2022/11/10 - 2022/11/19
514位(同エリア6773件中)
広島れもんさん
- 広島れもんさんTOP
- 旅行記15冊
- クチコミ5件
- Q&A回答0件
- 14,462アクセス
- フォロワー6人
イタリアが好きで2017年から1年に1回一人旅をしてきましたが、2020年からストップ。ようやく行けるような気配がして春ごろから準備をしてきました。
ローマはこれまでも2回行ったことがあるのですが、エミレーツが毎日出ていることとトランジットの時間が短いことで、ローマから行きたかったアッシジなどウンブリアの街へ行くことにしました。
3年半ぶりのローマはちょうど週末だったこともあってすごい混雑!
それでもみんなの笑顔を見ていたら心配は吹き飛びました。
ただ秋の旅行は初めてだったので、日暮れの速さに閉口…。
レストランが開くまでの時間どう過ごすかが今後の課題です(笑)
11/10 関空から深夜のエミレーツ便でドバイへ出発
11/11 お昼にローマ着。2時過ぎから観光。
11/12 サンピエトロ寺院、バチカン美術館からトラステヴェレへ
11/13 ボルゲーゼ美術館からローマの王道観光へ
11/14 アッシジへ
11/15 スぺッロからスポレートへ
11/16 スポレート観光、ローマへ帰る
11/17 オルヴィエートへ
11/18 半日ローマを歩いた後午後発のエミレーツでドバイへ
11/19 夕方関空着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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”3年半ぶりのイタリア 1日目”
一人旅だと自由が利く半面、美術館や教会で解説してくれる人がいないので、事前にたくさん調べてスケジュールや道順なども決めていたのですが、なんとその大事なノートを忘れてきてしまい、途中に寄った娘のところで列車の時刻など最低限のことだけ調べなおして、関空までの移動や待ち時間に新しいスケジュール帳を作り直しました。
幸いだったのは道順をコピーした地図は忘れなかったこと。バウチャーと一緒に入れていて助かりました。ローマの街はほとんど歩けるのですが、油断してこっちでも大丈夫と違う道を行くと目的地にたどり着けないことが何度かあったからです。
エミレーツ、チェックインカウンターもかなりの列。エミレーツはこのところいつも混んでいるんです、というお話でした。3時間前に空港へ着くようにとあったものの、事前にチェックインしていたため搭乗口についたのは2時間以上前でしたが、東邦高校の美術科の生徒さんたちと話したりあっという間でした。バチカン、ボルゲーゼ、ウフィツイ、アカデミアと美術館巡りをされるそうで、あまり自由時間はないようでしたが、貴重な体験をされたと思います。
さて23時半発だけど1時間半くらいで食事が出ます。まだ寝ていなかったので牛肉焼きそばを選択、ワインまでいただきました。ふだんは夜はあまり食べないのですが美味しかったのでかなり食べてしまいました。ところがその後機体が揺れだしたのです!シートベルトサインも出て1時間は揺れていた…。だんだん気持ちが悪くなりトイレに立ったところ、サインが出ている時はトイレは使えないとのこと。CAさんも座ってシートベルトをしていました…。
ドバイでの乗り継ぎもスムーズにいったんですが、今度はなんと作り直した手帳を座席に忘れたようでない!ドバイの空港はものすごく広くてどこに行って聞いたらいいかまったくわからない。でも時間だけはたっぷりあったのでとにかくもとに戻りながら空港職員を探して、4人くらい聞いたところでちょうどセキュリティチェックを受けて降りてきたエスカレーターを見つけ逆に戻っていき、エミレーツの受付に行き話したらまだ飛行機は止まっているから行ってみて、とのこと。
長い通路をもどってようやく飛行機を見つけ中には入れなかったものの係の方に座席番号を見せ、たぶんポケットにあると思うと伝えて見つけていただきました。お仕事中時間をさいてくださった空港職員の方、ほんとうにありがとうございました!
写真はたぶん乗り換えてローマへ行く時に出たペンネ、味はよかったけど揺れたら困るのでちょっとしか食べなかったです(笑) -
”3年半ぶりのイタリア 2日目 マッジョーレ教会からコロッセオへ”
空港へは定時に着き、入国もスムーズ。関空から一緒だった2人連れの女性とどこに行くの?とか話しながらターンテーブルに着いたら2つのうちの1つしか回ってなくてなんか寂しい感じ。何か違うと思って壁のモニターを見たらエミレーツはここじゃない、なんと角を曲がった先に大きな受取場がありました!こんなふうに人としゃべったり注意がおろそかになると失敗も増えてくるので、一人旅の時は気をつけなければいけません。
荷物を受取ると一刻も早くテルミニ駅まで行きたかったのでレオナルドエキスプレスに乗ることにしました。1時間かかるシャトルバスと違って30分余りで着くので時間はかからないのですが、出口から右へ出て延々と歩き自動券売機でチケットを買ったあとエスカレーターで下へ。そこからまたエスカレーターで上がりとにかく改札口までかなり時間がかかりました。
レオナルドエクスプレスは座席指定はないものの、もう時間が来ている!ホームにある打刻機にチケットを入れてもなかなか反応しなくて、先に打刻した女の子が助けてくれました。無事に席について間に合った~と思ったけど、いったんドアが閉まっても次から次へ来る人を載せていくので12時53分発の予定が出発したのは10分後でした(笑)
テルミニ駅には13時40分着、長いホームを歩いて駅へ出ました!駅構内にあった大きなキオスクが本屋さんになっていてBITは扱っていないとのこと。駅を出てホテルへ行く途中のキオスクで10枚買いました。一度に10枚買う人なんかいないのかびっくりしていましたが、旅の終わりごろチケットの整理をしてなんと未使用のBITを2枚捨ててしまったようで、ローマに帰ってからまた買う羽目に…。これからは1日かせめて2日分買うことにしようと思いました。
ホテルは初めて泊まるノルド・ヌオーヴァ・ローマ。以前は駅の北西側に泊まっていたのですが、今回は地下鉄のRepubbulicaに近いホテルを探していて見つけたホテルで、テルミニ駅から徒歩5分くらいでしかもローマ国立博物館の裏手でとても見つけやすかったです。
ホテルに着いたらまだ2時ででも少し待てば部屋に入れると言われ、10分くらい待って鍵を渡されて着いた部屋がこちら。シンプルでとてもきれい!反対側に窓がありテレビとテーブル、その右手が洗面所とシャワールームです。ただ部屋を掃除してすぐだったためか消毒臭がひどくて、しばらく窓を開けて荷物を出したりしました。
臭いが落ち着いて2時半過ぎに観光へ出発です!ホテル ノード ヌオヴァ ローマ ホテル
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最初に訪れたのはローマでいちばん好きな教会、サンタ・マリア・マッジョーレ教会!裏通りを歩いたらホテルから10分もかからなかったです。
これはカヴール通りに面した後陣。午後の光が当たってとても綺麗です。 -
美しいファサードと14世紀のロマネスク様式の鐘楼をもつローマ4大聖堂の1つ、マッジョーレ教会。中心部から離れているせいか混んでいたことはありません。テルミニ駅から近いので早朝にでもぜひ訪れて欲しい教会です!
