房総の小倉敷？佐原と水郷のあやめ・サーキットの狼ミュージアム

2023/06/16 - 2023/06/18

千葉県佐原市・茨城県潮来市・神栖市あたりに広がる水郷。

６月はあやめの季節で、佐原市、潮来市のあやめ園で綺麗にあやめが咲き誇ります。

そのあやめを楽しみつつ、古くからの街並みを再現し、「北総の小江戸」と呼ばれた佐原の街と、東国の三大神宮の２つ、佐原神宮と鹿島神宮を訪れました。

その途中でスポーツカーを取りそろえた「サーキットの狼」ミュージアムに立ち寄ったり、実質２日ですが様々な側面のある旅行になっています。

エリア 香取・佐原(千葉)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

そんなに遠くないのになかなか行かれなかった、小江戸・佐原をあやめ祭りに合わせて訪れることにしました。

宿泊は佐原駅前のルートイン。
まだ新しいルートインで、ルートインクオリティでお風呂もありゆっくりできました。夕食のレストランもありましたね。

ホテルルートイン香取佐原駅前 宿・ホテル

移動は仕事を終えた後の金曜夜。

着いて少々時間もあったので、佐原駅前を少しだけ散策。
この地出身（佐原の古い街並みの中にかつての実家もあります）の伊能忠敬氏の像が建っていました。

翌日。

たっぷり朝ご飯を食べて出発です（笑）

ルートインは数多く宿泊していますが、結構おかずの品数は多い方だと思います。

旅の最初は、水郷佐原あやめパーク。

佐原駅からはバスも出ており、バスで行こうか車で行こうか迷いつつも、車の方が時間を活用できそうで車で行きました。

佐原駅からは、片道５００円のバス、さらにここから潮来駅まで無料バスが出ています。

水郷佐原あやめパーク 公園・植物園

６月のこの時期は、あやめ祭りを開催していますよ！

水郷佐原あやめ祭り 祭り・イベント

園内はそこまで広くなく、遊歩道も整備されているので１時間あれば２周できるのではないかと思います。

６月３週、だいたい見ごろじゃないかと思いました。

あやめだけではなく、アジサイも綺麗に咲いていました。

梅雨の間の晴れ間。天気が良いと花は綺麗ですが、その分暑いのがしんどい・・
日中の運転は車のエアコンつけっぱなしでした。

あ、あとハスもお忘れなく！

次は潮来のあやめ園に向かいます！

水郷佐原あやめパークからは、車で１５分ぐらいですかね。

あやめ園の近くには駐車場が少なく、近くに来ると高齢の方が駐車場の呼び込みをめっちゃやってます。昭和を感じる景色でした。

３００円で呼び込みに釣られて、徒歩で観光です。

水郷潮来あやめ園 公園・植物園

橋幸夫の『潮来笠』の歌碑「潮来笠記念碑」です。

お隣の建物が案内所的になっていて、若い女の子がミス潮来みたいな服装で観光客を迎えていました。これも昭和っぽい。

とにかくこの場所、昭和だなって思うのです。

潮来のあやめ園は、佐原の方よりやや旬を過ぎた感じもしました。

水郷潮来あやめまつり大会 祭り・イベント

花村菊江の『潮来花嫁さん』の「潮来花嫁さん記念碑」。

あやめ祭りの最中は、「潮来の花嫁さん」のイベントを開催しています。

花嫁さんが、仲人と一緒に津軽河岸あと広場の船着き場から舟に乗り、花婿の待つ水郷潮来あやめ園へ出発。あやめ園で、観光客に祝福される中を歩いた後、二人は人力車に乗り、水郷旧家磯山邸に向かうコースです。

