2022/08/09 - 2022/08/09
74位(同エリア355件中)
nekochanさん
- nekochanさんTOP
- 旅行記245冊
- クチコミ12件
- Q&A回答118件
- 224,269アクセス
- フォロワー59人
2022年6月から8月までの3か月間、1か月9ユーロで(1300円弱)近郊交通機関を無制限に利用できるチケットをドイツで発売しました。ドイツ全国で利用できるので、RE(Regional Express 快速電車)を乗り継いでいけば理論上は1か月9ユーロでドイツ国内全部を旅行できます。
理論上ドイツ国内全て乗り放題とはいえ、問題の多いドイツの交通機関、どこまで利用できるかはわかりません。まずは日帰りで利用してみることにしました。1回目は帰りの電車が途中で運行停止しました。2回目は問題ありませんでした。
3回目は、ケルン近郊、ベルギッシェスラントと呼ばれる地方の田舎にひっそりと建つアルテンベルクの大聖堂に行くことにしました。私が持っている地球の歩き方(古いですが)にも見どころとして紹介されています。夫が最近買ってきた「ノルトラインヴェストファーレン州の隠れた見どころ」という本によると、そのそばにMaerchenwald メルヘンの森というのがあってWasserspiel 水の演技、水遊びというものがあるそうです。そこにも行ってみることにしました。
さて、3回目の小旅行はどうでしょう。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
8月9日(火)
朝、用事を足してから家を出たのは11時ころ。
今日はLeverkusen Mitte レバークーゼン・ミッテまで電車で行ってバスでAltenberg アルテンベルクに向かいます。
デュッセルドルフ駅で11:45に55分遅れの(DBによると)10:41発の電車RE1 に乗りました。
この電車は11:41発のRE1の4分遅れじゃないの?
レバークーゼンの駅の直前で電車は停止しました。
えー、到着の案内もあったのにー。
レバークーゼン駅には、12:04に到着しました。
まあ、でもバスの発車時刻までまだ9分もあるから大丈夫。
電車を降りたら、そこは工事現場。( ゚д゚)
どこがプラットフォームからの出口なのかもわかりません。横を見ると、線路越し50メートルほど横に私たちが乗るバス212が見えています。(なぜか見えた!心の目か!)12:13発。
あそこに行くにはどうしたらいいの??
とりあえず、ホームの端の方に向かったら途中に出口はあるだろうと思いそちら側に歩きました。
ホームの端に階段がありその階段を下りたら、そこも工事現場でした。( ゚д゚)
バスが止まっていた方向に向かって道があったので、そちらの方向に行きます。
速足で歩いていたら、夫がデコボコの道で躓いて転んでしまいました。
あっ。
手をついて手をすりむきましたが、他はどこもぶつけなかったのでよかった。
?(´▽`) ホッ
動揺しながらも急いでバスの方向に向かいましたが、そこはバスターミナル。広いんです。あのバスはどこ?と乗り場を探して見つけたとたん、目の前でバスは発車しました。\(^o^)/
この旅行はここで終わりになるところでした。(><)
気を取り直してグーグルでアルテンベルクに行くバスを探します。
次のバスは同じ212で1時間後です。ここまで来たからには、バスに乗って行くしかありません。
時間が1時間あるので、近くのカフェで休むことにしました。
わたしのカプチーノ。
水もほしいなあ。日本のように水が出てきたらいいのになぁ。
夫は、Apfelscholle というリンゴジュースの炭酸割りを注文しました。 -
バスターミナルの掲示板。
こうやって見るとりっぱな雰囲気です。
でも、電車の駅から近いところに乗り場の案内もありません。
乗り場近くのベンチで待ちます。
ここで乗り遅れたら家に帰るしかない。(-。-;) -
212 Odenthal オーデンタール行き。12番乗り場。
あー、来た来た。
だいたい40分くらいバスに乗りました。
このバスも9ユーロチケットで乗れます。 -
