2021/08/30 - 2021/08/30
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amstrobryさん
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2日目。今日は羅臼岳登山。ホテル裏手の登山口から山頂までを往復する。
山頂までの距離は6.7キロ、標高差1446メートルとこれまで登ってきた百名山の中では少し負担がある。おまけにヒグマの生息域で、緊張感のある登山となる。早朝5時より登山を開始し、14時ごろまでには下山できるよう計画を立てた。
登山後は清里町に向かい周辺の観光をしたのち、翌日の斜里岳登山のため、近隣のホテルに宿泊する。
ホテル5:10…羅臼岳登山…下山13:33
岩尾別温泉~斜里町~清里町
さくらの滝~みどりの湯 ホテル緑清荘宿泊
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー JRローカル 徒歩 バイク AIR DO
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2日目。今日は羅臼岳登山の日。5時前に起床した。窓の外にはすでに登山の準備をしている人が数人。
昨日受け取ったおにぎりを食し、5時10分頃登山を開始した。 -
あいにく空は曇り空で青空は見られない。ただし、雨は降らなさそうなので予定通り登山をすることにした。
ホテル地の涯に宿泊した場合、すぐ裏手に登山口があるので大変便利。
写真は木下小屋。登山口に隣接する山小屋。 -
始めは樹林帯の登山道だった。クマよけスプレーはリュックサックに携行し、いざというときに備える。
つづら折りの道もあるが、全体的には傾斜はゆるやか。急な斜面を想像していたのでちょっと意外。 -
5時44分、オホーツク展望に到着した。標準時間は40分くらいなので少し上回った。山頂まで5.9キロ。
ここ2年、中年体型が進み(BMI30近い)バテやすく、コースタイム通りに行かないことも多くなった。この2年で10キロ以上体重が増えてしまった。痩せようと思うが、それよりも食欲が上回ってしまう。 -
オホーツク展望近くの眺望。木々に遮られそれほど視界は広くはない。
青空はかすかに見えるが、全体的に曇り空で海の景色があまり映えない。 -
オホーツク展望を過ぎた後は尾根沿いの道となる。引き続き樹林の登山道が続く。
太陽が顔を出しはじめ、この後の天気に少しだけ期待。 -
一部急なところもあるが、比較的なだらかな上りが続く。
足元も石が少なく歩きやすい。 -
6時11分、650メートル岩峰に到着。山頂まで5キロ。
岩峰とあるが、大きな岩らしきものはなかったような気がする。
山頂の標高は1661メートルだから、まだ1000メートル以上ののぼりがある。道のりは長い。 -
6時30分、弥三吉水に到着。水場スポット。
山頂まで4.3キロ。
手持ちの登山本では登山口からここまで標準で90分。10分程度ペースが早い。 -
弥三吉水の水場。ちゃんと管から水が注がれており、エキノコックスなどの心配は少なそう。利用はしなかったが、一応煮沸したほうがよいかも。
ここはキャンプ場にもなっており、広めのスペースがあった。 -
引き続き樹林帯の道が続く。傾斜もそれほどきつくなく、着実に登っていることがわかる。
-
6時38分、極楽平を通過。正面には羅臼岳の山頂が見える。
まだまだ標高差も距離もありそう。 -
7時1分、仙人坂を通過。このあたりから少しだけ傾斜がきつくなってきた。
山頂まで3キロ。 -
7時20分、銀冷水に到着。山頂まで2.5キロ。
標準タイムは2時間15分らしい。登山開始から2時間10分、やや差が縮まってしまった。
ここは水場になっているが、小さな沢からくみ上げるため煮沸は必須。 -
銀冷水を過ぎると樹林帯を抜ける。枯れ沢沿いの谷間の斜面を登っていく。
