最北の地で過ごした夏（１）稚内 ホタテとシカと白い道

2022/07/15 - 2022/07/18

最近、島旅がマイブーム。隠岐島は3年前から計画を立てていながら、コロナや家の事情で２回もキャンセルしそのままになっていますが、GWには五島列島に行ってきました。佐渡や小笠原にも行きたいのですが、今回は4日間家をあけられることになったので北を目指すことに。行先は稚内と礼文島。数年前に利尻・礼文を旅し、礼文島の桃岩展望台コースのトレッキングが素晴らしくもう一度歩きたかったというのと、未だ最北の地、稚内には行ったことがないというのがその理由です。稚内の「白い道」にも行ってみたかったので、羽田から稚内に入り1泊、その後礼文島へ渡って2泊することにしました。

今年は日本各地が異常気象で、梅雨がないと言われる北海道もパッとしないお天気が続いていましたが、大雨に降られることはなく、久しぶりのトレッキングを楽しんできました。

エリア 稚内(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 船 レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

今年は梅雨が短く6月から夏のような日が続いていたのに・・・
よりにもよって旅の予定を立てた海の日の連休は全国的に大荒れの天気。羽田からの飛行機も10：45発でしたがすでに遅れが出始めていました。

羽田空港(東京国際空港) 空港

しかも稚内行きの飛行機はバスでの搭乗なので、これまた時間がかかります。

それでも無事出発できたので良かった、良かった！
もともと旅行は大好きでリフレッシュのツールでしたが、今は「現実逃避」の手段になりつつあるクッシー　^^;
非日常の世界に脱出できて、雲の上でホッと一息です。

心配していたお天気も北の方はさほどくずれておらず、はるか先には利尻富士が頭をのぞかせていました。

初めての稚内空港到着は定刻より40分ほど遅れましたが、可愛いアザラシのお出迎えを受けてほっこり ^^　　

稚内空港 空港

レンタカーを借りてさっそくドライブへ

ロールを見ると北海道にきたんだな～と実感

おっと、シカくん発見！
目線、いただきました～　笑　

ドライブでやってきたのは猿払村

道の駅 さるふつ公園 道の駅

この日はここ、『さるふつまるごと館』でランチです。

さるふつまるごと館 名所・史跡

猿払と言えば、何と言っても「ホタテ」ですよね。
クッシーも毎年ふるさと納税で、巽さんのホタテをいただいています。

で、ランチももちろん「ほたて丼」
５個のホタテが使われているそうで、これにヒモもついてきます。その場でさばいてくれるからこそですね～☆彡　大粒のホタテの厚みも甘みもたまりません！！　味噌汁とお漬物も付いて1,400円くらいだったかな。ネットでも絶賛コメントを多く見ましたが、本当においしかった。ふるさと納税でいただく冷凍ものとは全然違いました。

同じメニューではつまらないからと夫は「北オホーツクほたてカレー」を注文。こちらは1,100円でこれまた大きなホタテが２つ。ヒモも入って贅沢なカレーでした。

お料理は物産コーナーのレジで注文し、イートインスペースか休憩室でいただきます。調理を待つ間、物産コーナーでお土産を物色。

こんなステキなポスターも貼ってありました。

絶景ロード、エサヌカ線ですね。
全長約16kmに及ぶ一本道にはガードレールもなければ、電柱も建物もなく、周囲に広がるのは牧草地のみ。お天気が良ければ絶対に走りたいと思っていた場所です。今回はどんより曇り空だったので諦めましたが、いつかはリベンジしたいな～

食後のデザートに物産コーナーでゲットしたのは、さるふつの牛乳、ぷりん、アイスクリーム。ホタテの他にも、広大な牧草地で育った牛の乳製品もさるふつの特産品。どれも濃厚で美味しかったですよ～
猿払まで車を飛ばして大正解でした　^^/

それでもやっぱり　猿払＝日本一の水揚げを誇る天然ホタテ貝の村。
オホーツクホタテロードとも呼ばれる238号線沿いには、ほたて化石群やホタテの加工工場などホタテ関連のものがいろいろと目に付きました。

特に驚いたのがこれ！　道路沿いの白い山、正体はホタテの貝殻です。

猿払でお腹一杯になったあとは、海沿いの道をドライブしながら稚内へ

北緯45度31分22秒
北海道本島最北の地「宗谷岬」にやってきました。

海と空が青かったら言う事ないのですが、この方が最果て感がある？

宗谷岬 自然・景勝地

すぐそばには間宮林蔵の立像
風が強いので、訪れる観光客も記念写真を撮るとすぐに去っていきます。

間宮林蔵の立像 名所・史跡

クッシーたちもこの旅の目的でもあった「白い道」へ急ぎましょう。
まずは灯台のある丘、宗谷岬公園へ

宗谷岬公園 公園・植物園

そして宗谷岬牧場を横目に進むと

「白い道」への案内板が現れます。ここまでにも何ヶ所か案内板があり、迷うことはないだろうと思っていたのに・・・

なんと、ここで道を間違えました ^^；
「30ｍ先右折」と書いてあったのに、それらしき道がなかったので宗谷丘陵を直進してしまったのです。（実際は細い農道のような道がありました）

