2021/11/15 - 2021/11/16
783位(同エリア1340件中)
まりも母さん
お昼を混雑前の早めに済ませ
更に建物を見まくります。
次は3丁目エリアへ。
3丁目には ぜひ見たいと思っていた建物も。
ガイドツアーに参加して、じっくり見学させていただきました。
5丁目から逆回りしております。
博物館明治村 建物見まくる秋の一日 4丁目編 はこちら
https://4travel.jp/travelogue/11736487
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
お昼を食べた めん処なごや庵のすぐ近くには
市電 京都七条駅
村内2~4丁目内を走る路面電車。
有料で乗車できます。
車両は 京都市電 北野線を走行していた明治期のもの。
今回は時間的に 乗り物体験はできませんでした。
ちょうどやってきた車両。
この市電の景色は、ドラマのロケによく使われますね。 -
3丁目では ガイドツアーに参加して見学したい建物がありました。
ツアーの時間は決まっているので、
その時間まで 3丁目内の他の建物を見ます。
北里研究所本館・医学館 国指定登録有形文化財
大正4年(1915)東京都港区白金
北里自身が学んだドイツの研究所に倣ったという
ドイツバロック調の外観です。
天然スレートの屋根がいいです! -
中に入ります。
「祝」 とあるのは 2015年にノーベル生理学医学賞を
北里大学特別栄誉教授 大村智先生が受賞されたから。
でも、おめでたい事がもうひとつ
2024年からの新1000円札は肖像図柄が 北里柴三郎先生ですね。 -
移築は本来の建物の 半分強といった感じ。
階段は2か所ありました。
玄関正面のものが上の画像で、
こちらは建物東側のもの
この建物 廊下が南側にあり 部屋は北側が窓になっていました。
学校建築の場合 廊下北側 教室の窓が南 が 多いので逆です。
これは 顕微鏡観察のため 変化が少ない北面からの採光が良しとされたからだそう。 -
昔の理科室を思い出させるようなお部屋。
いや、さすがにこういう教室で学んだ事はありませんが。
緑のペイントの窓は レトロで美しいです。 -
窓の向こう 北側には紅葉のもみじ。
訪れる季節によって景色も変わります。
秋の天気の良い日に来られた事がうれしいです。 -
まだツアーまでは時間がありますので、
長崎居留地二十五番館 国指定登録有形文化財
本館 明治22年(1889)長崎市南山手町
この建物 最初の居住者はスコットランド出身のコルダー。
長崎では湾を見下ろす高台にあったそうで、
明治村でも入鹿池を見下ろす高台に移築されています。
長崎で多く見た コロニアル様式の建物です。 -
本館は 三方をベランダで廻らし 屋根から一段下がった軒がある
コロニアルスタイルです。 -
本館完成後 約20年後に別館が増築されています。
別館 明治43年(1910) 国指定登録有形文化財
が、別館は広縁の外側に窓があります。
外観は 本館同様 下見板張りですが
右にはなんと和室もあるのです。 -
中も見学できます。
ペンダントの上にはメダリオンもありました。
漆喰飾りは、私の鑑賞アイテムのひとつなので、
あれば、注目して、じっくり眺めます。 -
ダイニングルームの様子が再現展示されていました。
食器はノリタケ社のものが置いてあるのですね。 -
暖炉。マントルピースのデザインも鑑賞ポイントです。
本館には二基ありました。
こちらは紅い漆塗のようですね。
保存修理の際 塗装膜の下から紅溜漆が見つかり
保存の際 カシュー塗装で再現したものでした。 -
別館の一基は黒漆塗。
こちら つやが失われてしまっていますが、
当時は ピカピカの輝きだったのでしょう。 -
内から見ると
格天井のある広縁という感じです。
別館部分はかなり和洋折衷な造りになっていました。 -
そして、面白いものが。
