1977/08/06 - 1977/08/19
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おくさん
自転車の旅 おーい北海道(1)
今までのサイクリングで出会ったサイクリストから得た情報で輪行と言うサイクリングの形態を知りました。自宅からずっと走り続けるのじゃなくて途中は電車でキセル出来ると言う輪行なるものに憧れたので、名古屋の通販から輪行可能のちゃんとした自転車を購入しました。これだと北海道は行きの片道だけ走ればいいので日数の節約ができます。仕事を持っている身に北海道往復に一ヶ月掛ける訳にはいかないので、良い方法が見つかったので、これで北海道ツーリングに行くことが可能になりました。
通販でも破格の安値だったので、段ボールで送られてきた自転車はほとんど組み立てておらず、あとは自分で組み立てて完成させるものでした。でもこれは自転車の構造が理解できたので逆に良かったです。安いし。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
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折角輪行できる自転車を買ったので、取りあえず輪行を体験したくて5月のGWに房総半島一周を計画しました。北海道本編の前にそこを少しだけ紹介させてください。最初の写真の「嵐の中に立つ男」がそれです。カッコ良くないですか?房総半島と三浦半島を2泊3日で廻る計画でしたが、嵐の影響で房総半島から三浦半島に渡るフェリーが欠航したために、上総湊の駅から電車に乗って、一泊だけで帰ってきてしまいました。
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これが新しい自転車です。旅行用のランドナーと言うタイプの自転車です。バッグもおシャレなものに変わりました。後ろに付いている青いバッグは自転車を入れるための輪行バッグです。自転車は袋詰めしないと電車に乗せて貰えないそうです。
5月なので、さしずめ春の嵐だったようで海には白波が立っています。三浦半島のおばさんちに泊めて貰う手はずだったので、フェリーが欠航したので行かないよと電話を入れました。とても残念でした。 -
北海道決行前にもう一回行っておきました。これも勿論輪行の予行演習です。小諸まで電車移動してから高峰高原の車山峠を越えて自宅まで走りました。山はしんどいけどやっぱり景色がいいので気持ち良いです。
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山から下りてくるときに、道路が土砂崩れで流されてました。もうびっくりです。土砂崩れの直後だったのか、何の注意書きもバリケードもありませんでした。と言うことは、まだ崩れる可能性も考えられますが、でも引き返すには同じ山を登り返さなくてはならないので戻る気は更々ありません。左はえぐられた谷底で右は切り立った山になっています。まず重いバッグを向こう側に運んでから空の自転車を担いで崩れたはじっこを慎重に渡りました。落ちなくて良かったです。
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さて、前置きが長くなって済みません。予行演習も二度やったので、夏になったらいよいよ北海道を目指します。自転車乗りなら誰でも憧れる北の大地北海道です。考えただけで武者震いがします。
8月6日の深夜1時15分。家の人を起こさないように抜き足差し足で我が家をスタートする。ジャジャーン今回の行き先は、サイクリストなら誰でも憧れる地、一度は走ってみたい地、夢とロマンの大地、北海道です(しつこい)。
荷物をドッチャリ付けた自転車は馴れるまではペダルが異常に重い気がする。普段がシャカシャカって感じでペダルが踏めるとしたら、グウングウンって感じで漕いでいく。それでも今回は、夜間走行用に乾電池で点くセーフティーランプなるものを持っているので、ライト発電の為にペダルは重くならないからありがたい。昨年、飛騨高山の帰りに大阪のサイクリストが使ってるのを見て探したものです。
一時間走り小休止、トマトジュースを飲む。今回は自宅のある前橋から位置的には一番遠い所へのツーリングとなる。今から健康面には気を使わなくては長い道のりを走り続けることはできないぞ。
渋川市から沼田市へ続く国道17号には深夜走る大型トラックが所々で道ばたに停めて休憩を取っている。その内の1台がトラックの運転席から「どこまで行くんだーいっ」と声を掛けてきたので、走りながら「ホッカイドーッ」と応えたところ運ちゃんは唖然として次の言葉が返ってこなかった。応えた私の方もその言葉で改めて「これから北海道まで自転車を漕いで行くんだ」と言うのを実感し、ゾクゾクッと武者震いする。あー、とうとう出発しちゃったよー。見たいところや走るルートを何ヶ月も掛けて準備してきた北海道ツーリングがとうとう始まったのだ。
3時20分、沼田手前の岩本駅は無人だった。大分夜も更けてきたのでちょっと仮眠を取っておこうと小さな待合室を覗くと、もう誰か先客が横たわっていたので外のベンチでゴロリと横になって休む。1時間ほど休んで再び走り出そうとすると、さっきの待合室の住人はいなくなっていた。もしかしたら怪しい人間がやってきたので(私のこと)危険を感じ退散してしまったのだろうか?だとしたら悪いことをした。
三国峠の入り口にあたる赤谷湖畔で、家から持参のおむすびで朝飯にする。これから今回初の難所、三国峠越えをするんだから馬力を付けておかなくては。 -
