2022/09/02 - 2022/09/02
111位(同エリア1278件中)
とーりさん
コロナ禍で続いていた自粛の雰囲気もようやく薄れ、車で行ける範囲の登山や温泉地そして御朱印回りの近県旅行から、ひさびさ飛行機で遠くに出かけようと思います。とはいっても外国はまだ敷居が高いのでとりあえず国内旅行を楽しもうと計画しました。飛行機で行くということでまず頭に浮かんだのは、世界の名画の模写が集まる大塚国際美術館です。私の家(関東在住です)から車で行くには遠すぎることもあって行きあぐんでいましたが、今回飛行機で行ける手近なところとしてまずは決定。続いて考えたのはその玄関口です。地理的に徳島空港から行くのが定石だと思いますが、対岸の神戸空港からのアクセスも悪くなさそうです。神戸空港は比較的新しく、利用するのは初めてで興味があったこと、また市街からも近く、未だ訪れたことが無かった異国情緒溢れる街並みの観光地神戸を大塚国際美術館と併せて観光することで、僅か1泊2日ですが「西洋気分」を満喫しようと思い行くことにしました。
日程は以下の通りです。
1日目(9/2)羽田 ⇒ 神戸・・・大塚国際美術館・・・神戸市内観光
2日目(9/3)神戸市内観光・・・神戸 ⇒ 羽田
今回は1日目⑥です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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続いてはバロック絵画に突入です。まずはバロック絵画のパイオニア、カラヴァッジョ「聖ペテロの逆さ磔」。ローマ・サンタマリアデルポポロ教会の祭壇にある画です。
(バロック絵画12:16~12:43) -
こちらも前記「聖ペテロの逆さ磔」同様、ローマ・サンタマリアデルポポロ教会の祭壇画です。実物はそれぞれ正面のカラッチ「聖母被昇天」の脇を固める形で横向きに展示されていて、きちっと正面から見ることができない画ですがここではそんな事はなく正面からバッチリ見えます。
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こちらは「聖マタイの召し出し」。ローマ・サンルイージデイフランチェージ教会内コンタレッリ礼拝堂にあり、「聖マタイと天使」「聖マタイの殉教」とともにカラヴァッジョ三部作のひとつです。カラヴァッジョ独特の明暗法を一番劇的に描いた作品ではないでしょうか。ローマにある実物は暗闇の中展示されていて、コインを入れた時だけ明かりが灯り見ることができる、まさに明暗法を駆使した?見学しかできませんが、ここでは思う存分見ることができます。
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そしてこちらは「キリストの埋葬」、ローマ・ヴァチカン博物館の所蔵です。
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こんな風にカラヴァッジョの作品が間近に正面から見ることができるのはやはり特筆すべきことです。
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続いてはラトゥール「悔い改めるマグダラのマリア」。パリ・ルーヴル美術館所蔵です。カラヴァッジョが明暗法で動的な描き方をしているのとは対照的にラトゥールの画は静寂を感じます。
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こちらもラトゥール「聖ヨセフ」。同じくパリ・ルーヴル美術館所蔵です。
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こちらはレンブラント「ダナエ」、サンクトペテルブルク・エルミタージュ美術館所蔵。
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そしてレンブラントと言えばこちら「夜警」。アムステルダム・国立博物館所蔵です。
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そして同じくレンブラント「ユダヤの花嫁」。こちらもアムステルダム・国立博物館所蔵です。
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バロックの画は照明を落とした中で見ると際立ちます。大塚国際美術館さんさすがです。
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そして何故か再びカラヴァッジョ「果物籠」ミラノ・アンブロジアーナ絵画館所蔵です。
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ブースを移るとシスティーナ礼拝堂の吹き抜け部分に出ました。本物とはまた違った角度から眺めることができます。
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さて次はスペインバロックの大家ベラスケスです。まずは「バッカス」、マドリード・プラド美術館所蔵。
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続いて「皇太子バルタサールカルロス騎馬像」、同じくマドリード・プラド美術館所蔵です。実際はこんな小さな子が荒馬を乗り熟せるとは思えませんが。
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そしてベラスケスの真髄「ラスメニーナス」。同じくマドリード・プラド美術館所蔵です。
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オランダ風景画の第一人者、ロイスダール「ワイク・バイ・ドゥールステーデの風車」。アムステルダム・国立博物館所蔵です。
