2022/01/30 - 2022/02/01
34位(同エリア121件中)
まさとしさん
きっかけは日本最高所の露天風呂本沢温泉に行ったことで次は2番目に高い露天風呂にも行こうと思ったのが理由だ。2番目に標高が高いのは手白澤温泉。
-1/30(日)-
北千住(1051)→下今市(1230/1231)→鬼怒川温泉(1253/1325)→女夫渕駐車場(1500)→加仁湯
【加仁湯泊】
-1/31(月)-
加仁湯 → 日光澤温泉 → 加仁湯 → 手白澤温泉
【手白澤温泉泊】
-2/1(火)-
手白澤温泉→女夫渕駐車場(1245)→鬼怒川温泉(1420/1506)→新宿(1719)
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北関東最奥の秘境・奥鬼怒温泉郷は栃木県旧塩谷郡栗山村に位置する。現在は日光市の一部となっている。拠点は鬼怒川温泉駅になる。
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【1月30日(日)】
出発は東武鉄道の北千住駅から。 -
鬼怒川温泉駅に向かうことになるのだが今回は東武特急「きりふり」で下今市へむかい、下今市から普通列車で鬼怒川温泉駅に向かうことにした。
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特急「きりふり」はかつて伊勢崎線で「りょうもう」として運用されていたの旧式の車両で現在は週末だけ東武日光行きの特急「きりふり」として運行されている。いつ運行終了になるかわからないので今のうちに乗っておいたほうがいい。
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「きりふり」はスペーシアやリバティに比べ特急料金が安く設定されている。理由は座席の質によるものだ。「きりふり」はリクライニングなしの狭い座席となっている。
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一応フットレストあるが座席間隔が狭いと邪魔になるだけである。この車両に乗りたい人が多いのか、この日は案外混雑していた。車内は快適とは言い難く鉄道マニア向けのサービス運行といった感じだろうか。
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下今市には12時30分に到着。1分の乗り継ぎで隣のホームの鬼怒川温泉方面新藤原行きに乗り継ぐことになる。ゆっくり写真を撮っている時間はない。
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12時53分に鬼怒川温泉駅に到着。
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鬼怒川温泉駅。塩原温泉に行った時以来1ヶ月ぶりの訪問になる。最近頻繁に来ている感じがする。
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鬼怒川温泉駅から13時25分発の日光市営バス女夫渕行きに乗ることになる。30分ほど待つことになる。
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日光市営バスの女夫渕行きはマイクロバス。Suicaはもちろん使えない。
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女夫渕まで1時間半。女夫渕駐車場が奥鬼怒の拠点になる。
途中、川俣ダムによって堰き止められた川俣湖を経由し、次第に雪深くなってきた。
バスの客は他に2人。温泉で働く従業員なのか観光客ではなさそうだ。 -
15時に女夫渕駐車場に到着した。一面は銀世界で路面は凍結している。
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女夫渕駐車場は送迎バスや自家用車の人が多くいて賑やかだ。ここから予約していた加仁湯の送迎バスが待機していたので乗り込んだ。加仁湯までは一般車両通行禁止の奥鬼怒スーパー林道を30分ほど走ることになる。
https://www.youtube.com/watch?v=W0WzNtrB4cI
真っ白の雪道をひたすら走り続ける。 -
標高1320m。雪深い加仁湯に到着。
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加仁湯のエントランス。土産物が売られていてきらびやかだ。コロナでなければ観光客で賑わっていたのかもしれない。
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今回は本館に宿泊する一番安いプランで予約している。でもトイレ付きで部屋は縁側を含め14畳もあり広くかなり快適だ。
2食付きで16225円。 -
窓から巨大な氷柱と鬼怒川を見下ろすことができる。
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日が暮れる前に一通り温泉に入ることにした。
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まずは利き湯ロマンの湯に向かった。
『利き湯 ロマンの湯』は加仁湯の5本の源泉を、それぞれ入り比べることができる。
入り口には飲泉所がある。
https://www.youtube.com/watch?v=RAzmqLuQP8g -
https://www.youtube.com/watch?v=z8znDvzj8vc&t=8s
加仁湯の源泉で唯一白濁しないタケの湯は水温が低く、氷が張っていてとても入れない。 -
一つ一つの浴槽はコンパクトで一人用だ。
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カモシカの湯、
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カモシカの湯も無色透明の単純泉だ。開放感のある1人用の露天風呂だ。
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第二混浴露天風呂、白濁した温泉。開放感があり加仁湯で一番眺めのいい露天風呂だ。
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続いて第三混浴露天風呂に向かった。
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第三露天風呂の脱衣所。
