2023早春フランス旅　⑥アンヴァリッド（軍事博物館）、エッフェル塔、凱旋門

2023/03/01 - 2023/03/13

　母と息子の二人で、早春のフランスを旅しました。フランスは初めてなので、期待が高まります。

3/1　 日航機で羽田からドゴール空港、ドゴール空港からトゥール
3/2～３/5 　トゥール4泊
シュノンソー、ソーミュール、シャンボール、アンボワーズ、その後パリへ
3/5～3/12　パリ7泊
ルーブル美術館、アンヴァリッド、ベルサイユ、シャルトル、クリュニー美術館、ヴァンブ蚤の市
3/12　日航機でドゴール空港発、3/13 羽田着

　今回の旅行の移動には、フランス国鉄(SNCF)のアプリとIDF Mobilitèsのアプリが必需品でした。パリ市内のメトロやRERは、IDF Mobilitèsのアプリでナヴィゴスメーヌ（一週間乗り放題）を購入し、スマホタッチで乗降しました。専用のICカードを用意する必要がなかったので、便利でしたよ。（アイフォンの場合、スマホタッチは、まだ対応していないとも聞きましたが、確認していません。）

　パリには多数のミュージアムがあります。今回どのミュージアムを訪ねるか、いろいろ悩んだ末、最終的に3つに絞りました。初めてのフランスなので、ルーブルとヴェルサイユは外せません。それに息子の希望の軍事博物館を加えて3つです。オルセー、オランジュリー、ポンピドーなど、19世紀以降の絵画はあきらめました。その膨大なコレクションを楽しむには、かなりの時間とエネルギーが必要ですからね。次回以降に譲ります。という訳で、３つでは数が少ないので、ミュージアムパスは使いませんでした。

　3月7日　本格的にストが始まりましたが、今日はアンヴァリッド（軍事博物館）と街歩きだけなので、影響は少なそうです。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: その他
• 利用旅行会社: エイチ・アイ・エス

朝食はモノップ（コンビニ版モノプリ）で買っておいた日清カップヌードル。パリのパンもいいけど、温かい食べ物はホッと心を和ませる。

軍事博物館へは、ホテルからリュクサンブール公園を横切り、徒歩で直接向かう。
ストでも軍事博物館が開館することは、前もって調べておいた。
途中、サンジェルマンデプレを抜けた辺りで、たくさんの警察の車が駐車しているのに遭遇、１キロ近く続いた。警察官も大勢いて出動準備中。どうも午後に予定されていたデモの警備らしい。さすがに怖くて写真は撮れなかった。

軍事博物館ではたくさんの大砲がお出迎え。10時開館直後に入場。

軍事博物館は、鎧のコレクションがすごいが、また、写真を撮り忘れた。
息子が撮影した銃のコレクションをいくつか紹介する。

これは3連発なのかな。奇抜なものを考える。

中庭を眺める

小さな戦車

軍事博物館で一番有名なのはこれだろう。
アングルが描いたナポレオンの肖像画。オリジナルだ。

これもナポレオン。
フォンテーヌブローで皇帝を辞めさせられた時の姿を描いたそうだ。
ド・ラ・ローシュという画家の作。原本はライプツィヒにあるが、これは画家本人が描いたコピーなので、本物と言ってもよいだろう。
勇ましいナポレオンより、こっちの疲れたナポレオンの方が共感を集めそう。

昼食はミュージアムのカフェで、ラザニアとボロネーゼ。
ちなみに、フランスではパスタを"pâtes"と言うらしい。

午後は、アンヴァリッド内の解放勲章博物館と立体地図博物館を訪れた。
解放勲章博物館は勲章の博物館というより、勲章を授与された人たちの事績を展示するということらしい。第2次大戦中の資料がなかなか興味深かった。
立体地図博物館には、戦略的に重要な都市の大型ジオラマが展示されていた。ジオラマと言ったが、フランス語では”plans-reliefs"と言い、結構伝統があるようだ。函館の五稜郭みたいな要塞がフランス中にあることがわかって、おもしろかった。

最後に教会のナポレオンの墓を訪れた。
赤茶色の石が印象的だ。

今日はこの後、凱旋門にも行ったので、ちょっとしたナポレオンデーになった。
ナポレオンは英雄と言われるが、見方を変えれば侵略者とも言える。今のフランス人はどう評価しているのだろう。まあ、日本における豊臣秀吉も同様ではあるが。

アンヴァリッドにはナポレオン以外の人物の墓もある。
これは第1次世界大戦を戦ったフォッシュ将軍の墓
知らなかったが、ヴェルサイユ講和条約を、20年の停戦にすぎない、と予言したことで有名だそうだ。

アンヴァリッド前の芝生にうさぎ

アンヴァリッドから街を歩いて、エッフェル塔を見に行く。
パリらしい風景だ。

鉄のかたまり。
カッコ良いのだろうけど、私の好みは東京タワーかな。
単に赤い塔を見慣れているだけかもしれないが。

エッフェル塔はストで入場できないようだった。
私たちは元々上るつもりはなかったので、ショックはなかったが、上る予定だったら、がっかりだ。

トロカデロも工事中。

クレーン越しのエッフェル塔

トロカデロの脇には児童公園もある。

これもフォッシュ将軍の像

最後に凱旋門までやって来た。

凱旋門のまっすぐ西の先に、ラ・デファンスのグラン・ダルシュ（＝現代の凱旋門）がかすんで見える。

シャンゼリゼ通りを歩く。
いました！草間彌生。
私はルイ・ヴィトンには全く縁がないが、このモニュメントのことは聞いていたので、見られてうれしい。

実際に買い物をしたのは、この近くのモノプリ。セールで約39.19ユーロ（約5700円）になっていた青いセーターを買った。XSの大きさでぴったり。着心地良くて満足。

シャンゼリゼからカルチェラタンまではメトロ1号線とRERのB線を乗り継いで戻った。ストでも全ての路線が止まっているわけではない。それを調べるにも、IDF Mobilitèsのアプリは役に立つ。

夕食は、カルチェラタンで中華料理。
エビチリ、酢豚、小籠包にチャーハンの間違いない組み合わせ。普通においしい。
お店の人も親切なので、デザートとコーヒーまで追加注文。
お値段を心配したが、全部で約53ユーロだったのは、お手頃だったかな。