2022/09/25 - 2022/09/27
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M-koku1さん
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この旅行記のスケジュール
2022/09/25
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旧風間家「釈迦堂」
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道の駅
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この旅行記スケジュールを元に
大学時代の先生と教え子たちの珍道中は続きます。
まあ上野で新幹線に乗ろうとして
上野をパスする新幹線もあることを知り
かつての上野駅の持つターミナルとしての重みが
鉄道150周年の今年 何と軽くなってしまっていることかに気づき
愕然としたスタートでしたが、
山岳信仰の神秘的霊場「羽黒山」に参詣し
昔から参詣客が泊まった「湯田川温泉」の九兵衛旅館で一泊。
二日目のこの日は「鶴岡市」市内観光に出発です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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一泊した湯田川温泉の
九兵衛旅館で美味しい朝食を食べました総穏寺 寺・神社・教会
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まっすぐに致道館へ行く予定でしたが
さる業界紙の文屋さんをしている仲間が
総穏寺に寄りたいと言い出しました総穏寺 寺・神社・教会
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ちょうど湯田川街道沿いにあったので
ワンストップ
なんともがらんとしていて
えーっ!総穏寺 寺・神社・教会
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「何故 このお寺?」
「藤沢周平の作品『又蔵の火』の舞台になったところだから。」総穏寺 寺・神社・教会
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私はそこまで藤沢周平作品に詳しくない・・・
『又蔵の火』は知らないタイトルですが
中心人物はこの二人総穏寺 寺・神社・教会
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ストーリーを簡単に言えば
又蔵は「家の面汚し」として
汚名を着せられて死んだ兄万次郎の仇を討つために
鶴ヶ岡の町へ帰ってきました
万次郎の墓の前で仇の叔父の丑蔵と刺し違えて自決した侍物語 -
主人公土屋又蔵が
仇敵(きゅうてき)の叔父・土屋丑蔵と決闘をした場面
このお寺がその決闘の場だったということ -
又蔵が本懐を果たし
丑蔵は武士らしい最後を遂げたという
まあ 時代劇あるあるですが
感動的な作品みたいです -
そのお話にひどく心動かされた後輩
この場で感動しておりましたね -
作品のあとがきで藤沢さんいわく
「これは私の中に、書くことでしか表現できない暗い情念があって、作品は形こそ違え、いずれもその暗い情念が生み落としたものだからであろう。読む人に勇気や生きる知恵をあたえたり、快活で明るい世界をひらいてみせる小説が正のロマンだとすれば、ここに集めた小説は負のロマンというしかない」 -
刀の切り傷がまだ残る
暗い情念の残るお寺
ここも作品を読んでからいらした方がいいかもしれない場所です
さもないと 私のように
なんのお寺? ということになります -
さて 足元に キリギリス(多分)
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キリギリスがいたのは
石垣が見えるこの駐車場 -
致道館に行くために
鶴岡公園まで来て
この駐車場に停めたら
キリギリスの歓迎を受けたんです鶴岡公園 名所・史跡
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鶴ケ岡城跡の公園
近くの幼稚園児がお散歩していました -
庄内藩14万石の城下町鶴岡
お城を偲ばせるものは
ほとんどありません荘内神社 寺・神社・教会
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かつての鶴岡城は
徳川幕府の水野忠邦が画策した
三方国替えの舞台として有名 -
その話を歴史小説にまとめたのが
藤沢周平の『義民が駆ける』です
読んだことありませんが・・・荘内神社 寺・神社・教会
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鶴ケ岡城本丸跡には
今 荘内神社が建っています荘内神社 寺・神社・教会
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きれいな手水鉢
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鶴岡公園内には
この荘内神社以外に
藤沢周平記念館と
大宝館と
隣接して
致道館博物館があります -
ですから
鶴岡観光は
ほとんどこの辺りですんじゃいました -
ゲーム「刀剣乱舞」のキャラ
刀剣男子 信濃藤四郎のパネル
アニメ好きな方にはこういうものが受ける時代です -
私的にはこちらの方がピンときます
藤沢周平記念館です鶴岡市立 藤沢周平記念館 美術館・博物館
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共通券を購入して入館
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床にひろがる
鶴岡公園の地図鶴岡市立 藤沢周平記念館 美術館・博物館
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残念ながら内部の撮影は禁止でした
(他の方の旅行記で内部写真がアップされていてちょっとびっくり)
自宅の書斎が移築されていたり
自筆原稿が並んでいたり
ビデオ説明があったり
見ごたえがありました
入場料を払って見るのがおすすめ鶴岡市立 藤沢周平記念館 美術館・博物館