宗谷丘陵 自然・景勝地

まぁ、そのおかげで宗谷岬ウインドファームの大風車が立ち並ぶ中を走ることができたのですが。。。

そしてこの日2度目のシカとの遭遇

ウインドファームの道をUターンし、今度こそ「白い道」に向かいます。

先ほど見逃した細い道へ入って行くと道端に白い山

ホタテの貝殻です。
「白い道」はホタテの貝殻を敷き詰めたことで白くなっている道なので、この細い道で間違いなさそうです。

当たり～！「白い道」はすぐそこです。

ネット検索すると「白い道」への行き方はいくつも紹介されていますが、市のサイトがわかりやすかったです。って、これを見ていながら間違えてしまったのですが・・・
https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/white-road.html

ちなみに道は車1台がやっと通れるくらいの幅ですれ違いができないので、市ではサイトにも記載があるように、宗谷岬側のスタート地点から入って宗谷丘陵→海側（国道238号線）へ抜けるルートを推奨しています。

道が白くなってきました。

さぁ、「白い道」ドライブのスタートです♪

お～、本当に白い！
周りの緑や空が道の白さを際立たせています。

宗谷丘陵 白い道 名所・史跡

以前、TV番組でこの道を知り、いつか行ってみたいな～と思っていたので感無量（笑）
途中、何ヶ所か車を停められるスペースがあるので車を降りて少し歩いてみました。この日は平日だったせいか約3㎞の白い道で２組の観光客にしか会わず、ほぼ独り占め状態 ！

「白い道」のゴール地点へ向かう坂道

青い海へ一直線

国道へ出ると宗谷丘陵やウインドファームの大風車がよく見えました。

少し日が差してきたので海も青さが増してきた～！

夕日まではのぞめないかな～と淡い期待を膨らませていると、運転席の夫がいきなり「海、海、なんかいる！」

カメラをおもいっきりズームにして見たら、正体はシカでした。クマが泳いでいたという話は聞いたことがありましたが、シカも海で泳ぐのですね～

3度目のシカ遭遇後は、夕日のビューポイントでもあるノシャップ岬に向かいます。

うん？　道路に「シカ」の文字
写真には写っていませんが、「シカ」の下に「注意」と書かれていました。さすが北海道！

と思ったら、本当に現れたよ～！

宗谷岬から稚内市内を抜けてノシャップ岬に到着

稚内の最西端、宗谷海峡に突き出す岬で、お天気が良ければ利尻山や礼文の島影も見えるとか。

ノシャップ岬 自然・景勝地

人気の夕陽スポットでもあり絶景を楽しみにしていたのですが、やはりこの日は夕日も夕焼けもダメでした。残念　＞＜

恵山泊漁港公園 公園・植物園

もう19時になろうかという時刻
水族館もお食事処も終わっています。

風も冷たく撮影もそこそこに駐車場に戻ると、またまたシカに遭遇

次々に漁港に集まってきます。

草を食べたり海に入ったり、いろんな場所でポーズをとってくれて、おかげでたくさん写真が撮れました。ありがとう 笑

この日のホテルはフェリーターミナル近く
翌朝6：30のフェリーに乗るので、念のため場所やチケット売り場をチェック

稚内港フェリーターミナル 乗り物

ついでに稚内港北防波堤ドームへ

稚内港北防波堤ドーム 名所・史跡

インスタ等でも時々目にする独特のフォルム
空が真っ暗にならないうちに撮っておきたかったんですよね。

強い風が吹く日が年間130日にもおよぶ稚内。稚内港の防波堤としてだけでなく桟橋から駅までの乗り換え通路として利用できるよう、5年の歳月をかけて半アーチ式のドームが造られました。高さ14ｍ、長さ427ｍ、古代ギリシア建築を彷彿とさせる70本の重厚な支柱と、なだらかな曲線を描いた回廊は、世界でも類を見ない建築物として斬新な印象を与えています。
※北海道公式観光サイト
https://www.visit-hokkaido.jp/spot/detail_10273.html

この防波堤ドームのすぐ横に建つのが今宵の宿泊地

サフィールホテル稚内
ANAホテルだった時期もありなかなかゴージャスな造りですが、今回は本当に寝るだけの素泊まり

サフィールホテル稚内 宿・ホテル

夕食は稚内名物のタコしゃぶを食べようと思っていたのに、候補にしていた有名店は予約はできないわ、クローズは早いわで、夕食難民になってしまいました。コロナの影響なのか開いているお店がほとんどなく、結局町の中華屋さんでタンメンと中華丼＆餃子の夕食とあいなりました。とほほ・・・

