2023年ハンガリー・クロアチア旅①　出発からHodmezovasarhelyまで

2023/04/26 - 2023/04/28

2023年GWの旅の目的は「ブダペストと周辺のアール・ヌーヴォー建築を見る事」。ブダペストに行くのは3度目でしたが、1度目2度目よりもアールヌーヴォー建築を深掘り出来たと感じています。ブダペストの方々に親切にしてもらって幸運をもらいました。
海外に行けなかった間、次が最後の旅になるならどこに行くかと考え抜いて決めたブダペスト行き。私の旅の計画を聞いて「にゃむ」さんが同行したいと途中から一緒に計画を練りました。行きたい場所が違う時以外は一緒に周り、６泊は同じお宿に泊まり(ホテル宿泊は別部屋、広いアパートメントの時は同部屋）、何度も食事を共にしました。
また、旅行期間が9泊11日なので出来るだけたくさんの町を周りたい。計画当初は以前行って好きになったセルビアも行くつもりでしたが、ベオグラードに何度も爆破予告があったのでセルビアに行くのはあきらめて私は以下のような旅程にしました。にゃむさんは別行程の日あり。

4月26日　関空→羽田
4月27日　羽田→ヒースロー→ブダぺスト、鉄道でセゲドへ移動・泊
4月28日　セゲドからトラムでHodmezovasarhely移動・1.5ｈ見学、バスでSzentes移動・1.5h見学、バスとトラムでセゲドへ移動・1.5ｈ見学、バスでペーチへ移動・泊
4月29日早朝　ペーチから鉄道でクロアチアのオシイェクへ移動・1日見学・泊
4月30日　オシイェクから鉄道を乗継いでブダペストへ移動・5ｈ見学・泊
5月1日　ブダペスト4ｈ見学、鉄道でデブレツェンへ移動・3ｈ見学・泊
5月2日　デブレツェンから鉄道でニューレジハーザへ移動・2.5ｈ見学、鉄道でSzolnokへ移動・1.5ｈ見学、鉄道でブダペスト移動・泊
5月3日　ブダペスト1日見学・泊
5月4日　ブダペスト1日見学・泊
5月5日　ブダペスト1日見学・泊
5月6・7日　ブダペスト→ヘルシンキ→羽田→伊丹

この旅行記は出発から28日のHodmezovasarhely見学まで。写真撮影は全編カメラとiPhone併用です。

エリア その他の観光地(ハンガリー)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

4月26日夜に関空から空路羽田へ。翌27日未明の便でヒースロー乗り継ぎ、フライトと乗り継ぎの合計時間が長く疲れそう(目的地に着くまでに)なので、ヒースローではLoungeKeyで割引料金にてラウンジを利用しました。ブダペストのリスト・フェレンツ国際空港に夕刻着。ブダペストからは鉄道でセゲドへ。写真はセゲド駅で、ここは2度目です。なつかしさとうれしさで泣きそうになりました。

27日夜、セゲド駅から見た大聖堂。ぼやけていますが。

セゲド着は夜8時過ぎており、この日は駅から徒歩7・8分のホテルで休むだけです。写真は泊まったHotel Ankaviの部屋。

Hotel Ankavi、キッチン付き。バスタブなし、シャワーのみ。このホテルは朝食の提供はありません。1泊約7,000円。

翌28日朝。写真は毎日食べたサワークリーム「kefir」。
この日は旅一番のハードスケジュール。Hodmezovasarhely、Szentes、セゲドを観光後、3時間以上かけてペーチにバス移動します。

泊まったセゲドのホテルに荷物を預けて、すぐにHodmezovasarhelyまで行けるトラム１番に乗ります。セゲドのトラムが近年Hodmezovasarhelyまで延伸してアクセスが格段に良くなっています。Hodmezovasarhelyは戸建てが多い住宅地のように見えたので、セゲドのベッドタウンだと想像します。この町で見たい建築物は中心部に固まっていて効率よく見学できます。写真は修復工事中のHodmezovasarhelyの市庁舎の時計塔。左右対称、ルネッサンス様式やロココ様式を含んだ折衷スタイルの美しい建物なのですが、ファサード部と時計塔の囲いが残念です。

