2023/04/03 - 2023/04/03
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j-ryuさん
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◆今年も隣り村の『涌井の清水』でリュウキンカと水芭蕉に包まれ
春色のマイナスイオンに癒されてきました。
涌井の清水は我が家から車で20分と言う近さでありながら
清らかな湧水と四季の花々が咲き競う山紫水明の穴場です。
今年も平日とは言えリュウキンカも水芭蕉も満開なのに
撮影中はずっと独り占めでした。
清らかで美しい花々を独り占めできるのは有難いような
もったいないような・・・
穴場を公開すると穴場ではなくなってしまわないか
いつも危惧していますが、そんな心配とは裏腹に毎年ブログで紹介し始めて
早や16年も経ちますが、未だにその心配は杞憂のままです。
私の発信力が弱いと言ってしまえばそれまでですが
素朴な山野草でバスることはそうそう無いってことかな(^-^;。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
◆涌井の清水へのルートマップ。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2871358,140.113621,10104m/data=!3m1!1e3
福島県天栄村の涌井の清水へは国道294号線が羽鳥湖方面と猪苗代湖方面に分岐する八十内集落の少し手前の京谷原集落を目指します。
京谷原集落に入ると防火用水のある分岐路に涌井の清水への看板があるので、それに従い500mくらい進むとダートの無料駐車場(約15台分)あがり、その右奥手が涌井の清水です。
トイレはありません。 -
◆涌井の清水への拡大ルートマップ。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2871358,140.113621,10104m/data=!3m1!1e3 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
駐車場から左手(南)に砂利道を10mほど進むと涌井の清水が見えてきます。
清水と言うと山肌から湧き出していたり、
小さな泉から湧き出しいているようなイメージかと思いますが、
涌井の清水は沼状の湖底から湧き出す湧水と
裏山から流れ込んでくる湧水の”せせらぎ”が流れ込み
面積約500㎡ほどの清らかな沼で出来ています。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
こちらが裏山からの”せせらぎ”の流入口です。
沼状の清水の最奥に涌湯御前神社があり裏手は深い森になっていて
その森の最深部からも清水が湧き出していて
ごらんの”せせらぎ”となって涌井の清水に注ぎ込んでいます。 -
◆涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉 (※2022/04/17 撮影)
上記と同じ森の湧水からのせせらぎの流入口ですが
昨年の方が花がたくさん咲いています。
こと、この流入口の見頃は1週間早いて程度です。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
この写真の奥の方が涌井の清水の沼状の本体で
沼底からプクプクと湧水しています。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
この写真下右側から奥山の湧水からの”せせらぎ”が流れ込んでいます。
沼本体の湧水や合流した”せせらぎ”は写真下の方から
小川となって東に流れて行きます。 -
◆水明の花園~新緑萌ゆる涌井の清水 (※2023/5/4 撮影)
4/3の撮影時は緑はまだ芽生えたばかりでしたが
1か月後の5/4にはご覧のように萌える新緑に包まれ
奥の涌井の清水本体はあまり見えなくなってしまいました。
でも最奥にある涌湯御前神社まで左岸に歩道があるので
直ぐそばまで近づけます。 -
◆水明の花園~涌井の清水
沼状の清水では沼底の至るところからブクブクと湧水しています。
沼底が白っぽい部分は特に湧水量が多いポイントで
頻繁に気泡が湧き上がり水面に波紋が広がります。 -
◆水明の花園~涌井の清水
涌井の清水の入口案内板では
涌井の清水は、湧水量毎分2,200L、面積約500㎡と言われ、
水底から途切れることなく砂が浮き上がる様子は神秘的で、
日照りで降雨の少ない気候でも水量に変わりなく、魚も生息し、
昔から魚を獲ったり、池をかき回すと洪水となって襲ってくると言い伝えられ、
人々から恐れられていました。
と、ありますが
私の印象では魚はそう多いとは言えないと思います。
大きなニジマスがいますがこれは在来種では無いので
誰かが放流しのだと思われます。
他には桜咲く頃にハヤが小川から遡上してきます。
当地では一般的に「ハヤ」と呼ばれていますがハヤとは
ウグイ、アブラハヤ、タカハヤ、オイカワ、ヌマムツ、カワムツなどの
