましたとさ。
Part5は高野山・吉野観光。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
一度は来てみたいと思っていた高野山、やっと来ることができました。
奈良から高野山へのドライブ中、借りたレンタカー社内に小さなクモが出現。虫嫌いな妻の絶叫が車内に響き渡ります。
goemonp「うるさい。事故るから静かにせえ。」
goemonp妻「だってクモが。早く取って取って!」
哀れなクモがロードサイドのコンビニ駐車場で退治されるまでこの騒動は続いたのでした。
さて高野山にお参りする前に、まずは霊宝館というところに入ってみました。高野山所蔵の仏教美術品を多数展示している博物館ですが、さすがは真言宗本山だけあって国宝級・重文級の文化財がごろごろあり、まさに圧巻でした。仏教美術に関心のある方は是非訪問を。
ゴエモン「撮影禁止なので写真がないのが残念だよ。」高野山霊宝館 美術館・博物館
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中門をくぐって壇上伽藍に向かいます。
中門 名所・史跡
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壇上伽藍でひときわ目を引くのは根本大塔と呼ばれる朱塗りの塔。真言密教のシンボルとして9世紀に建てられたそうですが、現在ある塔は近年になって再建されたコンクリート製です。
根本大塔 寺・神社・教会
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こちらは三鈷の松と呼ばれる松で、弘法大師が日本で密教を広める好適地を探すため中国で三鈷と呼ばれる法具を投げると、この松にひっかかっていたという伝説のある松。
ゴエモン「弘法大師は大谷翔平も真っ青のスーパーピッチャーだったんだね。」
まあ日本が誇るスーパーヒーローだからね。三鈷の松 名所・史跡
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こちらは御影堂と呼ばれるお堂で、弘法大師の持仏堂でしたが現在は弘法大師の御姿を描いた絵が安置されており、寺内でも大変神聖な場所として位置づけられているらしいです。
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広い敷地にいろいろなお堂が建っていますがそこはさすが高野山、何気ないお堂にもいろいろな背景や逸話があります。
ゴエモン「この一見何の変哲もないお寺は何?」
何の変哲もないなんてとんでもない。これは12世紀の皇女様の発願によって建立された不動堂を14世紀に再建したもので、なんと国宝。
ゴエモン「ふうん。国宝ってどういう基準で選んでるんだろうね。」
文科省に聞いてくれ。金剛峯寺不動堂 名所・史跡
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この三昧堂は10世紀当時の座主が建てたお堂を江戸時代に再建したもので、壇上伽藍に移築された時、百人一首でも有名な西行法師が移築にかかわったとされています。
ゴエモン「歴史上の有名人がポンポン出てくるね。さすが高野山。」 -
壇上伽藍を離れて金剛峯寺にやってきました。弘法大師様創建の真言密教の総本山です。
ゴエモン「さすがに格式高そうなお寺だね。今は何気なくみんな正門から入っていくけど、昔は皇族や高い位のお坊さんしか正門からは入れなかったらしいよ。」金剛峯寺 寺・神社・教会
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御本殿も入口が二つに分かれており、今は聘されている左側の垂れ幕がかかっている大きな玄関が皇族や高位聖職者用、右側の小さな玄関がそれ以外の人の入り口であったようです。
現代の見学者は、もちろん右側の小さな玄関から入ります。 -
内部にはいくつもの著名な絵師の手による襖絵や、豊臣秀次自刃の間などみどころは多いのですが、残念ながら文化財保護のため写真撮影は不可。
こちらは幡龍亭という現代になって作られた国内最大級の規模を誇る石庭。
ゴエモン「石は弘法大師のふるさとである四国から取り寄せたんだって。」 -
高野山は戦国大名からも大人気であったため、高野山の各寺は複数の戦国大名と強い関係を持っていました。
そのため普通は一つしかないお寺の紋ですが、高野山のお寺には2つの紋を持つ寺が多いとか。
ここ金剛峯寺は高野山比売神社のご紋(右側)と、
豊臣秀吉から拝領のご紋(左側)の2つの紋を持っています。 -
多くの僧が修行していたため、炊事場などもあり見学できます。
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ネズミ返しだってさ。ゴエモンも気を付けた方がいいよ。
ゴエモン「色はグレーだけどネズミじゃないぞ。僕は文鳥だい。」 -
金剛峯寺の見学を終えたところで、近くのお蕎麦屋さんでおそばをいただきました。
丸万 グルメ・レストラン
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さて昼食をいただいた後は、いよいよ弘法大師が永遠の瞑想に入られているという奥の院を訪問。
ゴエモン「この奥に弘法大師様がいるんだね。わくわく。」高野山奥の院 寺・神社・教会
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奥の院に続く参道には、様々なお墓や慰霊碑等が林立していて壮観です。これは飛行艇や作業用車両などを作っている新明和工業の慰霊碑。
ゴエモン「ロケットに使う部品も作っているのかな。」 -