サンタ マリア マッジョーレ大聖堂 寺院・教会
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堂内に入っていちばんに目につくのが古代ローマの神殿から運ばれてきたというイオニア式の列柱とその上の蔦のようなモザイク。そしてその上には創建当時の5世紀の27枚のモザイクが並び、そのやさしい色合いがとてもきれいです。
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イチオシ
後陣のモザイク”聖母の戴冠”は5世紀の旧後陣にあったモザイクを集めて13世紀に造りかえられたもので、豪華な天蓋とともに光を放っていました。
少ししか写っていませんが、金がふんだんに使われた格天井もとても豪華!なんでもスペインのボルジア家がアメリカから持ち帰ったものを寄進したものだそうです。 -
向かって右側にあるシスティーナ礼拝堂
以前は写真が撮れていたのですが今回禁止でした。内部はルネサンス様式できらびやかで品があります。左右にシスクトゥス5世とピウス5世のお墓があり、中央には4人の天使が大きな教会を持ち上げている像があって、地下に祭壇がありました。 -
左側にあるバロック様式のパオリーナ礼拝堂
ここは前から撮影禁止でミサもよく開かれているのですが、今回は入ることができ中央祭壇にある聖母子のイコンを拝むことができました。ローマにペストが流行した時にこのイコンをかかげて行進していたところ、サンタンジェロで大天使ミカエルが現れペストも終焉したという言い伝えのあるイコン。
コロナの終息を願わずにはおれませんでした。 -
パオリーナ礼拝堂を斜めに見たところ。礼拝堂の入り口もほんとうに美しいです!
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右側廊にあった礼拝堂
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その天井画。色もとてもきれい。
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マジョーレ教会から右手の道を行ってすぐのところにあるサンタ・プラッセ―デ教会。目抜き通りから少し奥にあるので通り過ぎそうになりました。入口に行ってみると16時までお昼休みで、ドアが閉まっていました。
待ち時間にこの先にある大好きな”Regoli”へ行くことに。 -
”Regoli”は少し前に日本でもブームになったマリトッツォのあるお店で私はBSの2度目のローマ”と言う番組で知り、ホテルで朝食をとった後に行ってみたのですが、小さいのマリトッツォは甘くなくペロリと食べられたんです。
人気はそのままで次から次へとお客さんが来られて満杯状態。みなさんナプキンに包んでもらったスウイーツを食べながらまた街歩きに出て行きます。
私はあまり甘すぎるものが苦手なので(クリームが甘すぎるものが多い)悩んで聞いたところ、チョコレート生地の大きなクッキーをすすめてもらいました。コーヒーといっしょにいただきたかったのですが、右手のCAFFEはコロナのせいか閉めていると言われて、仕方なくクレメンテ教会の入口にあった大きなバールに入りました。 -
ローマでカフェというとテーブル席が少ないところが多いですが”MOLINO”は店も広く外にもテーブルがあって休憩するのにちょうどよかったです!お店のバリスタさん、愛想はないけどものすごくテキパキ働いていました。
クッキーはかなり大きくて3分の1くらいしか食べれなかったのでシュークリームでもよかったかも !? -
16時ジャストに教会のドアが開きました。
前の写真でもわかるように、この教会は狭いところに建っているのと窓が少ないので昼間でも暗いことが多いんです。おまけに冬時間で外もすこし日が陰っていて、モザイクが見えるか心配でした。サンタ プラッセーデ教会 寺院・教会
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堂内は暗かったですが、それでも50セントで照明を入れるとモザイクがきれいに浮かび上がって見えました。後陣のモザイクは9世紀の創建当時のもの。キリストの横にいるのは聖パウロ、聖プラッセ―デ、聖パスカリス1世だそうです。
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イチオシ
少し離れたところから見ると、創建当時の9世紀に描かれたアーチ状の”勝利の門”のモザイクがとてもきれいでした。中央のキリストの右にいるのが聖プラッセ―デ、遠くてよく見えない…。でも堂内で絵葉書を売っていてちゃんとありました!勝利の門のモザイク(9世紀)と書かれています。
もう1枚サン・ゼノのモザイクの絵葉書があってとてもかっこよかったので、この絵のモザイクはどこにありますか?”と聞いて教えてもらいました。 -
身廊右側にある”サン・ノゼ礼拝堂”は教皇パスカリス1世が母テオドラの墓として建てた小さな礼拝堂で、天井も壁も全面がモザイクでおおわれているのですが、窓もないので照明をつけないとまったく見えないです…。
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サン・プラッセ―デ教会から少し行った先のMerulana/Burancaccio から2つ先のMerulana/labicanaまでバスで移動。ローマは主なところは歩いて回れるのですが、1日25000歩くらい歩いてガタガタになった経験があるのでバス路線があれば乗るようになりました。