総称だそうで涌井の清水のハヤの固有名は分かりません。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
この写真上が奥山で湧水からの”せせらぎ”が流れてきます。
涌井の清水に注ぐ手前が湿地状になっていて
この辺りにリュウキンカが一番多く群生しています。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
20年ほど前までは湿地に観賞用のウォークボードがありましたが
朽ちて壊れ現在は撤去されています。
湿地に咲くリュウキンカは基本的にはこの写真手前の土手から見学します。
下手に湿地に近づくと泥にはまるのでご注意を。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
リュウキンカ((立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)は本州~九州の
山あいの湿地や沼地に自生し、
光沢のある黄色い花はまさに金のごとく華やかで
山野草の中でも一際存在感のある花です。
ハナビラに見えるのは萼片(がくへん)で、これはキンポウゲ科の花に
多くみられる特徴です。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
リュウキンカは高地や冷涼な気候を好みますが
涌井の清水の標高は400mと高地とは言い難いです。
でも常に冷涼な湧水が流れているので
リュウキンカにとっては居心地のいい楽園なのでしょう。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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☆2019/6/23(日) ポルドイ峠 (標高: 2,239 m)
◎カルタ・パルストゥリス(キンポウゲ科リュウキンカ属)
4年前に訪れたイタリア・ドロミテのポルドイ峠の湿地でも
リュウキンカの群生が見られました。 -
☆2019/6/23 イタリアアルプス・ドロミテ/ポルドイ峠
◎カルタ・パルストゥリス(キンポウゲ科リュウキンカ属)
近くで見ると日本のリュウキンカより一つ一つの花が少し大きく
北海道に自生するエゾノリュウキンカに似た印象です。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
涌井の清水は森に囲まれているので
優しい”せせらぎ”の水音にウグイスなど野鳥のさえずりがこだまし
イオンとナチュラルサウンドに満たされた
まさにヒーリングのサンクチュアリ。
目的は写真撮影ですが撮影している間に
知らず知らずのうちに癒され
いつしか清らかな自然に抱かれています。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
涌井の清水近くの農家のお婆ちゃんから聞いた話では
以前は涌井の清水の他にも田んぼの畦や谷地でも見られたので
ヤジバナ(谷地花)と呼んでいたそうです。
ヤジバナと言う表現は全国的にありその植物はリュウキンカとは
限らないようです。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
明るい湿地は様々な湿地植物の楽園ですが
しだいに葦や芦が進出しやがて陸地化することもあります。
でも涌井の清水は森に囲まれ半日陰状態。
半日陰だと葦や芦は進出できません。
できたとしても拡大増殖は難しいでしょう。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
リュウキンカは冬から春は明るい湿地が好きですが
夏場は半日陰でも大丈夫なので
葦や芦に勝てているのだと思います。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
キンポウゲ科の中にはニリンソウやユキワリソウ、キクザキイチゲ、
アズマイチゲのように雨や雪が降ったり気温が極端に下がったりすると
ハナビラ(萼片)が閉じたり、半閉じになる種がけっこう多いのですが、
リュウキンカは一度開花すると花が散るまでずっと咲きっ放しなので
撮影する側としては天気や時間帯を気にしなくて大丈夫なので
助かります。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
一部の地方ではリュウキンカの若葉を谷地蕗と言って
山菜として食べるようですが
当地では自生地が限定的なこともあり食べる習慣は聞いたことがありません。
でもリュウキンカはアルカロイド系の毒性があるので
基本的には食べない方が無難かも。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
この日のリュウキンカは満開ではなく9分咲きくらい。
でも私は9分咲きくらいが丁度良いと思います。
何故かと言うと涌井の清水のリュウキンカは一斉に開花するわけではなく
かなり早く開花する株もあれば遅い株もあり