しろあり駆除業者によるしろありの慰霊碑もあります。
ゴエモン「文鳥の慰霊碑も作ってほしいな。」 -
こちらは日産自動車の物故者慰霊碑。
他にも名だたる日本の大企業の慰霊碑が沢山。これらの企業に勤めれば、一生給料もらえる上に死後も弘法大師が導いてくださるので安心、というわけでしょうか。弘法大師パワー恐るべし。 -
現代でもこの状態ですから、信仰が現代よりも重要だった昔はなおさら。こちらは加賀前田藩の殿様のお墓です。
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浄土宗開祖の法然上人のお墓もありました。
まさに宗教界、俗界の大物の墓が大集合。 -
忠臣蔵で有名な浅野内匠頭の墓所もありました。
いろいろ無念だったと思いますが、弘法大師の御導きのもと、心の安寧を得られたのでしょうか。
隣には赤穂四十七士の墓所もありました。あの世で主君と何を語り合ったのでしょうか。 -
其角といえば芭蕉の弟子ですね。
この近辺には織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、上杉謙信等戦国時代に活躍した著名な大名の墓所が点在しています。
織田信長と明智光秀など因縁ある武将の墓が近所にあるのはなかなか面白い眺めですが、あの世では和解できたのかしら。
ちなみにこれだけ多くの大物の墓が密集しているのは、いずれ遥かな未来弥勒菩薩がこの世に降臨する時、弘法大師が弥勒仏とともに復活して衆生を救うとされていて、その救いにいち早くあやかりたいからなのだとか。
ゴエモン「未来といっても56億7千万年後の話だそうだから気が長い話だよね。そもそもまだ地球があるかどうかもわからないのに。」
戦国大名は心ならずもいろいろな人の命を取らざるを得なかっただろうから、他の人よりも強く死後の救いを求めていたんじゃないかな。 -
御廟橋を渡るとそこは弘法大師が眠る聖域なので、写真撮影は不可。
goemonpは真言宗によらず特定の宗教に帰依はしていませんが、さすがに弘法大師が入定されているという御廟前には独特の神秘的な雰囲気が漂い、何人もの信徒さんがお経を上げたり、瞑想したりしていましたよ。
現在でも毎日かかさず食事が供えられているそうですが、実際の生死はともかく、信徒さん達の心の中では大師は確かに生きているのだと思いました。
ちょっとばかり真面目な気持ちになったgoemonpに大師が微笑んでくれたのか、久しぶりに大吉のおみくじを引き当てましたよ。
goemonp妻は信仰心が薄いのか小吉でした。 -
高野山から車で移動し、奈良吉野の地にやってきました。
吉野桜で有名なこの地は桜の季節には結構なにぎわいらしいですが、この時期は駐車場もガラガラでほとんど客がいませんでした。
かつての南朝皇居のあった地だというのに寂しいことです。吉野山 自然・景勝地
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それもそのはず、ご覧のようにだいぶん山深い地にあるので、歴史に興味がある人か、桜見物に来る人でもなければわざわざ訪れようとは思わないでしょう。
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しかしながらこの地は6世紀の役小角以来、修験道の聖地としておおいに発展し、最盛期には多くの僧兵をかかえ軍事的にも無視できない存在であったようです。
こうした力を頼み、14世紀に京都を追われた後醍醐天皇がこの地に南朝を開き、南北朝時代が始まったのでした。
もっともそれ以前から吉野の地と後醍醐には何らかの結びつきがあったようで、1333年に息子の護良親王がこの地で鎌倉幕府倒幕の兵を挙げ、この橋の周辺で激しい戦いがあったといいます。 -
ゴエモン「この古そうな門は何だい?」
これは黒門といい、修験道の道場として栄えた金峯山寺の総門として、かつては公家大名であっても馬を下りて通らなければならなかったという格式ある門であったそうです。 -
重要文化財に指定されている銅製の鳥居。
銅でできた鳥居としては日本最古のものとされ、俗界と聖なる世界を分ける門として、修行者がこの門で修行への決意を新たにしたそうな。
ゴエモン「僕は修行なんてしないもんね。」 -
国宝の二王門は残念ながら修理中で拝観できませんでした。
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蔵王堂の近くにある後醍醐天皇が招請したとされる神社。
後醍醐天皇が京都を追われた際、ある稲荷神社前で歌を詠んだところ、紅い雲が現れて天皇をこの地に導いたことから、そのお稲荷様をこの地に招請したのだとか。 -
そしてこちらが国宝の蔵王堂。
高さは34メートルで、木造建築としては日本では東大寺大仏殿に次ぐ規模。
ゴエモン「こんな山の中にこんな大きなお堂があるなんてびっくりだよ。」
かつての修験道最盛期の吉野の隆盛を物語る建物です。金峯山寺蔵王堂(国宝) 寺・神社・教会
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さすが歴史の舞台、見どころはほかにも多々あるのですが、時間的な制約もあり、今日はもう一か所、吉水神社を訪ねてみました。
もともとは金峯山寺と一体でしたが、様々な歴史的逸話で有名な神社です。吉水神社 寺・神社・教会
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有名な神社のはずですが、観光客はほとんどおらず、受付は常駐しておらず呼び鈴で呼び出す寂れぶり。
「南朝皇居」と石碑にある通り、一時は天皇陛下のご在所でもあった場所なのに寂しいことです。 -
