ふと思いついて養老渓谷　１泊２日大人の階段のぼり旅①

2021/10/30 - 2021/10/30

書き始めた旅行記がどれもこれも一向に完結しない者です。

今回の旅は
「当日午前10時に行く事を決めてバタバタと出かけて行ったら
全然知らなかった千葉（養老渓谷）を発見＆大人の階段をのぼった旅」
となりました。

エリア 養老渓谷(千葉)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

ここ数ヶ月、武蔵野うどんにはまりまくっております。
「コシがある」とは別次元のゴワゴワな麺を
歯でガシガシ噛んで進む味を楽しんでいましたが
ごわごわなのにツルツル、というまたも異次元な武蔵野の麺↑に
この週の水曜日に出会ってしまい、
「週末は麺研究や！」と息巻いておりました。

ところが土曜日になってみると、なんともいいお天気。
先日行ったひとり福島フェスは楽しかったけど、寒くて雨。
今日みたいな日に旅行したかったな……ん？今日行くか！
と、土曜日の午前10時に決めて宿を探しバタバタ出発しました。
出発が遅かったので渋滞に巻き込まれるの図↑

目的地は千葉県の養老渓谷です。

千葉出身なので急だけど前後の道はまあまあ分かるのと
出身なのに養老渓谷にはほとんど行った事が無く
日帰りできる場所に泊まってみたら面白いかも、
くらいのわりと簡単な理由で決めました。

最初は木更津市へ。

ずっと行きたかった鯵の美味しいお店。
↑メニューの文字だけでもう美味しそう。

が、出発が遅くて本日は品切れ、ランチ終了、だそうです。残念。

そういえば木更津駅近くで
人生で初めて目にしたものがありました。
合同のターミナルになっていて
お迎えに来た親御さんが待機する駐車場も広かったです。
「駅まで自家用車で通勤」の人も多いのか
駅周辺に月極駐車場も多かったなあ。

出発が遅かったので（←何度もスミマセン）
アイドルタイムに入ってしまうお店も多く、何軒もフラれて
通し営業のお店に来ました。浜焼きと定食のお店。
内房のお魚が食べたくてね。

システムがしっかりした、よく考えられたお店だけど
お客さん全員が複雑なシステムを完全に理解して遵守する前提なんで
理解できないお客さんが来た場合崩壊します。

うーーむ。素直に浜焼きにしておけば良かったのかな。

まあ、まあいいよ。

そして市原市へ。

小湊鉄道　上総牛久駅

駅に猫が居ると聞いたのだけど
（たまさんの昨年の旅行記です。
https://4travel.jp/travelogue/11648345）
見当たらなくて、

駅の角にあるカフェ↑（右手前）のスタッフさんに聞いた所
「どっか出掛けてるだけじゃないですかねー、二匹とも元気ですよ」
との事でした。

豆から挽いて入れてくれたアイスカフェオレ

ちなみにこのお店は10枚綴りのコーヒー（ブレンド）の回数券が￥2000で、

駅前の駐車場は60分￥100、24時間上限で最大￥200、
価格がバグを起こしてる街だった。

小湊鉄道のグッズは駅前の文房具屋さんで販売、との事で行ってみました。

文房具の他、この辺の子供達が学校で必要になる体操服系も売ってるし
化粧品や金物など何でも屋さんでした。

瞬足なわとび……

子供が買うのに漢字がアウト。

そして養老渓谷へ。

当日急に予約した天龍荘

「房総の奥座敷」
養老渓谷温泉街に10軒近くのお宿があります。

ご陽気な布袋さんがお出迎え

大浴場やお食事処で
他の人のスリッパと間違えたらイヤな人は
自分でシールを貼るシステム。「松」とは、

お部屋の名前です。

和なお部屋。
新しくないけど「お掃除大好き！」って人が
毎日掃除してるんだろうな、とすぐ分かるお宿です。
すっごく気持ちいい。

コンセント増設済み。

コロナ対策でスリッパは外で脱いで
中に何人居るか確認して入ります。
女湯の場合は定員２人に達していたら
（スリッパが２足出ていたら）
諦めて時間をずらして最チャレンジ。
男湯は亀のシールのスリッパが出ています。

