ミヤマキリシマで染まるくじゅうへ　その1由布院ランチと九重ヒュッテ宿泊編

2022/06/04 - 2022/06/05

ミヤマキリシマで染まるくじゅうへ。

2020年秋に見事な紅葉を見ることができたくじゅう。四季折々に花や素晴らしい景観を楽しむ事ができますが、やはりくじゅうと言えばミヤマキリシマ。山肌がピンクに染まる景色を一度は見てみたいという思いを叶える山旅です。

その1　由布院ランチと九重ヒュッテ宿泊編。遡る事3月1日。法華院温泉の受付開始の7時から電話をかけ続け1時間20分を過ぎた頃ようやく繋がりましたが、その時すでに開山祭に当たる週末は個室、相部屋共に満室。予約できたのは5日以降となりました。ただ空港からのアクセスを考えると4日中に登山口近くまでは行っておきたい。しかし2年前に泊まった虎の湯や寒の地獄を始め目ぼしい宿は全て満室。他に宿はないだろうかとグーグルマップで探し（←これホントの話）見つけたのが九重ヒュッテ。数は少ないですがブログ等で以前に泊まった方のレポを見ると、好みの宿であると確信。電話すると難なく予約できました。ここでは今回の旅の1日目、由布院でのランチと九重ヒュッテについて詳しく。

エリア 筋湯温泉・九重温泉郷(大分)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽田空港第2ターミナル。ANA791便（羽田7:45発）→大分（9:25着）に搭乗。今回は2人共特典航空券での利用です。

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

大分空港に到着。

大分空港 空港

湯布院ライナーに乗車。大分空港（9:55発）→由布院バスセンター（10:50着）
湯布院ライナーは大分交通と亀の井バスの共同運行でこのバスは大分交通のバスのようです。

大分空港アクセスバス (大分交通) 乗り物

少し遅れて由布院バスセンターに到着。由布院に来ればランチはここと決めていた店があるので、まずはそちらに向かいましょう。

由布院駅前バスセンター 乗り物

駅前通りを真っすぐ歩き五差路を参宮通りへ。思っていた以上に遠かったですが、城橋の上からは由布岳が綺麗に見えました。

由布岳(豊後富士) 自然・景勝地

ランチに伺ったのはゆふいん山椒郎さん。ランチは予約できないので週末となれば当然満席だろうと思い2巡目狙いでしたが、運良くすぐ入店できました。

ゆふいん山椒郎 グルメ・レストラン

注文したのは合わせ箱の〈海〉と〈山〉。季節の花も飾られ相方の期待も膨らみます。箱を開けると、

ゆふいん山椒郎 グルメ・レストラン

わーっ綺麗！ゆふいん野菜が美しく盛り付けられておりまるで宝石箱のよう。

ゆふいん山椒郎 グルメ・レストラン

〈海〉はゆふいん野菜の下に鰤の琉球とご飯が。

ゆふいん山椒郎 グルメ・レストラン

〈山〉には豊後牛と冠地鶏、ご飯が盛り付けられタレを掛けて頂きます。野菜の味がそれぞれしっかりしていてシャキシャキ。特にトウモロコシの甘い事！鰤もいいですが、豊後牛は甘みがあり脂の乗りも良く非常に美味しい。ホント食べていて楽しいランチでした。

ゆふいん山椒郎 グルメ・レストラン

2巡目だと思っていたランチがすぐ食べられた事で、バスの時間まで1時間ちょっと。観光するほどの時間はないのでバスセンター周辺をブラブラ。相方は帰りの購入するお土産を物色。駅前から由布岳がドーンと見えるこの光景はまさに湯布院の象徴。いい眺めです。

少し喉が渇いたにでバスセンターの2軒隣りのこちらで抹茶ドリンクをテイクアウト。

源 駅前店 グルメ・レストラン

北川半兵衛商店の宇治抹茶使用とありましたが、有名なお茶屋さん？中にはタピオカならぬ、小さなわらび餅が入っており、噛むと弾力がありいいアクセント。抹茶も風味が良く苦みもしっかりあり、意外と旨かった（笑）。

源 駅前店 グルメ・レストラン

土日のみ運行の亀の井バス牧ノ戸峠線、13時35分発に乗車。

路線バス (亀の井バス) 乗り物

14時45分より少し遅れてやまなみ荘前バス停で下車。九州横断バスだと長者原～牧ノ戸峠間は停まらないので亀の井バスに乗ったというわけです。

路線バス (亀の井バス) 乗り物

少し下ってやまなみハイウェイ沿いの看板から奥の道へ。

坂道を10分ほど歩いて九重ヒュッテに到着。

お世話になります。受付で宿を記入、館内の説明を受け部屋へ。

客室は2階。当初は3か5号室のどちらかという事でしたが、下から女将さんの「〇〇さん、1号室に入りなさい。早いもの勝ち！」という声が聞こえ、有難く広い1号室へ。和室10畳で古さはありますが、綺麗で全く問題なし。浴衣やアメニティはなく、布団はセルフになります。