最後の株が満開になった頃には
最初に開花した株が散り始めるので満開に拘らないほうが
フレッシュな印象がすると思います。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
さらにリュウキンカが満開の頃には水芭蕉は終盤になり
苞(白い部分 )が茶色くへ垂れてきます。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
◎ミスバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
ミズバショウは主にシベリア東部、
サハリン、千島列島、カムチャッカ半島と
日本では北海道(エゾノリュウキンカ)と中部地方以北の湿地に自生します。
白い花びらのように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)で実際の花は
真ん中の円柱状の花序に小さな花がたくさん集まっています。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
なので水芭蕉の本来の満開は円柱状の花序の
小さな花が満開になった時ですが
見た目的には仏炎苞が大きく展開し
円柱状の花序が蕾の時の方が仏炎苞の白さが際立ち
花序が満開の時より美しいと思います。 -
☆ザゼンソウ(座禅草/サトイモ科ザゼンソウ属)(※2021/3/21 撮影)
◎ザゼンソウ(座禅草/サトイモ科ザゼンソウ属)
ミズバショウによく似た花にコゲ茶色のザゼンソウ(座禅草)がありますが
色の他に匂いも正反対なんですよ。
ミズバショウは甘くいい香りがするのに、
ザゼンソウは臭い匂いがします(-"-)。
ザゼンソウは北米にも自生地があり
英名がEastern Skunk Cabbage。
北米に白い水芭蕉は自生しておらず
Asian skunk cabbageと呼ばれます。
でも水芭蕉は良い香りがするのにskunk cabbageとは
失礼な命名ですいね(--〆)。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
リュウキンカは多年草なので毎年花は比較的安定して
見られます。
ただ多年草とて樹木のように何十年も生きるわけではなく
種から新株が育ち世代交代しないと
親株はしだい枯れてしまいます。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
水芭蕉は冷涼な気候を好むので寒さにはとても強いですが
夏場の酷暑や直射日光は苦手です。
冬~初夏は明るく、夏場は日陰になる湿原や湿地が理想です。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
増え方は株が増殖したり夏場に成熟した種がこぼれ
周辺で発芽したり流れに乗り辿り着いた場所で発芽したりします。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
小川にそって多く自生しているのは
種が水散布されて増殖したからだと思われます。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
水芭蕉は野生種が1種あるだけで
園芸種さえありません。
近縁に茶色い仏炎苞の座禅草があるくらい。
でもぱっと見が同じような水芭蕉ですが
自生地によってけっこう個性があります。
涌井の清水の水芭蕉は最もポピュラーな花だと思います。 -
☆南会津町駒止湿原の双苞の水芭蕉 (※2009/5/26 撮影)
福島県南会津町の駒止湿原(こまどしつげん)には
世界的にも貴重な双苞のミズバショウが群生しています。
通常、水芭蕉の白い仏炎苞は1枚が花序をぐるりと囲んでいますが
なんと駒止湿原の水芭蕉は2枚の仏炎苞が1本の花序を取り囲んでいます。
花序も他所より太いものが多いと思います。 -
◆郡山市湖南町~馬入新田の水芭蕉 (※2021/04/13 撮影)
猪苗代湖の南にある馬入新田の水芭蕉の特徴は
仏炎苞の茎の部分が他所と比べ
かなり細長い点です。
表現はちょっとオーバーですが切り花で良く見かける
カラーのようないで立ちです。 -
◆福島県北塩原村~裏磐梯・清水沢の水芭蕉 (※2023/4/15 撮影)
裏磐梯・清水沢の水芭蕉もポピュラーな花ですが
清らかな沢沿いに咲いていてとてもフォトジェニックです。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
リュウキンカの名前の由来は
花茎がすらっと伸びその先端に金色の花を咲かす様子から
立金花と命名されたそうです。
花茎は咲き始めはさほど長くはなく
花の終盤に連れて長くなります。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
写真右手が奥山から流れてきた”せせらぎ”で
奥の清水本体に注ぎ、
写真左手から小川となって東の田園地帯に流れていきます。
