2022/11/01 - 2022/12/05
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kawausoimokoさん
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人生の再生を目指して、「お気に入り」と再会し「初めまして」に出会うために、ロンドン、パリ、ヘント&ブルージュ、デン・ハーグ、アムステルダムを35日で巡りました。
旅の19日目は、クリュニー中世美術館へ行き、夜はサン・ジェルマン・デプレ教会でコンサートです。
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2022年11月19日(土):(Day19)
昨夜はルーブル美術館に閉館までずっといたので、今朝はホテルで遅い朝食をゆっくりとりました。
テーブル10卓ほどのCozyな食堂なので、宿泊客同士で自然と会話を交わすようになり、私だけでなくアメリカ人女性も「パリのクロワッサンはやっぱり美味しいね(^^♪ 糖質制限は無理ね!」とお互い苦笑します。
いつものごとく蕪雑な写真なのであまり美味しそうに見えないのが残念ですが、焼きたてのクロワッサンとバイオのヨーグルトがとても気に入ったので、このホテルに宿泊している間は外のカフェで朝食を取る必要はありませんでした。 -
ホテルから歩いて3分で地下鉄Cluny La Sorbonne
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サン・ジェルマン大通りに面したクリュニー・ラ・ソルボンヌ界隈の露店
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2022年5月にリニューアルオープンしたクリュニー中世美術館へ行きました。(ホテルから歩いて4分)
この美術館は改修工事のためにずっと閉館していたそうで、新しく建物の外にテラスが設置され、ガロ・ローマ時代の浴場跡の敷地に建設されていることが良く判る撮影スポットになっていました。
見学順序が後先になりますが、先ずはこの美術館の目玉である6枚の連作タペストリー『貴婦人と一角獣』
1500年頃にフランドル地方で制作されたゴブラン織りのこのタペストリーは、1841年、歴史記念物監督官で小説家でもあったプロスペル・メリメによって現在のクルーズ県にあるブーサック城で発見された後、ジョルジュ・サンドを始め、マルセール・プルースト、ライナー・マリア・リルケ等の著名人から賞賛されたことから一躍有名になりました。
このタペストリーの由来については、リエージュの領主兼司教だった枢機卿ラ・マルクの注文による制作、あるいは、リヨン出身でフランス王に仕えたル・ヴィスト家のジャン・ル・ヴィストが注文主とされるなど、諸説あるそうです。
更にその解釈を巡っては、多くの美術史家・学者・識者が様々な説を唱えましたが、1921年にA.F.ケンドリックが人間の五感に物質的なものから精神的なものへと順位を付けた考え方(触覚→味覚→嗅覚→聴覚→視覚)を寓意的に表した「五感」のテーゼを発表し、多くの支持を集めた結果、現在ではこれがほぼ定説となっているそうです。
然しながら、ケンドリックは「第6図は他の5図の導入的役割しか持たず、寓意的な意味を求める必要はない」としたことから、いまだに第6図を含む新解釈が発表されており、諸説入り乱れているそうです。
タペストリーは状態を保つために専用の薄暗い展示室にあり、展示室に入った途端、中世の別世界にワープしたような気がします。 -
「触覚」 縦3,69m, 横3,58m
貴婦人は右手で紋章のついた旗を持ち、左手でユニコーンの角を撫でています。
左にはライオンが同じく紋章の持った盾を肩から掛けたバンドで留めています。 -
貴婦人は右手で紋章のついた旗を持っています。
背景の千花模様(ミルフルール)が美しいです。
発見当時は激しく損傷していて(中世ではタペストリーはペストを媒介したネズミの巣になることが多かった)、その後、修復されたそうですが、本当に見事なゴブラン織りで、修復技術にも敬服します。 -
左手でユニコーンの角を撫でています。
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左にはライオンが同じく紋章の持った盾を肩から掛けたバンドで留めています。(このライオンが一番愛嬌顔で何か言いたげに見えます)
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「味覚」 縦3,77m , 横4,66m
貴婦人は侍女が差し出す食べ物(鳥の餌)をつまんでおり、左手にはオウムがとまっていて、オウムに餌をやろうとしているように見えます。
左右には、それぞれ家紋を持ったライオンとユニコーンがいます。 -
「嗅覚」 縦3,68m, 横3,22m
侍女の持つトレイから貴婦人は花をつまみ、花輪を作っています。
右下のサルは後ろの籠から花をつまみ香りを嗅いでいます。
左右には、それぞれ家紋を持ったライオンとユニコーンがいます。 -
「聴覚」 縦3,68m , 横2,90m
貴婦人が机の上に置かれたオルガンを演奏しており、侍女がオルガンに空気を送っています。
左右にはライオンとユニコーンが旗を持っています。 -
「視覚」 縦3.12m , 横3.30m
貴婦人は座って右手に鏡を持ち、鏡には両前足を貴婦人の膝に載せているユニコーンの顔が映っています。
左にいる旗を持つライオンは鏡ではなくこちらを見ています。 -
「私の唯一の願望」(À MON SEUL DÉSIR) 縦3,76m, 横4,73m
問題の1枚です。
他のタペストリーとは異なり、青い天幕が垂れ下がるテントがあり、天蓋の部分にはこのタペストリーの通称にもなっているÀ MON SEUL DÉSIRの文字が見えます。
左右にいるライオンとユニコーンは青い天幕の裾を広げて捧げ持ち、この図の重要性を強調しているようにも見えます。
貴婦人は豪華なネックレスを手に持ち、右の侍女は宝石箱を広げています。
貴婦人は、「宝石箱からネックレスを取り出しているのか?」それとも「宝石箱の中にしまっているのか?」
「宝石箱からネックレスを取り出している」場合、
・富と社会的な成功を象徴する宝石を身に着けることは世俗的な欲望・願望を受け入れ望むこと
