2021/11/22 - 2021/11/22
126位(同エリア717件中)
旅猫さん
豊前を巡る旅の三日目は、豊前国一宮である宇佐神宮に参拝し、最後の宿泊地である門司港へと向かう。宇佐神宮は二度目で、門司港は三度目の再訪となる。生憎の空模様であったが、懐かしい景色や街並みに出会い、旅の楽しさを堪能する一日となった。
(2021.12.09 投稿)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- タクシー JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
前日の夕方から降り始めた雨は、今日も降り続いていた。この日は、中津駅を7時49分に出る特急『ソニック1号』に乗り、まずは、宇佐神宮の最寄り駅である宇佐駅へと向かう。そして、15分で宇佐駅に到着。この駅に降り立つのは、ちょうど13年前の同じ日であった。
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前回は定期観光バスで巡ったが、今回は宇佐神宮だけに参拝するので、駅前からタクシーを利用する。10分ほどで着いた参道入口から、小雨の降る中を歩いて行く。まだ8時を回った頃なので、参道の土産物屋などはどこも開いていない。それどころか、参拝客の姿も無かった。
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神域を流れる寄藻川を神橋で渡る。寄藻川は、場所によって名前が変わるそうで、この神橋から下流は浅瀬川、上流の呉橋までの間は呉橋川、その上流を寄藻川と呼ぶらしい。
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大鳥居を潜り、さらに参道を進む。境内では、朝のお勤めに向かう巫女さんたちの姿ばかりが目に付く。そして、授与所まで来たところで、その一人にご朱印について尋ねると、受付が出来るというのでお願いした。しかし、すでに書き置きされたものをいただくだけであった。
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授与所の脇では、美しい紅葉が観られた。
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春宮を過ぎると、祓所がある。神事の際に、祓いを行う場所だが、鮮やかな朱色の柵のおかげで美しい景色を醸し出している。
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祓所から、上宮への参道を登って行く。雨に濡れ、しっとりとした参道は、とても風情があった。凛とした空気を感じ、とても清々しい。
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参道の石畳の中に、夫婦石と言うものがあった。山のような形をした石が寄り添っている姿から、そう呼ばれているようだ。
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修繕中の西大門から上宮へと入る。参拝客の姿はほとんど無い。平日とは言え、宇佐神宮がこれほど空いているとは驚きである。とりあえず、一之御殿から順番に参拝する。その後、13年ぶりに朱塗りの社殿を拝観。前回訪れた時は、定期観光の時間的制約があったが、今回は、時間を気にせずに観ることが出来た。
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しかも、参拝客がほとんどいないので、静かである。国宝の本殿三棟もゆっくりと鑑賞した。宇佐神宮は、全国に数多ある八幡神社の総本社であり、かの道鏡による神託事件の舞台にもなった社である。伊勢神宮や出雲大社と並び、二拝四拍手一拝の作法を伝える古社でもある。久しぶりに、歴史ある社を堪能した。
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上宮を参拝した後、西大門を出て下宮へと向かう。その分かれ道には、若宮が建っている。個人的には、境内にある社殿の中で一番趣があると思っている。苔生した屋根が特に良いのだ。
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そこから石段を降りて行く。石段には、散ったもみじが降り積もり、なかなか綺麗であった。
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人気の無い下宮に参拝。宇佐神宮では、上宮と下宮の双方を参拝しないと片参りとなるのだが、上宮だけを参拝して帰ってしまう人も多いようだ。
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下宮から下り、祓所の前を通り過ぎ、八坂神社へと出る。その先には、神宮寺であった弥勒寺の跡があった。そこから呉橋の方へ歩いて行くと、日本書紀に記述のある『騰隈』とされる場所もあった。そこにも落ち葉が降り積もり、何とも言えず美しかった。
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最後に、前回時間が無くて渡り損なった呉橋を渡る。屋根のあるその橋は、鎌倉時代より前から、西参道に掛けられていたそうだ。寄藻川沿いに歩いて表参道へ戻り、そこから表通りへ向かう。通りの向こうにちょうどタクシー会社の建物があったので、歴史博物館までお願いした。すると、今日は休館日だと告げられ、がっかり。月曜日であることをすっかり忘れていたのだ。
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仕方が無いので、そのまま宇佐駅へ戻ることにした。予定より1時間半以上早く着いてしまったので、1本前の特急『ソニック20号』に乗車。次の目的地である門司港へと向かうことにした。
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小倉駅で門司港行の列車に乗り換え、12時1分に門司港駅に着いた。11年ぶりに降り立った門司港駅は、変わらぬ雰囲気で出迎えてくれた。だが、駅舎は以前とは趣が違っていた。最近、建てられた当時の姿に復元されたそうである。やや上品ですまし顔になったようだ。
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とりあえず、駅の向いにある旧門司三井倶楽部に立ち寄る。以前も入ったことがあるのだが、久しぶりに観たくなったのだ。二階の窓からは、門司港の観光の中心が見渡せた。