交差している通りに出たらLabicana(Merulana)から次のLabicanaまで。すぐ左手にサン・クレメンテ・アル・ラテラノ教会が見えます。以前来た時は左手の教会脇から入ったのですが、今日は何か行事があったのかたくさん人がいて教会の正面から入ることができました。サン クレメンテ教会 寺院・教会
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この教会の大きな魅力はこの12世紀のモザイク
エデンの園をあらわしたというぶどうの木のモザイクは”私はぶどうの木、あなた方はその枝である”という福音書からきていて、もともとあった4世紀の教会の複製だと言われています。その下に並んでいる12匹の羊のモザイク、その下のキリストと聖母と12使徒を描いた12世紀のフレスコ画もどことなくかわいいです。 -
18世紀に改修されたバロック調の天井も豪華
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サン・クレメンテ教会の横の路地に折れると目の前にコロッセオが迫ってきます。歩いて2分くらいで東側に到着、やっぱり大きい!ぐるっとそばを歩いていくとその大きさを実感できます。
コロッセオ 建造物
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西側に到着、午後5時くらいでしたが内部のライトアップが始まっていました。
4層からできている巨大な競技場。外側は大理石で飾られていたそうですが他の建造物の資材として使われてしまい、今の剥きさらしの状態になった…。その上度重なるテヴェレ川の氾濫で堆積物で埋まって、牛の放牧場になっていたなんてどう信じたらいいのだろう。何でも鉄骨を使わないロマンコンクリートで造られていて、円形で安定していたためと言われています。 -
イチオシ
イタリアへ来る前に”イッテQ”で出川さんと茜ちゃんがコロッセオが見下ろせる場所に立っていて、どこか探してみました。
コロッセオからのびるフォーリ・インペリアーリ通りはずっと地下鉄の工事をしていて、いちおう歩道はあるのですがどこから丘に上がったらいいのかわからなくて地下鉄の駅まで戻って聞いたところ、その先を入って行ってと通路を教えていただけました。
番組はお昼に撮影されていておまけに晴天で素晴らしい景色が広がっていましが、11月中旬は日が暮れるのが早く5時半でこの暗さ、おまけにデジカメ…。でもちょうど教会の鐘が鳴ってきて、しばらくうっとりしていました。 -
バルベリーニ広場近くのレストランが開くのが19時半でこの時間に観光しても暗くてよく見えないと思い、着いた日なのにお土産を買いに”VENCHI” に行きました。Fori Imperiari から85番のバスに乗って CorsoMingetti で下りれば ”VENCHI” はすぐ。
店内は右手のジェラート売り場はすごい列でしたが、チョコレート売り場はそんなに混んでいなくてレジも別なのでゆっくり選べました。板チョコはヘーゼルナッツ入りの70%、あとイタリアが大好きな人のブログにあった CREMINO 。でもここのおすすめは何といってもばら売りのチョコ!30種類くらいのチョコが並んでいて好きな組み合わせで袋に入れたらラッピングしてくれるんです!
味を想像しながらラッピングも可愛いチョコを選ぶのはとっても楽しい。円安でたくさんは買えなかったけど荷物の少ない夕方に行って正解でした!ヴェンキ チョコレート スイーツ
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ばら売りのチョコレートたち。ひとつずつ値段が違うんですが、ミックスで計ってもらうと100gあたり6.5ユーロで計算されていました。
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夜のトレヴの泉はポーリ宮殿の彫刻よりも水色の水面がとてもきれいです!ただ金曜の夜というのもあって、すごい人でした。手をのばしてこれくらい撮るのがやっと。でもここは人がいてこそ美しい場所、ざわめきもすべてが心地よくて”帰ってきたよ~”と心の中で叫びました。
トレヴィの泉 建造物
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”Collini Emiliane”
このレストランもイタリア好きの方のブログに出ていて予約客しか入れなくてそれも電話予約しか受け付けてない…。でもその時は海外のレストラン予約をしてくれる”グルヤク”というサイトがありそこでとっていただいたのですが、コロナ禍でなくなっていました…。
念願のレストラン、店内も広くなくてアットホームな感じでいただいたフダン草のパイとクリーミーなボロネーゼが絶品だったのです!私はトマト味のボロネーゼがあまり好きではなかったのでまた行きたいと思いJCBのカードデスクが海外レストランの予約をしてくれるのを知りお願いしました。結果、翌日の土曜は満席でしたが再度金曜をお願いして取っていただきました。
30分前くらいからぼつぼつお客さんが集まりはじめ開店前にはこの人だかり。今日は開いている席もあったのか、予約を取ってない方も少し入っていました。コッリーネ エミリアーネ イタリアン
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グラスワインを頼んで前菜はコッパをチョイス。ここは店名にもあるようにエミリア・ロマーナ州の料理を出すお店で前菜には各種コールドカットが並んでいるんです。ボローニャの Salumeria で盛り合わせを頼んだ時に衝撃をうけたコッパ。脂身がとろけるようでとても美味しかったんです。ついてくる揚げパンに巻いて食べてもいいしそのままでも。ボローニャのよりちょっと小さめだったけど美味しかったです!
