目指せ！お盆に格安旅行、東照宮と石仏たち（１、２日目）

2021/08/08 - 2021/08/15

お盆期間は航空機も宿も割高ですね。普段利用しない少し遠くの空港から成田への便が安いのを見つけて、気になっていた日光、大内宿をまわることにしました。

８/　８　成田から日光へ
８/　９　朝の散策、東照宮、大谷資料館
８/１０　塔のへつりを経て大内宿泊
８/１１　五色沼めぐり
８/１２　霧の一切経山
８/１３　鍾乳洞探検、古民家泊
８/１４　雨のひたち海浜公園、十五郎穴
８/１５　まさかの発熱、なんとか北海道へ

毎回ながら強行軍ですね。もっとのんびりとは思いながら、見たことのない景色をたくさん見たいのと、北海道の距離感覚で移動が多くなってしまいます。離島でゆっくりとかもしてみたいですが、やっぱりじっとしてられないんだろうな～

エリア 日光(栃木)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩 Peach
• 旅行の手配内容: 個別手配

お盆の時期はすべてが割高ですが、いつも利用しない少し遠くの空港からのピーチ便は他社の半額以下。ほかの人の体験談などを読むと万が一遅延や欠航になったりすると旅行が台無しになってしまいますが、飛んでくれるだけで十分です。

成田空港からレンタカーで移動。夕食ついでに寄った長岡百穴古墳。

長岡百穴古墳 名所・史跡

凝灰岩の斜面に掘られた横穴は52基が現存。明日訪れる大谷観音や採石場跡も近い立地です。

石室のなかには後世に掘られた石仏が安置されています。風化が進んでいますが、仁王像、観音像などひとつひとつ違っているのがわかりました。

住宅地の中、野菜畑の向こうに残された墳墓。交通量の多い道路に面して、そこだけ時間が止まっていました。

日光街道の杉並木に沿って日光へ。この日はゲストハウス・タートルイン日光に宿泊。ふだんであれば外国からのお客さんでにぎわうのでしょうが、宿泊客は私たちだけのようでした。

５人で２部屋利用して２万円ちょっと、大きくはないけれど板張りの浴室は落ち着きます。温泉の注ぎ口の上に乗った石造りのかめさんがかわいい。

タートル イン 日光 宿・ホテル

翌朝、散策へ

憾満ヶ淵の化地蔵

化地蔵 名所・史跡

中禅寺湖から華厳の滝を経て流れる大谷川に沿って遊歩道が続いています。

苔むしたお地蔵さまが並んでいます。数えるたびに数が違うことから化地蔵と呼ばれるようになったようです。

大谷川が氾濫して流されたこともあったそうで、痕跡だけになったお地蔵さまも。

神々しい朝の光のなかで。

花石神社
焼加羅（たきから）という馬を祀った石碑もありました。その時代にたった一頭の馬のために碑を建てるとはどれだけの名馬だったのでしょうか。

通りがかりでいくつも神社がありましたが、いずれも村社の文字が埋めつぶされていました。そんなに小さな村がたくさんあったものなのか、村社の文字を消す必要があったのか不思議に思いました。

自然石をくりぬいた石臼を石管でつないで湧水を引いた大正時代の水道。今も澄んだ水が流れていて庭仕事など生活にも使われているようです。

一旦宿に戻りチェックアウト。車を置かせてもらって徒歩で東照宮へ、込み合う時期なら駐車場に入れる車で渋滞するというので、助かります。

神厩舎
有名な見ざる、言わざる、聞かざるのほか、人の一生を猿の彫刻で表しているそうです。猿は馬の守り神とのことですが、以前訪れた牛の博物館で見た牛舎や厩舎に猿の手や頭部のミイラを魔除けとして祀ったという風習を思い出しました。

日光東照宮 寺・神社・教会

陽明門

たくさんの霊獣、人物の彫刻で色鮮やかに装飾されています。じっくり見れば見るほど面白いのでしょうが、日が暮れてしまうのでほどほどに。

廻廊もたくさんの彫刻が施されています。完成した当時は豪華絢爛、見事な極彩色だったのでしょう。

唐門
白と黒に金の重厚感のある門は将軍、大名だけが通ることを許されました。

東廻廊の眠り猫。その下を抜けると家康公が眠る奥宮への石段です。

長い石段が続きます。湿度の高い空気がまとわりついて息苦しくなります。

東照宮の最深部、奥宮の宝塔。家康公の棺が納められているそうです。

本降りの雨が降ってきたのでそそくさと次の目的地へ。

蜂の巣状の岩陰に建てられた大谷観音。撮影禁止の御堂のなかは日本最古といわれる磨崖仏が並んでいます。せり出した懸崖に彫られた石仏は思ったよりも大きくうつくしく、宙に浮いているようにも見えました。

大谷寺 大谷観音 寺・神社・教会

すぐ隣の平和観音。戦後世界平和を祈って大谷石の採石場跡に彫られました。

大谷平和観音 寺・神社・教会

観音さまのすぐ後ろの展望台まで登ることができます。

背後の廃アパートか校舎と思しき建物が気になります。盛んに大谷石を採石していた頃のものでしょうか。

大谷資料館。実はここがいちばん楽しみでした。

地下へと階段を下りていくと外の猛暑からは想像できない涼しさです。運搬のためのトラックも入れるように採掘された採石場跡が広がっていました。

天井には換気のためなのか四角い穴がぽっかりと暗い口を開けていました。

大谷資料館 美術館・博物館

近代のチェーンソーのような機械で切り出した跡

手掘りの頃の跡。足場となる材木を差し込んだ穴も残っています。

神殿のような採掘跡

アート作品がなければ暗い洞内では地下水が溜まっていることはわかりませんでした。

場外に出て休憩所も採掘跡。この奥は地下の採石場へと重機が入っていく通路になっていました。

今夜は湯西川温泉のホテル湯西川に宿泊です。温泉の多い栃木県北部でどこに泊まるかずいぶん悩みました。いくつも候補がありましたが、お盆料金で普段の倍近い宿も。でもそれって通常期料金の価値しかないということ、むしろ込み合うのでサービスは低下するのに高い料金を払うということなので、納得がいきません。

結局くちこみ評価なども参考に、１泊ぐらいは子どもたちのよろこぶビュッフェ形式の宿にしようということでこちらを選びました。肝心の温泉は自然石を配した露天風呂もあって雰囲気はいいのですが、塩素臭がひどい！お湯を循環させるために塩素消毒をしている温泉もありますが、ここまでにおいがきついのははじめてでした。プールで泳いだ後のように翌朝まで体から塩素臭が抜けませんでした。

外したな～
つづく・・・

ホテル湯西川 宿・ホテル