巨福呂坂切通－2021年冬

2021/12/15 - 2021/12/15

　円応寺の先には巨福呂坂洞門があり、その入口横の巨福呂坂送水管路ずい道（https://4travel.jp/travelogue/10656873）前で業者が作業している。どうやら草刈りのようだ。
　草を刈り払うとかつての巨福呂坂切通（https://4travel.jp/dm_shisetsu_tips/13486999）の片側が巨福呂坂洞門のために掘削された街道面がくっきりと現れている。
　巨福呂坂送水管路ずい道は巨福呂坂切通の下を貫いており、この草を刈った場所が巨福呂坂送水管路ずい道を管理している横須賀市上下水道局が発注したものなのか、それとも、巨福呂坂切通を管理している鎌倉市なのかが微妙な感じであるが、たまたま聞き忘れた。
　巨福呂坂送水管路ずい道の草を刈った先の道路面は業者は狭いというが、実際にはこの片側の切通の崖面の傍から見るととても広々している。そこにはお寺があったとされている。
　Webで検索しても、どれも庚申塚から先は消滅してしまっているとなっているが、もし、消滅してしまっているのであれば、即刻、国指定史跡を返上する必要がある。亀ヶ谷坂切通は鎌倉市が公開したことがないので、ただの（おそらくは戦後に整備された）道路を亀ヶ谷坂切通と思い込み、一方、巨福呂坂切通はそれが見えるのにも拘わらず消滅してしまっていると信じ込んでいる人がどれほど多いことか。鎌倉市観光協会のWeb（https://www.trip-kamakura.com/place/5296.html）も事実無根の内容であり、正しく訂正するか、削除すべきであろう。特に、年が明けると大河ドラマが始まり、嘘ばかりの鎌倉になってしまうであろうから。
（表紙写真は巨福呂坂送水管路ずい道上の巨福呂坂切通跡の草刈り風景）

エリア 鎌倉(神奈川)

草を刈ると巨福呂坂送水管路ずい道上に巨福呂坂切通跡の道路端が現れている。

円応寺側は未だ草茫々。しかし、木立の先は巨福呂坂切通跡の街道跡だ。

円応寺側は未だ草茫々。しかし、ブッシュの先は巨福呂坂切通跡の街道跡だ。

円応寺側は未だ草茫々。しかし、ブッシュの先は巨福呂坂切通跡の街道跡だ。その先は駐車場があり街道は掘削されてしまって崖になっている。

巨福呂坂送水管路ずい道上の巨福呂坂切通跡の草刈り風景。

巨福呂坂洞門。平成10年（1998年）に出来た。明治19年（1886年）に最初の道路が付け替えられ、巨福呂坂切通は建長寺から円応寺山門辺りまでが掘削され、道路になっている。円応寺山門が建つ高さが巨福呂坂切通の道路面と同じ高さだったと考えられている。