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このレストランにはアッシジから帰った時にも予約を入れていて、パスタはボロネーゼと野菜のラザニアにしようと決めていたのですが、入口にラザニアは金曜のみという張り紙があり、おまけにメニューを見たら季節ものでボルチーニ茸のパスタとあるではないですか!ボルチーニ茸は乾燥したものを買って帰ってスープに入れて食べたことしかなく、即ボルチーニ茸に決定!
運ばれてきたパスタは強い香りはしないものの上品な香り~口に含むと手打ち麺のもちもち感とポルチーニの柔らかさが合わさって極上の味でした。私が美味しい!美味しい!と繰り返していると、同じパスタを食べてらしたお隣の御夫人がにっこり。見渡せばパスタのほとんどがラザニアかポルチーニ茸でした(笑)みなさんきっと常連さんなんですね!
このレストランからは地下鉄のバルベリーニ駅がすぐ。ホテルは Repubbulica 下車ですが Termini 駅まで乗って地下にある CONAD で2リットルの水、果物、ヨーグルトなど買って帰りました。早朝に出かける予定が多く朝食なしのプランで泊っているため果物、ヨーグルトはかかせません。 -
”3年半ぶりのイタリア 3日目 早朝のサン・ピエトロ寺院、バチカン美術館へ”
今日の朝食は昨日トレヴィの泉近くの”POMPI”で買ったティラミスとCONADで買った Vipiteno のヨーグルトに小さいりんご。りんごは少し硬かったけど、ヨーグルトが濃厚でめちゃ美味しかった!さすが、Vipiteno 。いろんな種類がありブルーベリーとミックスフルーツの2種類(2個組)を買ったけど、ミックスフルーツの方が美味しかったです。そしてローマの王道”POMPI”のティラミス!やっぱり美味しい!次はピスタッキオを買おうと思っていたのに、まさか忘れるとは…。ホテルの部屋に電気ポットがあるので、ドリップパックやインスタントのコーヒーを入れました。
今日は朝一でサン・ピエトロ寺院に行くので6時半にはホテルを出ました。 -
ディオクレティアヌス浴場の大きな半円形の柱廊をもとに19世紀につくられた共和国広場の中央にあるのが”ナイアディの噴水”(柱廊を入れて撮ればよかったです…)。それぞれ”湖”、”川”、大洋”、”地下水”を表している妖精で、中央には自然の脅威に対する人の支配を象徴した”グラウコ”の集団。
とてもダイナミックな噴水なんですが、テルミニ駅へ向かう車が猛スピードで走っていくので渡るのを断念しました。でも渡るなら朝しかなかったような…ナイアディの泉 モニュメント・記念碑
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サンタ・マリア・アンジェリ教会
16世紀後半にディオクレティアヌス浴場の中心にあったバジリカを教会にするプランをミケランジェロが作ったが、完成を待たずに亡くなりその後建設が続けられ、18世紀の大改修ではミケランジェロの意図したローマ時代の遺構は隠れてしまい入口にオリジナルプランが残るのみになったそうです。
この教会の左手の通りを行くと、浴場の遺跡が手つかずのまま残っていてその大きさに驚きました。遺跡好きな方はぜひ行ってみてください。 -
Repubbulica 駅から Ottaviano 駅まで地下鉄に乗りましたが、早朝だったためか土曜日だったためか人が少なくて助かりました。Ottaviano 駅 に着いてとりあえず地上に出て、たぶんあっちと方角を決め歩き出しましたが、ヴァチカンまでかなり距離がありました。
途中でトイレを借りたバール。洋梨のジュースが美味しかったあ(笑) -
リソルジメント広場を抜けるとヴァチカンの塀が続いています。
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アンジェリカ門の向こうにサン・ピエトロ広場の柱廊が見えて、ここからがヴァチカンです。
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朝のサン・ピエトロ広場
朝日に染まって金色に輝いていました。サン ピエトロ広場 広場・公園
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サン・ピエトロ寺院。上部にキリストとペテロを除く11人の使徒、洗礼者ヨハネが並んでいます。寺院の前に日曜の教皇さまの姿を見るための椅子が並んでいます。
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サン・ピエトロ広場の中央にはバチカヌスの丘にあった25.5mのオベリスクがあり、左右にはベルニーニとマデルノが作った噴水があります。
もともと敷地が狭く楕円形だったためデザインするのが難しかったそうですが、4列の列柱を半円形に左右に並べ、両手をひろげて巡礼者を迎えるようにベルニーニがデザインしたそうです。
広場には列柱がひとつに見えるベルニーニポイントがあるのでぜひ見つけてみてください。(椅子で入れないかも) -
柱廊の上には140体の歴代法王と聖人像が並んでいます。
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アトリウムの美しいモザイクの床。
この反対側の壁にジョットの”小舟”があったそうな…。調べに調べたノートを自宅に忘れてしまったため、ほんとうにいくつもの大事なものを何も考えられずスルーしてしまいました。サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会
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アトリウムには5枚の扉が並んでいて一番右の”聖なる扉”は25年に一度しか開かないのですが、2016年にツアーで行った時その年は聖年ではなかったものの開いていたんです。なんでも前年の12月8日に教皇フランシスコの手で開かれ、翌年11月20日まで「いつくしみの特別聖年」が始まったからで、添乗員さんが特別なんですよと強調されてました。
