ひさびさの空旅と名画鑑賞、異国情緒溢れる街を歩き「西洋気分」 大塚国際美術館・神戸の旅 【７】1日目⑦ 名画の波状攻撃

2022/09/02 - 2022/09/02

コロナ禍で続いていた自粛の雰囲気もようやく薄れ、車で行ける範囲の登山や温泉地そして御朱印回りの近県旅行から、ひさびさ飛行機で遠くに出かけようと思います。とはいっても外国はまだ敷居が高いのでとりあえず国内旅行を楽しもうと計画しました。飛行機で行くということでまず頭に浮かんだのは、世界の名画の模写が集まる大塚国際美術館です。私の家（関東在住です）から車で行くには遠すぎることもあって行きあぐんでいましたが、今回飛行機で行ける手近なところとしてまずは決定。続いて考えたのはその玄関口です。地理的に徳島空港から行くのが定石だと思いますが、対岸の神戸空港からのアクセスも悪くなさそうです。神戸空港は比較的新しく、利用するのは初めてで興味があったこと、また市街からも近く、未だ訪れたことが無かった異国情緒溢れる街並みの観光地神戸を大塚国際美術館と併せて観光することで、僅か1泊2日ですが「西洋気分」を満喫しようと思い行くことにしました。

日程は以下の通りです。
1日目（9/2）羽田 ⇒ 神戸・・・大塚国際美術館・・・神戸市内観光
2日目（9/3）神戸市内観光・・・神戸 ⇒ 羽田

今回は1日目⑦です。

エリア 鳴門(徳島)

昼食でたっぷり1時間休憩をとったので元気復活、後半戦スタートです。後半はバロック以降の展示です。まずはロマン主義ゴヤ「1808年5月3日プリンシペピオの丘での銃殺」、マドリード・プラド美術館所蔵です。
（食後鑑賞13:45～14:29）

続いては順番を間違えてしまったかわかりませんが、ゴッホ「ひまわり」が展示してありました。ゴッホは後期印象派なので時代的にはかなり後です。

ゴッホは「ひまわり」を6点（説によって異なります）描いていて日本にも1点現存しています。実は日本にもう1点あったのですが、戦時中の空襲で焼失してしまったとのことです。大塚国際美術館ではそれを陶板で再現して展示しています。このように一堂に集めたり、焼失したものを復元展示（陶板ですが）できるのも大塚国際美術館の見どころのひとつです。

フラゴナール「ぶらんこ」、ロココ絵画の典型です。ロンドン・ウォーレスコレクション所蔵になります。

同じくロココ絵画から。ヴァトー「シテール島の巡礼」、パリ・ルーヴル美術館所蔵です。

続いてロマン主義。ターナー「雨、蒸気、速度　グレート・ウェスタン鉄道」、ロンドン・ナショナルギャラリー所蔵です。

こちらもロマン主義、フリードリヒ「氷の海」、ハンブルク・クンストハレ所蔵です。個人的にフリードリヒの作品は静寂と透明感が感じられ好きな画家です。

フリードリヒからもう一枚、祭壇画ですが名前は解りません。

ラトゥール「ポンパドール夫人の肖像」、パリ・ルーヴル美術館所蔵です。

新古典主義を代表する画家のひとりダヴィッド「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」、パリ・ルーヴル美術館所蔵です。

そしてダヴィッドを継ぐ新古典主義の大家ドミニクアングルの部屋です。裸婦像が並びます。

新古典主義のボス、アングルとライバル関係にあったのがロマン主義のドラクロア「民衆を率いる自由の女神」、パリ・ルーヴル美術館所蔵です。

そして同じくロマン主義の画家ジェリコー「エプソムの競馬」、パリ・ルーヴル美術館所蔵です。スピード感はありますが、馬はこんな風には走りません。

そしてジェリコーといえばこちら「メデューズ号の筏」こちらもパリ・ルーヴル美術館所蔵です。

新古典主義とロマン主義を融合させようというアカデミック美術の画家ブグロー「ヴィーナス誕生」、パリ・オルセー美術館所蔵です。

バルビゾン派、コロ―「真珠の女」、パリ・ルーヴル美術館の所蔵。

こちらはラファエル前派、ミレイ「オフィーリア」、ロンドン・テートブリテン所蔵です。

写実主義ボヌール「ニヴェルネ地方の耕作」パリ・オルセー美術館所蔵です。

印象主義の先駆、マネ「笛を吹く少年」、パリ・オルセー美術館所蔵です。

バルビゾン派、ミレー「晩鐘」パリ・オルセー美術館所蔵です。

同じくミレー「落穂拾い」。こちらもパリ・オルセー美術館の所蔵。

こちらはブルトン「落穂拾いを終えて」。同じくパリ・オルセー美術館所蔵です。題材は「落穂拾い」ということでミレーと同じですが、こちらは写実主義。堂々とした女性たちの印象はミレーのそれと大分違います。

そして印象主義モネ「かささぎ」、パリ・オルセー美術館所蔵です。

もうひとつモネ「ラ・ジャポネーズ」、こちらはボストン、ボストン美術館所蔵です。

印象主義ドガ「バレエのレッスン」、パリ・オルセー美術館所蔵です。

印象主義ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」、こちらもパリ・オルセー美術館所蔵です。

ロシア絵画も何点かありました。こちらはクラムスコイ「見知らぬ女」、モスクワ・トレチャコフ美術館所蔵です。私の好きな画のひとつです。

レーピン「ヴォルガの舟曳き」、サンクトペテルブルク・ロシア美術館の所蔵。

レヴィタン「静かな修道院」、モスクワ・トレチャコフ美術館所蔵です。
ロシアのこんな風景や前記の絵画は暫くは見られないと思うと残念です。