2022/04/30 - 2022/06/18
2023位(同エリア12807件中)
尚美さん
GW一泊旅行の旅行記その3です。旅行2日目午後に訪れた岐阜市と、6月に日帰りで行った垂井町と大垣市を岐阜の旅としてまとめました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2日目午後は名鉄で常滑から岐阜に移動、駅からは写真の岐阜バス中心部ループ線「濃姫バス」を利用させてもらいました。ピンクに可愛い絵の車体も、運賃もうれしい100円でしたが、これは多分中心部のみだと思います。岐阜市バスではなく岐阜バスとなっていたのが「市営ではない?」と気になって調べてみると名鉄グループの岐阜乗合自動車・通称岐阜バスでした。市営バスから路線を引き継いだようです。岐阜バスの車両には他にも信長バスがあるそうです。
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岐阜市でもマンホール。
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旧岐阜県庁舎。1924年から1966年まで岐阜県庁舎として使用されていた建物。その後岐阜県の公共団体が入居、2013年に耐震性の問題で閉庁となったそうです。設計は岐阜県営繕課の清水正喜、大理石工事は後日訪れる大垣市にある矢橋大理石。内部のステンドグラスや大理石が素晴らしいとの事、見たかったなぁ。
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旧岐阜県庁舎。
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旧岐阜県庁舎。
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旧岐阜県庁舎。
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乗ってきたバスが通っていた長良橋通りに戻りました。次は一番見たかった旧日下部同族合資会社に向かいますが、歩きながら通りの建物を見ます。写真は気になった建物。
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長良橋通りに建つ「おとらやビル」。ファサードからはわかりませんが、奥行きのある中規模マンションです。1987年建造で古くもなく、有名建築家の設計でもない建物ですが、このビルが気になって気になって。最後に行ったスペインカタルーニャ地方にこんな建物がありました。
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おとらやビル。帰ってから写真整理するまで気づかなかったのですが、この部分が次に行く旧日下部同族合資会社と似ています。
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長良橋通りから外れて西の米屋町にある旧日下部同族合資会社。1913年竣工、設計者は不明ですがステンドグラスの特徴などから武田五一という説もあるそうです。施主の日下部久太郎は神戸に日下部汽船迎賓館兼別邸(舞子ホテル)を建てるなど神戸ともゆかりのある人物です。
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旧日下部同族合資会社。正面玄関両側の柱、イオニア式の柱頭を大きくしてビローンと横に伸ばしたようなデザイン珍しい、って言っていられない!直前に見た、おとらやビルを建てた人はひょっとしてこの建築をオマージュしている?
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旧日下部同族合資会社。煉瓦積みで、階下から繋げた大きなドーマー窓も特徴的。
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旧日下部同族合資会社。写真左下は2階窓上部のステンドグラス。右下は玄関装飾の上、多分玄関の明かり取り用窓のステンドグラス。
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旧日下部同族合資会社。現在は空き家のようなので、玄関扉ガラス越しに内部を撮ってみました。エントランスの階段下にステンドグラスの縦長の窓があります。昔の写真を見ると竹の意匠のようです。
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旧日下部同族合資会社。
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旧日下部同族合資会社。正面脇の照明にも小さなステンドグラスが用いられています。
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岐阜市川原町。古い街並みが残る通りです。
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川原町の通りに1軒ある洋風住宅。
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川原町の洋風住宅。
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岐阜公園のあたり。
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岐阜公園三重塔。1917年、伊東忠太。
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岐阜公園三重塔。
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岐阜公園内の名和記念昆虫館。1907年、武田五一。
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名和記念昆虫館。
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名和記念昆虫館。写真右下に蝶の意匠があります。
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名和記念昆虫館。