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その後、海峡側に出て、『ブルーウィングもじ』を渡る。橋の上からは、港越しに関門橋が望める。雨は止んだが、雲が垂れ込めている。風も強く、橋の上は立っているのもやっとだった。
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目を転じると、門司港第一船溜に臨む旧門司税関の赤煉瓦の建物が見える。観光客に人気のある施設の多くは、この船溜の周囲に点在している。この界隈はすでに見ているので、今回は外観だけとした。
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さらに目を転じると、この日泊まる予定の『プレミアホテル門司港』が建っている。初めて訪れた16年前にも泊まった宿だが、外観はほとんど変わっていないようだ。ただ、当時は『門司港ホテル』と言う名前だったので、運営会社が変わったのかもしれない。
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『ブルーウィングもじ』を渡ると、門司港名物の焼きカレーを出す店があったので、ちょうど昼時でもあったので、その店で昼食とした。三度目の訪問にして、初めて焼きカレーなるものを食したが、思いの外美味しく、気に入ってしまった。
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焼きカレーに満足したので、この後は、廃線跡をを利用した観光列車に乗るため、駅へと向かう。ところが、踏切まで来ると、線路は錆び付き、雑草も生えている。おかしいと思いながら駅へ辿り着くと、何と、長期運休中とのことだった。
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仕方が無いので、街中をそぞろ歩く。観光客とは無縁の界隈は、門司港駅からほど近くても実に静かである。
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適当に細い道へ入って行くと、路地の奥に小さな喫茶があった。休むにはちょうど良い感じだったので入ってみると、先客が二人いた。窓際の席に座り、珈琲を注文する。観光地門司港とは思えないほど、ゆったりとした時が流れている。悪くは無い。
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喫茶で心地良い時間を過ごした後、さらに逍遥する。その界隈は、細い道が入り組み、坂の街であった。板壁と石垣があり、風情もある。尾道などとは違う、もっと生活感のある生きた道だった。
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かなり登って来た。振り返れば、門司港レトロ展望台が下に見える。猫に出会いそうな道ばかりだが、結局、会うことは出来なかった。
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適当に下りて来ると、出た所にも趣のある建物があった。曲線が実に美しい。装飾が無く、のっぺりとしているのも良い感じであった。
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歩き疲れて来たので、宿へと向かう。入口を入ると、大きなクリスマスツリーが飾られたいた。気が早いものである。
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部屋は、前回と同じ海峡側の部屋である。窓からは、関門海峡が見渡せる。この景色が気に入り、今回も泊まることにしたのだ。
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眼下には、『ブルーウィングもじ』が観られ、奥には関門橋も望める。この宿でも、かなり良い眺めの部屋のようだ。これで、8千円台なのだから嬉しい。
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部屋でしばらく休んだ後、再び外へ出る。宿の前には、柿色の煉瓦が美しい旧大阪商船の建物がある。館内には、『わたせせいぞうと海のギャラリー』があるので、迷わず立ち寄る。やはり、何度観ても素晴らしい。
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その後、海峡沿いに南の方へと歩いて行く。しばらく歩くと、旧大連航路上屋と言う建物があった。中は資料館となっていたが、私以外は誰も居なかった。門司港は、観光客の多くいる場所と、そうでない場所がはっきりと分かれている。
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その多く来る場所の代表が、海峡ミュージアムである。一度入ったことはあるのだが、懐かしく思えたので立ち寄ってみた。
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とは言え、久しぶり過ぎて、ほとんど初めての感覚である。回廊のようなものがあったが、まったく記憶がない。中央に大きなスクリーンがあったが、前は無かったような気もする。
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展示室も、歴史を伝える人形などが飾られていたが、これも新しいようである。思いの外、見応えもあった。
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下まで下りて来ると、以前もあった往時の街並みを再現した場所に出た。前に来た時は、ここだけを観たのかもしれない。
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実際には見ていない街並みだが、やはり懐かしさを感じる。大正から昭和初期の風景なのだが、古さを感じない。温か味すら感じるのである。郷愁と言うものだろうか。不思議なものである。陽も傾き、風も冷たくなって来たので、宿へと戻ることにした。
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この旅行記へのコメント (6)
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- うふふ♪♪さん 2021/12/11 23:33:38
- 紅葉が美しいです!!
