山ノ内八雲神社－2021年秋

2021/11/24 - 2021/11/24

　円覚寺から続く北鎌倉富士見道の終点に山ノ内八雲神社が鎮座している。この拝殿前の境内の崖の上からは富士山が望める。
　山ノ内八雲神社の社殿は銅板葺きで瓦葺きではないので飾り瓦は上がってはいない。
　しかし、拝殿の彫刻は龍と琴を奏でる天女（仙人？）が彫られており、お寺であれば竹林の七賢人などが彫られている場合があるが、神社では珍しい。残念ながら、向かって右側の彫刻は外れてしまっている。現存する左側は鳥の彫刻であるから、右側も鳥の彫刻だったであろう。
　一段高くなっている境内には稲荷社や「清滝不動尊」碑、「大巳尊大神、常立導御嶽大神、彦名大神」碑が建てられているが、やはり鳥居が建つ安倍晴明石が有名である。
　この安倍晴明石は、昔は道路の真中に埋まっていた。この石を知らずに踏めば足が丈夫になり、知っていて踏めばびっこになるといわれていた。戦後になって、この石が八雲神社の境内に移された。今では、火難・災難よけの神の石といわれている。なお、安倍晴明は延喜21年〈921年）生まれであり、今年は生誕1,100年に当たる。
（表紙写真は山ノ内八雲神社拝殿）

エリア 鎌倉(神奈川)

「境内禁煙」看板。神社氏子会が設置しているのも珍しい。

山ノ内八雲神社拝殿。

山ノ内八雲神社拝殿の彫刻。右に龍、左に琴を奏でる天女？

唐獅子の木鼻とその下に鳥の彫刻。

鳥の彫刻。

唐獅子の木鼻。その下に鳥の彫刻があったのだろう。

安倍晴明石前に鳥居。

安倍晴明石。

安倍晴明石。

「清滝不動尊」碑。

「大巳尊大神、常立導御嶽大神、彦名大神」碑。

稲荷社。

稲荷社本殿。

「境内禁煙」看板。

山ノ内八雲神社の石鳥居と参道階段。

JR北鎌倉駅のホームが拡張されて、かつての山ノ内八雲神社の参道はなくなってしまった。
北鎌倉第1踏切を渡って旧参道に向かう。