書院は日本最古のものとされ、重要文化財。
12世紀に源義経がこの地に潜伏していたという伝説があり、義経の間や従者の弁慶思案の間が展示されています。 -
南朝が開かれたとき、一時的にこの吉水神社に後醍醐天皇がお住まいになっていたという伝承があり、後醍醐天皇の玉座の間も展示されています。
ゴエモン「本当に天皇陛下がいたんだとしたらすごいね。」 -
百人一首で有名な蝉丸所持とされる琵琶とか、後醍醐天皇が使っていた太鼓など展示物の持ち主がいちいちすごいです。
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こちらには静御前が使っていたとされる鎧とか、弁慶が使っていたとされる小手など本物なら歴史好き垂涎の品ばかり。
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極め付きは義経使用とされる鎧。これは重要文化財指定されているのでそれなりに古いものなのでしょう。
ただ本当に歴史上の人物が使っていたことが考証されているのであれば、他の展示物も含めてもっと文化財指定されていて良さそうな品ばかりなので、多分ほとんどが「伝」なのでしょうね。
結構無造作に展示されていますが、古いものであることは事実なので、劣化を防ぐためにも、もう少し保存環境のいいところに移した方がいいのではないかと思いました。 -
とはいえこの地で秀吉が大花見会を実施したのは事実なので、今でも花見の庭が残っています。
吉野は自然や歴史など見どころの多い場所ですが、正直閉店しているお店も多くさびれた雰囲気が漂ってます。外国人もほとんどおらず、昨今の日本観光ブームに完全に置いて行かれてしまっている印象です。
現状は道が狭い等アクセスに難があり宿泊施設にも限りがあるので、今風のおしゃれな宿泊施設やハイキングコースなどを整備して滞在型の観光地として再生したらもう少し人気が出るのではないかと思います。 -
今回の旅行最後の宿泊はちょっと張り込んで桜井市にあるオーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井。レンタカーのナビゲーションシステムがアホで、近所を何回かぐるぐる回ってしまいました。
L'AUBERGE DE PLAISANCE 桜井 宿・ホテル
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こちらはレストランひらまつ系のオーベルジュ。ウエルカムドリンクはひらまつ御用達アラン・ミリアのフルーツジュース。冷たくて美味しかったです。
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お部屋は広々としたツイン。
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冷蔵庫の中の飲み物は有料。地ビールは驚きの一本2千円越え。
さすがのgoemonpも飲みません。(飲めません。} -
バスルームはアメニティ完備。
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テラスからは田園風景が望めます。
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大和しうるわしな眺めです。癒されます。
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本日のお献立。オーベルジュなので当然フランス料理。
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ダイニングからの眺め。夕焼けに染まる飛鳥の山々。
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ペアリングコースをお願いしました。一杯目はあまり聞いたことのない品種の白ワイン。
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アミューズは「ガーデニング」と題された植木鉢に入った山菜みたいな一品。
土から植物部分まで全部食べれます。植物に見えるのはプレッツエル。スプーンはスコップ型というこだわりよう。 -
2杯目は奈良の地酒。魚介系には日本酒が一番。
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ということで、鰺を使ったカルパッチョ風の一皿。
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お献立には「金魚 トマト」としか書いていない一皿。
トマトを金魚に見立てて、金魚鉢風の涼やかな一品。 -
メインの牛ロースト。
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ワインはカベルネかピノノワールが選べます。
こちらはボルドーでしっかりしたお味の赤ワイン。 -
ライムのエスプーマでさわやかなデザート。
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食後のコーヒーはダイニングホール隣の落ち着いた雰囲気のラウンジで。
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プチフールとコーヒー。
大変おいしゅうございました。
本日の歩数は17、100歩。通算89,000歩。
Part6は法隆寺と奈良の大仏訪問。
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