この扉には近づけません。入場は4番目の”秘跡の扉”からでした。 -
サン・ピエトロ寺院は7時から開いているのですが、表のセキュリティチェックもほとんど並ばず、堂内に入ってもほとんど人がいません。
バチカン美術館からの人など観光客が増えてくると入るだけでも時間がかかり、また堂内も混雑するので早朝がおすすめです。おまけにクーポラからの光で堂内も明るいです!サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会
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側廊にある小さいクーポラもとてもきれいに装飾されています。
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イチオシ
ミケランジェロが24才の時に作った”ピエタ像”
悲しい主題なのに若々しい感性が感じられる、この教会の至宝だと思います。 -
側廊には多くの教皇が祀られています。
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ミサをしていた礼拝堂。朝にもかかわらずたくさんの人で埋まっていました。祭壇画が見たかったのですが、ミサは30分以上続いていて諦めました。
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中央右側にある”聖ペテロ像”はアルノルフォ・ディ・ガンピオ作。ブロンズ作品で以前は人が触った足が光っていましたが、コロナのせいか触れないようになっていました。
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クーポラの下には教皇だけがミサを行える祭壇があり、それを覆う天蓋バルダッキーノをベルニーニが作成。この天蓋はブロンズ作品としては世界最大でブロンズが不足したためパンテオンの鐘が使われたそうです。
教会内の装飾をベルニーニに依頼したウルバヌス8世がバルベリーニ家の出身のため、バルダッキーノの台座にはバルベリーニ家の紋章もありました。またこの下にペテロのお墓があるそうです。
そしてバルダッキーノの向こう側に見えるのは”聖ペテロの司教座”でベルニーニの総決算とも言える作品。光り輝いています。黄金の装飾の上部に鳩のステンドグラスがあるそうですが、今回中央部には入れなかったのでよく見えませんでいた。 -
ミケランジェロの設計した美しいクーポラ。実際に彼が完成させたのはドラム部分のみで、ドームは引き継がれたそうです。
クーポラに登るとちょうど底の部分を歩くことができ、内部のフレスコ画などを間近で見れるそう、どのくらいの美しさなんでしょう。 -
交差部から左手に行ったところにある”教皇アレクサンデル7世の墓碑”
教会内部をバロック装飾で造り変えたベルニーニの墓碑の最高傑作と言われている作品で、教皇の下には慈悲、正義、賢明を表す3人の像が配されています。ベルニーニの特徴である大理石の襞が美しい…。 -
イチオシ
クーポラの下には”あなたはペテロ、私はこの石の上に教会を建てよう。そしてあなたに天国の鍵を授けよう”とラテン語で書かれているそう。デザインも色彩もすべてがほんとうに美しい!
クーポラを支えるように立っている4本の柱には4人の聖人とその聖遺物が飾られているのですが、個人的にはその上の4人の福音記者のメダイオンが好きです。”マタイと雄牛”、”マルコと獅子”(なるほどヴェネチアのライオンですね)”ルカと天使”、”ヨハネと鷲”だそう。近くで見たい…。 -
中央部の床にあるモザイクは教皇ピウス11世の紋章で、1929年にラテラノ条約を結びバチカン市国を誕生させた方です。
大理石でできているとは思えないほどの美しさです。 -
サン・ピエトロ広場の北側にあるのがマデルノのデザインした噴水
毎日曜正午に奥の建物最上階の右から2番目の窓を開けて教皇が祝福されるそうです。 -
バチカン郵便局の切手はとてもきれいなのでそこから出したかったのですが、まだ開いていなくてバチカン美術館へ行く途中にあった郵便局から出しました。日本への切手代は2.4ユーロ、少し値上がりしていました。
ちなみに日本の年賀状を海外に送る時は、年賀状に7円切手を貼るだけでOKなんだそうです!今回の旅でお世話になった方に出してみました(笑) -
3年半ぶりのイタリア 2日目 4度目のバチカン美術館
バチカン美術館の予約は60日前の深夜0時からとれるのですが、9時からの予約はかなりはやく売り切れてしますため、朝の7時過ぎに公式サイト(https://tickets.museivaticani.va/home)にアクセスしました(チケットをとった9月はサマータイムのため時差が7時間でした)。チケット代に4ユーロの予約手数料がかかりますが、当日買おうとするとかなりの待つことになるので仕方ありません。
いつも15分前くらいに入りますが早い!と制止されたことはなく、通常のチケットの他にも1時間前から入れるツアーなどもあるので、ロビーはすでにかなりの人…。4年半ぶりなのであまり覚えていなかったけど、まず地下のトイレに。館内にもいくつかあるけど見落としてしまうことがあるためです。
そのあと長いエレベーターで上の階へ移動、下の階でバウチャーをチケットに換えてなかったのでそばのボックスで換えるように言われて無事入場!私が最初に向かうのがバチカン美術館の絵画館”ピナコテカ”です。”ピナコテカ”を後に見る方もいるみたいですが、これから膨大な美術品を見るため頭がすっきりしているうちに見ておきたいからです。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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イチオシ