- 旅猫さま
うふふ♪♪です。
紅葉が凄く美しいです!
特に石段の紅葉は最高です!
本調子でないので、感想、これだけでごめんなさい。
素敵なところに行かれたんですネ!
うふふ♪♪
- 旅猫さん からの返信 2021/12/13 11:03:33
- RE: 紅葉が美しいです!!
- うふふ♪♪さん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
宇佐神宮が、あれほど紅葉が綺麗だとは思っていませんでした。
雨のおかげで落ち葉も美しくて。
お加減が悪いのですか?
お気を付けください。
旅猫
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- まーやんさん 2021/12/11 10:12:09
- 門司港
- 旅猫さん、こんにちは
くしくも私も11月に門司港を訪れました。
とはいえ、娘との旅行で資料館など訪れずじまいでしたので、お恥ずかしい限りですが…。休日でも人がすごく多いという風でもなくて、ゆったりと雰囲気を楽しんできました。
観光列車、運休中で残念でしたよね。
私もめかり方面へ行くのに利用したいと思って調べたのですが、11月終わり頃からの再開ということで惜しい!と思ってました。
違う観点で同じ場所を旅されているのが興味深かったです。
まーやん
- 旅猫さん からの返信 2021/12/11 11:33:35
- RE: 門司港
- まーやんさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
何と、同じ月に同じ場所を訪れていましたか!
奇遇です。
休日でも、それほど混んでいなかったというのは良かったですね。
私が訪れた時は、飛び石連休の平日と休日でしたが、人は多かったです。
観光列車の運休中は残念でした。。。
しかも、5日後に再開と言うことだったので、ひと際がっかりでした。
結局バスで和布刈へ行きましたが、いつかは乗ってみたいものです。
三度目の門司港だったので、今回は裏道や歴史に纏わる場所を訪れました。
なかなか面白かったです。
旅猫
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- ポテのお散歩さん 2021/12/09 22:14:29
- 宇佐神宮
- 旅猫さん こんばんは。
宇佐神宮、雨で残念~と思ったのですが、雨だったからこその
鮮やかな色が綺麗でしたね。 紅や黄色の散ったモミジも 宇佐神宮の
朱色もとても奇麗です。
伊勢神宮や出雲大社も、二拝四拍手一拝なのですか。
まだ、どこも行っていないので間違わなくて良かったです(^-^;
伊勢神宮は小学校の修学旅行で行ったきりで、この頃は友達との旅行で
楽しかっただけなので、ちゃんとお参り出来ていないですしね。
本殿は珍しい造りのようだし、呉橋は美しいだけではなく歴史があり、
神域を歩かれている感じが伝わってきました。
ポテ
- 旅猫さん からの返信 2021/12/10 09:56:35
- RE: 宇佐神宮
- ポテさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
生憎の雨でしたが、かえってしっとりとした感じで良かったです。
人もほとんどいませんでしたし。
二礼四拝一礼は、極限られた社だけの特異な拝礼です。
柏手を四回打つのは、ちょっと変ですが(笑)
宇佐神宮の本殿は、三棟あるので、二礼四拝一礼を三度行います。
しかも、上宮と下宮があるので、さらに三度。。。
なかなか手強い社です。
ただ、伊勢神宮も出雲大社もそうですが、大きな社は厳かな雰囲気がありません。
霧島神宮や彌彦神社、鹿島神宮などの方が、神域の趣がありました。
今回は、雨と人の少なさで、前に来た時よりはかなり良かったですが。
旅猫
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