Altenberg そのものずばりの名前の停留所で降ります。
降りたところから少しだけ歩きますが、地図もあるし迷うところではありません。 -
停留所はこの立地にしては大変立派です。
あと何分でどこ行きのバスが来るかも表示されています。
(でも、あってるのかな?) -
案内板にあった地図。
パーキングはたくさんあります。
車で来るのは簡単だなという夫。
いや、電車とバスで来るところに意味があるんだよ。巡礼ぽくない?というわたし。
こういう機会でもないと来てなかったです。 -
Dhuenn デューン川。
橋に花の鉢植えが置いてあります。
こういうところはきれいです。 -
Dom 大聖堂。
1133年にフランス、シャンパーニュ地方のMorimond モリモンのシトー派修道士たちがここに移り住んだことが始まりです。
1379年にWikbold Dobilstein(Wikbold von Kulm) により叙階されました。
ここは元修道院教会です。
1803年にSaekularisation という世俗化、教会財産の国有化で修道院は解散されました。廃墟となる恐れがありましたが、プロイセンの王フリードリッヒ・ヴィルヘルム四世が資金を出し再建しました。
1857年からこの教会はエキュメニカル、カトリックとプロテスタント両派の教会となっています。 -
西側のファッサード。
ゴシック建築で、Koenigswinter ケーニヒスヴィンター近くのDrachenfels ドラヘンフェルス山から産出したトラカイト、粗面岩でできています。 -
教会の前にインフォメーションとショップがあります。
中で教会のパンフレットなどをもらいました。 -
中に入ります。
-
ゴシック様式。
人はあまりいません。静かです。 -
日の光が入る教会の中。
人があまりいないのと教会の雰囲気で、気持ちがしんとします。
来てよかった。 -
内陣後ろの窓。
グレー、白、黒のモノトーンのガラスの窓です。
だいたい1270年のもの。 -
少し大きくして写しました。
grisaille モノトーンの窓。 -
Strahlenkranzmadonna 光り輝くマリア様の像がつりさげられています。
1530年ころのものです。 -
オルガン。
これは1980年の割合新しいものです。
3月半ばから新年まで毎週日曜日14:30から教会音楽のコンサートがあります。 -
入り口上の西側の窓。
おそらく1400年には完成していたと思われるこの窓は144㎡の大きさで、ドイツの教会では一番大きいものです。
144㎡とは。自分の家の広さと比べてイメージしてみます。 -
この窓は、ヨハネの黙示録の新しいエルサレムを描いています。
-
左側は1602年の説教壇です。
-
壁に像があります。
無垢受胎のマリア様と殉教者の像。
17世紀半ばのものです。 -
午後2時半からミサが始まるため外に出ました。
-
教会の外に模型がありました。
-
教会の反対側はこんな風になっているのね。
この模型の側面にはドイツ語の説明がありましたが、上には点字で説明がありました。 -
教会の北側です。
こちらを歩いていくとMaerchenwald メルヘンの森があるそうです。 -
北側を横からみたところです。
-
メルヘンの森はこちらと看板が出ていました。
-
古いドイツの書体で、
数多くのおとぎ話があります。むかしむかしあるところに…ですべて始まりますと書いてある看板が出ています。
キノコの飾りとこの書体がメルヘンぽい。 -
陶器製の動物や人形などが置いてあって、ますますメルヘンの森っぽくなってきました。
-
建物を通り抜けて進むと小屋がありました。
ここは入場券売り場でした。大人一人6.9ユーロ。
え?メルヘンの森ってどういうところなの?
どうやら森の中におとぎ話のフィギュアなどが置いてある子供向けの行楽地でした。
およびでない。
。(*^▽^*)ゞ -
とりあえず無料のWasserspiel 水のショーを見ることにしました。
入り口近くのレストランの人に聞くとこのレストランのホールであるそうです。
どのくらいかかるんですか。
8分間です。
建物の中なんだぁ。レストランのホール?