第2室 ジョット ”ステファネスキの三連祭壇画”
枢機卿ヤコボ・ステファネスキがもとのサン・ピエトロ大聖堂の主祭壇を飾るために注文したもの。キラキラしたこちらが信者側で、中央の聖ペテロのひざ元には、祭壇画の見本を見せようとしている人が描かれています。ジョットの絵は人間的というか遊び心のようなものもあって、かわいい。 -
こちらはその裏側で、教皇が見ることのできる側。
聖ペテロの逆さ磔も描かれていて、こっちはちょっとシュール…。 -
第3室 フィリッポ・リッピ”マルスッピーニの聖母戴冠”
ひとめで彼の絵だとわかる美しさです。 -
第4室 メロッツォ・ダ・フォルリ”奏楽の天使”
昇天するキリストを天使が取り囲む形で描かれたもので、サンティ・アポストリ聖堂の後陣の円天井に描かれた壁画だった。キリストの絵だけ首相官邸に飾られているそうです。天使たちの顔の表情も生き生きと描かれていて色使いもほんとにきれい。 -
同じく”教皇シクスツス4世に任命された初代図書館長バルトロメオ・プラティナ”
この絵を見てマンテーニャかなと思いましたが、フォルリが最初に影響を受けた画家だそうです。初期にローマで仕事をした後ウルビーノに移ったフォルリは、ピエロ・デッラ・フランチャスカと出会い、彼の遠近法を学びます。そしてローマに帰って最初の大きな仕事がこの作品で、そのあと”奏楽の天使”を制作しました。フォルリは遠近法などルネサンス期の技法を確立するのに貢献した、とノートには書いていました…。 -
第5室 ペルジーノ”デチェンヴィリの祭壇画”
みなさんのやさしいお顔に癒されます。ピナコテカにはほんとにたくさんの絵が飾られているのですが、1枚1枚見ていると半日あっても足りないどころか、いちばんの問題は混雑がひどくなること。そのため自分の好みで見て写真を撮りました。もちろん見落としや作家の確認をしないものもありましたが、またいつか行く日の宿題です。 -
ラファエロの部屋にあったタペストリー ”最後の晩餐”
ラファエロの絵が3点かかっている部屋に行くと、壁にラファエロが下絵を描いてベルギーの工房で造らせたというタペストリーが並んでいるのですが、劣化を防ぐためか部屋がとても暗くてきれいに撮れたのはこの1枚だけでした。 -
ラファエロ ”聖母戴冠”
この部屋にはラファエロの初期、中期、後期の3枚の絵がかけられていますが、これは1504年に制作された初期のもの。ラファエロらしいやさしさと柔らかさが伝わってきます。 -
ラファエロ ”フォリーニョの聖母”
キリストが誕生した際、丸いオーラと天使たちに囲まれていたという黄金伝説に基づく絵で、右下にこの絵の以来主コンティが描かれています。人物の顔にはっきりとした特徴が出ています。 -
イチオシ
ラファエロ ”キリストの変容”
イエスが逮捕される直前に弟子たちと山へ登ったところ、イエスの体は光を放ち神となり預言者であるモーゼとエリアも現れたという『変容』と、下山する途中悪霊に取りつかれた少年に出会い治療を行ったという『憑依された少年の癒し』の2つの奇蹟が描かれている。
この絵はラファエロの最後の作品で、亡くなった彼の脇にはほとんど完成したこの絵があったと言われています。若くして亡くなってしまったラファエロ、この絵に込めた思いが伝わってくるような力強い絵です…。 -
カラヴァッジョ ”キリストの埋葬”
ローマ時代後期に発表された一連の宗教画のうちのひとつで、埋葬するキリストを担ぐ福音記者ヨハネとミケランジェロに似ているニコデモ(イエスを信仰していたユダヤ人)、うつむくマグダラのマリア(ドーリア・パンフィーリのマリアと同じ衣装だそう)、そしてイエスの死を悲しむように手を広げているマリア(青い衣装)、驚いている若い女性を描いている。ボルゲーゼ美術館にはラファエロの”キリストの埋葬”がありますが、カラヴァッジョの作品は圧倒的に力強く悲しみが伝わってくるようです。
1月9日の朝日新聞に”バチカンと日本450年の絆”と言う記事が掲載されていました。それによるとこの”キリストの埋葬”を中心にした展覧会も計画されていて、コロナのために中止になったのだそうです。その中にこんな記載がありました。”当時のカトリックはプロテスタントへの対抗もあって、宗教心をかきたてるわかりやすい絵を必要としていた。カラヴァッジョはリアルでドラマチックな描写によってその要請にこたえた。この絵はキリストが十字架から降ろされ、埋葬する前に石の板に置かれる場面で、カラヴァッジョはミケランジェロの”ピエタ”を参照にした。死体をうまく表現することは最高の芸術家の証だった”とあります。特にだらりと垂れ下がった腕の表現にそれがよく表れているそうなので、これからサン・ピエトロ寺院に行かれる方はご覧になって下さい。 -
イチオシ
絵画館を出たらピーニャの中庭を抜けてエジプト美術館をスルー。左手に折れて階段を上り、ピオ・クレメンティ―ナ美術館へ。ここにはルネサンス期に影響を与えた古代ギリシャ、ローマ時代の彫刻を展示した5つの部屋があり、最初にあるのが”ベルヴェデーレの中庭”です。ユリウス2世が枢機卿の時代に収集した古代彫刻などが八角形の壁面に沿って配置してあり、狭いのですが外ということもあり開放的な空間が広がっています。
ここでいちばん人気なのが”ラオコーン”。紀元前1世紀前半のヘレニズム期の傑作で、アポロ神殿の神官ラオコーンがトロイの木馬がギリシャ軍の計略だと暴こうとして、女神アテナによって2人の息子とともに海蛇に襲われてしまうというシーンを描いたもの。この彫刻があることはローマ時代の文献に出ていたことからローマ教皇ユリウス2世が30歳のミケランジェロらに発掘を依頼。1506年にエスクイリーノの丘のドムス・アウレア(ネロの黄金宮殿があったところ)の近くから出土し、その後バチカンの中庭に置かれることになり”ベルヴェデーレの中庭”ができました。
