2023/01/27 - 2023/01/28
3705位(同エリア17066件中)
kiyoさん
”近代建築の父”と呼ばれる巨匠ル・コルビジェのことを、学生時代に教官が熱く語っていたのが忘れられなくて、いつかはサヴォア邸を自分の目で確かめてみたいと思っていました。
以前旅行で、建築史的に重要な意味の建物だと上野の国立西洋美術館を見学したのですが、翌年、世界各地のコルビジェ作品と共に世界遺産に登録されたこともあり、”サヴォア邸”を訪れなければと強く思うようになったのです。建築に携わってきただけに、その原点ともいえるコルビジェの残した作品と精神を再確認したいというのもパリ訪問の理由です。
宇宙船が着陸したようなサヴォア邸は、思っていたよりも大きく、内部空間も机上での写真からのイメージとは全然違っていました。
昨年はコロナ禍で日本人が海外に行かないため特典航空券を容易く入手できましたが、実際にパリへ行ってみると世界はコロナから完全に脱却していて、取り残された日本社会を感じることにもなりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
パリ・リヨン駅からポアジーまで乗ってきた列車RER
ホテルはアルルやロンシャンへの移動を考えてパリ、リヨン駅付近にした。27日午前9時、メルキュールホテルロビーで、ガイドと待ち合わせ。日本とフランスで一級建築士の資格を持ち医療関係が専門で、千葉県建築士会にも在籍いるそう。
サヴォア邸は郊外電車終着駅のポアジーにあるため一人で行くのは困難と思ったし、そこからバスにも乗る必要がある。また外国では様々なトラブルに見舞われるから通訳も兼ねてアテンドをお願いすることにしたのだ。 -
サヴォア邸のあるパリ北西部ポアジー
パリ・リヨン駅では変な黒人男に切符を騙された。
確かに切符の自販機は複雑でタッチパネルが使いにくのだが、それを躊躇しているとつけこまれた。
親切そうにあれを押して、これを押してなど近づいてくる男を私は不信と思ったのに上手く会話に乗せられて、その男のクレジットカードを差し込まれてしまった。往復分の切符を4枚渡されて現金20ユーロを渡したが、実はそれが入場券のような切符でポアジーで下車する時に発覚。 -
騙された切符を手に出口に向かう。(正しい出口は反対方向だった)
出口のゲートが開かずに、「何でだろう?」と困ってしまった。ただし、この時には切符が騙されたものとは気付かずで、地元の乗客に相談して何とか改札から出た。
使えない往復二人分の切符4枚を受け取り騙されてしまったのだ。
ガイドは落ち込んでいたが、被害がそれくらいで良かったとも言える。「パリには移民が多くて、みんなで助けあう習慣がある」と気付くまでガイドは話していたが、そんな考えは甘いことが証明されたのだ。
親切そうに話しかけてくる外人には要注意!!これはパリだけの話ではないが。 -
ポアジーの改札を出た広場
バス停があって、51番のバスを探す。
しかし、ここは駅の裏口のようなところで、正しい出口はこちらではなさそうなことがグーグル先生によって判明!駅正面へ回ります。 -
バス乗り場ロータリー
バス乗り場が何カ所もあってややこしい。ここにも51番のバス乗り場は無かった。 -
ポアジー駅正面広場
本来ならこちらから出てくるはずだった。かなり大回りしてここにたどり着く。 -
51番バス乗り場
駅の正面広場側にバス停はあるにはあったが、バスは30分に1本。何人かのすれ違う地元の人にガイドが聞いてくれて、やっとここがわかった。
しかし、バスはいくら待っても来ないので希にしかやってこないタクシーを捕まえて交渉したが、乗車拒否されてしまった。結局1時間以上待って、やっとバスは来た。 -
サヴォア邸入口
バス停からVilla Savoyeの入口はすぐ近くだった。
しかし、バスの運転手に料金を支払ったことで、後でトラブル発生。行きは下車するときに二人分のお金をユーロの札で支払ってお釣りをもらった。帰りに、そのお釣りを支払ったら、偽札だと運転手が怒り出したのである。言いがかりだ。
警察に通報する、と乗客全員の前で言い始めたところ、それに便乗したおばさんが、「私も警察に捕まった」などと火に油を注ぐようなことを言い始める。一体どうなることか、と不安になってしまった。 -
サヴォア邸の入口看板
入口は簡単なフェンス扉のようで、その横の弊に貼り付けてあった。 -
サヴォア邸パース
あの屋上の丸い壁は何か、ずっと気になっていたが、今回その正体がはっきりわかった。 -
ヴィリエール通りのサヴォア邸を示す案内板
何とかVilla Savoyeに到着。冬なので街路樹は葉を落としているが貴賓を感じさせる高級住宅街という雰囲気だった。 -
フェンス扉から入ってからの小道
道路沿いの弊に沿って百メートルくらい歩く -
サヴォア邸とご対面
サヴォア邸の敷地は100m四方はあろうかという背の高い樹木に囲まれた四角形で、その真ん中に住宅がぽつんと建っている。建物の周りは芝生に囲まれていた。
実はこの面は建物の裏側だった。 -
アプローチ側(広場庭側)ファサード
「玄関は何処だ?」、と思ってしまったが、いつも見ている姿はアプローチから見ると裏側なのだ。 -
側面1F外壁
なんと緑色だった!全部外壁は白だと今まで思っていたので、驚きだ。 -
玄関
建物の裏に回り込むと玄関がある。外壁は白いとばかり思っていたが、実は1Fのピロティ部分は深い緑色で、芝生からの連続性を意図したものらしい。さらに玄関周りのガラスカーテンウォールが鮮やかで縦のストライプからシャープな印象を受け、とても90年前の建物とは思えなかった。 -
1Fスロープ(傾斜廊下)
その隣にはコルビジェ建築の象徴でもある傾斜廊下(スロープ)が待っていて、2Fへと導く。
スロープが意味を持つのだろうが、とも思っていたが、そこを歩むと国立西洋美術館の入口ホールから2階展示室へのプロムナードのスロープを進むような気分にさせられどんな空間に導かれるのかワクワク感があった。 -
1Fらせん階段
そして、図面や写真で見ていたよりも存在感があったのが螺旋階段。この階段は美しく機能的で、屋上まで続いている。 -
1Fらせん階段登り口
後ろにスロープ(傾斜廊下)が見えます。玄関からこの家に入った訪問者は、どちらかを選んで2Fの居住空間へと導かれます。 -
周辺部の緑の空間と一体になったような玄関
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玄関内部
玄関ドアを開けて中に入ると、その右側に受付カウンターがあった。係の女性が片言の日本語も話されたので、日本人の訪問者も多いのだろう。 -
玄関を入ると、すぐに受付がある
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1Fスロープ横の中央廊下
主に運転手や家のスタッフの部屋が配置されていた -
1F中央廊下奥には使用人の小部屋が並ぶ
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1F中央廊下にある売店
売店兼オフィスも1Fの1室にありました -
2Fホール
スロープを上ってきた所がホール。
2Fは主な居住エリアで中庭を取り囲むように部屋が配置されている。 -
2Fリビング
完全なプライベートスペースの中庭とリビングの連続性がこの家での暮らしの主役だろう。 -
