ミヤマキリシマで染まるくじゅうへ　その2法華院温泉山荘3連泊編

2022/06/05 - 2022/06/08

ミヤマキリシマに染まるくじゅうへ　

　その2法華院温泉山荘3連泊編。くじゅう連山に抱かれた標高1200ｍの場所に広がる湿原「坊がつる」。この湿原のほど近くにあるのが法華院温泉山荘。登山者だけではなく、日本秘湯を守る会に加盟している事から秘湯好きにも人気の宿です。2年前にも連泊していますが、今回のくじゅう登山でもこちらを予約。今回は天候予備も含めて3連泊しました。

　3月1日に予約の電話をかけ続け繋がった時には開山祭にあたる6月4日は個室、大部屋共に満室。ただ5日以降であればまだ特別室が空いているとの事で今回もこちらを予約しました。ここでは2年前と少し変わったところもある法華院温泉山荘を詳しくご紹介します。

エリア 久住高原(大分)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス JALグループ ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは2日目、本日のコース。長者原を出発し法華院温泉山荘へ向かいます。

6月5日（2日目）は雨予報。ただ雨の降りだす時間は各社バラバラで、早いと6時、遅いと昼前という予報。これはできるだけ早く出発するに越した事はないと九重ヒュッテの女将さんに送って頂き長者原を6時半に出発。

長者原 自然・景勝地

タデ原湿原を横切る木道。そして目の前に見えるのは2年前の秋に登った三俣山。この雄姿を見るだけでその時の素晴らしかった紅葉の景色が目に浮かびキュンとします。

タデ原湿原 自然・景勝地

秋の景気とは様変わりしたタデ原湿原。ゆっくり散策してみたいが、今回も木道から眺めるのみ。

タデ原湿原 自然・景勝地

雨ヶ池超えのコースへ。最初は緩やかですが、次第に急坂もありますが、基本的に整備されており歩きやすい。

8時06分、雨ヶ池手前のベンチに到着。ここで少し休憩しましょう。

出発すると、程なく雨ヶ池へ。この湿原が気持ちいい。

雨ケ池 自然・景勝地

ここ数日雨は降ってないので、雨ヶ池にはほとんど水はないように見えます。

雨ケ池 自然・景勝地

雨ヶ池周辺でもミヤマキリシマが散見。いいですね～。

雨ケ池 自然・景勝地

木道の両脇にもミヤマキリシマが。自然と心が弾む。
ところが、雨ヶ池を超えた辺りで雨がポツポツと降り出し、急いでレインウェアを着込み、ザックカバーを装着。6時半に出発しても間に合わなかったかぁ。

雨ケ池 自然・景勝地

開けたところからは坊がつると大船山。この景色を見るとようやくくじゅうに来たなと感じます。

大船山 自然・景勝地

登山道脇に咲いていた花。知らない花でしたが、調べてみるとマタタビのような違うような…。

下りきると、目の前に坊がつると奥にキャンプ場。いつ見ても気持ちいいなあ。ただ雨はポツポツながらも絶え間なく降っているので今日はゆっくり景色を眺めている時間はなく黙々と歩き、

坊がつるキャンプ場 キャンプ場

9時33分、法華院温泉山荘到着。何とか本降りになる前には着きました。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

懐かしい受付＆売店。スタッフの方に声を掛けると当然チェックインが出来なくて14時になるそう。ただお風呂には11時から入れますとの事。これは有難い。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

談話室で休憩＆荷物整理。この時間は早々に登り下山してきた方とツアーで（雨なので）居残り組の方3名のみ。因みにまだこの時間はストーブは点いていません。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

談話室横の乾燥スペース。こちらもストーブはまだですが、いい場所を確保。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

そうこうしているうちに11時になったので早速お風呂へ。男女別の内湯があります。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

脱衣所。2年前は人数制限がありましたが、現在それはないようです。ただ脱衣スペースは密にならないよう1つ置きになっています。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

硫酸塩泉の湯が源泉かけ流し。まだ早いのでお湯は7割ほどですが、なんせ鮮度の良い一番風呂ですから。気持ちいい～。いやあ、極楽極楽…。適温温めなので長湯して1時間弱。結局誰も入って来ず貸切という贅沢！

法華院温泉山荘 宿・ホテル

12時過ぎに談話室に戻ると、すでに本降りの雨。やはり早く出て正解でした。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

今日宿泊する方も続々と到着し、乾燥スペースもこの混みよう。談話室も大賑わいです。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

では九重ヒュッテのお弁当を頂きます。通常はプラパックに入れるそうですが、嵩張るので女将さんの提案でラップに包んで頂きました。これだと嵩張らず助かります。

相方は2個弁当。
食後、のんびりしていると12時40分過ぎにスタッフの方が来て今からチェックイン出来ますとの事。

受付で宿泊者名簿などを記載し、鍵と靴トレイ、食事チケットを受け取り個室棟へ。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

個室棟の廊下。両サイドに通常個室があり一番奥が特別室になります。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

特別室。前回は2階でしたが今回は1階。和室6畳。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

反対側から。掃除も行き届いており非常に綺麗です。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

ここからは館内のご紹介。こちらは通常個室。特別室との違いは鍵がない事。窓は1面で建物向きなので眺望はありません。それと部屋にコンセントがない事ぐらいかな。秋はガスファンヒーターがあるかないかという大きな違いがありましたが…。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