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ホッベマ「ミッデルハルニスの並木道」、ロンドン・ナショナルギャラリー所蔵です。
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フランドルのバロックの大家、ルーベンス「シュザンヌ・フールマンの肖像」。こちらもロンドン・ナショナルギャラリー所蔵です。
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そしてルーベンスといえばこちら「キリストの昇架」ベルギーのアントワープ・聖母マリア大聖堂の祭壇画。日本でも馴染みのある画と言えるのではないでしょうか。
なぜかというと、アニメにもなった児童文学「フランダースの犬」の主人公ネロとパトラッシュが苦難を乗り越え、最期に見ることができた画だからです。画自体は私の感覚からはかなりグロいと思える画ですが。ちなみにこれと対をなす「キリストの降架」もありますが、こちらはさらにグロいです。 -
ハルス「ジプシー女」、パリ・ルーヴル美術館所蔵です。
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再びカラヴァッジョ「バッカス」。フィレンツェ・ウフィツィ美術館所蔵です。
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同じくカラヴァッジョ「キリストの捕縛」、ダブリン「国立美術館」所蔵です。
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こちらはスペインの画家ムリーリョ「無原罪の御宿り」マドリード・プラド美術館所蔵です。
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そしてレンブラントと並びオランダバロックを代表する画家フェルメールのブースです。ブースというより通路に並べて展示してあります。フェルメールは寡作でしかもその画は世界中に散らばっているので本物を一堂に見ることはできません。これも模写ゆえできる贅沢といったところでしょうか。
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まずは「地理学者」、フランクフルト・シュテーデル美術館所蔵。フェルメールにしては珍しく男性が主役の画です。
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こちらは「牛乳を注ぐ女」、アムステルダム・国立博物館所蔵です。フェルメール展などで日本にも来たと思います。
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こちらは「小路」、アムステルダム・国立博物館所蔵。フェルメールが描いた2点の風景画のうちのひとつです。
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そしてもうひとつの風景画「デルフトの眺望」、デンハーグ・マウリッツハイス美術館所蔵です。実はこれと次の「真珠の耳飾りの少女」を見にデンハーグにあるマウリッツハイス美術館に行ったのですが、当日国会開会式にあたり臨時休館で入ることができず、涙を飲んで引き返した苦い思い出があります。ここで並べて見ることができたのは感慨深いです。
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そしてその「「真珠の耳飾りの少女」。一番奥の突き当りに別格のように展示してあります。先述のとおり、デンハーグ・マウリッツハイス美術館所蔵です。フェルメールの作品の中ではやはり一番人気でした。
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フェルメールの通路を抜けるとレストラン「Giverny」に着きました。頃合いも12時半を過ぎたところ。歩き回って疲れたところでもあるので昼食とします。
(昼食12:43~13:45) -
メニューとお値段はこんな感じです。
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注文と会計をした後料理を受け取り席を選んで食べれます。屋内もありますが、テラス席もあるので出てみるとそこはモネの大水連の庭になっています。
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その庭の一部は水が張って池になっており、本物の水連もありました。その池の周りをテラス席が囲んでいます。
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折角なのでテラス席にしました。日差しは強いですが庇があるので暑くなく、風が通り抜けるので爽やかです。
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テラス席の外側には徳島と淡路島を抜け兵庫県へ繋がる高速道路の高架橋と漁港が見えます。この漁港からは有名な「鳴門の渦潮」を見られる観光船が出ています。実は予定が合えば美術館を早く出て渦潮観光もする予定でしたが、レプリカとはいえ充実した名画作品群をじっくりと堪能したため、予想よりもはるかに時間がかかったので渦潮観光は止めにして、立ちんぼで疲れたこともありゆっくり食べながら休憩して後半に備えようと思います。
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こちらが注文した「ヴィーナスカレー」です。ボッティチェリの「ヴィーナス誕生」に掛けて、貝殻の器に入っているのが「ヴィーナス」なのでしょう。すきっ腹でもあったので美味しくいただきました。
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