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脱衣所は外にあるのでとにかく寒い。冬は終日氷点下ということもある。
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第三露天風呂。
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屋根があるので雨や雪のときにゆっくりできる露天風呂だ。
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加仁湯の露天風呂のまとめ。
https://www.youtube.com/watch?v=Q3bvPKY6Rhc -
夕暮れの加仁湯。提灯に灯りが灯された。
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一階にある内湯。
男湯は公達の湯、女湯は姫の湯。 -
食事は18時から。山菜をふんだんに使った洗練された料理が並ぶ。
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鴨と葱の陶板焼き。今日の宿泊客は8組。男1人は僕を含めて3人。
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岩魚の塩焼きと湯波(湯葉)の包み揚げあんかけ。
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野菜の天ぷら。
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山奥ならではのメニューが並ぶ。お造りは外国人の仲居さんに聞いたらサーモンと言っていたがおそらく栃木の川で獲れるヤシオマス。その横の器に入っている湯波(湯葉)のお造り。
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山菜のグラタン。
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食後の7時から貸切の露天風呂に入ることにした。一応予約制だが夜に予約を入れている客はいないようだ。貸切露天風呂は3箇所あるが湯加減がいいのは1箇所のみで他は入浴を進められなかった。
どれも2人入ればいっぱいの小さな浴槽だ。しか氷点下の露天風呂はかなり厳しい環境で屋外に出て裸足で長い距離を歩いた先に脱衣所がある。気温はマイナ6℃。お湯に浸かるまで我慢が必要だが入ってしまえば問題ない。
貸切露天風呂の湯の温度は40度強だろうか。源泉掛け流しだがちょうどいい湯加減になっている。外の気温が氷点下だということを忘れてしまう。50分間ゆっくり浸かることができた。
夜の露天風呂はさすがに頻繁に行く気になれず、内湯に入って横になることにした。
日光澤温泉は電話で確認したら明日は清掃で休みだったようだが、電話を入れて午後から入れるようにしてもらえた。掃除したての綺麗な温泉に入れるのは嬉しい。
明日は午前中は暇を持て余しそうだ。加仁湯の温泉はチェックアウト後も入っていいようなのでゆっくりしよう。 -
【1月31日(月)】
夜明けは6時20分。空が明るくなり出した頃、風呂に入ることにした。第三露天風呂。 -
気温は氷点下8度。
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第二露天風呂、寒さは入るまでは厳しいが一度入ってしまえば温まる。しかし出る時にまた冷えてしまう。
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内湯で体を洗って部屋に戻ることにした。
今日はあまり天気が良くない。吹雪というほどではないが雪が舞っていて晴れ間は見えない。 -
朝食は7時半から。
岩魚の一夜干しはめずらい。また九州では出なかった納豆が出た。
https://www.youtube.com/watch?v=bWQ0QR5R5Pg
チェックアウトは9時と少し早めだ。10時まで部屋を使ってもいいとのことだったが荷物を置かせてもらい12時まで周辺を散歩したり温泉に入ったりして時間を潰すことにした。この時間を利用して「八丁の湯」にも行こうと思っていたが宿泊も含めて今週ずっと休みのようなので交渉の余地はなく、入るのは断念している。 -
加仁湯から手白澤温泉への林道。降雪で足跡も残っておらず、進むのはかなり大変そうだ。車道を歩いたほうが良さそうだ。
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奥鬼怒スーパー林道の橋。車が走らないので路面は深雪状態だ。
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橋の上から加仁湯を見下ろす。
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雪深い秘境の温泉宿。
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再び温泉。この日間誰もおらず、また日帰り入浴客も来る雰囲気はないので貸し切り状態だ。
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11時前に清掃が終わったロマンの湯。温泉を入れ替えた直後は透明の湯になっている。
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こちらも透明だ。
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たけの湯は相変わらず水面が凍結している。
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第二露天風呂もお湯の入れ替え直後は透明のお湯になっていた。時間が経つと白濁していくようだ。
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12時にさらに鬼怒川の上流にある日光澤温泉へ歩いて向かう。荷物は加仁湯に置かせてもらうことにした。
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晴れそうで晴れないはっきりしない天気だ。雪はうっすら舞い続けている。
日光澤温泉の日帰り入浴は今日は休みだったようだが、昨日電話で確認して無理に昼から営業してもらう感じになってしまった。はるばる来た事を悟られ、気を利かせてくれたのかもしれない。明日下山する時でも大丈夫と伝えたが遠回りになると日光澤温泉の人が気を利かせてくれ12時過ぎなら来ても大丈夫ということになった。
