SHKフェリー日本縦断旅・その22.阪九フェリー/せっつ 乗船記(船内編)

2022/03/12 - 2022/03/13

第220部-1015冊目　22/23
(令和4年7月15日配信)

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

タイトルのSHKとは‥
・S.新日本海フェリー(日本海航路)
・H.阪九フェリー(関西-北九州航路)
・K.関釜フェリー(日韓国際航路)
上記海運3社の頭文字をとったグループの総称で、昨年7月から東京九州フェリー(関東-北九州航路)が加わりました。
そこで、新日本海フェリー・東京九州フェリー・阪九フェリーに太平洋フェリーを加え、日本列島をフェリーで周遊する旅にでました。

本編は、阪九フェリー/せっつの船内をご覧頂きます。

表紙画像‥関西北九州航路に就航する、阪九フェリー第23番船.せっつ。

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令和4年3月5-13日 8泊9日(船中4泊)

3月12日(土) 第8日目　はれ
3月13日(日) 第9日目-1　はれ
①阪九フェリー:せっつ.神戸行
新門司.20:00→(車中泊)→神戸.8:30
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支出‥0円

エリア 門司・関門海峡(福岡)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

新門司-神戸航路に就航する、阪九フェリー/せっつ。
本編では、この船の船内を見てみましょう。

せっつの船客区画は5F～7Fの3層です。

▼航海編は↓コチラ。
https://4travel.jp/travelogue/11751731

阪九フェリー/せっつの概要は、↓コチラ。

= せっつ =.
総トン数‥16,292t
全長‥195 m
型幅‥29.6 m
船種‥フェリー
船籍‥日本 兵庫県神戸
航海区域‥沿海
所有/運用者‥阪九フェリー(株)
建造所‥三菱重工業下関造船所
就航‥令和2年3月10日

港湾事情により、船体全体像の撮影ができなかったので、阪九フェリー様から画像をお借りしました。

※画像出典‥阪九フェリー(株)様。

それでは、恒例の船内視察を始めましょう。
乗船口を入ると、5Fエントランスホールです。

=エントランスホール=
3層吹き抜けエントランスロビー中央には、エレベータータワーが立ちあがっております。

SHKグループ.新日本海フェリー・阪九フェリー・東京九州フェリーの新造船は、平成27年1月就航の阪九フェリー/いずみ建造以降、このレイアウトが基準となりました。
なお、内装色は各船異なっており、せっつは神戸をイメージした白と青を基調としています。

3層吹き抜けのアトリウム。
ゴージャスな造りだな。

天井もキラキラ光って豪華絢爛です。

中央には巨大液晶テレビとステージスペースがあり、観覧できるようにベンチがレイアウトされています。

=案内所・売店=
ご案内や等級変更などを承る案内所と、九州・関西のお土産品や阪九フェリーオリジナルグッズの販売をする売店があります。

阪九フェリーでは船内で焼いたパンやスイーツの販売を行っています。
予約も可能で、朝、焼き立てのパンを受け取ることも可能です。

おっ！
阪九名物パイシューがありますよ。
コレ、人気あるんです。

買っておきましょう。

=Fi-Fiサービス=
無料で接続できます。

※海域によってはつながらない場合があります。

緊急時に備えて、AEDを配備。

案内所クローズ時は、左のインターホンで船員様と通話ができるようになっています。

=救命 消防設備配置および非常脱出経路図=
これも重要です。
しっかりと読んで、避難経路の確認を怠らないようにしましょう。

=自販機コーナー=
アルコール類・ドリンク類・カップ麺・アイスクリームがあります。

こちらは、アルコール販売機。

・ビール（350ml）：290円～
・ビール（500ml）：380円～
・発泡酒（350ml）：240円～
・発泡酒（500ml）：340円～
・缶チューハイ（350ml）：210円～
・缶チューハイ（500ml）：270円～
～と、言ったところですね。