この後磯山邸を見に行ったら、一組遭遇しました。
このイベントも昭和を感じさせます。

思案橋を渡って対岸に向かいます。

この思案橋は、潮来や佐原から出ている十二橋巡りの船でも通過します。

思案橋から見るあやめ園。

梅雨とは思えない天気。

続いて向かったのは長勝寺。

源頼朝が１１８５年に、武運長久を祈願して創建したと伝えられています。

長勝寺 寺・神社・教会

本堂は江戸時代の創建です。

裏手の建物のあたりは、水戸光圀公の時代から変わらないものだそうで、抹茶のサービスなどもしていました。

銅鐘。
鎌倉幕府第14代執権・北条高時の寄進とのこと。鐘は１３３０年の鋳造だそうですよ。

このぐらいの年代を言ってくれると真実だなと思えるんですけどね。

途中、セイミヤ潮来店を経由し、先ほど潮来の花嫁で書いた「水郷旧家磯山邸」へ。

中は自由に見ていいですよ、どうぞどうぞ的に案内された建物内に、花嫁さんがいらっしゃいました。めちゃラフな格好だったんですが、それでも身内と思われたのかなぁ。

水郷旧家磯山邸 宿・ホテル

トイレやカフェなども、水郷旧家磯山邸の前に整備されています。

この先が船の乗り場みたいですね。

潮来駅。

改札の前にも若い女性のミス潮来っぽい方がお迎えしていました。
駅も昭和な感じです。
そして、電車の本数は昭和の頃より減っていると思われます。

潮来駅 駅

佐原の市街地に戻り、国道沿いの伝丸でラーメン食べました。
昔の一鵠堂。近所の伝丸はだいたい潰れてしまって、この味が恋しかったのです。

北海道らぁめん 伝丸 356号香取店 グルメ・レストラン

ルートインにクルマを置いて（連泊なので）、佐原駅から徒歩で観光開始！

まず駅近くの観光案内所で地図をもらって歩き始めました。

水郷佐原観光協会　観光案内所 お土産屋・直売所・特産品

諏訪神社の大鳥居。

目的地はその諏訪神社ですが、イマイチ場所が分からず、諏訪の坂なるところをかなり登ってしまいました。

諏訪神社の参道手前に、伊能忠敬の銅像が立っています。

なお、伊能忠敬の像については、佐原駅前の紹介したものも含め、何体か街中に建っています。

伊能忠敬銅像 名所・史跡

そして、諏訪神社です！

・・・はあ。。。長い・・・暑い・・・

諏訪神社 寺・神社・教会

登った先に本殿がありました。

この後の佐原の景観保全地区に比べると、かなり閑散としていました。

諏訪神社から歩いて、その景観保全地区の中心・忠敬橋です。

忠敬橋 名所・史跡

橋の名前にまでなっている、佐原の生んだ偉人・伊能忠敬。

その旧宅です。
江戸時代の店舗の一部、表門（写真）、土蔵がそのまま残されています。

伊能忠敬旧宅 名所・史跡

江戸時代の測量の道具。

天文学を活用して方角を正確に把握していたわけです。
江戸時代は鎖国で古臭い、と思うと大間違いだったりしますね。
（このイメージは明治維新を良いものとして教育したいことの裏返しだと思います。歴史は後世の人の都合がいいように作られる）