日光澤温泉まで徒歩10分ほど。 -
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温泉に行く前に日光沢の滝の前を通った。氷瀑になっているが遠くてよく見えない。
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雪道を10分ほど歩き12時に日光澤温泉に到着。
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鄙びた山小屋風の温泉宿だ。
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日光澤温泉の露天風呂は上下2箇所に別れている。いずれも混浴で男女共用の脱衣所が1箇所しかない。氷点下10度近くまで下がっているので寒い。
上の露天風呂は無色透明の単純泉。 -
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階段を降りた下の露天風呂は硫黄泉の濁り湯となっている。他に客が来る事はなく、1時間ほど貸し切り状態で温まることができた。
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日光沢温泉で飼われている犬は残念ながら不在だった。散歩に出かけたのだろうか?
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日光澤温泉をあとに。
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新雪の車道を下る。
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午後1時過ぎに加仁湯に戻ってきた。
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加仁湯でアルファ米の昼食。
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食事を済ませて荷物を受け取り手白澤温泉へ向かった。少し山を登ることになる。
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登山道は雪で分かりづらいので車道を歩くように案内されている。なので従うことにした。ここで無理して雪山登山に挑戦する必要もないだろう。今回準備してきたアイゼンの出番はないかもしれない。
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加仁湯から手白澤温泉は車道経由で新雪の道を40分ほど歩くことになる。
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加仁湯から35分ほどで到着した。
手白澤温泉は14時から部屋に入ることができるようで10分前に到着した。 -
加仁湯では従業員も宿泊客もたくさんいて(8組だけだが)賑やかだったが、手白澤温泉は物音ひとつせず静まり返っている。他の客はまだ到着する気配はない。
標高1480m。日本で二番目に標高が高い場所にある露天風呂の宿として有名な手白澤温泉。ちなみに一番は2150mの本沢温泉だ。
手白澤温泉は高級感のあるモダンな温泉宿だ。客室は6室のみ。日帰り入浴はやっておらず宿泊しないと露天風呂には入れない。
夜中も消灯はなく24時間電気は使えるようで快適だ。
2食付きで19800円。 -
手白沢温泉の客室。
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岩魚の生け簀。ここで
食事に出される岩魚が飼育されている。 -
貸切状態の温泉に入ることにした。脱衣所は広い。
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二番目に標高の高い開放感のある露天風呂はもちろん内湯も独特の設備がある。洗い場のカラン(蛇口)から温泉がとめどなく流れ出ているのだ。自噴する豊富な温泉量だからこそ成せる光景だ。
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手白澤温泉の内湯。
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手白澤温泉の露天風呂。
https://www.youtube.com/watch?v=CZho6Ey4oBc -
夕食は6時から。
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食前酒と前菜。
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前菜は鹿刺し、岩魚の燻製など。
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巨大な岩魚の塩焼き。一般的な温泉宿で出される岩魚の倍の大きさがあり驚いた。
生簀で飼われているとはいえ、餌をやるだけでそんなに大きくなるものなのか。 -
牛ヒレ肉のステーキと自家製ベーコン、ご飯、そばがき汁、
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デザートはりんごのシャーベット。
今日の宿泊客は他に一組。人気の宿とはいえ平日は混雑とは無縁なようだ。 -
寝る前にもう一度風呂に入ることにした。標高を考えると外の気温はマイナス10度以下まで下がっていそうだ。
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【2月1日(火)】
朝の手白澤温泉。今日は青空広がっている。 -
手白澤温泉ヒュッテの表示。
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朝食は7時半からになる。それまで風呂に入ることにした。今日も天気は悪くない。背後の雪山が朝日に染まり綺麗だ。
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朝食はニジマスの甘露煮など。野菜がふんだんに使われている。
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温泉玉子。
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デザート。