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赤いドームと白い壁が目を引く
大宝館は
1915年 大正天皇の即位を記念して建てられたらしいです大宝館 美術館・博物館
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鶴岡ゆかりの人々の
色々な資料が展示されています
無料なので
入りたいなとは思いました大宝館 美術館・博物館
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かつてのお堀跡に面して建っていて
ノスタルジックでいい建物でした -
でも一人旅じゃないんですよねえ
ほかの人たちに置いてきぼりになっていたので
あきらめて みんなが移動していった致道館へ急ぎます大宝館 美術館・博物館
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イチオシ
致道館と一言で言っても
実は致道博物館と庄内藩校の致道館そのものと
二か所ありました大宝館 美術館・博物館
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教授が待っていたのは
藩校の方でした
教授は「後期高齢者なんだから
お金を払ってどこかに入場する時期は終わった」と言います
父もよくそう言っていました
高齢者共通の感情なのでしょうか
訪問先の選択にも
一家言ある教授です -
他の同行メンバーも
最近 年齢があがってきたせいか
旅行中 意見が割れることが多いです藩校致道館 名所・史跡
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そんなときは 無理に合わせないで
現地 自由行動にしています
これが楽しく旅行するコツ藩校致道館 名所・史跡
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私はどちらかというと
行った先では欲張って何もかも見たい方なのですが・・・藩校致道館 名所・史跡
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知識の深い教授に同行すると
最小限の訪問を標榜している割には
旅行記にまとめるのが大変なぐらい
色々なところに連れて行ってもらえます藩校致道館 名所・史跡
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この古い藩校の隣に
アンバランスに 近代的建物が見えていてびっくり
建築家 妹島和世さん設計の鶴岡文化会館で
荘銀タクト鶴岡 というコンサートホールだそうです
その手前の空間は
当時の藩校の間取りの平面表示 -
ということで
ここからのながめは
決して昔を回顧させるものではありませんが
中はなかなか良かったです藩校致道館 名所・史跡
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東北で唯一現存する
貴重な藩校建築なんだそうですが
足利学校などと同じ感じを受けました藩校致道館 名所・史跡
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おや ここにも藤四郎
実はこのキャラ
短刀「銘 吉光 名物信濃藤四郎」 長8寸2分5厘 (約25cm) が由来のようです藩校致道館 名所・史跡
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鎌倉時代末期の刀工「粟田口吉光」の作の短刀で
現物は致道博物館の方に所蔵されているという話でした -
致道館内部には資料展示もありました
「君子学ンデ以テ ソノ道ヲ致ス」
(くんし まなんでもってそのみちをいたす)
という論語の一部をとって
命名したそうです -
「御台子(おだいす)の間」
ご興味の方は
写真内の説明をどうぞ -
展示されていた説明によれば
ここは庄内藩酒井家第9代の酒井忠徳(ただあり)が
1805年に創設した藩校藩校致道館 名所・史跡
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明治 大正 昭和と
どんどん建て増しされていったようです -
「第三の間」
藩主がおなりのときに
利用した部屋のようです -
ゆかりの地の立て札が
ここにも・・・ -
鶴岡駅から湯野浜温泉行きのバスに乗って
市役所前で下車すれば
簡単にアクセスできます -
私たちは市役所の駐車場を
利用しました
広くてロケーションもよく
お勧めです -
致道館から徒歩3分
明治時代に建設された
カトリック鶴岡教会天主堂鶴岡カトリック教会天主堂 寺・神社・教会
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世界的にも珍しい黒いマリア像がある教会で
入場は無料です
時間がないので 外から見ただけ
歩き続けます鶴岡カトリック教会天主堂 寺・神社・教会
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どこへ向かったかというと
鶴岡城下で随一の豪商風間家の旧住宅旧風間家住宅「丙申堂」 名所・史跡
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バスで来るなら
鶴岡駅から湯野浜温泉行で
銀座通り下車旧風間家住宅「丙申堂」 名所・史跡
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私たちのようにレンタカーと徒歩利用でない場合
つるおか1日乗り放題券が500円なので
利用してもいいかも
https://www.shonaikotsu.jp/local_bus/oneday.html -
薬医門からはいります
鶴岡公園からここまで
けっこう一生懸命歩きましたよ -
藩校にも負けないような
立派な家ですねえ -
見てください
この素晴らしい内廊下
【とおり】というそうです -
ふすまをはずせば
大広間になる日本住宅って
実に利便性に富むと思いませんか -
内部はガイドさんと回ることになっていました
20~30分の時間をみておいてください
事前情報では 「係に余裕のある場合のみガイドツアー」 となっていましたが
行ってみると フリーに回れる感じではありませんでした -
丙申堂でもらった地図
facebookなどのアドレスも書いてあるので
いらっしゃる方はあらかじめご覧になってみては?