Hodmezovasarhelyの市庁舎の時計塔。上部だけでも美しいです。

Hodmezovasarhelyの市庁舎の時計塔。

Hodmezovasarhelyの市庁舎内部。側面入口から入って受付の人に写真を撮っていいか聞くとOKが出ました。

Hodmezovasarhelyの市庁舎内部。

Hodmezovasarhelyの市庁舎内部。この町では内部が見られる建物が他にはない事もあり、見せてもらえてありがたかったです。

Hodmezovasarhelyの市庁舎。昔は使われていたような小さな幼児用のような木の扉。なんでしょう？

Hodmezovasarhely、Uri Kaszino。この建物については詳しいことはわかりませんが、この町で一番見たかったアール・ヌーヴォーです。

Hodmezovasarhely、Uri Kaszino。

Hodmezovasarhely、Uri Kaszino。カラフルで、ハンガリーのアール・ヌーヴォー建築らしく感じます。

Hodmezovasarhely、Uri Kaszino。

Hodmezovasarhely、Uri Kaszino。

Hodmezovasarhely、Uri Kaszino。

Hodmezovasarhely、市庁舎前の広場。

Hodmezovasarhely。そして、こちらも見たかった建物。旧ホテルブラックイーグル！1905年、Gyula Partos作。現在は結婚式場として使われているそうです。

Hodmezovasarhely、旧ホテルブラックイーグル。

Hodmezovasarhely、旧ホテルブラックイーグル。

Hodmezovasarhely、アール・ヌーヴォーのPosta。元郵便局なんでしょうか。1906年、Miksa Muller作。

Hodmezovasarhely、Posta。

Hodmezovasarhely、Posta。

Hodmezovasarhely、アール・ヌーヴォーのex Savings Bank。1906-07年、これもMiksa Muller作。

Hodmezovasarhely、ex Savings Bank。

Hodmezovasarhely、ex Savings Bank。

Hodmezovasarhelyのアール・ヌーヴォーだとされている美しい建物。前のex Savings Bankもそうでしたがアール・ヌーヴォーなのか？という疑問は残ります。

Hodmezovasarhelyのアール・ヌーヴォー建築。

Hodmezovasarhely。実はまだ市庁舎前広場のすぐ近くにいます。

Hodmezovasarhelyのアール・ヌーヴォー建築、1910年建造。

Hodmezovasarhelyのアール・ヌーヴォー建築。前の写真の建物の隣に建っています。

Hodmezovasarhelyのアール・ヌーヴォー建築。前写真の建物の入口、とても素敵です。

Hodmezovasarhelyのアール・ヌーヴォー建築。

Hodmezovasarhelyのアール・ヌーヴォー建築。

Hodmezovasarhelyのカーブした通り。

Hodmezovasarhelyの建物の装飾。

Hodmezovasarhely。個性的な建物。

Hodmezovasarhely、アール・ヌーヴォーのSimon Palace。1912－14年、設計はセゲド等に多くの建築があるEde Magyar。

Hodmezovasarhely、Simon Palace。Palaceというには小ぶりで地味な建物ですが、扉の鉄細工や柱に施された女性像がすごく美しいです。

Hodmezovasarhely、Simon Palace。

Hodmezovasarhelyの建物。

Hodmezovasarhelyの建物。

Hodmezovasarhely、アール・ヌーヴォーのPavas-haz。1906年、Marton Czukor。これはとてもハンガリーのアール・ヌーヴォーらしい建物です。好きです。

Hodmezovasarhely、Pavas-haz。

Hodmezovasarhely、長距離バスターミナル近くの建物。セゲドからこの町までは便利なトラムで来れましたが、次に行くSzentesへはバスか鉄道で本数が少ないです。しかもHodmezovasarhelyのバスターミナルの窓口でチケットを買う時は長時間並びました。チケット手書きなんです。

Hodmezovasarhely、Synagogue。1906年、Miksa Muller作。ここから数枚の写真はSzentes観光後のセゲドへの帰路、乗り換え時の写真。Szentesの写真は次の旅行記で。