清水本体の向こうに涌湯御前神社(わきゆごぜんじんじゃ)が鎮座しています。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
湿地には大きな倒木が横たわっています。
倒れたばかりの頃はかなり目障りでしたが
倒れて10年くらい経ち風化が進んできたせいか
次第に風景に馴染んできました。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
花序を半周取り囲む仏炎苞(ぶつえんほう)が開いている向きは
不規則で個体によって様々。
この株はたまたまこちら向きなので
良い感じに撮れましたが
もし向こう向きだったら立地的に撮影は厳しいです。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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☆三十三観音史跡公園のリュウキンカ (※2020/4/16 撮影)
こちらは隣り町の谷地で咲くリュウキンカです。
元々ここに自生していたものではありませんが
十数年前に数株植えられたものがこんなに増えました。
ここは涌井の清水より標高が150mほど低いのですが
開花や見頃は涌井の清水より一週間くらい遅いです。
おそらく水温が大きく影響しているのではないかと思います。
涌井の清水は湧水なので水温が年中安定していますが
ここは周辺の森などから流れ込んだ水が谷間に溜まった谷地なので
水温は外気温に左右されます。
つまり冬期の平均気温は涌井の方が低いのですが
湿地の冬期平均水温は涌井の方が高いので
リュウキンカの開花は涌井の清水の方が早くなると思われます。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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☆我が家のヒメリュウキンカ(姫立金花)
◎ヒメリュウキンカ(姫立金/キンポウゲ科キンポウゲ属)
ヒメリュウキンカは英国や欧州の山地の湿った草原や湖沼畔に自生します。
小型のキンポウゲの仲間です。リュウキンカの名を冠していますが、
リュウキンカ属ではなくキンポウゲ属です。
湿地でなくても丈夫に育つので庭花として人気があります。 -
☆2019/6/2 イタリア・ドロミテ/ミズリーナ湖畔
◎カルタ・パルストゥリス(キンポウゲ科リュウキンカ属)
ドロミテ/ミズリーナ湖畔にもリュウキンカが咲いていました。
群生としては涌井の清水の方が断然見事です。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
写真右側のピンク色の花はショウジョウバカマです。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
倒木も景色に風情を創り出しています。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
以前、本屋で花の写真集を立ち読みしていたら
なんとここ涌井の清水のリュウキンカが載っていました。
写真家の名前は失念しましたが女性写真家だったと思います。
日本中の穴場的な野の花を中心に撮影されていましたが
観光ガイドブックにさえ載っていない涌井の清水のリュウキカを知ったのか
不思議でした。
今はWeb上でたくさんの情報を得ることができるので
もしかしたら私を含め、地元情報をSNSなど発信している
涌井の清水のリュウキンカを見て知ったのかも知れません。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
山岳国立公園などにはリュウキンカの群生地もあちこちにありますが
その多くが行きつくのがそう楽ではない自生地が多いと思います。
ここ涌井の清水は国道から車でわずか5分と
アクセスは抜群に良く、それでいて来訪者は少ない穴場なんですから
機会があればぜひ訪れて欲しいなと思います。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
山野草の宝庫、裏磐梯にもリュウキンカは自生していますが
涌井の清水ほどの群生地はありません。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
涌井の清水のリュウキンカは土手際の湿地に咲いていて
標準レンズでも十分な大きさで撮ることができます。
でも私は背景ボケやボケ玉狙いもあるので
200mmクラスの望遠で撮っています。
望遠で撮ると被写界深度が深くなり背景の光の元(水面や滴など)が
ボケ玉になり幻想的な写真が撮れます。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
涌井の清水の南側は涌井の清水で一番水芭蕉が多い地点です。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
一昨々年は動物(おそらくイノシシ)の新芽を食べられ
良い花があまり咲きませんでしたが
