師走のベトナム11日間の旅　⑩　8日目　チャンパ王国の聖地　ミーソン遺跡

2022/12/11 - 2022/12/11

日本の旅行社から出発前に送られたスケジュールでは、午前中にホイアン市内観光し、昼食後、ミーソン遺跡を見学、その後ダナン空港に向かうことになっていました。16時のフライトですから、そのスケジュールでは、ミーソン遺跡をゆっくりみることができません。

ガイドのアインさん、よく考えてくださって、昨夜のうちにライトアップされたホイアンの旧市街を観光したので、今日は、朝のうちに福建会館と海のシルクロード博物館を見学、ミーソン遺跡に向かいました。たっぷりミーソン遺跡を見学した後、昼食はダナン空港にほど近いレストランと余裕のある行程になりました。

良いガイドさんとドライバーさんに恵まれて、ほぼ望み通りの観光が出来たのはよかったです。コロナ禍で日本からの観光客が激減して、かつて月に3000人訪れた日本人も、今は月に30人ですよ・・とアインさん。

観光に携わる方々がベトナムでも苦境にいます。興味を持った皆さん、どうぞベトナムに、フエやホイアンに出かけてみてください。

エリア ホイアン(ベトナム)

• 旅行の満足度: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 徒歩 飛行機
• 航空会社: ベトナム航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

午前9時40分ごろ、ミーソン遺跡に到着です。

ミーソン遺跡 史跡・遺跡

ホイアン旧市街からはだいたい車で50分くらい。

MY　SON！

漢字で書くと聖地美山。

電動カートで進みます。入場料金にカート代は含まれています。

行かれるのは、入り口の１ｋｍ手前まで。

電動カートを下りて歩きます。

案内板にあるのは
Take Nothing！
Leave Nothing！
Kill Nothing！

修復にはインド政府の協力があったことを記す看板。

ヒンズー教シヴァ派の聖域でもあります。

このミーソン遺跡があるのは中部クアンナム省ズイスエン県ミーソン。

古代チャンパ王国の遺跡で、ベトナム国内にはこのミーソン遺跡のほかにも、一昨日のフォンニャ洞窟をはじめ、中部全域にチャンパの遺跡が分布しています。

後程、民族舞踊を鑑賞する演舞場。

出演する人休憩中。

インドの建築様式を受容したチャンパはレンガ造りのヒンドゥー寺院、仏教寺院を建立しました。

盗掘や、ベトナム戦争の爆撃などで、顔などが残っている像は少なく、こちらも顔や片足がありません。

リンガ(男性器)と女性器(ヨニ）が合体したもの。

ヒンドゥー教においては、繁栄、豊かさ、不死などを意味しているそうです。

古代チャム族は、王が変わる都度、このような祠を建てました。

そのうちの、いくつかは中にも入れるようになっています。

祠の中の展示物。

ミーソン遺跡の展示館 博物館・美術館・ギャラリー

各パーツもこうして展示してあります。

象。

ベトナム戦争の折に落とされた爆弾でしょうか？

「ベトナム戦争後は、ポーランド文化財保護アトリエ (PKZ) のカジミエシュ・クヴィアトコフスキ、ベトナム文化情報省文化財修復公司のホアン・ダオ・キンらにより補強がなされた」と、wikiにありました。右下の半円にPKZの文字。

左下、顔のない仏像。

これは、比較的良い状態で残っているほうだと思いました。

ここで一旦見学を中断して、演舞場に行きましょう・・とガイドのアインさん。

遺跡内にある演舞場では、1日3回チャム族の民族舞踊が演じられます。

10時30分からの回を見るために、ガイドさんのアドバイスで早めに来て前の方に座れました。

チャム族はチャンパ王国の子孫ともいわれています。

そして、今、ベトナムの少数民族に指定されているそうです。

めったにない機会。

独特の音楽とともに、楽しみました。

さて、民族舞踊鑑賞の後は、また、域内を見学します。ミーソン遺跡はAからHまでグループ分けされ、メインがグループB,C,Dです。

さすがに全部は回り切れないので、ガイドさんのオススメを中心にみて行きました。

20世紀初めにこの遺跡を発見したのはフランス人。

フランス人専門家により、修復がなされたものの、一方でフランス領インドシナ時代には盗掘を受け、美術品の多くが海外流失したともいわれています。

さらに、不幸なことに、ベトナム戦争時代は、この辺り一帯に南ベトナム解放戦線のアジトがあるといわれ、米軍による爆撃を受け、大半の遺跡が破壊されました。

グループGの祠にやってきました。

祠の周りは、動物神が飾られていました。

民族舞踊を見たり、域内全部は見られなかったけれど、ほぼ半分くらいは見て、だいたい2時間くらいの見学時間です。

ダナンへと向かいます。

ミーソン遺跡から1時間半ほど、午後1時少し前、ダナンのレストランに到着。

マダム ラン アジア料理

お店の名前は「マダム　ラン」

お昼時を過ぎても、にぎやか。

わたくしたちは、ツアーに組み込まれていた食事だったので、セットメニューでした。

このような写真入り英語のメニューがありますので、外国人観光客にもりようしやすいかと思います。

ベトナム中部名物の太麺料理。

ミークアン。

生春巻き。

バインセオ。

海鮮スープ

トイレに行きがてら、レストランの中をのぞいてみました。

さて、昼食が終わったら空港へ向かいます。レストランから空港までは6kmくらい、車で15分ほどとのこと。

中部は魅力ある街が多く、おいしいものもいろいありましたので、名残惜しいですが・・。

2泊3日、フエ、ホイアンをとても良くガイドしてくださったアインさんとはここでお別れ。仕事ですから・・と最後の空港チェックインまで手伝ってくださいました。

ダナン国際空港 (DAD) 空港

ダナン国際空港からホーチミンに向かいます。

ダナンの空港はそれなりに規模大きいです。確かに、ベトナム中部地区を中心に観光したいときは、東京―ダナンの直行便が便利でしょうね。

空港の待ち時間は、お店をのぞいて時間つぶし。

あらあら日本語の書かれたお菓子。

どら焼き、人気なのかな？
ドラえもん大人気というから、その影響？？

16:00予定通り、ダナン空港発。

17:30 定刻通りに、ホーチミン・タンソンニャット国際空港到着。

タンソンニャット国際空港 (SGN) 空港

飛行機は沖止めなので、バスでターミナルへ…。

さあ、ホーチミンのお迎えのガイドさんに会えるかな。