浜田旅行記(ブログ) 一覧に戻る
浜田から有福温泉まで車でいけば30分もかからないが、その途中に未成線の広浜鉄道(今福線)の跡がまるでローマ水道橋の遺跡のような姿で点在しており、密かな観光スポットとなっている。<br /><br />今福線は広島と浜田を結ぶ陰陽横断鉄道として昭和8年に着工し、山陰本線の下府から石見今福まではほぼ完成していたが、昭和15年に日中戦争や先の大東亜戦争に備えて工事が中断し、一度は陰陽横断鉄道の夢は潰えてしまった。<br /><br />しかし戦後再び陰陽横断鉄道の建設が嘱望され、広島と浜田を特急で1時間程度で結ぶ構想が上がり、戦前の路線とは異なり浜田を直接結ぶ新線が建設されることになり着工された。<br /><br />しかし巨額の赤字を抱える国鉄に新線建設の余力はなく、1980年に今福線の建設は中止となった。私が子供の頃小学生低学年の頃、これこれ40年前だが、中国地方の地図には、可部線の三段峡から浜田を結ぶ路線が、引かれており「建設中」と書かれていたのが今でも印象に残っている。<br /><br />この未成線となった今福線跡をみようとすると、レンタカーは必須だ。<br /><br />今福線の遺構は昭和15年までに作られたものなので他の未成線と比べてまるでラピュタの世界に迷い込んだかのように感じ、ローマ文化の水道橋やギリシャ神殿の塔のような橋脚が残されていることにある。 

石見の国、益田と浜田、有福を巡る:5. 2度も建設中止となった国鉄今福線(広浜鉄道)の夢の跡

11いいね!

2022/09/17 - 2022/09/18

70位(同エリア134件中)

旅行記グループ 石見の旅

0

34

worldspan

worldspanさん

浜田から有福温泉まで車でいけば30分もかからないが、その途中に未成線の広浜鉄道(今福線)の跡がまるでローマ水道橋の遺跡のような姿で点在しており、密かな観光スポットとなっている。

今福線は広島と浜田を結ぶ陰陽横断鉄道として昭和8年に着工し、山陰本線の下府から石見今福まではほぼ完成していたが、昭和15年に日中戦争や先の大東亜戦争に備えて工事が中断し、一度は陰陽横断鉄道の夢は潰えてしまった。

しかし戦後再び陰陽横断鉄道の建設が嘱望され、広島と浜田を特急で1時間程度で結ぶ構想が上がり、戦前の路線とは異なり浜田を直接結ぶ新線が建設されることになり着工された。

しかし巨額の赤字を抱える国鉄に新線建設の余力はなく、1980年に今福線の建設は中止となった。私が子供の頃小学生低学年の頃、これこれ40年前だが、中国地方の地図には、可部線の三段峡から浜田を結ぶ路線が、引かれており「建設中」と書かれていたのが今でも印象に残っている。

この未成線となった今福線跡をみようとすると、レンタカーは必須だ。

今福線の遺構は昭和15年までに作られたものなので他の未成線と比べてまるでラピュタの世界に迷い込んだかのように感じ、ローマ文化の水道橋やギリシャ神殿の塔のような橋脚が残されていることにある。 

  • まず最初に訪れたのは「おろち泣き橋」。旧線の4連アーチ橋となっている。アーチ橋の上は道路になっており、車でこの上を走らせてこの場所に行く。アーチが美しく、まるでヤマタノオロチを彷彿させる。ヤマタノオロチといえば石見神楽やひろしま神楽でも演じられることでもしられている。アーチの一箇所だけ、川のせせらぎの音が不思議な音に聞こえる場所があるため、そのように前がつけられている。

    まず最初に訪れたのは「おろち泣き橋」。旧線の4連アーチ橋となっている。アーチ橋の上は道路になっており、車でこの上を走らせてこの場所に行く。アーチが美しく、まるでヤマタノオロチを彷彿させる。ヤマタノオロチといえば石見神楽やひろしま神楽でも演じられることでもしられている。アーチの一箇所だけ、川のせせらぎの音が不思議な音に聞こえる場所があるため、そのように前がつけられている。