まだ開店前のガソリンスタンドの水をボトルに入れさせてもらって、いよいよアタック開始。天下の三国峠だから相当の上りを覚悟してたのだが、意外とダラダラ坂が多く、途中、記念写真を一枚撮ったときに止まっただけでノンストップのまま2時間足らずで峠のトンネルまで来てしまった。えー、こんなんでいいのー?と拍子抜けするほどの峠でありがたい誤算だった。
滴がピチャンピチャンと滴り落ちる古~いトンネルを通っていよいよ新潟県へ突入。小説の雪国じゃないけど、やっぱり国ざかいの長いトンネルを抜けると天気は一変していた。本格的な降りではないが、凄い濃霧で、もう初日からポンチョを着る羽目になる。自転車旅行と雨はセットなので仕方ない。
少し行くとまた峠があった。小さな火打峠というもので、峠って程の登り下りはなかった。それとも反対側からなら峠らしい登りになるのかも知れないが。
平地が近づいても雨は降り続いているので、国道沿いの小さなパチンコ屋で雨宿りをしたついでに千円もうける。やったね、こいつは大事に使わせてもらいまっさ。いいことは続くもんで、その後は雨も上がり夏空の下での走行となる。
2時半、遅い昼飯を小出町の冷房付きコインスナックでとる。缶コーヒーとおむすび2個にグロンビタというドリンクだ。健康に留意しているようないないような昼飯。
三国峠が予想外に楽だったので、夕方6時には長岡市に着く。途中のパチンコ屋で雨宿りなどしてウロウロしなければあと30Km位は余計に走れたんだが。それでも今日は171Km走れた。やっぱり深夜の1時からダラダラ走っていたので距離的には稼げたってことだ。
長岡の町を国道17号に沿って走っていると、白根屋という旅館のでっかい看板が目にとまる。今日は初日で疲れたから宿に泊まろう。電話で問い合わせてここんちに決める。いざ行ってみると、看板よりググッと落ちる建物だが料金は民宿並。部屋はありがたいことにクーラー付きだったが夜中に蚊が出てきて刺されてしまった。蚊取り線香も用意しといて欲しかったよ。
本日の走行距離171Km -
8月6日、サイクリング2日目、今日は快晴だ。
昨日は夜中の1時に出発して途中仮眠までしたので今日が2日目って気はしないが、正確には2日目だ。2日目ではまだサイクリングに体が順応しないので疲れが繰り越されているようだ。いつも3日を過ぎた頃からは走れる体になるようだと何となく分かるようになった。
今日は友達のRちゃんの実家がある加茂市を通る。調度、里帰りしているので寄る約束になっているのだ。その加茂市には11時前につく。住所も地理も分からないので早速電話を入れてみる。あれー?何だか分からんけどすぐに切られてしまう。もう一度かけ直すと、さっき変な電話があったのでまたそれかと思って切ってしまったんだそうだ。どうりで電話の向こうの声が緊張していた。
Rちゃんの実家はこの4月に建ったばかりという凄い屋敷だった。なんやかんや話をしてお昼まで出して貰った。私としては一番暑い時間帯を走るのが嫌だから、ずーずーしく何と3時間も居座ってあれこれご馳走になる。きっと内心「いつ出発してくれんのかなー」と思われてたに違いない。
Rちゃんちを出発するとき、お姉さんとお母さんも見送ってくれ、それじゃーど~も~と走り出してすぐに「あっ、記念写真撮らなくちゃ」と後ろを振り向くと、3人してニコニコ顔で手を振ってくれている。こりゃ後戻りは出来んわな。しかたなく私ももう一度手を振って加茂を後にする。 -
加茂から新発田へ抜ける道は、まさに越後の穀倉地帯そのものの風景で、思わず何でもない田んぼをバックに記念写真を撮ってしまった。道も真っ平らで車も少なく、両側田んぼばっかりの道は真夏の太陽の下でも爽快に走ることができる。
陽もとっぷりと暮れた頃、村上市に入る。この町は典型的な城下町の造りだった。市内奥深く入っていくと、道がカギ型に曲がりくねっていてまるで巨大迷路のようだ。少し行くと角にぶつかるを繰り返しながらゆっくりと走っていく。私みたいに初めての者が来ると、随分生活しづらい町のように感じてしまうが、ここで生まれ育てば何のことはないのだろう。
戦国時代、敵兵がお城目指して一直線に突き進めないように、わざわざこういう町並みにしたのだそうだ。現代では車が一直線に進めないから大事故にはならないかもしれないね。代わりに小さい事故は多そう。
何とか巨大迷路を脱出して笹川流れ方面へと走っていく。すると今度は予想外の瀬波温泉街へ迷い込んでしまう。あれー?こんなとこに温泉があっちゃまずいんだけどなー。皆目分からなくなってしまったので、店のおばさんに笹川流れの道を尋ねる。「こっち」と指さす方へと走り出す。分からなくなったら地元の人に聞くのが一番手っ取り早くて正確・・・のハズなのだが。
やれやれこれで一安心と走り続けること20分。どうも一度見たような風景が現れだした。あれー、この風景は見たことあるような気がするなー。えーっ、この特徴ある古い御堂も見た覚えがあるでー。何のことはない、ぐるっと回って1時間前に走った道に舞い戻ってしまったのだ。まるで狐につままれたようは不思議な体験をする。
しょーもない、こういうアヤが付いた時は寝てしまえと、人通りの途切れた歩道橋に自転車ごと上って、そこにシュラフを敷いて横になる。人は勿論、下を通る車だってたまにしか通らない町はずれの歩道橋の上は涼しくて快適だったが、暫くすると運悪く雨がポツポツと落ちてきた。何だよまたかよー。こういのは前にもあったなー。急いでシュラフを一まとめにして屋根のある場所を求めて走り出す。 -
暫く前にも目にした、役場の建物の前に格好の屋根付き自転車置き場がある。天の助けとその中に潜り込み、新聞紙を敷いた上にシュラフを広げて朝までお世話になる。やっぱり屋根はありがたいねー。(写真は翌朝に撮ったものです)
2日目の走行距離132Km
自転車の旅 おーい北海道(2)へ続く
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