廊下の先に洗面。この蛇口から出る水は飲料可です。ここに共同のコンセントがあります。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

トイレは水洗で非常に綺麗です。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

食堂の上が大部屋。これは2020年に撮影したものなので、今年は隣との間隔がこの写真より詰まっているかもしれません。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

こちらが受付横の売店。色んな記念グッズなどが揃っています。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

売店メニューと記念グッズのお値段。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

こちらが食堂。売店の食事メニューを注文するとここで頂けます。早くも酒盛りしているグループも。写真には映ってないですが左奥にテレビが1台あります。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

前回分からなかったのですが、壁際にサイン色紙がズラリ。鈴木ともこさんや田中陽希さんも。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

食堂奥から出た踊り場には歴代くじゅうの山開きペナントなど。今年も開山祭は中止でしたが、今日から法華院温泉山荘で記念ペナントが配布されるというので我が家も頂きました。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

その前にある展望スペース。ここからは目の前に大船山が見え、景色を眺めながら一杯なんて事もできます。（別日に撮影）

法華院温泉山荘 宿・ホテル

階段を降り、浴室横の通路の先が法華院観音堂。前回行けなかったので行ってみましょう。一旦外へ出て、橋を渡り

法華院温泉山荘 宿・ホテル

観音堂のある建物へ。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

ガラス越しではありますが、今回の登山の無事を祈り参拝。御本尊は十一面観音でその両脇に不動明王と毘沙門天が鎮座。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

ここで笑い話のようなホントの話。昼寝をして15時過ぎに起きると、窓枠のサッシの上からまさかの雨漏り（笑）。すぐスタッフの方に対処をお願いし、戻る際にトイレットペーパーを奪取し濡れている所に敷き詰めそれ以上広がらないように。暫くしてスタッフの方がタオルと大きなタッパー（？）を持ってきて下さり何とか畳は漏れないようになりました。まぁ山でケガな事故に合う事を思えば何て事のないエピソードですが、今日の午後はそれだけ雨が凄かったという事で…。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

夕食の時間になり食堂へ。（17時30分と18時45分からの2回）。まず食事チケットを渡し、

法華院温泉山荘 宿・ホテル

2年前は自由席でしたが現在は席も決まっており名札を探して着席。部屋番号、名前が呼ばれたら取りに行きます。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

さてここからは3泊分の食事を全てご紹介。
1泊目夕食。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

鶏唐揚げ甘酢和え、クリームコロッケ、サラダ、肉豆腐、コールスロー、長芋大根おろし和え、ピーマン昆布沢庵和え、もやし卵中華スープ、ご飯。
山小屋の食事ですが、ちゃんと手作りされたものも多くボリュームもあり十分。（ご飯はお代わりできます。）

法華院温泉山荘 宿・ホテル

1泊目朝食。
蕗入り肉じゃが、冷奴、生卵、大根甘酢漬け、にんにく梅鰹、海苔、キャベツ味噌汁、ご飯。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

1泊目昼食弁当。
鶏肉椎茸おこわ、ささみフライ、薩摩揚げ、ミニオムレツ、ソーセージ、ゼリー。
少ないように見えておこわがもちもちで凄く腹持ちがいいです。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

2泊目夕食。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

鶏胸肉磯辺揚げ、もも肉唐揚げ、サラダ、白滝入り金平、里芋豚肉煮物、ポテサラ、高菜、玉葱味噌汁、ご飯。
朝食を弁当にすると19時に部屋に持ってきて頂けます。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

2泊目朝食弁当。
カレーコロッケ、ほうれん草コーンバターソテー、ソーセージ、肉団子2個、ご飯、ふりかけ、ゼリー。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

2泊目昼食弁当。
豚肉（焼豚？）椎茸おこわ、焼売、白身魚フライ、春巻、ポテトフライと練り物、ゼリー。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

今日は素晴らしい景色が見れたので、風呂上りに

法華院温泉山荘 宿・ホテル

生ビールで乾杯。登山後、しかも温泉に入った後の生ビールってなんでこんなに旨いんだろう。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

3泊目夕食。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

鶏唐揚げ照り焼き風、さつまいも天婦羅、サラダ、ポテサラ、キャベツえのき鶏挽肉蒸し煮、セロリ金平、ゴーヤ浅漬け、卵スープ、ご飯。
3日間とも違う献立なのは非常に有難い。ただ味付けは変えているもの唐揚げ3連チャンには思わず苦笑。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

3泊目朝食。
豚肉すき煮風、南瓜煮物、生卵、海苔、揚げ味噌汁、ご飯、沢庵。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

朝食を受け取る際、連泊サービスとして無料のコーヒー券を頂きました。2年前は2泊共弁当にしたので知りませんでしたがこんなサービスがあるんですね。早く出発したいという気持ちもありますが、折角なので頂きました。（この10分が後で慌てる事に…）

法華院温泉山荘 宿・ホテル

3泊目昼食弁当。
白身魚フライ、燻製卵1/2、花豆、ポテトフライと練り物、ご飯、ふりかけ、ゼリー。

法華院温泉山荘 宿・ホテル

最後に法華院温泉山荘で頂いた山開きペナント。いい記念になりました。

法華院温泉山荘は旅館だと思っていくと不自由な面が目に付くと思いますが、山小屋としては凄く快適で食事も美味しい。何より極上の温泉に入れるというのが素晴らしく、くじゅう登山には欠かせないいい宿でした。

法華院温泉山荘 宿・ホテル