・美しい宝石を好む感覚は「美的審美眼」を持つこと
「宝石箱の中にネックレスをしまっている」場合、
・私の唯一の願望は世俗的な欲望・願望を捨て去り、永遠の価値(神)に従って生きること
等々、そもそもこの図がシリーズの最初なのか、それとも最後なのか、を始めとして、現在でも新たな解釈が生み出され続けており、諸説渦巻いているそうです。 -
天蓋の部分にÀ MON SEUL DÉSIR
この図の貴婦人の顔は他と異なっているように見え、制作された工房が別なのではないかと言われています。 -
私にはネックレスを宝石箱にしまっているように見えます。
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天幕の裾を広げ持つライオン
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ユニコーンだって器用に天幕を持ってます。
宗教的解釈ではなく世俗的解釈であれば、貴婦人とユニコーン、そして、ライオン、サル、鳥等が登場する中世のおとぎ話を妄想できそうな気がしてきます。 -
黄金のバラ
1330年に教皇ヨハネス22世がヌーシャテル伯に授けた、現存する最古の黄金のバラ -
聖マビルの聖遺物胸像 14世紀 イタリア
ケルンで聖ウルスラと共に殉教した11,000人の処女の一人 -
聖人達の大理石の像
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ウルシンのジュヴネル家 1443~1449年
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ピエタ・デ・タラスコン 15世紀
プロヴァンス・シャトードタラスコンで発見されたピエタ
(ルーブル美術館から貸与) -
神殿でのイエスのプレゼンテーション 15世紀 北フランス
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タペストリー 天使によってヘロデの牢獄より救出された聖ペテロ 1460年頃
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名誉のタペストリー「運命」 16世紀 オランダ
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ボローニャの「先生の像」 1340年頃
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チェスプレイヤーを描いたステンドグラス 15世紀
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チェス
この美術館はその名の通り、およそ中世に関する展示品で溢れており、とても半日では見切れないです。
さすがに連日の美術館通いの疲れが出始め、夕方からコンサートにも行くので、ホテルへ戻ってお昼寝をしました。 -
サン・ジェルマン・デプレのThe Old Jazz Messengers
コンサート前にサン・ジェルマン大通りをそぞろ歩きしました。
流石にサン・ジェルマン界隈で演奏している叔父様達は凄く上手いです。
敬意を表して、ここは大きいお札を奮発しちゃいます。 -
久しぶりのサン・ジェルマン・デプレ教会
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サン・ジェルマン・デプレ教会
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パリに現存する最古の教会であるサン・ジェルマン・デプレ教会の内部の装飾画は修復されたそうで、鮮やかな青が美しいです。
今夜8時半からコンサートがあるので、また、戻ります。 -
夜のサン・ジェルマン・デプレ
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土曜日夜のミサが行われており、入場待ちです。
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サン・ジェルマン・デプレ教会で聴くモーツアルトのレクイエムは、格別でした。
今日はパリでなければ味わえない、いいものを観させて、そして、聴かせていただきました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- シマリスさん 2023/04/28 08:03:24
- 懐かしい!
- kawausoimokoさん
kawausoimokoさん、おはようございます。
クリュニー中世美術館、リニューアルオープンしたのですね。数年前、見学しました。
美しいタペストリーがとてもきれいに撮れていますね!!
>サン・ジェルマン・デプレ教会で聴くモーツアルトのレクイエムは、格別でした。
教会コンサート、素晴らしい経験ですね。
サン・ジェルマン・デプレ教会は街歩きに疲れた時に何度も休憩がてらお世話になりました。
右岸のホテル宿泊だったので左岸を歩いてると疲れてしまい、丁度良い場所に教会があって装飾が美しく静かで心身が癒されました。
旅行記を拝見していてタペストリーに感動したり楽しかった思い出が甦りました。
ありがとうございました。
続きも楽しみです。
シマリス
- kawausoimokoさん からの返信 2023/04/28 15:10:52
- RE: 懐かしい!
- シマリス様
旅行記をお読みいただきありがとうございます。
シマリスさんの美しい写真付きの「モロッコ2000キロの旅」を大変楽しく読ませていただきました。
シマリスさんのような素敵な旅行記が書ければよいのですが、自身の旅行記があまりに拙いので時々心が折れそうになります。
早や今年もゴールデンウイークシーズンになり、未だに昨年末の旅行記を書いているのが歯がゆくなりますが、シマリスさんの優しい言葉を励みになんとか完結させたいと思います。
シマリスさんも2019年にフランスとベルギーで素敵な時間を過ごされたようなので、これから楽しみに読ませていただきます。
これからもシマリスさんの旅行記を楽しみにしております。
kawausoimoko 拝
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