7時34分、大沢入口。山頂まで2キロ。 -
7月半ばころまでは雪渓が残るらしい。傾斜も急なのでアイゼンなどが必要になる。
8月下旬はコース上に雪は無く、安全だった。こういうひらけた場所はヒグマが怖い。 -
陽射しが時おり顔を出す。快晴とはいかないが、かろうじて青空がわずかに見える天気。
植物が生い茂る中、大きな岩がゴロゴロしているコース。傾斜も急で結構きつい。 -
ここを登り切ると羅臼平に到着する。羅臼温泉からの登山道と合流し、山頂を目指す。
岩場のごつい登山道。ロープが張られコースはわかりやすい。 -
8時1分、急な上りを登り切ってあとは緩やかにのぼり、羅臼平を目指す。
振り返ればオホーツク海がひろがる眺望。知床五湖も見える。
快晴だったら最高の眺望だろう。 -
大沢を登り切ると、羅臼岳の山頂が見える平坦な登山道に出た。羅臼平は近い。
ハイマツが生い茂るエリア。
しかし空が曇っているのが残念。 -
石がゴロゴロしているのでつまづかないように注意。
-
8時14分羅臼平に到着。ここから山頂までは1時間程度。もうひと踏ん張り。
登山口からの標準時間は3時間15分。若干リードしている。 -
羅臼平にはフードロッカーが設置されている。
食べ物を放置しておくとヒグマに狙われてしまう。ヒグマに人間の食性を覚えさせないために、キャンプ時など一時的に保管しておく場所だ。 -
羅臼平から山頂までは最後ののぼり。まずはハイマツ帯の登山道を登っていく。
-
やがてハイマツ帯を抜けると岩がゴロゴロした登山道に変わり、さらに傾斜が増す。
-
最後に岩のぼりがあるとは想像していなかった。矢印を頼りに道筋をたどる。
これ、霧が発生していたらコースを追っかけられないと思う。 -
這いつくばって登っていく。画像のように90度曲がる場所もあり、目印がないとしんどい。
普段鍛えている登山者がトントン拍子に上っていくのがうらやましい。
自分は転ばないよう、ゆっくり慎重に進む。 -
岩場を登り切り、山頂が見えてきた。
ただ、山頂手前の断崖がなかなか険しかった。 -
9時17分、山頂に無事到着。登山開始から4時間7分。56個目の日本百名山登頂。
登山口からの標準時間は4時間5分となっており、ほぼ標準時間通り。最近は標準時間をリードできない。過去に作った登山計画を標準時間より遅めに作りなおしている。羅臼岳 自然・景勝地
-
天気の方は雲が多く、ちょっと残念な感じ。ただし、一部に青空が見られるところもある。
しばらく滞在し、雲が切れるのを期待する。 -
山頂からは360度の眺望が得られる。スペースは狭く、岩場がせり立っている感じで、断崖絶壁になっている。高所恐怖症気味なので少し怖い。
画像は羅臼町の風景。
風も強く、岩場に腰かけて天気の推移を見守った。 -
こちらは南側の風景。羅臼湖が見える。
青空が少しだけ広くなってきていた。 -
9時43分、強風の中とどまること25分。青空が広がってきた。
このくらいの写真が撮れれば満足だ。天気は回復傾向なのか、もう少しだけ粘ってみることにした。 -
9時57分。青空が広がるも雲が薄く張りはじめてきた。
今日は14時に岩尾別温泉を出発する予定を立てているので10時に山頂から下山することにした。
青空が一応広がったのでまあ満足だった。 -
山頂直下のくだり、ごつい岩。
足の疲労がたまっているので、下りは慎重に進んだほうが良い。
矢印を見失わないように、慎重におりていく。 -
岩場を抜け、少し植物が見られるようになり、ハイマツ帯の中羅臼平に至るのが良くわかる。羅臼平までは一気に下るような傾斜だ。
-
そして振り返ってみると青空が広がっていた。もう少し粘っていた方がよかったかなと感じつつ下山。10時19分。
-
10時35分、岩場を過ぎハイマツ帯まで降りてきた。
山頂はだいぶ離れた。一応青空をキープしている。 -
こちらは羅臼岳の対岸、硫黄山方面の山々。