HodmezovasarhelyのSynagogue。きれいです。

HodmezovasarhelyのSynagogue。

HodmezovasarhelyのSynagogue。

Hodmezovasarhely。Synagogueの側面部だったと思います。

Hodmezovasarhely。Synagogue近くのアール・ヌーヴォー。

Hodmezovasarhely。Synagogue近くのアール・ヌーヴォー。

Hodmezovasarhely。この写真の近くの停留所からトラムに乗ってセゲドに戻りました。トラム停留所に券売機が設置されていて便利でした。

この旅行記へのコメント （11）

• ひなこさん 2023/05/24 16:01:48

  ＊楽しみにしています＊

  尚美さん、こんにちは
  
  早速がんばって旅行記を作られたのですね。
  写真と行間から尚美さんのウキウキした嬉しさと楽しさが伝わってきます。
  拝見したかった旅行記ありがとう。
  ヒースロー乗り換えの大変そうな往路、夜遅くに到着して翌日からはもう動き回っていらっしゃるのには驚きました、私だったらきっと疲れが尾を引いてボーっとしているだろうなと思って。
  Hodmezovasarhely、Uri Kaszino、すてきな建物ですね。おとぎ話から飛び出してきたような、細部も一つ一つ見ていると幸せな気持ちになります。どうやって見つけているのですか？虫眼鏡をもってgoogle map やgoogle earthを見ている尚美さんを想像してしまいました(笑)
  
  行けて本当に良かったですね！
  
  ひなこ
  
  

  尚美さん からの返信 2023/05/25 15:18:28

  Re: ＊楽しみにしています＊

  ひなこさん、いつもありがとう。自分でも、本当に行けるのか半信半疑で計画を進めていた旅。でも、行ってみて、またこれからも「自分なりの冒険の旅」に行きたくなりました。
  見てみたい建物は、大体アール・ヌーヴォー本で見つけます。最近は目的地の街のアール・ヌーヴォー建築リストや地図がWebサイトで公開されている事が多くて、助けられています。情報が本だけの時は、見たい建物へのアクセスを確定するのに苦労しましたから。
  でも方向音痴なので、今でも旅の前はGoogle mapのストリートビューを見ます。建物そのものはほとんど見ないんですが、駅や停留所からの道順を、何度も確認します。確認してから行ってもやっぱり間違えて反対方向に進んだりするんですけど。
  尚美

• まほうのべるさん 2023/05/23 21:29:54

  　美しい建物との出会い

  こんばんは、尚美さん。
  無事に旅行から帰られ、楽しい良かったですね。
  
  コロナ感染で自由に旅行が出来ませんでしたが、待ちに待った旅行が出来るようになり、大好きな場所にまた戻ることが出来感無量だったでしょうね。
  コロナ感染でフォートラの旅行記以外ヨーロッパについて目にすることは全くありませんでした。旅行することなんて全く考えられなかったからです。
  
  尚美さんの旅行記で知らない美しい建物たちに会えるのを楽しみにしています。
  
  まほうのべる
  

  尚美さん からの返信 2023/05/24 01:38:12

  Re: 　美しい建物との出会い

  べるちゃん、旅行記読んでくれて書き込みもしてくれて、ありがとう。
  久々のヨーロッパのアール・ヌーヴォー建築を見る旅、楽しかったです。計画時は、コロナ感染リスクをなるべく避けようとか、感染してしまった時の対応とか考える事が多くて、まるで初めて旅するようでした。でも、旅の前も旅している間もワクワクしていました。あとは自分の記憶の為にも、旅行記として記録しようと、頑張ります。また、続きも見てくださいね。
  尚美

• cookieさん 2023/05/23 00:11:33

  眼福です～～～

  尚美さん、おかえりなさいませ。
  初回から、眼福！眼福！でございます。
  Hodmezovasarhely、Uri Kaszinoを筆頭に
  素敵なアールデコのオンパレード！！！！
  