「杢目塗り」と言う 塗装技術で木目を描いたドアが使われていたところです。
保存修理ではそれも再現したそう。
中杢とか笹杢という希少な杢目をまねて
繊細に塗装で再現されているのです。
画像のこれは 古い時代の杢目塗りを残しているものです。
明治期のなんちゃって高級品って訳ですね。 -
長押に床の間 付書院まである 格式ある和室がありました。
最初の居住者 コルダー氏は本館建築後3年で死去されていると言うことなので
後の所有者が増築したのかもしれませんね。 -
少し下ったお隣に もう一軒 外国人の住まいが。
神戸山手西洋人住居 国指定登録有形文化財
明治20年(1887)
右の木造の西洋館に左の和室のある付属屋が2階の渡り廊下で繋がっています。 -
見た目はベランダを巡らした 当時多くあった異人館のスタイルです。
創建当初はフランス人貿易商が住み
明治29年からは 日本人の所有に。
比較的狭い敷地に建てられた物で
総二階 ベランダも居室と一体に使うことで広さを出したようです。 -
神戸山手の「萌黄の館」とか思い出します。
テラスの天井も飾りがあるのが素敵です。 -
2階の渡り廊下 接続部分。
2階の和室にはこの廊下でしか行かれません。
中は見られませんでしたが
数寄屋造りの床の間付きの和室のようです。
付属屋1階は 使用人の住まいであった為 動線が分けられて
2階には行かれないようになっていたそうです。 -
異人館の高台から見下ろした所に
宗教大学車寄せ 国指定登録有形文化財
明治41年(1908)東京都豊島区巣鴨
屋根のついた巨大な東屋のように見えます。
これは、現在の大正大学の旧本館校舎の入り口
車寄せの部分だけが移築されたものです。
りっぱな車寄せ部分からも想像できる 本館は
バロック様式のりっぱなものだったそうです。
近くで見ようかと思いましたが・・・
和装の女性をモデル撮影している方が居たので~遠慮しておきましたー。 -
まだ時間は大丈夫そう。
次に見たのは
品川燈台 国指定重要文化財
明治3年(1870)
現存する日本最古の洋式燈台
幕末から明治初期 開国後 外国船入港の為
急ぎ フランス人技師ヴェルニーらによって建設されたもの。
石油による光をレンズで増幅し 約18キロ先まで届いたそうです。 -
燈台の脇には
菅島燈台付属官舎 国指定重要文化財
明治6年(1873)三重県鳥羽市
菅島燈台はイギリス人技術者によって建てられ
燈火管理人の住居として造られた建物。
当初は管理も外国人だった為 煉瓦造の洋風住宅です。 -
中に入ると 人感センサーでいきなり燈台レンズが点灯し回りだしたのにはびっくり!
このレンズは 伊勢湾の神島の燈台で使われたもの。
神島と言えば~三島由紀夫の潮騒の舞台ですね。
伊勢湾フェリーから見えたなぁ~。 -
ガイドツアーの時間が近づいてきましたので
目的地を目指しつつ進みます。
ここからは和館が続くので、ちょっとマキ気味に。
茶室「亦楽庵」(えきらくあん)国指定登録有形文化財
明治10年(1877)京都市北区
こじんまり感より 解放感のあるお茶室。
お茶室の知識はさほど持ち合わせていないので、
ざっくり見る程度でございます。 -
西園寺公望別邸「坐漁荘」(ざぎょそう)国指定重要文化財
大正9年(1920)静岡県清水市
渡辺千冬子爵の提案により名付けられた。
座ってゆっくり魚を捕る、と言う意味ながら
引退後も公望は忙しく 余生をここでゆっくり とはいかなかったそう。 -
杉の皮で葺かれた外壁。
数寄屋造りの大きな建物です。
お庭も復元されているよう。 -
この玄関あたりを見ただけでも
凝った材や仕上げがあちこちに見て取れます。
はつり仕上げの上がり框 珍しい沓脱石。 -
皮付きの材や網代天井など 見どころは多そうでしたねぇ。
こちらでもガイドツアーが行われ
参加すれば 凝った造りの非公開部分も見られたようです。
ちょっと残念だったな。 -