この彫刻はミケランジェロをはじめイタリアの彫刻家たちにとって大きな衝撃で、後期ルネサンスの方向性にも影響したそうです。ミケランジェロの筋肉美を強調した作品群がまさにそうだったのでしょう。ラオコーンの苦悶する表情も印象的ですが、父親を助けようとしているのか幼い息子たちが痛々しく感じました。 -
”ベルヴェデーレのアポロン”
この中庭でいちばん好きな彫刻は修理中か会えませんでした…。古代ギリシャのブロンズ像をローマ時代にコピーした”ベルヴェデーレのアポロン”。そのやさしい表情は一度見たら忘れられないほど。ミケランジェロにも影響を与えたとありますが、ボルゲーゼ美術館を彩る彫刻を作ったベルニーニも影響を受けたそうです。 -
”チグリス河”と”アマゾノマキアの石棺”
チグリス河はハドリアヌス帝の時代に制作された作品で、発掘された時には両腕がなく16世紀初めに修復されたもので、手に持つ壺から石棺に水が流れる噴水でした。(石棺に描かれているのはギリシャ軍とアマゾンの戦い)ローマは市内のいたるところに噴水があって、旅ゆく巡礼者の飲み水として利用されてきました。重厚な噴水です。
動物の間はスルー…。 -
ミューズの間の中央にあるのは”ベルヴェデーレのトルソ”
紀元前1世紀の古代ギリシャの彫刻家アポロニウスによるもので、手も足も頭部もなく修復のしようがなかったのでしょうが、それがいっそうインパクトを与えます。(人物を入れずに写真がとれないほどの混雑でした)
この部屋で見落としてはいけないのがトンマーゾ・コンカ作の天井画。バロック時代のものですが、人物の描き方、色彩とも美しい~。なのになぜか斜め…。 -
次はパンテオンを模して造られた”円形の間”はシモネッティとミケランジェロが手がけた部屋で、中央には赤大理石の1枚岩でできたネロ帝の黄金宮殿の大水盤があり、壁にはギリシャ・ローマ時代の彫像が並んでいます。特に有名なのは紀元前3世紀頃の”ヘラクレス”と、ハドリアヌス帝の男娼だったという”アンティノオス”。
床のオトリーコリ出土したという古代モザイクもきれいで、天井にはちゃんとオクルスがありました。 -
この部屋でいちばんの美形”アンティノオス”…結構逞しい…
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水盤の大きさがわかる1枚、つやつやに磨かれています
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”ギリシャ十字の間”にはコンタンティヌス帝の母ヘレナと娘コンスタンティーナのやはり赤大理石でできた石棺があるのですが、この部屋でいちばん好きなのがトゥスクルムで発見されたという3世紀のモザイクです。中央にあるためきれいに見えるのがうれしい。
ピオ・クレメンティーノ美術館を抜けたら階段をのぼり2階の廊下にある3つのギャラリーへ向かうのですが、私は”アルテミスの像”がある燭台のギャラリーとラファエロの弟子が下絵を描きブリュッセルで織り上げた10点のタペストリーがあるギャラリーは、ゆっくり見ないことにしています。団体の方が多いとどんどん進めなくなるからです。 -
タペストリーのギャラリーから地図のギャラリーへ入ると一気に明るくなります。
ここには16世紀に描かれたイタリアの地方や教会領の地図がフレスコ画で飾られているのですが、天井が豪華すぎて地図に目がいきません。この丸天井の装飾はフランチャージ教会を手掛けたチェザーレ・ネッビアらにより作られたそうですが、それにしても美しい…。 -
最後のあたりにある今のイタリアに近い地図。好きだなあと思っていたらなんと売店にエコバッグを見つけ、それから私の街歩きのお供にしています。マチはないけど地図や資料のノートなど結構入るんです。
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地図の間の最後にはバチカンの紋章のレリーフ、豪華~!
ここを抜けて”ピウス5世の居室”と”ソビエスキ王の間”と進みます。 -
次の部屋が”無原罪のお宿りの間”
ピウス9世の宣言”無原罪のお宿り”は聖母マリアが神の特別なはからいによって原罪なしに生まれてきたという教義で、それを祝って作られた部屋。中央にマリアがいます。
これからいよいよ”ラファエロの間”に向かいますが、いったん外廊下に出て進み最初にコンスタンティヌスの生涯を描いた”コンスタンティヌスの間”、次いで教皇のプライベートスペースである”ヘリオドスの間”、そしてラファエロ自身が描いた”署名の間”へと向かいます。”ヘリオドスの間”にもラファエロが描いたと言われている”聖ペテロの解放”があるのですが、今回見落としました…。 -
イチオシ
署名の間の”アテネの学堂”
ユリウス2世に招かれバチカンの教皇専用図書館のフレスコ画の依頼を受け、最初に手掛けたのがこの”署名の間”。収蔵する書物が詩学、法学、神学、哲学に分けられることから、それぞれのテーマに沿った絵を描いています。(”署名の間”という名はパウルス3世の時代になってこの部屋が法廷として使用されるようになり判決に署名することから”署名の間”となったそうです。)
哲学を描いた”アテネの学堂”は古代ギリシャ・ローマ時代の偉大な哲学者や科学者などが集まって議論し合う様子を描いたもので、ダ・ヴィンチをモデルにしたプラトンやミケランジェロのヘラクレイトスなどたくさんのキャラクターとラファエロ自身を描き込んだり、サン・ピエトロ寺院のような背景を使うなどラファエロの才能があふれでたルネサンス絵画の最高傑作と言われている作品です。
制作途中でシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画を見て影響を受けたそうですが、フィレンツェ時代の聖母子像からはるかに超えている…何度見てもすごいその場にたつと言葉をなくします。 -
署名の間 ”聖体の論議”