船旅の友、カップ麺。
カップヌードルを筆頭に、日清食品の商品を各種260円でとり揃えております。

ソフトドリンク・コーヒー類は、120-210円。

アイスは、ロッテの商品が150-250円。

携帯電話充電コーナー(有料)。
持ち込んだ食材を温めるのに便利な電子レンジが配備。

=リラックスルーム=
高性能電動マッサージ椅子で、疲れを癒せます。
15分200円と、なっております。

=せっつ営業時間のご案内=
大浴場・レストラン・案内所・ショップ等の営業時間が、ひと目でわかるようになっています。

=喫煙ルーム=
船内は個室を含めて禁煙です。
喫煙は船内各所にある喫煙ルームでお願いします。

=衛星公衆電話=
NTTドコモが提供する、ワイドスターⅡと言う衛星携帯電話サービスを利用した公衆電話です。

=5Fエレベーターホール=
両舷を貫き、エレベーターの対面にベンチが配置されています。

=エレベーター=
ロビーが一望できるシースルータイプで、上下移動が楽に行えます。

=ゲームコーナー=
フェリーでは定番のスロットとUFOキャッチャーがあり、長い船旅を退屈させません。

=キッズルーム=
小さなお子様が遊べるスペースです。

※コロナ禍で休止中でした。

=授乳室=
赤ちゃん連れのお客様が人目につかないよう、安心してご利用頂けます。

=セフティーボックス=
貴重品は、こちらに預けておけば安心ですね。

=給湯室=
カップ麺調理に欠かせない給湯器と冷水器が配備。
紙コップも無料で用意されています。

=洗面室=
ハンドソープとペーパータオルを常備。
手をよく洗いましょう。

=トイレ=
ウォシュレットがついて清潔です。

=多目的トイレ=
広くてゆとりのあるトイレです。

船室は、頂いた阪九フェリーのパンフレットで見てみましょう。

=スタンダード和室(バリアフリー)=
2等にあたる客室で、5Fインサイドに配置。
船旅の基本とも言える、開放的な相部屋の和室です。

￥スタンダード和室(新門司－神戸) 7,120円～

=デラックス洋室(バリアフリー)=
1等にあたる客室で、5Fアウトサイドに2室配置。
車椅子でも楽々移動できるツインルームです。

￥デラックス洋室/バリアフリー(新門司－神戸) 14,460円～

せっつのバリアフリー設備は、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団より助成を受けて設置されております。

=デラックス洋室=
1等にあたる客室で、5Fアウトサイドに配置。
2段ベッド4名定員で、寛げる絨毯スペースもある個室です。

￥デラックス洋室(新門司－神戸) 10,270円～

ペット様ご同伴のお客様におススメする客室がコチラです。

=デラックス洋室(ウィズペット)=
ペット様とご一緒に滞在できる1等相当のツインルームです。
フェリーはペット様連れの旅でも、安心して楽しむことができるんです。

￥デラックス洋室(新門司－神戸) 14,460円～

=ペットルーム=
こちらはゲージ室ですが、ベンチやテーブルを装備し、ペット様と過ごせるようになりました。

=カラオケルーム=
カラオケを歌って、みんなで盛り上がれる個室空間です。

=ドライバー専用区画=
5F後方左舷は、我が国の物流を守る長距離大型トラック運転手様専用区画となっており、客室・浴室・サロンがあります。

一般船客は入れません。

=ドライバールーム=
快適に休息をとって頂けるよう、個室となっています。

トラック需要が少なく一般船客が多い多客期は、スタンダードシングルとして、一般に販売される期間があります。

￥スタンダードシングル(新門司－神戸) 9,740円～

次は、6Fにあがってみましょう。

6Fからアトリウム空間を眺めてみます。
巨大テレビの前は小さなステージスペースとなっていて、ちょっとしたイベントが開催できるようになっており‥

ステージ前を囲むように、テレビやイベントを観覧できるベンチ席が設けられています。

=6Fロビー休憩スペース=
ソファとテーブルが置かれ、飲食やご歓談ができるスペースです。

=フォトスペース=
せっつをバックに記念撮影ができるスペースです。
ここで記念撮影をすれば、インスタ映えすること間違いなしです。

=船内モニター=
船舶の現在地がわかるようになっています。

=6F自販機コーナー=
販売している品目は、5F自販機コーナーと同じです。

=6Fエレベーターホール=
明るい基調で、広く両舷を貫いています。

=レストラン=
せっつのメインダイニングです。
明るめのウッディーなイメージとなっており、中央にサークル状のテーブルを配置。
その周りをテーブル席が囲み、窓側にカウンター席があります。