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出発前にも露天風呂に入りチェックアウトは10時前に済ませることにした。
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9:53
女将さんの見送りを受けて手白澤温泉を出発。 -
10:01
https://www.youtube.com/watch?v=mUOuDYdfLjc
まだ人は歩いていない新雪の車道を下る。途中登山道を通るか悩んだが、新雪でわかりづらいので車道を下ることにした。 -
10:09
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10:14
加仁湯の送迎車が走る車道まで出た。 -
ここから一度加仁湯に向かう。
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10:23
加仁湯から奥鬼怒遊歩道を下ることにした。 -
10:29
休業中の八丁の湯。 -
高級ログハウスの温泉宿。今回は前を通るだけになってしまった。
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八丁の湯で飼われている番犬が走ってきた。加仁湯以外犬が飼われているようだ。
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10:32
奥鬼怒遊歩道を下る。熊出没注意の表示があるが近年は熊の出没情報はないらしい。 -
天気がいいので歩きやすい。これなら道に迷うこともない。
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10:40
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10:42
倒木をくぐり抜ける。 -
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10:52
途中、凍りついた滝など見ながらのんびり歩いた。 -
雪が降っていたら足跡が消えてしまい歩道を下るのはリスクが高かったが、今日は天気がいいので問題なさそうだ。
アイゼンもなしでひたすらトレイルを下ることにした。 -
10:56
コザ池の滝。部分的に凍り付いている。
https://www.youtube.com/watch?v=vPrCTHG65eA -
11:01
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11:06
凍り付いた滝。アイスクライミングができそうだ。 -
こちらも滝のような氷柱。
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11:34
奥鬼怒歩道は通行止めになっている場所もある。 -
11:48
鬼怒川に架かる立派な橋を渡る。 -
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駐車場に近づくにつれ急な坂のアップダウンがありアイゼンを装着することになった。なくてもなんとかなりそうだが試し履きといった感じだ。今後使う機会があるかわからないが感覚は把握できた。
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11:58
車道(奥鬼怒スーパー林道)と歩道(奥鬼怒遊歩道)では所要時間がかなり違う。 -
急さかを下る。アイゼンがあると安心だ。
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階段を下った先が遊歩道の終点だ。
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12:05
女夫渕駐車場近くの奥鬼怒スーパー林道に合流した。 -
鬼怒川に架かる橋を渡ったところが女夫渕駐車場になる。
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橋の上から鬼怒川を見下ろす。
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12:07
スーパー林道からの橋を渡り駐車場に到着。 -
バスの出発まで時間があったのでアイゼンを乾かしたりして時間を潰した。気温は低いが風はなく、日当たりの良い場所は暖かくて快適だ。
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12時45分発の日光市営バスで鬼怒川温泉駅へ向かう。
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所要1時間半。乗客は他に3人。観光客ではなさそうだ。
今日も川俣湖がきれいだ。 -
鬼怒川温泉駅に到着。
45分ほどあるので駅近くで遅めの昼食を取ることにした。午後2時半までやってる中華屋があり昼食を食べることにした。ここは1ヶ月前に塩原から戻った際も利用した食堂だ。 -
チャーハンを注文。
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鬼怒川温泉駅前。
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SL大樹が停車していた。平日は一日一本だけ運行されている。
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こちらはディーゼル機関車。その横には野岩鉄道経由の会津田島行き列車が到着した。鬼怒川温泉駅はいろいろな電車が入ってきて賑やかだ。
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鬼怒川温泉駅から新宿行きのスペーシア「きぬがわ」に乗ることになる。
新宿まで直通するので便利な列車だ。 -
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鬼怒川温泉駅からはJR直通の新宿行きのスペーシアきぬがわに乗り込んだ。
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今回もえきネットで予約した割引切符を使用。
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17時19分に新宿に到着。
(おわり)
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