神学を描いた”聖体の論議”は、上の部分に天上界の神とキリスト、鳩が縦一列に並んだキリスト教の三位一体をあらわし、下の部分に鳩から伝えられたメッセージを解明してキリスト教を広めようとした神学者たちが描かれています。 -
天井画は、”詩学”、”法学”、”神学”、”哲学”を擬人化した絵をそれぞれの絵の上に描くという凝ったものです。
下にあるのは左手に聖書、右手は地上を指した”神学”で、下の壁には”聖体の論議”が描かれています。左にあるのが左手に天秤、右手に剣を持った”法学”で、その下の壁にはあらゆる徳を基礎づける”枢要徳”の絵があります。右にあるのはあるのは右手に書物、左手に竪琴を持った”詩学”で、その下の壁には”パルナッソス”があるといった感じです。 -
反対側の天井です。”法学”の左手に、2冊の書物を持った”哲学”がありその下には”アテネの学堂”が描かれています。向かい側は”神学です。
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天井画と壁の絵はこんなふうに繋がって表現されています。
部屋の南側の窓の上は”法学”で、ルネットにはキリスト教の7つの美徳のうちの”枢要徳”が描かれています。北側の”パルナッソス”もとても美しい絵でしたが写真がうまく撮れていませんでした…。
私はこの部屋の天井画が好きで、上ばっかり見ていたらどんどん人が増えてきて”パルナッソス”と”枢要徳”はゆっくり見ることができませんでした。ガイド付きのツアーの方と一緒になると狭い部屋がいっぱいになってしまうので、もっとゆっくり鑑賞したかった…、やはり2時間では短すぎると感じました。 -
”署名の間”の次はかつて教皇の食堂として利用されていた”ボルゴ火災の間”ですが、ノートを忘れてしまったためスルーしてしまいました…。”ボルゴの火災”はラファエロが唯一構図からすべてを手掛けた作品で、また天井画はペルジーノだそうですから、次はぜったい見逃さないようにします。
ラファエロの間から階段を下りると”ボルジアの間”です。
教皇アレクサンデル6世の個人的住居でピントゥリッキオにフレスコ画を依頼しましたが、教皇の没後ボルジア家が衰えてしまったため部屋は放置されていたそうです。私はいくつかの教会にあるピントゥリッキオの絵が好きでしたが、ここの絵は色彩も濃くてあまり好きではなかったです…。
”ボルジアの間”の後はまた階段を上がっていよいよシスティーナ礼拝堂です。もともとあった古い礼拝堂をシクストゥス4世が建てなおさせたもので、コンクラーベが行われる場所です。
ミケランジェロの手による天井画”創世記”と主祭壇の壁画”最後の審判”が圧倒的に迫ってくる部屋…。初めて訪れた時は洪水のような絵に言葉が出ませんでしたが、細部を見るようになって落ち着いて観れるようになりました。
”創世記”のエピソードだけでなく、壁との境ペンティティブにある大きな人物像など見るところはたくさん。もうひとつ私のおすすめは壁の部分の中層にあるフレスコ画で、入って左の壁面に”モーゼの生涯”、右壁面に”キリストの生涯”がペルジーノやボッティチェッリなどの手で描かれています。特に”キリストの生涯”のエピソードは有名なものが多いのでわかりやすく、画家の特徴も出ているので何度も見返してしまいます。
とても混雑していて上ばかり見ていても疲れますが、時々壁のフレスコ画を見たりして好きな絵を見つけて過ごすといいです。 -
システィーナ礼拝堂を出ると出口に向かってまた長い廊下を戻っていきますが、ひさしぶりに見た中庭に癒されました。この廊下にブックショップがあります。正式なブックショップは広くて時間がかかるので、いつもここでお土産などを購入します。
今回選んだのは”署名の間”の天井画の”詩学”のクッションカバーと”神学”のマグネット。どちらもものすごく素敵で即決!”ラファエロ大好き”と売店の方に言ったら、よろこんでもらえました(笑) -
出口近くにこんなコーナーがありますが、これはアルゼンチン出身でサッカーのファンであるフランシスコ教皇の就任を祝って2013年8月にアルゼンチンvsイタリアの親善試合が催された時の写真で、2016年にツアーで初めてバチカン美術館に行った時にガイドさんに教えてもらって興奮したのを覚えています。
サッカーもイタリアファンで今回はW杯に出ることはかないませんでしたが、またアズーリ見たいです。 -
有名ならせん階段。どう考えても、上りと下りが交わらない構造が分からない…。
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バチカン美術館を出て必ず寄るのがこの”OLD BRIDGE”
人混みで疲れた体にしみわたります!オールド ブリッジ ジェラテリア スイーツ
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”OLD BRIDGE” は3種で2.5ユーロと市内よりお安いし美味しい!
今回はダークチェリーと初めて見つけたココナッツ、そして残りの1つは店員さんにおすすめを聞いてピスタッキオにしました。生クリームのせのコンパンナもお願いして、カウンターにあるスプーンも忘れずに。
ココナッツ、甘みもおさえてあり美味しい!さわやかなダークチェリーと濃厚なピスタッキオとよく合いました。美術館からの道の対面にあるので見つけてください。 -
サンピエトロ寺院からサンタンジェロ城に向かってまっすぐに延びるコンチリアツィオーネ通りは、イタリアと法王庁が和解したラテラノ条約を記念して中世の頃からあった”スピーナ ディ ボルゴ”地区の家を壊して造られた通り。
私は逆をたどりましたが、巡礼のほんとうの道はサンタンジェロ橋を渡ってこの通りからサン・ピエトロ寺院へ向かう道だそうです。コンチリアツィオーネ通り 散歩・街歩き
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