羅臼平はまだまだ遠い。10時41分。 -
11時、羅臼平に到着した。
山頂からの標準時間は40分。なんと20分もオーバーしてしまった。 -
山頂にいた時に広がっていた青空もなくなってしまい、再び曇り空になってしまう。
下山方向も曇り空で、青空のもとで登山を楽しむことはできなさそう。 -
羅臼平を過ぎると、大沢の谷間を下っていく。
-
青空だったらオホーツク海の眺望もより楽しめそうだが、曇り空でぼやけた風景。
11時15分。 -
11時32分、銀冷水に到着。ここからは樹林帯のコース。
傾斜はきついところもあるが、緩やかなところが多い。
山頂からの標準時間は90分。おおむね標準時間に縮まった。 -
11時59分、仙人坂を通過。
-
12時20分、極楽平を通過。
曇っているが一応山頂は見えている。 -
12時26分、弥三吉水に到着した。
山頂からの標準時間は2時間。26分オーバー、再び差が開いてしまった。
このあたりで下半身の疲労がたまっており、ペースをゆるめていたと思う。体重の増加により、一歩一歩の負担が重くなっているのかもしれない。 -
12時42分、650メートル岩峰を通過。
-
13時2分、オホーツク展望を通過。登山口までの最後のチェックポイント。
無事に登山口に戻りたいと気持ちが焦るが、転倒に注意し、慎重に歩く。
山頂からの標準時間は2時間40分。約20分オーバー。 -
ちょっとした下りも膝に負担がかかっているのがわかる。往復13キロ以上の登山道は現在の体力ではけっこうギリギリ。
明日も距離は短いとはいえ登山があるので、ちょっと心配。 -
13時33分、登山口に到着。無事に登り終えた。
ヒグマの恐怖はあったが、のぼった感じ生息域はなさそう。他の登山者も行き交うので出くわす頻度はそれほど高くはないのかも。
ただ、万が一のことを考えると熊撃退スプレーはあったほうが良いと感じた。
登山時間3時間33分、標準時間は3時間10分。大きくオーバーした。加齢による衰えもあるが、やはり体重が、、、。 -
昨日宿泊した岩尾別温泉ホテル地の涯。こちらでは前泊者は日帰り入浴の利用が可能。温泉で汗を流し、疲れを取ることとする。
日本で唯一の泊まれる世界自然遺産 秘境知床の温泉宿 地の涯 宿・ホテル
-
下山組としては早い方だったためか、ほぼ貸し切りで利用できた。
湯量豊富な塩化物炭酸水素塩泉。やや温度が高いため、浴槽から出たり入ったりして、ゆっくりとくつろいだ。 -
14時過ぎ、おおむね予定通りで岩尾別温泉を出発する。
名残惜しいが、無事に登山ができたことに感謝しつつ出発。 -
岩尾別温泉への一本道。
麓は青空が広がっていた。知床半島でいい天気だったのはあまりないので、途中フレペの滝とか、知床五湖とかに立ち寄ってもいいかなと迷ったが、次の目的地に早めに移動することにする。
そのため今回はオシンコシンの滝などメジャーなスポットにはほとんど立ち寄っていない。 -
ただ、青空があまりにも見事だったのでプユニ岬にはバイクを止めて、景色を鑑賞した。
夏場の知床でここまで晴れたのは過去の旅行では数少ない貴重な天気。プユニ岬 自然・景勝地
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世界遺産区域からウトロ温泉へ向かう下り坂。ここからのオホーツク海の眺望もなかなか好き。
いい天気だからじっくり観光したい思いもあるが、次の目的地さくらの滝までは岩尾別温泉から70キロ近い道のりのため、このまま知床半島をあとにする。 -
オシンコシンの滝を過ぎると、斜里町の市街地までは海岸沿いの道を淡々と進む。
斜里市街地まで33キロ地点。 -
さて、バイクを運転していて気になったのが空模様。
町に近づくにつれて雲が広がってきた。結構分厚い雲もただよっている。
まさかの雨? -
やや海から離れ町がさらに近づくと、さらに雲が広がってきた。そして、、、
-
