シニアのフランスの旅［16］　コルド・シュル・シェル、カステルノー・ド・モンミラン、ピュイスシ、トゥルーズ

2015/08/17 - 2015/09/08

三年ぶりのフランスです。一昨年はスペイン、昨年はハンガリー、クロアチア、イタリアを訪れ、しばらくフランスおよび「フランスの美しい村」とはご無沙汰となってしまいました。今回はまだ訪れていない西フランスを皮切りに、できるだけ多くの「フランスの美しい村」をレンタカーで巡ってみることにしました。それとこれだけ何度もCDGを利用しながらいつもパリは素通りなので、今回は少しゆっくりと散策を楽しんでみようと考えました。
二十三日間の長丁場ですが、良ければお付き合いください。
本編は旅行十七日目（9/02）の記録です。

旅程
　8/17（月）　KIX→HND→NRT→CDG
　8/18（火）　パリ滞在
　8/19（水）　パリ滞在
　8/20（木）　ラ・ロッシュ・ギヨン→ジヴェルニー→ジェルヴロア→
リヨン・ラ・フォレ
　8/21（金）　ルーアン→ル・ベック・エルルワン→ドーヴィル→
オンフルール
　8/22（土）　ブーヴロン・アン・オージュ→
　　　　　　　 サン・セヌリ・ル・ジェルイ→モン・サン・ミッシェル
　8/23（日）　サン・マロ→サン・シュリアック→ディナン
　8/24（月）　モンコントゥール→ル・ファウ→カンペール
　8/25（火）　ロクロナン→ポン・タヴァン→ラ岬→ファ岬→ミリエ岬
　8/26（水）　オレー→バンヌ→ロシュフォール・アン・テール→
　　　　　　　 ブリュエルラン
　8/27（木）　ソーミュール→モンソロー→カンドサン・マルタン→
　　　　　　　ボーモン・アン・ヴェロン
　8/28（金）　シノン→ユッセ城→アゼ・ル・リドー→モントレゾール→
　　　　　　　アングル・シュル・ラングラン
　8/29（土）　ガルジレース・ダンピエール→サンブノワ・デュ・ソ→
　　　　　　　コロンジュ・ラ・ルージュ→ラグロリエール
　8/30（日）　サン・タマン・ド・コリ→サン・レオン・シュル・ヴェゼ
　　　　 　　　ール→ リムーユ→ベナック・エ・カズナック→
　　　　　　　 カステルノー城→ボーリュ・シュル・ドルトーニュ
　8/31（月）　カルダヤック→コンク→コルド・シュル・シェル→
ナジャック
　9/01（火）　ソヴテール・ド・ルーエルグ→モネスティエ→
　　　　　　　 サン・タントナン・ノヴル・ヴァル→ブリュニケル
　9/02（水）　コルド・シュル・シェル→カステルノー・ド・モンミラン
→ ピュイスシ→トゥルーズ・・・本編
　9/03（木）　サラン→ローゼルト→ビュジョル・ル・オー→
　　　　　　　 モンフランカン
　9/04（金）　モンパズィエ→ベルビュス→サルラ・ラ・カネダ→
　　　　　　　 ペリグー
　9/05（土） サン・テミリオン→ボルドー
　9/06（日）　ボルドー滞在
　9/07（月）　BOD→ORY→CDG
　9/08（火）　CDG→NRT→HND→KIX

エリア フランス

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

青線が旅行十七日目（ナジャック→コルド・シュル・シェル→カステルノー・ド・モンミラン→ピュイスシ→トゥールーズ）の行程図です。

旅行十七日目。
ナジャックの朝は深い霧に包まれ幻想的です。観光案内所も霧の中です。

この深い霧なら、近くのコルド・シュル・シェルも霧に包まれ、霧に浮かぶ天空の村の景色がきっととれるだろうと思いました。宿泊したホテルをチェックアウトし、はやる心を抑えて、結構な山道を完全なスピード違反の猛スピードでコルド・シュル・シェルの展望所へ向かいました。

途中霧の中に頭だけが浮かぶナジャックのお城です。この景色も捨てがたかったのですが、今はそれどころではありません。霧が晴れないうちにコルド・シュル・シェルに着かなければなりません。