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名和昆虫博物館。1919年、これも武田五一。国内有数の昆虫博物館だそうです。展示を見学しましたが、昆虫について無知すぎてサッと見ただけです。
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名和昆虫博物館。GWの1泊旅行の写真はここまでです。
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続いて6月に日帰りで行った、この写真は岐阜県不破郡垂井町。往復ともJR在来線を利用しました。垂井町は中山道垂井宿、南宮大社の門前町としても栄えた町だそうです。
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垂井町ではこの建物が見たかった。前掲写真の鳥居すぐ近くに建つ洋風建築。
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垂井町の洋風建築。垂井町の見学はここだけで、またJRで次は大垣市美濃赤坂に向かいます。
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JR美濃赤坂駅。
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美濃赤坂駅近くに建つ旧矢橋亮吉邸。内部にも敷地にも入れないので通りから撮ったこの写真が精一杯です。1924年頃建設された洋館です。そばには矢橋大理石株式会社がありますが、国会議事堂や日本銀行などの歴史的建造物の大理石施工をした実績ある会社です。
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旧矢橋亮吉邸。
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旧矢橋亮吉邸。敷地内には3棟の建物がありますが、これはハーフティンバーの洋館。
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旧矢橋亮吉邸。
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美濃赤坂の中山道街道沿い。
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美濃赤坂にある、復元された赤坂港会館。
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赤坂港会館。
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赤坂港会館あたり。次は名鉄バスで大垣駅方面に向かいますが、赤坂港会館内にいらっしゃったお二人が親切にバスの事などおしえてくれたり話しかけたりしてくれました。
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大垣駅から北西方向に位置する三甲テキスタイル(株)事務所。
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三甲テキスタイル事務所、綺麗な建物です。
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三甲テキスタイル事務所。
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三甲テキスタイル事務所と倉庫。ともに1914年頃建造。
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三甲テキスタイル倉庫。
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最後は大垣駅南に徒歩10分、旧大垣貯蓄銀行ビル、現在は大垣市守屋多々志美術館です。
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旧大垣貯蓄銀行ビル。
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旧大垣貯蓄銀行ビル。大垣市出身の日本画家守屋多々志画伯の作品が展示されています。扇面に描かれた絵などを見学してから帰路につきました。
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旧大垣貯蓄銀行ビル隣には、地下深くからの湧き水「名水大手いこ井の泉」が、大垣駅に向かう間には大垣城の姿を見る事ができました。
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この旅行記へのコメント (8)
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- ちゅう。さん 2022/06/28 22:57:41
- 色々とつながっている
- 尚美さん、こんばんは~
岐阜にも色々と近代建築がありますね~
昆虫博物館が印象に残っていたのですが、岐阜市と言えば、旧日下部同族合資会社の洋館が有名でした。日下部さんは神戸にもゆかりがあるんですね。
2年前中日新聞の夕刊で連載されていた「街の記憶」という藪野健さんの書き歩きシリーズでもこちらの洋館と左隣にあった和風の本宅が紹介され、スクラップしていました。和館の一部は、名古屋市の八事興正寺に移築されているようです。
https://www.koushoji.or.jp/fumon-en/
今日、仕事で数日前の朝日新聞を読んでいたら、「モザイク壁画 再び光」という見出しで、矢橋大理石株式会社が取り上げられていました。
洋画家矢橋六郎氏が手掛けた岐阜県庁や大垣市役所などの壁画を全面保存する動きが相次いでいるという記事。愛知県民にとっては、建て替え中の旧中日ビルの天井画が身近な存在で、これも3分の1は新しいビルに復元されるようです。
以上、ご存じの情報かもしれませんが、ご縁を感じたので書いてみました!
他にも伊東忠太の三重の塔があるなんて、全く知りませんでした。
美濃赤坂(中山道なんですね!)の駅も大正期の建築だそうで、なかなか岐阜も奥が深いですね。
ちゅう。
- 尚美さん からの返信 2022/06/30 05:41:24
- Re: 色々とつながっている
- ちゅう。さん、詳しい情報の書き込みありがとう!
