2023/01/02 - 2023/01/04
23位(同エリア112件中)
Licodさん
- LicodさんTOP
- 旅行記69冊
- クチコミ111件
- Q&A回答0件
- 175,163アクセス
- フォロワー22人
ハジャイ(Hat Yai)は、タイ南部のマレー半島のほぼ中央に位置するマレーシアとの国境に近い街です。
僅か100年ぐらいの間に、何も無かった所から鉄道駅の開設を契機に急発展してきたハジャイですが、同じ県内の古くから栄えていた港町ソンクラーに比べ歴史も浅く、市内に旧跡や史跡がある訳でもなく見どころの少ない町ですが、タイ、マレー、中華の文化や宗教が混じり合った少し不思議な雰囲気のある街でした。
(為替レート:1バーツ ≒ 約4円)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 4.0
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
◉セントラ ホテル ハジャイ
繁華街の真ん中の好立地にあるこのホテルに3泊しました。Centara Hotel Hat Yai ホテル
-
ホテル6階ロビー
1階からのエレベーターは、この階止まりで、客室フロアーへは別のエレベーターに乗り換えます。
5階より下の階は、以前デパートだったようですが閉鎖されていました。 -
客室
-
セントラホテル 6階ラウンジ
-
ホテルの1階トンネルマーケット側出口
-
ホテル入口へは、このトンネルマーケットから出入りします。繁華街の為、車寄せのスペースがなく、ここに駐車して乗降車。
-
ホテル周辺は、飲食店、マッサージ店、土産物店等が並ぶ繁華街。コンビニは1軒だけ近くに有りました。
-
ホテル近くの両替屋
ここは日本円のレートは悪く、シンガポールドルのレートが良かった。
両替屋によっては逆の店もあるので、近辺にある数軒を見てから両替しました。 -
◉ワット チューチャン
ホテルから徒歩で10分弱で着きました。
綺麗な装飾が施された中華系寺院 -
寺院正面
-
本堂内部
-
中華系寺院の参拝後、寺院の近くでシーローのドライバーに話しかけられ、市内の涅槃寺とソンクラーへ往復で1500バーツと言ってきました。
-
◉ワットハートヤイナイ
駐車場から境内に入ると大きな仏像が見えてきました。ワット ハート ヤイ ナイ 寺院・教会
-
涅槃仏
-
涅槃仏の背中側から中に入れます。
お布施をするとお花とお線香をいただけました。
参拝後、先程の車でソンクラーへ行きました。
(*ソンクラーの旅行記は別途作成中です。) -
◉金城燕窩
ソンクラーからハジャイに戻り、遅い昼食をこのレストランで摂りました。
今回のシーローのドライバーは、外見は温厚そうですが、前金で払えとか、最後にもう100バーツ欲しいとか、クラビのドライバーとはだいぶ違ってました。
1500バーツでも、かなり高いと思っていましたので両方とも断りました。 -
海老チリと当店お勧めの茄子の料理
両皿とも美味しくてご飯が進みました。 -
◉ Hatyai City Museum
翌日は、ハジャイ市博物館へ行きました。
博物館はハジャイ大学の校内にあります。
前日のシーローに懲りて、この日よりGrabを利用しました。クラビでは全然捕まらなかったのですが、ハジャイでは意外とサクサク捕まりました。昨日のソンクラー行きもGrabにすれば良かったと後悔。 -
博物館の場所が少し分かりづらく、Google Mapに英語で名前を検索しても出て来ません。Grab だと出てきました。ホテルから81バーツでした。
-
◉博物館入口
まだ誰も観覧者はおらず、1階の博物館事務室に頼んだ鍵を開けてもらいました。
入館無料 -
館内の展示
-
ソンクラー県
ハジャイは県内最大の都市ですが、県庁所在地は、歴史的な経緯からムアン ソンクラー郡にあります。
ハジャイ人口. :約37万人
ソンクラー人口:約16万人
ソンクラーは、いにしえのシュリーヴィジャヤ王国(7-14世紀)の勢力下にこの一帯が置かれていた時代から存在した港町でした。 -
大航海時代に欧州で作成された古地図にはソンクラーの旧名 (Songla) が記載されています。
ソンクラーはハジャイより遥かに歴史のある港市でした。 -
東西の洋を繋ぐ交易ルートとして古くからソンクラーは栄えていたようです。
-
インド洋と南シナ海を隔てるマレー半島
昔から交易ルートとして、半島を陸路横断して洋の反対側に出るルートがありました。(地図の点線)
ソンクラーは、半島の地幅が狭くなっている南シナ海側(タイランド湾)の好立地に位置していました。
他の半島東海岸の港市としてパタニやナコーンがありましたが、船舶の大型化に伴い港の条件からソンクラーが最後まで栄えたようです。
この半島横断輸送は、現在のクラ地峡の運河構想にもつながっています。 -
大航海時代の初期の1693年に作成されたマレー半島とタイランド湾の古地図
まだ少数の地名しか地図に記載されていませんが、ソンクラー(Singor)は、重要な地点と認識されていたようです。 -
◉上記古地図の拡大
マレー半島の横断路が点線で表されています。