到着して、走って展望所に行くと、やったー！！まだ霧は晴れておらず、この素晴らしい景色を見ることができました。地元の人なら普通なのでしょうが、旅行者にとってはこの一瞬に出会えることはそうそうあるものではありません。

刻々と霧の姿が変化し、見える景色も変わってゆきます。約1時間ほど霧が晴れるまでこの場で撮影を続けました。自分自身でもかなり興奮しているのがわかりましたが、もう本当に満足感でいっぱいです。

まぁー途中よく車の事故を起こさなかったものです。
ちなみにコルド・シュル・シェルはもっとも古いバスティードだそうです。

次の「フランスの美しい村」カステルノー・ド・モンミラルに行く途中の葡萄畑です。

丘の上にカステルノー・ド・モンミラルが見えてきました。

駐車場から中央広場に行く途中の葡萄畑に囲まれた広大な景観です。

村はヴェール川の左岸の高台に立地しているので周りの展望が開け、要塞としての役割を果たしました。

村内風景です。

古い建物が綺麗に整備され、雑然とした感じは全くなく清潔な感じがする村でした。村全体が豊かなんでしょうか。

レストラン「Auberge des Arcades」で食事中の二人のおじさんが、こっちへ来て座れと盛んに誘ってくれましたが時間がないので遠慮しました。

アルカード広場は主に17世紀前後の古い趣のある建物に囲まれています。

アルカード広場に面した市役所（右側の建物）。

アルカード広場の高級レストラン「Le Ménagier」。こんな小さな村にこんなきれいなレストランが営業しているとは驚きです。ここは星がついているようです。入って食べておけばよかったなーといまさらながら後悔しています。

ローズ広場周辺。

次の「フランスの美しい村」ピュイスシです。この村も周りをぐるっと城壁に囲まれた高台に位置しています。

村内の家、窓枠の色が何ともお洒落な感じです。

こちらの窓枠はまた違った色です。

この村も、元からの住民は少なく、イギリス人やドイツ人やカナダ人が崩れかけた家屋を購入、修理して住んでいる場合が多いとのことです。

カトリック教会「Église Saint Corneille (Puycelsi - Le Village)」。

この教会の内部は濃いブルーが使われてでなかなか印象的でした。

市役所前の大きな広場ではレストランが屋外にテーブルを出し大変気持ちよさそうでした。周りを取り囲む城壁越しに素晴らしい展望が広がっています。

さてトゥールーズを目指します。途中の景色です。

今夜のホテル「メルキュール トゥールーズ サントル ウィルソン キャピトル
Hôtel Mercure Toulouse Centre Wilson Capitole」です。
このホテル、若者で溢れかえるウイルソン広場の庭園（Jardin Pierre Goudouli）傍のトロワ・ジュールネ通りにあり、大変に車の進入路がわかりづらいです。そのため前もってかなりグーグルマップで事前準備をしておき、迷うことなく一発で駐車場に入ることができホッとしました。

このホテル、駐車場を持ちトゥールーズの中心地にあるので大変に便利だと考え予約しました。とにかくどこへ行くにも好立地でした。ホテルの部屋（HPからの借用です）。

早速キャピトル広場に足を運びます。広場ではかなり大きな市が開かれていました。この町は近隣に建築材料となる石がなかったため、テラコッタ・レンガを焼いて建物を建てたので「バラ色の町」という異名を持つそうです。
キャピトル（市庁舎）です。残念ながら間抜けにも中に入るのを失念してしまいました。

サン・セルナン・バジリカ聖堂（Basilique Saint-Sernin de Toulouse）。ヨーロッパ最大のロマネスク建築だそうで、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼地としての役割を果たしてきた教会です。

教会内部。

『神学大全』の著者トマス・アクィナスが眠るジャコバン修道院（Couvent des Jacobins）です。

22本の柱で支えられた天井までの高さは23メートルで、上部はヤシの木のように広がっています。

別料金で入場できる中庭です。綺麗に手入れがされています。

中庭を取り囲んでいる回廊も美しいです。

教会関係者が見学に来て説明を受けていました。

中庭の回廊に面した部屋に描かれた壁画とステンドグラス。
トゥールーズ市内をかなり散策をしましたが、やはり大都会です。ただ僕にはあまり魅力的な街には映らなかった感じがします。もう少し時間的に余裕があったらよかったのかなと思いました。