  心して続きの旅行記も拝読したいと思います🎵
  
  cookie

  尚美さん からの返信 2023/05/23 05:11:05

  Re: 眼福です～～～

  cookieさん、旅行記を見てくれてありがとう。
  リストアカデミーの服装の件で追記ですが、6月15日にグランドホールで行われるEÖTVÖS ART ENSEMBLEのコンサート写真の客席部分を拡大して見ました。服装ほまちまちで、確認出来たのは男性で色物襟付きコットンシャツのようなのを着ている人がいました。綺麗めの服装だったら大丈夫なのではないかと思います。

  cookieさん からの返信 2023/05/23 17:18:20

  Re: 眼福です～～～

  拡大して見て下さったんですか！！！
  なんとお優しい。ありがとうございます。うれしいです。
  
  昨夜、やっぱり！と思ってチケット買ってみました。
  2階後ろの席なので、こっそり空間、雰囲気を楽しもうかと。
  女性はワンピがあればどうにかなりますもんね🎵
  
  尚美さんのバトン繋ぎます（笑）
  
  cookie
  

• sakatomoさん 2023/05/22 09:09:45

  憧れのハンガリー！

  尚美さん　こんにちは
  いつもありがとうございます。
  ご無沙汰しております。
  
  憧れのハンガリーは尚美さんとはちょっと趣が違いますが
  ハンガリーブタペストで活躍しているヴァイオリニストの
  イリ―二・コティツアさんが大好きで散歩のときは必ず聞いています。
  バイオリンばかりでなく歌手、タップダンス、タンゴダンス、そして
  東欧の民族楽器テルミンも演奏しまし、タンゴの楽曲が多いです。
  私の中では天才だと思っています。(笑)
  そんな訳で生きている間にハンガリーに行ってみたいと思っています。
  youtubeでなく、生のオーケストラで聴いてみたい。(笑)
  
  これからもよろしくお願いします。
  ハンガリーシリーズの更新を楽しみにしています。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　sakatomo
  

  尚美さん からの返信 2023/05/23 05:18:35

  Re: 憧れのハンガリー！

  sakatomoさん、コメントいただきありがとうございます。
  イリーニ・コティツアさん、YouTubeで見ました。音楽は詳しくない私も天才！と思いました。どう表現すればいいんでしょう。音楽と一体になっている、イリーニさんが音楽そのものだと感じました。生で聴いてみたいですよね。ブダペストに行く楽しみが増えました。
  尚美

• kayoさん 2023/05/22 01:42:10

  私までドキドキ

  尚美さん、今晩は～⭐️
  
  知らない土地ばかりで見ている私もドキドキしました。
  
  欧州へのフライト、しんどいですよね。私の時も久々の欧州だったので我慢できましたが、今年はパス。
  
  尚美さんの高揚感、メチャクチャ伝わってきました。やっぱり日本で見る近代建築とは度が違いますよね。
  ブラック・イーグルってまるでオラデアのモールと同じ名前ですが、何か共通点があるのかな？
  
  建築も圧巻ですが、ドアフェチの私にはドアの意匠が気になります。
  ウネウネ感が素敵～。
  お天気に恵まれ良かった良かった～。今後の参考のためにお気に入りに保存！
  
  kayo

  尚美さん からの返信 2023/05/22 05:46:39

  Re: 私までドキドキ

  kayoさん、早速の書き込み、ありがとう。
  ブラックイーグルと聞いたら、見に行かずにはいられないとわかってくださって嬉しい。オラディアのブラックイーグルとは全く関係ないみたいです。でも、気になってしまうんです。
  3年半ぶりの海外旅で、ヨーロッパってこんなに遠かったっけ？とか、全荷物持ったままの街歩き(ニューレジハーザとSzolnokで)は身体に堪えるとか、以前と違うと感じる事がありました。北極回りになっているから飛行時間がかかるし、自分の歳を考えると当然なんですが。
  地方の町を見て周るのが好きなのですが、どこの国でも移動が不便で。Hodmezovasarlyはハンガリーの大きな街のセゲドからトラムで行けるようになっていて、セゲドに行かれるトラベラーさんにお勧めしたい町でした。6年前セゲドに行った時にはトラムがまだHodmezovasarlyまで延伸されていなかったんです。
  私の帰国を待っていたかのように用事が山積みでしたが、やっと旅行記作成できました。自分の記憶の為に、写真保存の為にも(昨年パソコン買い換え時に写真も整理が必要だと気づいた)できるだけ旅行記作ります。また見てね。
  尚美