中山道は、6月に行った垂井町も中山道垂井宿となっていました。旅行記に追記します。垂井町も美濃赤坂も街道を維持保存していこうという思いが感じられる素敵な街並みでした。
矢橋六郎さんのモザイクタイル壁画の画像見ました。全く知りませんでした。旧中日ビルの天井画美しいです。壁画の美しさは勿論、柱や階段なども絵の一部であるかのように建物との一体感がすごいです。描かれている魚や植物が動き出しそうです。家業の大理石を使ったタイルなんですね。陶磁器タイルではないんだ。本当にいろいろとつながっていますね。ますます旧岐阜県庁舎の内部が見たくなりました。
尚美
- ちゅう。さん からの返信 2022/06/30 21:17:51
- Re: 色々とつながっている
- 尚美さん、こんばんは~
矢橋六郎さんのモザイクタイルは大理石なんですね。知りませんでした。
ところで、朝日新聞を読んでいたら、岐阜県庁舎について混同していたのに気がつきました。
12階建の現庁舎のエントランス2階にあった矢橋さんの4面のモザイク壁画(春・夏・秋・冬)がすでに剥がされ、矢橋大理石株式会社で保管されており、今年の9月?に竣工する新庁舎に復元されるそうです。現庁舎も築55年近く老朽化で壊されるそうです。
尚美さんが訪れた旧庁舎は芸術的価値があるので、博物館とか何らかの形で残って欲しいですね。
ちゅう。
- 尚美さん からの返信 2022/07/01 04:57:36
- 混同していたのは私で
- ちゅう。さん、おしえてくれてありがとう。
新岐阜県庁、今年9月竣工予定ですか。矢橋六郎さんの壁画見せてもらいに行けたら、と思います。その頃には前の前の県庁舎の保存方法も決定してるといいんですけど。
尚美
- ちゅう。さん からの返信 2024/05/03 18:08:04
- 新岐阜県庁舎
- 尚美さん、そろそろ帰国される時期でしょうか。
岐阜を散歩しようと下調べしていたら、新岐阜県庁舎のブログを見つけました。
旧県庁から移設されたモザイクタイルやステンドグラスも紹介されていました。
https://4travel.jp/travelogue/11850331
まだ旅の途上でしたら、どうぞ最後までお気をつけて!楽しんでくださいね。
ちゅう。
- 尚美さん からの返信 2024/05/04 06:48:28
- Re: 色々とつながっている
- ちゅう。さん、情報ありがとう。
モザイク画を残してくれたのは嬉しいですが、離れて鑑賞するのが難しい場所のようですね。4連作の大作でありますしね。ステンドグラスの情報まではまだ行き着いていないのですが見られるんですね。嬉しいことです。モザイク画設置ありきの設計が未来でできるかもしれませんよね。
ちゅう。さんの旅行記で興味を持った学士会館に6月に行くことにしました。日曜宿泊、翌月曜に見学ガイドツアー参加を申し込んでいます。
尚美
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- kayoさん 2022/06/27 00:35:42
- 岐阜の近代建築
- 尚美さん、今晩は~☆
GWに一泊二日で愛知→岐阜と移動されて、
多分、見れなかった所は6月に日帰りされたんですね。
尚美さんの近代建築に対しての熱意を感じます。
「おとらやビル」良いですね~。カタツムリの角と螺旋階段。
中々日本では見れないような意匠です。
旧日下部同族合資会社の正面玄関の上の意匠とそっくりですね。
この二つの建物は近くなんでしょうか?
川原町の洋風住宅もアールデコ風で、何でここに?っと思いますが、
わざわざ行ってでも見てみたい建築ですね。美しい…。
私は金融機関のお勤めなので、
大垣と言えば大垣共立銀行しか頭に浮かばないんですが、
レトロ建築も多いと初めて知った次第です。
kayo
- 尚美さん からの返信 2022/06/29 05:35:53
- Re: 岐阜の近代建築
- kayoさん、コメントありがとう。大垣共立銀行、まさに垂井町の植物が絡まった建物が元銀行建築のように見えるんです。もしかして大垣共立銀行が合併吸収したところとか。昔の写真を見ると店舗名が掲げられた6箇所の四角形があるので、○○農工銀行とか○○貯蓄銀行とか??
おとらやビルと旧日下部同族合資会社は近くて徒歩10分以内でした。側面から見ると普通のマンションなので正面とのギャップがすごいです。大きい通りに面した部分は店舗として使われているからかな。それにしても、です。
川原町は結構有名な観光スポットで古い街並みの中に唐突に一軒だけの洋風建築でした。ファサードの真っ白な壁のデザイン、いいですよね。
7月10日に用事で京都に行くのですが、ついでに行きたかったレトロカフェとそこが経営の民泊に泊まります。今年はもう真夏のような暑さなので、他は周らない予定です。
尚美
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