今年は食害はありませんでした。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
なぜイノシシの仕業だと推察したのかは
新芽が食べられたと同じくして周辺の土が
2,3cm掘り起こされたような状態になっていました。
この仕業はイノシシがミミズを掘り起こして食べる時に
よく行う行動です。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
熊やニホンジカも水芭蕉の新芽を食べますが
広範囲に土は掘り起こしません。
ただ朽ちかけた老木が荒らされた様子もあり
それは恐らく熊の仕業ではないかと思われます。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
ツキノワグマは夏には、若葉は硬くなって葉は食べにくくなり、
果実もあまり実っておらず植物性の食べ物は少なくなります。
そのため、ツキノワグマは動物性の餌を食べることが多くなるようです。
良く食べられているのはアリやハチの仲間です。
これらの昆虫はコロニーを形成するため、
巣を見つけることができれば一度にたくさん餌を得ることが可能です。
朽ちかけた木を荒らすのは恐らく蟻や白アリを捕食しているのでは
無いかと思います。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
今年はなぜ水芭蕉の新芽が食べられなかったのは
分かりません。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
尾瀬ではニホンジカによる水芭蕉やニッコウキスゲの食害が問題に
なってしますが、涌井の清水周辺では私はまだニホンジカは見たことがありませんが
地元の人の話では近くの山には出没すると言っていました。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
朽ちかけた倒木の上で花を咲かているリュウキンカが
数株あります。
リュウキンカは水分を好みますが
水中植物では無いので年中水の中に浸かるような場所では
生きていけませんが朽ちかけた倒木は丁度いい水分のようです。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
こちらも枯れて朽ちかけた木の根本に自生しています。
リュウキンカは風媒花ではないので種は虫か小動物が
ここまで運んできたのでしょう。 -
◆水明の花園~涌井の清水のショウジョウバカマ
沼状の清水の南側には水際に沿って
ショウジョウバカマが咲いていました。 -
◆水明の花園~涌井の清水のショウジョウバカマ
◎ショウジョウバカマ(猩々袴/メランチュウウム科ショウジョウバカマ属)
ショウジョウバカマは日本全国の低地~高山まで広範囲に分布し、
やや湿った林縁、林床、土手などに自生します。
花色は薄いピンクや濃いピンク、薄紫など自生地でビミョウな違いがあります。 -
◆水明の花園~涌井の清水のショウジョウバカマ
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◆水明の花園~涌井の清水のショウジョウバカマ
ショウジョウバカマは晩秋から春にかけては太陽が燦々と当たり、
夏から秋は木漏れ日射す半日陰。
土壌は常に湿り気のある場所を好みます。 -
◆水明の花園~涌井の清水のショウジョウバカマ
資料によってはショウジョウバカマはスプリングエスメラル(春の儚い命)だと
されていますが、ショウジョウバカマの葉は夏でも常緑で休眠することは
ありません。 -
◆水明の花園~涌井の清水のショウジョウバカマ
-
☆涌湯御前神社(わきゆごぜんじんじゃ)
涌井の清水の最奥にある涌湯御前神社。
かなり傷んでいてるのが残念です。
文化財なら村の支援も受けられるのでしょうが
おそらく神社は宗教施設扱いなので
村は特定の宗教に援助はできないのかも。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
涌湯御前神社までは踏み跡程度の道がありますが
その先は道は無いので藪漕ぎが必要です。
清水本体の最奥(北側)にもリュウキンカの小さな群生があります。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
涌湯御前神社の先は藪&ぬかるんでいるので
長靴が必要です。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水
その昔、成務天皇のころ(4世紀半ば)、
この沼に住む大蛇が水を湯の如く熱し人々に害を与えるので、
この池を治めた石背国造初代の建美依米命がこれを憂え、
涌湯御前神社を祀り、人々の平和を願ったといわれています。
江戸時代には、この沼が雨乞いの霊地として領主の白河藩主の耳にも入り、
慶安元年(1648年)の大早魃のときに藩主榊原忠次の命により、
また、宝永元年(1704年)の旱魃には
藩主松平基知らが領民を救済するために、大祈祷を行わせた記録があります。
(案内板より) -
◆水明の花園~涌井の清水のマキノスミレ
