孫たちと春の『山の辺の道』を散策♪

2022/04/17 - 2022/04/17

　春の陽気に誘われ、先週に引き続き、昨夜から泊まっていた孫（小２と幼児園の年中さん）たちとともに、いにしえの都奈良の、春の山の辺の道の散策に出かけることにした。
　ただ、まだ孫たちはそんなに長距離を歩くことができないだろうと思い、同じ山の辺の道を行くにしても、一般的には三輪駅方面から天理方面に歩く人が多い中、コースを短くするため、ほぼ一般の人たちとは逆になる（すれ違いになる）ＪＲ万葉まほろば線「巻向駅」で降りて少し歩いて山の辺の道に入り、「三輪駅」までの一駅分の春の山の辺の道のを行くことにした。
　
　当初の予定コースとしては、比較的平たんな道を４キロ半くらいを散策しながら３か所の神社とお寺１か所に立ち寄る予定で、３キロほど歩いたところでお昼ごはんをとることが可能な店があるので大丈夫だろうと思っていた。ところが、途中で道を間違えて全然違う方向に歩いてしまったため、そのことに気づいてお昼ご飯を食べられるところまで戻るのに余分に２キロほど歩くこととなり、下の孫が早く家に帰りたいなどと言い出したりしたので結構焦った（笑）

エリア 桜井・三輪・山の辺の道(奈良)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩

午前９時半少し前に自宅を出て、ＪＲ奈良線に乗り１０時４分奈良駅着。
１０時１７分発ＪＲ万葉まほろば線高田行き２両連結のワンマンカーに乗り換え。

奈良駅 駅

１０時３８分、巻向駅下車。

巻向駅 駅

万葉まほろば線は無人駅が多い。

この駅も無人駅のため、到着少し前には車内放送で、下車する人は、２両目のドアは開かず、１両目の一番前のドアから下車するよう呼びかけるアナウンスが流れる。


駅を出て東へ200m弱にある国道169号線を横断し、第一チェックポイントの檜原神社（巻向駅から2キロ余り）を目指し、暫くは東の方に道なりにとにかく歩く。

巻向駅 駅

駅を降りて少し歩くとレンゲの花が咲く田んぼに出くわす。

レンゲは、ただ咲いているのではなく、次の苗を植える際の緑肥として、青いままで土にすきこんで、植物の肥料とするために、田んぼの稲を収穫した後に田んぼに種を蒔いているもの。

でも、レンゲ畑をその蜜を吸うために、白や黄色の蝶々が舞うのを見ていると何となく心が和んでくるので、間接的にもレンゲの花はいい役割をはたしてりうのではないかと思ったりする。

国道を超えてしばらくは、正面に日本屈指のパワースポットである神体山・三輪山を見ながら右手にはこのような景色の広がる長閑な道を歩いていく。

駅から歩くこと約１キロ。
ようやく山の辺の道にたどり着いたよう。
ただし、最初の目的地檜原神社へはまだ１．２キロと書かれていた。

左手には三輪山の麓の木々が立ち込める少し細い道となってきた。
この辺りで駅から約２キロほど。あと少しで檜原神社に行きつく。

孫たちは、少し遅れては走って追いついてくるくらいまだまだ元気！

ようやく最初の立ち寄りポイント、檜原神社に到着。

檜原神社は、天照大神を祭神とする、三輪明神の名でも知られる大神神社（おおみわじんじゃ）の摂社の一つ。拝観料は無料。
大神神社と同じく三輪山をご神体としているため、境内には本殿も拝殿もない。
また檜原神社は、全国的にも珍しい『三ツ鳥居』越しに護身座を拝む古代の信仰形態を守る神社でもある。
伝承によると、天照大神が現在の伊勢神宮（内宮）に鎮座される前に一時的にこの檜原神社に鎮座されたとされることから「元伊勢」と呼もばれている。

檜原神社 寺・神社・教会

ここで、全行程の半分近く来たので、鳥居を降りたところに茶店らしきものがあったのでしばし休憩をとることにした。

檜原神社 寺・神社・教会

にゅうめんや冷やしそうめん、ぜんざい、わらび餅、甘酒等々のメニューがあったが、お昼ごはんにはまだ少し早かったので、自分はアイスコーヒー、他の者はソフトクリームを注文し、小休止。

桧原御休処 グルメ・レストラン

休憩後、この店の前の道を何の疑問も持たずに下っていく。

道の途中、あちらこちらにこの写真のような山の辺の道であることを知らせるような銘板などがあったので本当に何の疑問も持たずに歩いて行ったのだが、１キロ近く歩いたところで民家の立ち並ぶ道に入ってしまい、ここでようやく道を間違ったことに気づいた（驚！）