帆船の時代、マラッカ海峡を南下し、シンガポールを越えてから再び北上するより、ゲダとソンクラーの間を陸路で輸送した方が時間効率が良かったのかもしれません。 -
一方でハジャイですが、半島横断路上近辺(上の拡大地図の点線付近)に位置しながら20世紀の初頭まで何も無かったようです。
1924年のハジャイ駅付近の写真が展示されていました。ハジャイ駅が開業した年です。ハジャイは客家の華僑によって起こされた町で、中国語の看板が見えます。 -
市内に同じアングルで、もう少し後の時代の街の様子の壁絵がありました。
-
◉泰南燕窩
ホテルの斜め前にある老舗レストラン -
パイナップルフライドライス
これまで何度かパイナップルライスを食べたことがありましたが、あまり美味しいという記憶がなかったのですが、こちらのは違いました。 -
ハジャイの街並み
キムヨンマーケット付近 -
クロックタワー
1957年に華人によって建てられました。(仏暦2500年) -
中華系寺院のタイル画にもクロックタワーが描かれていました。
-
1924年に開業したハジャイ駅
カラフルな建物は、縦横は違いますがタイの国旗の色と同じ配色で塗装されたステーションホテル。ハジャイ駅 駅
-
駅舎内
駅の構内に入るにはテロ対策か、荷物検査の装置があります。
旅行に出る前にもハジャイより南の線路に爆弾が仕掛けられ一時不通になっていました。(2022年12月) -
ハジャイ駅のプラットホーム
線路爆破事件があったばかりだったせいか、駅舎内の写真を撮っていたら駅員に何か言われました。タイ語だったため不明。 -
日本製の蒸気機関車
1950~1965年まで使用されていたようです。 -
駅の近くの果物市場
-
イチオシ
ワット モンコンテーパーターム
-
菩提樹
-
寺院の川向こうに仏立像
-
◉ パキスタンモスク
-
マレーシアと国境が近い為、モスレムの比率がクラビに比べても高い感じがしました。
それは、道行く女性がヒジャブを被っている割合から察せます。 -
◉東方燕窩
初日に来て美味しかったので、再度このレストランに来ました。東方燕窩 中華
-
ハジャイの治安ですが、外務省の危険レベルでは2ですが、一般治安も含め幸運なことに旅行中は安全に過ごせました。
-
カオマンガイ ベートン
-
チキンとポークの組み合わせ
アイスコーヒーと合わせて90バーツ -
◉ ハジャイ国際空港
ホテルから空港まではGrabで移動しました。(203バーツ). ホテルでタクシー代を聞いたら400バーツとの事でしたのでGrabは半額です。
国際空港と言ってもこの時間帯は、シンガポールとKLのみで殆どのフライトがバンコク便でした。 -
Scootのチェックイン カウンター
2時間前に着いたのですが、結構混んでいて長い列でした。Webチェックが済んでいる人は、発券と預け荷物の重量チェックのみですので、時間短縮できます。ハジャイ国際空港 (HDY) 空港
-
預け荷物のドロップオフ
この後、ジーンズのポケットに入れた筈のスーツケースの鍵をこの辺りで紛失してしました。気が付いたのがイミグレの後のX線検査の時で、理由を告げてパスポートを預け非制限エリアに出してもらいましたが、結局みつからず、、、 -
ハジャイを出発しマレー半島を南下していくにつれ雲が厚くなっていきました。約1時間半のフライトでシンガポールへ到着しました。
チャンギ空港への着陸体制に入ると眼下のBedok沖に無数の船舶が停泊しているのが見れます。 -
定刻より約20分の遅れでシンガポール チャンギ空港に到着しました。
シンガポールの入国には、事前にWebから入国カード(SG Arrival Card)の申請が必要です。 -
◉シンガポール 仏歯寺と人力車ステーション
マレー半島を700kmほど南下するとモンスーンの影響でしょうか、雨季と乾季が逆転していました。仏歯寺 寺院・教会
-
天気の良かったタイ南部に比べシンガポールは雨季の最中でした。
ザ フラートン ホテル ホテル
-
海洋貿易国家シンガポールの地位を脅かす要因として、マレー半島をショートカットする陸路横断輸送路は大きな競合ルートであったのをハジャイの博物館の展示を見て認識しました。
当時の帆船が主流だった時代は、モンスーンの風待ちやマラッカ海峡の海賊リスク等と船から陸上輸送への荷下ろし荷積が2度必要な手間との合理性の比較でしたが、風待ちの必要のない蒸気船の登場と英国海峡植民地(ペナン~マラッカ~シンガポール)の統治でマラッカ海峡の海上輸送の優位性を向上させ、シンガポール以外の港市の価値を低下させました。ソンクラーの凋落もそのひとつだったのではないかと思いました。
一方で、マレー半島を南北に貫く鉄道網に載ったハジャイは、ソンクラーの凋落と反比例するかのように地方の中核都市として発展してきました。シンガポール マリタイム ギャラリー 博物館・美術館・ギャラリー
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
ザ フラートン ホテル
4.41
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
ハジャイ(タイ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ タイ南部旅行
0
56