涌井の清水に隣接する林床にマキノスミレ(牧野菫)が咲いていました。
鋭い人なら直ぐにピンときたでしょう。
そう現在放送されているNHKの朝ドラ『らんまん』のモデルとなった
日本植物学の父と言われる『牧野富太郎博士』を記念して
名付けられたスミレです。
朝ドラでは『槙野万太郎』と呼ばれています。 -
◆水明の花園~涌井の清水のマキノスミレ
◎マキノスミレ(牧野菫/スミレ科スミレ属)
マキノスミレは本州(青森~兵庫)の山地林床に自生します。
草丈3~8cmの多年草。
葉は2~3枚で細長く、披針形~長披針形で長さ2~5cm。
垂直に葉を立てる傾向があります。
花は直径1.2~1.5cm、
花弁は紅紫色で上下に長い場合が多い。側花弁は無毛。
長野県以西の本州・四国・九州に分布するシハイスミレの変種とされます。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
涌井の清水を1周して元の場所に戻ってきました。
道があるのは涌湯御前神社前までなので
1周する場合は長靴が必要です。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
-
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
今年はリュウキンカの見頃が例年より2週間も早く
水芭蕉も早いのは早いですがリュウキンカほど早くはなく
10日ほど早い感じです。
例年はリュウキンカが見頃の頃に水芭蕉はやや終盤ですが
今年はその時差が幸いして見頃がほぼ同じで
美しい水芭蕉がリュウキンカと同時に見られラッキーでした。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
-
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
リュウキンカの属の学名となっているCalthaはラテン語で
「強い匂いのある黄色い花」という意味を持つそうですが
日本のリュウキンカはそんな強い匂いはしないような・・・。
早春はこの目立つ黄色だけで虫が寄ってくるのでしょう。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
早春は蝶は少ないのですが珍しくモンシロチョウが
吸密していました。
早春は蝶は少ないので寒くても活動できる
ハエやアブの仲間が虫媒することが多いようです。
この仲間は黄色に強く反応するそうなので
早春には黄色い花が多いのはなるほどですね。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水の花々
涌井の清水や周辺ではリュウキンカや水芭蕉の他にも
四季折々様々な山野草の花が見られます。
左上から
◎フシグロセンノウ◎ハンゴンソウ◎コバギボウシ◎アケボノシュスラン
◎ホタルカズラ◎コオニユリ◎サワオグルマ◎ササバギンラン
◎ツリフネソウ◎ノダケ◎ヤマユリ◎アケボノソウ
◎ハルリンドウ◎オタカラコウ◎チゴユリ◎トリアシショウマ
等々、他にも様々な花が見られます(開花時期はそれぞれ別です)
盗掘は問題外ですが足元の小さな芽や花は踏みつけないよう
御注意下さい。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
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◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
手前は清水本体から流れ出してきて、
この先右手で小川となって流れていき
下流の水田を潤します。
この透明感ある水面とリュウキンカのコラボが
涌井の清水の真骨頂です。 -
◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉
これで◆水明の花園~涌井の清水のリュウキンカ&水芭蕉はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
新型コロナが5月8日に「5類」に移行後、
6回目の予防接種のを受けてきました。
今まで副反応もなかったし、今回も無料だし(^-^;。
もちろんまだ感染したこともありません。
でも今年3月のリペ島旅行帰国直後に『もしかしたら感染?』と
思える酷い倦怠感の症状があり、とりあえずNetで抗原検査キットを急遽購入し
検査したら『陰性』でほっとしました。
抗原検査は100%の信頼性は無いようですが
体長がすぐれなかったのは2日間だけで元気になりました。
もう若くは無いのに厳寒の福島から真夏のリペ島へ、
真夏のリペ島から厳寒の福島へ逆戻りするわけですから
体調を崩したのかも知れません。
抗原検査キットの有効使用期限は2年あり
あと4つ使わずに残っていますが
できれば使わずに過ごしたいものです。
ではまた。 j-ryu
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