HP「丙申堂WIX.com」
https://heisindou.wixsite.com/chion -
【聖徳太子光寿無量堂】
「レンタカーの返却時間が枷になっていて
急ぐので」
と言ってガイドをお断りしようとしたのですが
「それならば」と 急いで説明してくださいました -
この屋根とその抑えの石が
明治頃までのこの辺りの家の
特徴の一つ -
これ 屋根の上ですよ!
-
杉皮葺きの石置屋根のある
旧風間家住宅
約4万個の石が置かれているんですって -
明治29年に建てられたので
明治27年の酒田地震が教訓となって
耐震に配慮した建物になっているそうです -
陶器のトイレ
周りは畳
汚してしまった時はどうしていたのかなあ -
小座敷です
本来はお客様用に作られたお部屋
「蝉しぐれ」や
「サムライマラソン」の撮影に使われました -
鶴岡の商人の誇りをかけて
建てられた家ですが
ガイドの方の口の端々に
酒田の商家への対抗意識が感じられたのが
印象的 -
そのため
酒田の豪商の家の見学に
興味がわいてきました
小座敷から見た庭 -
凝った室内
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おつきなんど
しもざしき
おざしき
ちゃのま
なかのま
ぶつま
ずっと ひと続き -
茶の間
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ちゃのまの 床の間
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いにしえの写真
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懐かしい柱時計
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板の間の天井の梁(はり)
三角形を複雑に組んだ
トラス工法は
地震対策 -
板の間
60畳あり
使用人の食堂として使われていた部屋 -
金庫蔵
-
日本製の金庫が3つ
ベルギー製の金庫が1つ 並んでいた -
ダイヤルロックが
「イロハニホテト」を使用
時代を感じさせる -
金田一耕助が
現れそうな雰囲気
彼なら「いろはにほへと」のダイヤルロックが
似合いそう -
家の一番北の方の奥に位置していました
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立派な金庫蔵の扉
-
セットチケットには「無量光苑 釈迦堂」の入場券もついていたのですが
時間はないし
行かないつもりでいました -
でもガイドの方には許してもらえず(!?)
道の反対側にある
釈迦堂にも行くことになりました -
国登録有形文化財
風間家旧別邸 の 釈迦堂の内部
飾られているのは石仏釈迦像無量光苑釈迦堂 名所・史跡
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釘隠しも凝っています
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釈迦堂からの庭園の風景
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四季折々に見どころが変わるこの庭は
ご自慢のようでした無量光苑釈迦堂 名所・史跡
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かりんの実でしょうか
-
5月のツツジの時期が
お勧めなんだそうです無量光苑釈迦堂 名所・史跡
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明治43年から
風間家のお客様の接待用に
使われていたらしいです無量光苑釈迦堂 名所・史跡
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明治時代の模様入りガラス
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せっかくご案内いただいたのですが
本当にサーッと見て回っただけでした
いらっしゃる方へのアドバイス
真摯に説明を聞くおつもりでいらしてください
とてもご親切でいいガイドさんでした
我々のような不真面目旅行者には
もったいなかったです -
再び道を引き返し
丙申堂に戻って
車に飛び乗り出発無量光苑釈迦堂 名所・史跡
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まだお昼も食べていないので
取り敢えず15分のみ 自由時間
そのあと山形自動車道経由で 酒田へ向かいました庄内観光物産館ふるさと本舗 お土産屋・直売所・特産品
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この旅行記へのコメント (1)
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- りぽちゃんさん 2022/12/12 17:26:38
- 興味深いです
- Mさま、こんにちは~。
映画「蝉しぐれ」は見たことがなく、
藤沢周平作品も読んだことがありませんが、
とても興味深く旅行記を拝見しました!
みなさんと一緒だとひとり旅のようにはいきませんが、
だからこそ普段行かない場所にも行けそうですね♪
旧風間家邸宅、旅行記で拝見するだけでもとても見応えがありました。
内廊下の「とおり」や石置き屋根、畳に陶器製の和式トイレまで(゚ロ゚屮)屮
ホント、汚したらどうするんだろ…とMさまと同じ感想を持ちました(笑)。
しかも、周りが結構オープンになっているように見えたのですが・・・
現在の展示仕様なだけで、当時は違っていたのでしょうか??
ガイドさんの説明で、対抗意識が見える時ありますよねww
私もシャンパンのヴーヴ・クリコのカーヴ見学に行った時、
LVMHモエヘネシーグループに入ったのが不服だったんだな…とか、
スペインのカタルーニャ音楽堂見学に行った時、
「私たちはスペイン人ではなくカタラン(カタルーニャ)人だ」
という矜持を感じたりしました。
そんなことを思い出しながら、旅行記を拝見しました。
続きも楽しみにしております♪
りぽちゃん
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