=レストランメニュー=
阪九フェリーのレストランはカフェテリア方式。
定番の和食・洋食・中華料理以外にも、料理長オススメの厳選料理・季節限定メニューなど、多種多彩なメニューをご用意しています。

=スタンダード洋室=
2等寝台にあたる客室で、5F・6Fインサイドに配置。
プライバシーが確保された階段式2段ベッドの船室です。

￥スタンダード洋室(新門司－神戸) 8,170円

=デラックス和室=
1等にあたる客室で、6F左舷アウトサイドに配置。
日本人の習慣に合わせた、ゆったりと寛げる畳敷き3名定員のお部屋です。

￥デラックス和室(新門司－神戸) 14,460円～

=デラックス和洋室=
1等にあたる客室で、6F両舷アウトサイドに配置。
ツインベッド+絨毯スペースに布団を敷くと3名様までご利用頂けます。

￥デラックス和洋室(新門司－神戸) 14,460円～

=展望ルーム=
他社ではフォワードサロンと呼ばれる船首部の展望ルームです。
室内は飲食禁止となっております。

展望ルームからの眺め。
まるで、操舵室にいる気分ですね。

これで終わりではありませんよ。
最上階の7Fに上がりましょう。

3層吹き抜けのアトリウム。
上から見てもゴージャスですね。

=展望ロビー=
7F両舷にソファを配置し、大きな窓から瀬戸内海を眺めることができます。

こちらには、阪九フェリーの歴代就航船が掲示されていますよ。

日本国内航路の長距離フェリー第1号は阪九フェリーでありまして、昭和43年8月10日に小倉-神戸航路に就航したのが始まりなんです。

国内長距離フェリー初の就航船です。

★第1番船 =フェリー阪九(5,201t)。
昭和43年8月10日～昭和51年1月24日就役。
我が国の長距離フェリー、記念すべき第1号船となった船舶です。

昭和43年の就航から半世紀‥
阪九フェリー最新鋭船舶です。

★第23番船 =せっつ= 16,300t
令和2年3月10日～ 泉大津-新門司航路に就航中。

★第24番船 =やまと= 16,300t
令和2年6月30日～ 神戸-新門司航路に就航中。

最新鋭の2船は、"星空と海を楽しむ癒しの旅"をコンセプトに、2020年から世界全海域を対象としたSOx(硫黄酸化物)規制の環境対策として、スクラバー(排ガス処理装置)を国内フェリーとして初搭載しました。

=7Fエレベーターホール=
明るい時間帯は、大きなガラス窓から光が差しこむように設計されています。

エレベーターとガラス窓の間にある開放的な空間にはベンチ席を配置。

=展望デッキ=
開放感溢れる展望デッキには椅子とテーブルがあります。
潮風にあたりながら、ゆったりとした時間が過ごしましょう。

=シャワー室=
大浴場休止中の時間帯でも、ご利用になれます。

=大浴場=
瀬戸内海を望む広々とした内湯と露天風呂があります。
ゆったりとお風呂に入れるのは、船旅ならではの醍醐味ですね。

※神戸着岸後下船前、無人であることを確認して撮影。

浴室の入口に入浴者数がわかる表示があって、密を回避できるようになっております。

=デラックスシングル=
1等にあたる客室で、7Fインサイドに配置。
ひとり旅に最適なシングルルームとなっております。

￥デラックスシングル(新門司－神戸) 11,840円～

=スイート=
特等にあたる客室で、7F両舷アウトサイドに配置。
シティホテル並みのツインルームは、大きな窓からの眺めが良くゆとりある空間です。

￥スイート(新門司－神戸) 19,690円～

=ロイヤル=
せっつの最上級船室で、2室限定の客室です。
ツインのベッドルームとリビングが分離しており、海が見える浴室・プライベートデッキも備え、最上級のクルージングがお楽しみ頂けます。

￥ロイヤル(新門司－神戸) 25,990円～

阪九フェリー/せっつの船旅‥
新門司→神戸・約560km/12時間30分は、あっという間でした。

次回は、神戸→横浜へ移動する最終話.です。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

-つづく-