ワッフルとコーヒーを買ってその会場に行きました。 -
ここが会場です。
グリム兄弟の像があります。
最初わたしたち二人しかいませんでした。
少したって4、5歳くらいの女の子二人とお母さんがやってきました。
よかった。うちらだけじゃなくて。 -
カーテンが開いて、噴水のショーが始まりました。
-
建物の中でこういうものを見るのは、何だろう、何か思い出す…
わかった、ハノイの水上人形劇だ。
全然違うものだけど。 -
会場はこんな風になっています。
8分間の噴水のショーは終わりました。 -
外に出てから夫が携帯を触って、こんなかんじなのかと思ってたと言いながら写真を見せてくれました。
そうそう、わたしもこういう屋外でする噴水のショーだとばかり思ってたの。
この写真は、2018年に行った札幌モエレ沼公園の海の噴水のショーです。 -
レストランの外の席は家族連れで割合埋まっています。
人がいてほっとします。 -
コインを入れて乗るタイプの乗り物。
昔のデパートの屋上などにあったのを思い出します。
小さな子供たちが遊んでいました。 -
これも50セント入れる機械。Goldeselと書いてあります。
グリム童話に
Tischchen deck dich, Goldesel und Knueppel aus dem Sack
という名前の童話があるそうで、おぜんやご飯のしたくと金貨を生む騾馬と棍棒袋から出ろという題名です。あまり日本で有名な童話ではないですが。
金貨を生むロバだったかもしれません。
夫がやってみようと小銭を探しましたが、持ってなかったのでできませんでした。 -
デューン川が流れています。
気持ちがいいところです。
子供が水遊びしていました。 -
メルヘンの森の看板がありました。
1931年から営業しているそうです。
昭和6年。
この施設は当時と内容は変わっているはずですが、自分の昔を思い出すようなものが残っていてノスタルジーな気持ちになります。
小さな子供たちが素朴なもので楽しく遊ぶ森の中の遊園地、ずっとこのまま続いてほしいと思いました。 -
また教会の方に戻ってきました。
池がある公園のようなスペースです。
日影にあったベンチで食べそこねていたお昼にしました。
持参のおにぎりです。
近くでは芝生の上で日光浴を楽しむ親子もいます。
ここは緑が多く、きれいな川が流れる素敵なところでした。
教会で心が休まるし。(仏教徒ですが)
うちから近かったらしょっちゅう来れるのにねと夫と話します。 -
早めにバス停に向かいます。
かわいい建物がありました。
Orangerie オレンジ栽培園、温室です。
18世紀の終わりに建てられたもので、今は会議や結婚式にも使われているそうです。そして教会の教育施設Haus Altenberg の学長の住居にもなっているそうです。 -
16:10のバスに乗りました。
このあたりはBergisches Land ベルギッシェスラントと言います。
もともとBerg大公の領地という意味ですが、わたしはBerg ドイツ語の山という言葉が入っているので山がちなところから来た名前とばかり思っていました。
実際、山がちです。 -
バスの通りのすぐそばに牛がたくさんいます。
バスは無事時間通りにレバークーゼン・ミッテ駅に着きました。 -
これは着いたときに撮ったレバークーゼン・ミッテ駅の辺りの様子。
帰りもデュッセルドルフ方面へのプラットホームへの行き方がわかりませんでした。
うろうろしていたら、親切な人(中東系の人でした)がこの道を通って行くんだよと教えてくれました。この人がいなかったらホームにたどりつけませんでした。
帰りの電車は20分遅れて駅に到着しました。
なかなか計画通りにはいかないのがドイツの旅行です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
この9ユーロチケットでの旅行は挫折しそうになりましたが、もう少し頑張りました。あともうちょっとだけ続きます。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2022年 9ユーロチケットの旅
-
前の旅行記
2022年8月 9ユーロチケットで行く旅2 世界遺産は駅から歩いて5分! アウグストゥスブルク城 ブリュール...
2022/08/02~
ノルトライン・ヴェストファーレン州
-
次の旅行記
2022年8月 9ユーロチケットで行く旅4 ケルンにケルシュビールを飲みに行こう Koeln
2022/08/18~
ケルン
-
2022年7月 9ユーロチケットで行く旅1 日帰りミュンスター Muenster
2022/07/26~
ミュンスター
-
2022年8月 9ユーロチケットで行く旅2 世界遺産は駅から歩いて5分! アウグストゥスブルク城 ブリュール...
2022/08/02~
ノルトライン・ヴェストファーレン州
-
2022年8月 9ユーロチケットで行く旅3 静かなアルテンベルクの大聖堂と昭和なメルヘンの森 Odentha...
2022/08/09~
ノルトライン・ヴェストファーレン州
-
2022年8月 9ユーロチケットで行く旅4 ケルンにケルシュビールを飲みに行こう Koeln
2022/08/18~
ケルン
-
2022年8月 9ユーロチケットで行く旅5 ニーベルンゲンの歌、ドラゴン退治の舞台 ケーニヒスヴィンター K...
2022/08/25~
ライン川流域周辺
-
2022年8月 9ユーロチケットで行く旅6 来たことを一瞬後悔してしまったコブレンツ Koblenz
2022/08/30~
コブレンツ
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ドイツ の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2022年 9ユーロチケットの旅
0
46