2Fリビング
ダイニング・リビングは連窓で一体となっていた -
ダイニングエリア
この青い壁の右が、キッチン -
リビングの連窓とカウンター
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リビング
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リビングと連続する中庭
中庭には連窓のように見えるが建具はない部分があった。 -
ダイニングエリア
リビングとダイニングは一体の大空間でそれに連続するキッチンを建物の一角に機能的な作りで配置し、一方、主寝室や子供室も連窓に沿って並べ、コンパクトな広さにまとめられていた。 -
リビング連窓
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学生が大学の講義で訪れていた
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中庭から見たリビングのはめ殺し大型窓
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中庭から屋上へのスロープ
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中庭部分の窓
中庭の窓部分は、サッシが取り付けられていないが、連窓が続いているように意識したデザインとなっている -
中庭のスロープ
1階から続くスロープは2階からは中庭に設置された外部スロープに繋がる。 -
リビングから見た中庭全景
ちょうどコートハウスの配置で、中庭をリビングの全面ガラスから楽しむことを重視した設計だ -
キッチン
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調理台
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キッチン流し
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造り付け配膳棚
この裏側にが調理台などのある調理スペース -
主寝室
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主寝室とカーテンで仕切られた浴室
来 客室も含めてそれぞれに浴室があったのだが、主寝室と浴室がカーテンのみの仕切りなのには少し抵抗感がある。主寝室は一方では浴室と連続し、もう一方ではブドワールという中庭を望む書斎に続いていた。 -
主寝室からの、ブドワール入口
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スチーム暖房設備
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主寝室
部屋はL字型の平面形状 -
ブドワール
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ブドワール
窓の外は中庭となっている -
2F廊下
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子供室
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子供室もL型の平面形状
正面から右に、細い勉強室のような空間がある -
子供室連窓
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子供室入口側
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子供室奥側
勉強エリアと思われる -
子供室備え付け家具
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子供室用トイレ
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ゲストルーム
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ゲスト用浴室
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中庭から屋上へと続くスロープ
さらに上ると屋上だが、そこも屋上庭園となっていた。この家の屋上の円筒形に見える大きな壁は屋上庭園の植物の目隠しの役割を果たしているが、実は元々そこに主寝室を造る計画案だったらしい。今ではその目隠し壁がサヴォア邸のファサードの不思議感を演出しているのであった。 -
屋上から見たスロープ
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屋上から見た中庭
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中庭右のリビング大型窓と屋上庭園外壁
屋上庭園が寝室として実現していたら、ということを考えると、中庭の意味が重要だと理解で知る -
リビング上の屋上庭園
屋上は元々は寝室という案もあったが、予算が不足するため庭園となった -
屋上庭園
確かにここに庭を造る意味はあまり感じられない -
屋上外壁
屋上庭園の目隠しにはなっているが、あとはデザイン上の役割しか果たしていない。しかし、それが重要なのかも。。。 -
屋上外壁内側
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屋上外壁内側
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リビング上の庭園
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スロープ出口の庭園
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屋上外壁窓
こんな所に四角い開口があるなってこれまで気にしたことも無かったが、実は屋上が主寝室用のスペースだったことを今回知って、もし寝室が実現していたらワクワクするような部屋になっただろうと、一人勝手に思ってしまった。 -
屋上庭園
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屋上庭園
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階段室塔屋
1Fから続く階段室はここに続き、出口は塔屋となっていた。
コルビジェは、ピロティ・横長連窓窓・屋上庭園・自由な平面・自由な立面という「建築の5つの要素」を提唱していたが、それを具現化したのがサヴォア邸だ。鉄筋コンクリートという素材が住宅建築に用いられる時代を迎え、この住宅建築はコルビジェの挑戦と提案であるということがよく理解できた。それが百年近くの歳月を越えて今に伝えてられ輝いていた。コルビジェの考えてきたことや足跡は、これからも建築を目指す人たちの道標であり続けるに違いない
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