師走のベトナム11日間の旅　⑧　7日目　古都フエは小雨まじり

2022/12/11 - 2022/12/11

昨日がハードスケジュールだったので、今朝はゆっくり朝ごはん、そしてガイドさんのお迎えは9時半で観光がスタート。

午前中に、王宮と二つの帝陵などフエの観光スポットをアインさんの詳しいガイド付きで見学し、昼食はフエの名物レストランでいただきました。
旅の中盤に差し掛かり、少々胃腸も疲れ気味とあって、食べきれないほどのお料理に申し訳なくなります。

そして、昼食後は、今日の宿泊地ホイアンに向かいます。

エリア フエ(ベトナム)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 船 徒歩 飛行機
• 航空会社: ベトナム航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

おはようございます。

午前7時です。このASIAホテルの朝食は午前6時からOKだそうです。
ベトナムのホテルの朝食はどこも早いので、朝型なのでありがたいです。

アジア ホテル ホテル

今朝はおかゆを頂くことにしました。

食べ終わって、食堂入り口わきに、ご覧のようなお二人がいることに気づきました。
フォーや卵料理を作ってくれるコーナーだったよう。残念。

昨日は遅かったからと、ガイドのアインさんの今日のお迎えは午前9時30分になりました。

でかける準備が済み、ロビーで待つことにします。

ホテルのショップ。

お土産品がいろいろ。

ホテルから10分ほど、9時45分。
最初に、訪れたのはカイディン帝廟。

カイディン帝陵 建造物

啓定（カイディン)帝は、第12代阮朝皇帝。

第11代阮朝皇帝が、宗主国フランスを排除しようとして廃帝され、カイディンが第12代皇帝に擁立されました。そのため、フランスびいきの傾向がありました。

このお墓も帝の生前1920年からバロック式を取り入れて造るように命じ、規模は小さいながらも贅沢を尽くします。完成したのは､帝の死から6年たった1931年。

拝庭の石像。

石造の兵士たちは靴を履いていません。

拝庭から啓成殿へ上がる石段には龍の細工。

啓成殿の壁面の装飾はとても見事でした。

ここに礼拝堂と墓所があります。

カイディン帝の生涯がベトナム語と英語で解説してあります。

このモザイク、画面左中央の茶色は日本のビールの瓶を使ったもの。SAKURAという当時の日本のビールの銘柄の刻印があります。

啓成殿。

中央にカイディン帝の写真。
壁面は、モザイクが見事。

カイディン帝の像。

ここにある時計は皆、カイディン帝の崩御した時刻を指しているそうです。

カイディン帝の生涯が写真で展示されています。

すっかり衰えてしまった阮朝の王子として生まれ、体も弱く40歳で結核で崩御した生涯、フランスびいきで贅沢三昧と国民から反感を買ったとは言うものの、ちょっと同情してしまいます。

さて、次もグエン朝の帝のお墓に行きます。

車で15分ほど移動。

トゥ・ドゥック帝廟に着いたのは、10時15分。

トゥドック帝の生前、1864年から3年かけて別荘として作られ、亡くなったのち転用されここは帝陵となりました。

トゥドゥック帝陵 建造物

トゥドゥック帝は、グエン朝第4代帝です。

ここは謙陵と呼ばれ、1864年～1867年の3年間かけてつくられたグエン王朝建築の壮麗な建物のひとつというけれど、茶店みたい。

阮朝の初期の頃の帝の陵墓は・中国の明・清時代の陵墓の影響をよく受けているそうで、特にこのトゥドゥック帝廟はその要素が強いと言われます。

大きな蓮池。ここで、帝が釣りを楽しんだとか。

蓮池を中心に、陵墓と礼拝殿が並列に配置されています。

和謙殿と名付けられた礼拝殿。

トゥドゥック帝とその后の位牌が祀られています。

トゥドゥック帝の在位したのは1847年 - 1883年。

この35年の在位は、阮朝の皇帝の中で最長です。

鳴謙堂。

トゥドゥック帝時代には劇場として使われていました。

儒教思想を学ぶ文人だった帝は、即位した頃、国民の排仏熱も高まっていたこともあり、フランス人宣教師を拒絶しようとしました。先ほど行った、フランスびいきのカイディン帝のピカピカな陵と対照的です。

象と馬。

兵士たち。

碑亭。

帝の功績が書かれた碑があります。ふつうは、次代の帝が書くそうなのですが、この帝は自ら書いたそうです。

パラミツ(英語名ジャックフルーツ。)

豚肉のような食感を味わえるフルーツだそうです。

陵墓。帝の石棺が置かれていますが、遺体は秘密裏に埋葬されたので、どこにあるのか明らかにされていません。お墓があらされるのを避けるためだそうです。

でも、お墓を掘った人夫まで、口封じのためみな殺害したというのは恐ろしい話です。

次に訪れたのは　ティエンムー寺院。

只今11時30分。人もだいぶ増えたので、門前にはご覧のようにお店がにぎわっています。

ティエンムー寺 寺院・教会

フォーン川に面して立つお寺は、フエで最も古く美しい寺と言われているそうです。

慈仁塔（トゥニャン塔）

3代皇帝が建てたこの塔は、高さ21mある八角形七層の塔は仏教で悟りを意味する蓮を象っています。

お寺に着くとドーンと目の前にそびえたつ感じでした。

漢字で書くと天姥寺。

さて、このお寺には忘れてはいけないオースティンが展示されています。

ベトナム戦争時、このフエは南ベトナムに属していました。その当時ゴ・ディン・ジェム政権はキリスト教徒が多く、仏教に対して弾圧的処置をとっていました

1963年6月11日ティエンムー寺のティック・クアン・ドック僧侶はその弾圧に抗議し、サイゴン（現ホーチミン）まで車でいき、アメリカ大使館前で自らガソリンをかぶって焼身供養を行ないました。

その時の車オースティンが展示されているのです。

燃え盛る炎の中で最後まで姿勢を崩さなかったティック・クアン・ドック僧。

12時、フエ観光の最後は、最大の見所王宮にやってきました。

阮朝王宮 城・宮殿

振り返ると国旗掲揚台。

フラッグ タワー 建造物

午門(王宮門)から入城します。

王宮門 (午門) 建造物

三つある入口のうち中央は､皇帝のみ使用可能。

門は、上にある楼閣にも上れます。

上から、国旗掲揚台を眺めます。

太和殿。

皇帝の即位式など儀式が行われたところ。

太和殿 城・宮殿

井戸。

庭園を散策しました。

中国の影響が色濃い建造物がこの王宮内には残されています。

子供の頃、ベトナム戦争のニュース画像は随分目にしました。

フエはベトナム戦争の時、激戦地だったので、城壁には、ところどころ銃痕の後も残ります。

13時。フエの観光が終わり、昼食はこちらのレストラン。

トロピカルガーデン。

トロピカル ガーデン レストラン 地元の料理

まずは、あえ物。

パイナップルに刺してあるのは、ネモンルイ。

レモングラスの茎に豚肉を巻き付けたもの。

海鮮の入った鍋。

野菜も海鮮類もたっぷり入った鍋でした。

左上、空芯菜の炒め物。
右上、煮豚
左下、チャーハン。

デザートはフルーツの入ったぜんざい。

お昼ごはんにしてはボリュームたっぷりで食べきれず、申し訳なく思いました。

さて、14時15分本日の宿泊地ホイアンに向かって出発です。