伊能忠敬旧宅の前の「樋橋」。

今は観光用に整備されていますが、もとは江戸時代の前期につくられた佐原村用水を、小野川の東岸から対岸の水田に送るための大樋だったそうです。

今は観光用に３０分に１度、橋から水を流しています。

樋橋 名所・史跡

伊能忠敬記念館。

内部は撮影禁止です。
江戸時代に作られた地図の精度（現在の地図との比較）には驚かされます。

伊能忠敬記念館 美術館・博物館

記念館を出たところで、佐原囃子を演奏する小野川下座舟を見ることができました。

佐原街並み交流館。

かつて大正３年に建てられた煉瓦造の旧三菱銀行の建物が使われています。

佐原三菱館 (佐原街並み交流館) 名所・史跡

当時の銀行らしい事務所の作りが残されていました。

街並み交流館の方には、佐原を代表する建築物の模型。

左から正文堂、福新呉服店、小堀屋本店。

忠敬の測量器、ここにも。

実物の古民家も少し見に行きました。

さわら十三里屋。
お芋の和菓子屋さんです。

この建物、先ほどの模型の正文堂書店です。

こちらは模型にもあった福新呉服店。

今でもてぬぐいなどの布製品を売っていました。

福新呉服店 名所・史跡

小野川沿いの街並み。

千葉の倉敷。
と言うか、日本風情のある街並みって、なぜこのように似通った形で復元されてしまうんでしょ。。

八坂神社。

この脇に、佐原の観光名所の一つである、山車会館があります。

八坂神社 寺・神社・教会

山車会館、最近色々な場所で見てます。

佐原のも見学しました。

水郷佐原山車会館 美術館・博物館

佐原の大祭で曳き回される豪華絢爛な山車を２台展示しています。

これ、あるタイミングで山車に乗っていた木彫りの鯉のはずですｗ

館内には、佐原の大祭りの迫力を体感できるシアターも併設されていたり、祭りで使う佐原囃子などの楽器の説明・展示コーナーもありました。

伊能忠敬記念館とのセット券もありますので、両方見る方はご検討ください。

佐原の小野川沿いの街並みに戻ってきました。

さわら町屋館を見学。

佐原町屋の意匠で建築されたもので、観光案内所の機能を備えているほか、売店やイベント開催スペースにもなっていました。

この日ですが、６月なのにかなり暑く、ここで１日目は終了にしてホテルでゆっくりお風呂などで休みました。

鹿島神宮を夕方訪れることも考えたのですが、いい電車がなく・・・

さわら町屋館 名所・史跡

翌日。

最初に向かったのは香取神宮。
その前に利根川沿いの「道の駅 水の郷さわら」。

広い利根川を見渡せたり、海鮮からラーメンまで様々なレストランが入っていました。

道の駅 水の郷さわら 道の駅

香取神宮の参道。

参道の手前に駐車場があり、商店街の並ぶ参道を歩いて、緩やかな坂を登って香取神宮に出ることができます。

参道から緩やかに上がった先、香取神宮の総門です。

香取神宮 寺・神社・教会

香取神宮の旧拝殿。

1700年に建てられたのが最初で、1938年に再建されたものだそうです。

こちらが新しい？拝殿。

1936年から1940年にかけて造営されたものだとのこと。

神社本庁管轄なのは間違いなかったので、お賽銭入れたりお守り買ったりはせず、外から見ておしまい。

香取神宮の親神が鎮座するそう、匝瑳神社。

匝瑳という地名、ここに出てくるんだと思いました。

要石。

下総国に数多い地震を鎮めるために置かれた凸型の石だそう。

なお、鹿島神宮には、反対の凹型の石が置かれています。

香取神宮の奥宮。

神様は普通はこちらにいるのだそうです。ほう。。。

神栖の「サーキットの狼」ミュージアムを訪問しました。

以前銚子に来た時から気になってまして。
実はこの日の隠れメインイベントだったりします。

サーキットの狼ミュージアム 美術館・博物館

漫画「サーキットの狼」の作者、池沢早人師氏の漫画家40周年を記念して作られたミュージアムで、多数のスーパーカーを展示しています。

開館日がある程度限定されているようですので、訪問の際にはご注意ください。
田舎の何もないとこで空いてるのかと思ったら、大盛況でしたね。
そりゃ、見たくなりますよね。

池沢早人師氏の紹介です。

ランボルギーニ・カウンタック。

面白かったのは、スーパーカーはただの展示物ではなく、しっかり車検を通しているということ。この車を走らせている日もあるんだなと。

魚料理を食べるのと、持ち帰り用の缶詰を買うために銚子の街へ。

ここに来るのが一番手っ取り早いと思い、銚子ポートタワー下のウオッセ２１へ。

ウオッセ21水産物即売センター お土産屋・直売所・特産品

シーフードレストランうおっせで海鮮丼です。

その後、ポートタワーの下にあるお土産屋さんでいくつか、缶詰を仕入れました。

シーフードレストラン うおっせ グルメ・レストラン

旅行の最後は鹿島神宮です。

これで、東国三社巡ったことになります。
なお、駐車場は周囲全部有料だったので市営の駐車場を使い、お賽銭含め１円も神社本庁管轄の神社なので納めておりません。

正しい神社本庁管轄の神社の巡り方だと思います。
お賽銭がどこに行くか怪しい神様っぽいのにお金を出す必要はないです。

俺の中では、あくまで観光地。

鹿島神宮 寺・神社・教会

こちらは慰霊碑、ではなく、東日本大震災の災害からの神社の再建にあたって寄付をしてくれた人や会社の名前が記録されています。

鹿島神宮の楼門です。

工事中ですが、拝殿と本殿です。

神社だとどこにでも最近見かけるｗさざれ石。

左の国旗っぽいのは平成になって作られた碑のようで、最近の神社はなんかおかしいよなと感じさせるものでした。

神社に国旗の歌の紹介（しかも神社の歴史を考えればごく最近作られた）なんて不要でしょう。

国民にお賽銭を上げさせてお祈りさせといて、神社はどこに向かっているのでしょう・・・

鹿島神宮の奥宮。

1605年に、徳川家康が関ヶ原戦勝の御礼に現在の本殿の位置に奉納したものを、のちにこの場所に移したのだそうです。

歴史ある神社は、こういう歴史あることを紹介して欲しいなと思います。
家康の頃の神社は、今と性格が違うのでしょうね。

要石。

前に香取神宮の所で書いた要石とセットです。
地震抑えの石ですが、しっかり東日本大震災で被災した鹿島神宮・・・
ちょっと説得力がｗ

まぁ、深いことは考えず、観光地として見ましょう。

鹿島からの帰り道で立ち寄った、道の駅たまつくり。

霞ケ浦のなまずや鯉のハンバーガーが名物なのですが、お店が混んでいたのと、屋外で食べるのは暑そうで断念。

道の駅 たまつくり 道の駅

お隣の霞ケ浦ふれあいランドに建っている虹の塔です。
入口のあたりが閉鎖されている感じに見えたのと、夏場は登っても眺望が開けないので行くのはやめました。

空気の澄んだ冬場の晴れた日、特に午前中の景色は見てみたいです。

霞ケ浦ふれあいランド 公園・植物園

霞ヶ浦大橋と、霞ケ浦を眺望。

霞ケ浦大橋 名所・史跡

夕食は、野郎めし（笑）

群馬で見かけて、一度寄ってみたかったんです。

悪い意味で男っぽくラフなお店かと思ったら、意外に美味しく、ボリュームは想像の通りで良かったです。

こちらはとり天の定食＋豚汁プラスですが、さっぱりしたとり天と、じゃがいもやお野菜てんこもりの豚汁でした。