因みにこちらは2号室。

3号室。

こちらは5号室。
では早速お風呂へと参りましょう。

こちらは1階の談話室（？）兼食堂。

別角度から。

1階受付横に洗面。

前に男女別のトイレ。

奥に男女別のお風呂があります。星生温泉と同じ源泉の湯でツルすべ感のあるいいお湯でした。そして石鹸が使えたのが嬉しい誤算。

こちらが女性用。

夕食は18時から1階食堂で。

缶ビールとノンアルで乾杯！では頂きます。
きゅうり椎茸酢の物、長芋出汁煮、いんげんと人参白和え。

イタドリ炒め煮、コンニャクと独活木の芽味噌和え、昆布椎茸佃煮、蕗・蕨・筍・人参炊合せ。
イタドリ、蕗、蕨など滋味深い味わいでどれも美味。昆布椎茸佃煮は山椒の葉のフレッシュな香りがいいアクセント。どれもやさしい味わい山菜好きの我が家にとっては好きなものばかり。

山女魚塩焼き　　
後から焼き立てを提供。ホックホクの身は薄塩で美味しい。

山菜天婦羅（二人分）
これは山菜好きには堪らない。どれも味わい深いです。肉厚の椎茸のジューシーな事。ヤマウドのほのかなエグミ、苦みは特に美味しかったです。

だんご汁　御飯、高菜油炒め
だんご汁は野菜たっぷりで具沢山。だんごのもっちりとした食感もいいですが、出汁と野菜からでた旨味がいいお味。

抹茶羊羹
デザートまで付いてこれで＠6860円（税込）というから驚き。しかも（翌日は雨予報で）お弁当を頼んでいたので女将さんが心配して確認しに来てくださいました。もうひとつのグループが登山のため5時半に朝食を頼んでいるらしく、我が家も便乗。しかも女将さんが長者原まで送ってくれるという。非常に有難く、登山者への気遣いが身に沁みます。

ぐっすり眠る事ができ、朝食は5時半から。スクランブルエッグ、サラダ、ほうれん草胡麻和え、独活の茎と山椒の葉の佃煮、海苔、ご飯、味噌汁、香の物。もう十分な内容で朝からお腹一杯です。

昼食弁当（お握り2個は350円、3個は500円）を受け取り出発準備。6時過ぎに宿を出て長者原まで送って頂きました。

法華院温泉の談話室で頂いたお弁当。お握り2個で梅干し・赤紫蘇と海苔が巻かれた方には山菜入り。

お握り3個弁当はさらに蕗味噌入りのお握りがプラス。どれも美味しくお弁当にして正解でした。

偶然見つけた九重ヒュッテですが、施設の古さはありますが山小屋を考えれば全く問題のなく寧ろ綺麗。しかもこれだけ美味しい料理が頂けてこの値段というのが信じられません。加えて女将さんの気遣いが素晴らしく、相方も登山ではなくても泊まりたい非常に気に入った様子。送って頂く際に伺うと連泊すると献立は変えてくださるそうです。また来たい宿が増えました。

6時30分に長者原から入山。今のところ旅行期間中あまり天気予報がよくないので、果たしてどうなりますか…。

この旅行記へのコメント （2）

• nimameさん 2022/06/17 07:23:55

  由布岳

  クリント東木さん・おはようございます。
  ミヤマキリシマの言葉聞いて覗きに来ました。
  
  大分空港から湯布院へバスは亀の井バス・・
  懐かしい言葉ばかり・昔ツアーですが２度ほど行った時
  亀の井バスでバスガイドさんが素晴らしい人でした。
  それで亀の井バスって直ぐ反応してしまう(笑）
  湯布院のランチも素晴らしいですが・町から見える由布岳
  バッチリですね♪
  nimame何で由布岳に反応するかと言うと、遥か昔大雪山で
  会ったおじ様が物凄い年季の入った靴を履いていて・
  話をすると俺は九州の由布岳の麓に住んでいて山のボランティアをしているから由布岳には毎日の様に登っている！
  是非登りに来たらわ～
  何時かは行こう～と思いつつ無理な年齢になってしまいました！
  そしてミヤマキリシマの時期となれば泊まる場所が簡単ではないですよね！
  それが九重ヒュッテ・
  山へ行く人にしたら最高のお宿ですね(#^.^#)
  この後のミヤマキリシマが楽しみです。
  nimame

  クリント東木さん からの返信 2022/06/17 22:38:50

  コメントありがとうございます。

  　nimameさんへ
  
  　こんばんは。いつもありがとうございます。ツアーで行かれたのですね。確かにガイドさんがいい人だと、その旅の印象もかなり良くなり思い出に残りますよね。由布院の魅力はいくつもありますが、やはり由布岳の存在が大きいと思います。山に登らない方でも駅前からあの景色を見れば気分が上がります。
  
  　由布岳の麓に住んでいる方が大雪山へ？年季の入った靴だけではなく、何かnimameさんの心に引っかかるものがあったんでしょうね。素敵な思い出ですね。私も由布岳には登った事がなくいつかはと思っていますが、今回も眺めるだけで…。
  
  　6月の法華院温泉は予約を取るのが本当に大変。なので登山口周辺の宿を皆さん早めに押さえるんですね。法華院温泉の予約が取れてからだと遅いという事分かり、勉強になりました。この後の旅行記はできるだけ早く完成させますので、もうしばらくお待ちください。
  
  　クリント東木