ラーメン広宣 グルメ・レストラン

稚内の海鮮を満喫しようという目論見がはずれてしまったので、再び防波堤ドームへ

稚内港北防波堤ドーム 名所・史跡

時折、同じように写真を撮りに来る観光客の姿が見られましたが、クッシーたちのように長々と撮影している人はいなかったので、これまた撮り放題

神殿のような厳かさと曲線の美しさ

カメラの設定を変えたり

アングルを変えてみたり

モノクロにしてみたり

食の代わりに写真で楽しんだ稚内の夜でした。

日付変わって3日後
礼文島で2日間過ごし、朝のフェリーで稚内に戻ってきました。時刻は11時、東京に戻る飛行機は15時発なので、少しだけ稚内で過ごす時間がありました。

昼間の防波堤ドーム
夜とは全く雰囲気がちがいますね。ドームの中では子供たちがサッカーやスケボーをやっていて、公園化していました。

JR稚内駅

稚内駅 駅

宗谷本線が発着する日本最北端の駅です。

真新しく感じた駅舎は10年前にリニューアルされたそうで、駅舎を含め「道の駅わっかない」として観光スポットにもなっているようです。

日本最北端の線路として存在した車止めとレールは、駅舎前（旧駅舎時代に最北端の場所）にモニュメントとして移設されています。

※北海道style
https://hokkaido-travel.com/spot/visiting/ho0402/

日本最北端の線路のモニュメント 名所・史跡

駅に隣接する北市場と夢広場
食事やお土産購入ができるスポットですが、夜の繁華街同様ちょっと寂しい感じ。コロナがなければ観光バスが何台も止まっていたりするのでしょうが・・・活気がないと入りにくいですね。。。

夢食館 北市場 グルメ・レストラン

黄金に輝く帆立貝のような建物
「水夢館」というレクリエーション施設で温水プールやフィットネスクラブなどがあるようです。地元の方々の憩いの場？

稚内の駅の周りはほぼ見てしまったので、もう一度宗谷丘陵と「白い道」へ行ってみることに。

宗谷岬灯台が見えてきました。

宗谷岬灯台 名所・史跡

初日に訪れた時よりお天気が良く、青い空が期待できそう！
公園内の「祈りの塔」や丘陵をパチリ。

宗谷岬公園 公園・植物園

前回は靄っていた日本最大級のウインドファームもよく見えます。

今度は道を間違えずに「白い道」スタート地点に到着

宗谷丘陵 白い道 名所・史跡

前回より空が明るいので、白い道がより白く見えます☆彡

ウインドファームの奥に飛行機の姿
小さいけれど見えるかな～

前回以上に絶景に出会え

宗谷丘陵 自然・景勝地

テンションアップ

この日は車もバイクもけっこう通っていましたが、それも風景のひとつ

シカさんも見つめています ？

これこれ、この白と青のコントラストが見たかった！

最後に空港近くのメグマ沼にちょっと立ち寄り

メグマ沼 自然・景勝地

稚内空港へ

稚内空港 空港

ランチをいただき

北海道とお別れです。

あっという間の4日間、礼文島での2日間はこのあとの旅行記でご報告しますので、また見ていただけたら嬉しいです。

この旅行記へのコメント （2）

• クサポンさん 2022/10/01 19:24:09

  白い道！

  クッシーさん
  クサポンです。
  
  一昨年、利尻、礼文、稚内に行った時白い道に行きました。
  あまり知らなかったのですが、本当に良かったです♪
  
  あまりの感動でふるさと納税しちゃいました。
  
  でも、鹿は合わなかったな～
  そのかわり多くのライダーや自動車に遭遇しました。
  
  北海道はいいとこたくさんありますね。

  クッシーさん からの返信 2022/10/01 23:14:31

  RE: 白い道！

  クサポンさん、こんばんは〜
  
  旅行記見てくださってありがとうございます。
  
  クサポンさんの稚内の旅行記、以前も拝見していたのですが
  今回改めて見直させていただいたら、海と空の青さが全然違いますね〜！
  羨ましい限りです。
  お寿司もいいな〜
  
  でもライダーや自動車、けっこう来ていたのですね。
  私は鹿との遭遇の方が多かったけど（笑）
  
  本当に北海道は良い所がたくさんあるし、何度行っても良いですね♪
  まだ旅行記にできていないのですが、私も6月にタウシュベツ橋梁
  行ってきましたよ〜
  
  行きたい所、行った所、クサポンさんと同じ場所がたくさんあるので
  また旅行記、ゆっくり見させていただきますね。
  
  今後ともよろしくお願いします。
  
  クッシー