さて時間が近づいて来ましたので
3丁目で最も注目する
芝川又右衛門邸 国指定登録有形文化財
明治44年(1911)武田五一設計 兵庫県西宮市 -
高低差のある敷地に建てられたようで、
建物の下が石積みになっている所も含めていいですねぇ。
スパニッシュ瓦 白い壁もスパニッシュ様式と感じます。
しかし、創建当初は外壁は杉皮張りだったそう。
設計者の武田五一は当家との関わりも長く
幾たびかの増改築にも関わり続けた為、家具を含め 図面や設計図が多く残っているそうです。 -
ツアー開始時間前に 靴を脱いで中に案内されホールで待ちます。
-
ホール内だけでも見どころが多いです。
まずは、マントルピース。
蓮の柄のタイルが美しいです。 -
天井が変わっています。
格天井の中は網代とヨシズの市松模様。
照明器具のデザインも武田五一のオリジナルデザイン。 -
私たちの他に女性グループも加わり、ツアー開始です。
ガイドさんの案内に従って 非公開のエリアも見せていただきます。
お話を聞き、順番に進むので、ゆっくり写真を撮ったり
眺めている暇はありません。
そこがな~。戻ってさっき見た所をもう一度ってのもできない。
他の見学者さんが入らないように かつ邪魔にならないように写真を撮るのも一苦労。
これは、浴室の換気口。
この透かし柄 何を表しているのかは、謎だそう。 -
まりも母一番最初に進んでまず写真撮ります。
これは、お台所。
作り付けのキャビネットが沢山。白いペイントで塗られ衛生的ですね。
昔は照明が暗かったから、ペイントが白ってだけで明るさが違ったと思いますね。 -
1階を見た後は2階へも。
この建物でものすごーく特徴的だと思った階段室の壁。
この渦巻はなんじゃろ~?
壁紙ではなく、左官技法のひとつだそうです。
色は金色っぽいので、漆喰になにかを混ぜた、ような物なのでしょう。
それをやや厚めに塗って、乾かないうちに円筒形の型を押し付けてくるっと回す。
それを一個一個やってできた仕上げだそう。
ペットボトルの底を押し付けてくるっとやった感じですねぇ。
この壁は、移築の際 復元として新に作ったそうです。
よーく見ると くるりんが逆回りのもあるって。
この壁は・・・全然スパニッシュでもないし
ゼセッション的でもないし、なんでこれなんだろう??
だが、インパクトありますねぇ。 -
2階には和室もあります。
ここも普通の竿縁天井ではなく 網代張りの部分が。 -
そして 押し入れ風の襖戸の中にはなんと暖炉が!
和室に暖炉が合わないと判断して
使わないときは隠せるようにしたのですね~。
こんなの初めて見た。 -
コルク床を採用したお部屋もありましたよ。
二色で市松模様になっていました。
網代編みも市松模様も 幾何学模様であり
和の中にも ゼセッションと言うか アールデコな物を取り入れたって事なのでしょうか? -
もっとゆっくり見たかったな、と思いつつ 階段を下りてツアーは終了です。
1階から階段部分を見上げるとこんな様子。
3階?屋根裏部屋みたいなのもあるのですね。 -
階段下の窓にあるステンドグラス。
わりと和を感じるデザインです。
この芝川邸 平成7年の阪神淡路大震災で被災し 解体されたものを
平成17年からここに移築・修復された
明治村に移された一番新しい建物なのです。 -
ガイドツアーで見せていただいた芝川又右衛門邸 大変見どころがありました。
もっとゆっくりじっくり見たい位だった。
これで、3丁目はなんとか見られたかな。
あ、幸田露伴住宅「蝸牛庵」だけは、スルーしちゃいましたー。
村内 高低差もありますし石畳のこんな小径も。
バリアフリーになっていない場所もあります。
そんな小径を進み
2丁目へ進みます。
この続きは
博物館明治村 建物見まくる秋の一日 2丁目編 へ。
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