    オロチ泣き橋 名所・史跡

  • アーチ橋の横に車を止め、扉を開けてアーチの下へと向かう。

    アーチ橋の横に車を止め、扉を開けてアーチの下へと向かう。

  • そうするとアーチの真下に行くことができる。

    そうするとアーチの真下に行くことができる。

  • 周辺はのどかだ。

    周辺はのどかだ。

  • 戦前に作られたとは思えないほどしっかりとしている

    戦前に作られたとは思えないほどしっかりとしている

  • 周辺の様子

    周辺の様子

  • アーチ橋のうえはこのようになっている。車1台が精一杯の広さだ

    アーチ橋のうえはこのようになっている。車1台が精一杯の広さだ

  • おろち泣き橋付近には今福線の遺構マップがあるので便利だ

    おろち泣き橋付近には今福線の遺構マップがあるので便利だ

  • 続いて向かったのは第二下府川橋梁

    続いて向かったのは第二下府川橋梁

  • 第二下府川橋梁この先で新線と旧線が分岐する。こちらは旧線。見た目は意外にも近代的だ

    第二下府川橋梁この先で新線と旧線が分岐する。こちらは旧線。見た目は意外にも近代的だ

  • 続いて訪れたのが「4連アーチ橋」。ここのアーチ橋周辺は大変見どころがある。両サイドがトンネルに挟まれているのでトンネルも楽しめるのだ。

    続いて訪れたのが「4連アーチ橋」。ここのアーチ橋周辺は大変見どころがある。両サイドがトンネルに挟まれているのでトンネルも楽しめるのだ。

  • 渓流にかかる4連アーチ橋

    渓流にかかる4連アーチ橋

  • その上も歩くことができる。このように見ると単線を走らせようとしていたのがよくわかる。

    その上も歩くことができる。このように見ると単線を走らせようとしていたのがよくわかる。

  • 一方こちらは橋とは反対側をむいて。線路を走らせるはずだった道。

    一方こちらは橋とは反対側をむいて。線路を走らせるはずだった道。

  • 今福第三トンネル

    今福第三トンネル

  • 橋を渡った場所にある今福第四トンネル。こちらは内部に入ることができる。

    橋を渡った場所にある今福第四トンネル。こちらは内部に入ることができる。

  • これだけのものを作っておきながら中止するとは。

    これだけのものを作っておきながら中止するとは。

  • 4連アーチ橋の姿がとても美しい。まるで水道橋だ。

    4連アーチ橋の姿がとても美しい。まるで水道橋だ。

  • それにしてもここどけを見てもとても陰陽横断鉄道になるとは思えない。

    それにしてもここどけを見てもとても陰陽横断鉄道になるとは思えない。

  • この今福線の橋脚群は土木遺産に認定されているらしい。

    この今福線の橋脚群は土木遺産に認定されているらしい。

  • アーチ群の中でも最も迫力あるのがこの5連アーチだ。高さも大きさも群を抜いている

    アーチ群の中でも最も迫力あるのがこの5連アーチだ。高さも大きさも群を抜いている

  • アーチはよく見るとこうして補強されている

    アーチはよく見るとこうして補強されている

  • 5連アーチはこうしてすぐ近くまで車で行くことができる。自分の場合は路肩が広く方向転換しやすい、写真の奥に駐車した。

    5連アーチはこうしてすぐ近くまで車で行くことができる。自分の場合は路肩が広く方向転換しやすい、写真の奥に駐車した。

  • 5連アーチの近くには今福第三トンネルもある

    5連アーチの近くには今福第三トンネルもある

  • 付近は植林したような木々のはえかたをしている

    付近は植林したような木々のはえかたをしている

  • 今福第三トンネル付近

    今福第三トンネル付近

  • 以前は今福線の幅なので、車の幅で例えると一車線程度であった。

    以前は今福線の幅なので、車の幅で例えると一車線程度であった。

  • 5連アーチがかかる

    5連アーチがかかる

  • 再び車を走らせて大きな見どころの一つ橋脚群へ

    再び車を走らせて大きな見どころの一つ橋脚群へ

  • この橋脚群も迫力がある。今福旧線で最も長い橋梁の場所であり円柱形の橋脚や直方体の橋脚が混ざって建てられており、迫力満点だ。まるでギリシャ神殿の塔のようにも感じられる。

    この橋脚群も迫力がある。今福旧線で最も長い橋梁の場所であり円柱形の橋脚や直方体の橋脚が混ざって建てられており、迫力満点だ。まるでギリシャ神殿の塔のようにも感じられる。

  • 橋脚群の説明書きの後ろに階段があるが、登ると展望台がある。

    橋脚群の説明書きの後ろに階段があるが、登ると展望台がある。

  • 日も暮れかけているので展望台には登らず下からの眺めだけにとどめた

    日も暮れかけているので展望台には登らず下からの眺めだけにとどめた

  • 橋脚群

    橋脚群

  • すぐ近くには今福第一トンネルがある

    すぐ近くには今福第一トンネルがある

この旅行記のタグ

11いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

この旅行記の地図

拡大する

価格.com旅行・トラベルホテル・旅館を比較

PAGE TOP