白鶴

私が行った時は毎回誰にも会わず貸し切り状態でした。

養老渓谷温泉は、

分かりますでしょうか、「黒湯」と呼ばれる
色の付いたお湯でちょっととろみがあります。

準備が進むお宿の夕食会場。

私は当日の予約で、夕ご飯が付けられないプラン（朝食のみ）

でも、周辺にお店自体全然無いんですよ。
18時前で真っ暗な道に、民家の灯りがポツポツ。

コンビニも無いので、お宿内に
かなり良心的なお値段で非常食を置いてるくらい↑
何もありません。

女将さんに聞いたら近くに
ごはんが食べられるかもしれないお店があるので（不定休）
電話して今日営業してるか聞いてみて、との事で、

お店が開いてる事を確認して出発。お宿から徒歩６、7分。

地元の方に人気のお店だそうで、
そんなの、完全にアウェイじゃん……

「お食事メニューの定食頼んで
パッと食べてサッと帰ろう」と思っていたら、

マスターが「さっき電話してくれた人でしょう？
そこ座って！」と次々に美味しいものが出て来ました。
今思い出しても夢みたいな。

ちなみにこれ↑は木更津産おかそだちサーモンのマリネ。

自分で頼んだお料理は
アンコウの唐揚げと里芋揚げと、

マスターのオススメセグロイワシ。

千葉のばあちゃん（外房）もよく
セグロイワシの胡麻漬けを作ってくれて大好きだったなあ。
これは軽く酢で〆てニンニク醤油に漬けてあってまた別の美味しさ。

ちなみにセグロイワシはこのくらいの小ささ。
伝わるかな、プチトマトと比較で。

なのでこれだけの量捌くの本当に大変だと思う。

酢締めだけのセグロイワシもあるよ、と言われてお替わり。

本当に本当に美味しかった。

けど、ここまでが自分の注文したもの。
その合間合間に注文してない料理がじゃんじゃん出て来るの！

こちらはサービスの猪の角煮。ホロホロ！

猪なんで当たり前なんだけど「『獣っぽい豚』を喰らってる」感が強くて
「野性味溢れる」とはまさにこの事！美味しかったー。

食レポで「歯が要らない」ってコメントしてる人を見ると
「なんて能のない」と思っていたけど（ゴメンナサイ）
本当に歯が要らない時は「歯が要らない」って言っちゃうんだな
と分かりました。

こちらは常連の農家のお客さんが作ったもののお裾分け。

ミニトマトとぶどう。千葉でぶどう？とビックリしたのだけど
養老渓谷周辺は寒暖差が激しいので
通常盆地で作る様な農作物に適してるんだそうです。

いちじく

いちじくをくれたおじちゃんが、「本当はシイタケを食べさせたかった！」
と悔やんでいたので大多喜のシイタケ情報を。
先ほどと同じく寒暖差がシイタケの味に良いそうです。
また、菌床ではなく原木の栽培なので香りが全然違い味が濃いそうです。
これから旬を迎えるので、大多喜のシイタケを見かけたら是非に。

今年初めて作ったという干し芋。

作ったおじちゃんがこの干し芋の説明をしている横で
他のおじちゃんが「茨城の干し芋が断然ウマイ」と力説。
いや、千葉の干し芋も美味しかったよ。

完全アウェイと思って入ったお店でこんなに歓迎されて
幸せな気持ちでお宿に帰ります。

毎回100%歓迎される吉田類のすごさが分かりました。
あんなに歓迎されるなら放浪もさぞ楽しかろう。

お宿に戻ると、お宿でも寝る前おやつが出て
こんなに甘やかされて良いんだろうか、私。（良いんです）

もう一度温泉に入って寝ます。

１日めおしまい