どっちに行けばよいのかわからず、iPhoneナビを使って次の目的地『狭井神社』を目指すことに (;^_^A

２００～３００mほど歩くと何やら円形の段々になった古墳らしきものが見えてきた。

道に迷ったおかげで、この『茅原大墓古墳』という古墳に出くわすことができた。
この古墳は、三段式の後円部に対して前方部が著しく小さい典型的な「帆立貝式古墳」。

古墳のそばに行ってみると、上まで登れる階段のようなものが作られていたので古墳の上まで登ってみると、奈良盆地が結構見渡せ、写真のように大神神社の大鳥居も見ることができた。

ナビの案内に沿って歩くこと約1キロ、ようやく本来のコースに戻る。
この間、お昼時にもかかわらず食事がとれそうなところがなかった。

（途中下の孫が早く家に帰りたいなどと言い出したので少々焦った。ぐずってどうしようもなくなっても、近い方の駅まではショートカットしても１キロ以上はあったので...）

まぁ、結局は何とかだましだまし歩かせ、本来のコースに戻ったら、ラッキーなことにすぐ左手にお食事処の『山辺の道 花もり』の看板が見えた。

時刻は午後１時前。
運よく店も混んでいず、お昼ごはんにありつけた。

山辺の道 花もり グルメ・レストラン

因みに、檜原神社を出るときに道を間違えなければ、写真のような道を歩いてきたはず。

４月にしては暑いくらいの晴天で、庭のテーブル席でランチを頂くことにした。

山辺の道 花もり グルメ・レストラン

注文したのは、花もり野菜膳そうめん付き（１,０５０円）。
野菜の炊き合わせと天ぷらに、三輪そうめんが付く。

メニューには、"にゅうめん付き"と書いてあったが、この日は本当に暖かい日だったので素麺にしてもらった。

添えられた塩を少しつけて揚げたての天ぷらをいただく。
暖かな日差しと爽やかな風の中でいただいた天ぷらも野菜の煮物も素朴な味で美味しく、満足感たっぷりのお昼ごはんとなった。
ただそうめんはちょっと出汁が薄く感じた。

食後、人心地着いたところで散策再開。
次の立ち寄りポイントは狭井（さい）神社。

山辺の道 花もり グルメ・レストラン

お昼ご飯を頂いた『山辺の道 花もり』から歩くこと約３００m、大神神社の摂社、狭井神社に到着。

祭神は、病気平癒の神・大神荒魂神（おおみわのあらみたまのかみ）。
御神体「三輪山」への登拝口や、ご神水が湧き出る「薬井戸」などがある。

三輪駅や大神（おおみわ）神社から近いせいか、この辺りから観光客が増えてきた。

狭井神社 寺・神社・教会

狭井神社の鳥居をくぐってすぐ左手に「鎮女池（しずめいけ）」というのがあり、朱塗りの鳥居をくぐって小さな橋を渡ると、水の守護神である、いわゆる弁財天さんを祀っていまる「市杵島姫神社」がある。

市杵島姫神社 寺・神社・教会

奥に進むと拝殿がある。
この日は翌日にある「鎮花祭」の準備がなされていたため、拝殿の全体像は拝めず。
拝殿の裏手には、御神水の湧き出る「薬井戸（くすりいど）」があるらしいが参拝だけして次の目的地、大神神社に向かうことにした。

狭井神社 寺・神社・教会

狭井神社から進むこと約２００mで三輪明神の名でも知られる大神神社（おおみわじんじゃ）に到着。

大神神社は、日本で最も古いといわれる神社。

手水舎でまずは手を清める。
感染予防のためだろう、口を清めるひしゃくは置いてなかった。

大神神社 寺・神社・教会

拝殿に向かう孫たち。

大神神社 寺・神社・教会

階段を上ると大神神社の拝殿がある。

祭神は大物主大神（おおものぬしのおおかみ）。ご神体は古来「神の山」と崇められてきた三輪山で、本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通して三輪山を拝する。

大神神社 寺・神社・教会

二の鳥居。

三輪駅から来たのでないため、拝殿で参拝したのち、三輪駅に戻る途中にあった。

ここをくぐってＪＲ三輪駅に向かう。

大神神社 寺・神社・教会

ＪＲ万葉まほろば線三輪駅。

１４時４０分発の２両連結のワンマンカーに乗車し、奈良駅でＪＲ奈良線に乗り換えて１６時過ぎに帰宅。

途中で道を間違えるなどのハプニングはあったものの、なかなか楽しい散策となった。

三輪駅 駅