斜里町朱円地区(知床斜里駅から7キロくらい)に入ると雨が降り出した。
しかもゲリラ豪雨的な降りかたで雷も鳴っていた。大気が不安定。晴れ予報の中のところによりにわか雨の恐れが的中してしまう。
レインコートはあったが、とりあえずそのままの服装で、20キロ近く離れた清里町にある今日の宿を目指すことにした。 -
本日の宿に到着。
結局雨は清里町のホテルにチェックインするまで降り続いた。
全身びしょぬれ。このご時世、風邪をひくとかなりまずいので、温泉に入って着替えることにした。 -
室内はツインルームを用意してくれた。広々と清潔感があってなかなか快適。
雨は多少弱まってきており、天気予報も回復傾向になっているので、温泉に入って時間をつぶす。
温泉はナトリウム塩化物泉でかけ流し。いい温泉だった。 -
さて、予報通り雨はあがった。
再び外出し今日やり残したさくらの滝見学とと緑の湯への入浴をこなす。
空は曇っているが、雨の心配はなさそう。 -
明日登山予定の斜里岳。登山指数はいまいちだが一応晴れ予報になっている。ただ、雷注意報も出ており油断できない。そして今日の雨。沢登りのあるコースだけにどうなることやら。
そして斜里岳には虹がかかっていた。まだあの辺は雨? -
ホテルからさくらの滝へは約15キロ。国道から離れた一本道を進んできた。
スマホのナビ機能を使うようになってから、紙の地図を詳しく見なくなった。
目的地を指定して、誘導通りに進んでいくと、難なく目的地にたどり着ける時代に。
5年ぶりの北海道旅行における自分の中での変化の一つ。 -
17時15分、さくらの滝に到着。駐車場からは森の中を数十メートル進むと滝が見られるようだ。
-
これがさくらの滝。正直、ここは訪れてよかったと感じた。
何の変哲のない滝をイメージしていたが、サクラマスが滝に向かって遡上しようと何度もジャンプする姿を見られるのだ。
画像ではわかりづらいが、2匹のサクラマスが滝にジャンプしている。
見るなら6月から8月にかけてがシーズン。さくらの滝 名所・史跡
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さて、滝の次は入浴。釧網本線緑駅近くにある入浴施設。
以前から存在は知っていたがJRで訪れるのはダイヤ的に難しく、清里町を拠点にバイクで移動しているからこそ来られた場所。
どちらかというと地域住民向けの温泉施設のようにも感じた緑の湯 温泉
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感染症対策のため、営業時間が通常の21時までから18時までになっていた。
着いたのは終了30分前、ぎりぎり間に合ってよかった。
泉質はナトリウム塩化物硫酸塩泉。かけ流しのようで勢いよくお湯が注がれていた。露天風呂あり。 -
18時前、緑の湯近くの釧網本線緑駅に立ち寄ることに。
川湯温泉駅のとなり駅だが、ここを境に網走管内(オホーツク総合振興局)と釧路管内に分かれる。現在、緑駅を発車する列車は上下合わせて11本。5年ほど前に釧網本線が減便され、網走から知床斜里や緑までの区間便が無くなる前も、この駅から川湯温泉に向かう列車は少なかった。 -
駅だけ撮影しようかと思ったら、タイミングよく上下線の列車が停車していた。
ともに10名前後の乗客数。1両編成だと乗っているように見えるが、鉄道輸送としては少し厳しい。
魅力ある路線だけに今後も末永く運行できるよう、利用者がいてほしい。 -
さくらの滝は思わぬ収穫。サクラマスの遡上に感動の風景だった。
緑の湯もかけ流しで、いい湯加減に満足できた。
薄暗くなった道を走行し、再びホテルに戻った。ホテル緑清荘 宿・ホテル
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素泊まりで予約していたが、館内のレストランが営業中。感染症対策のため宿泊客以外はテイクアウトのみで営業。根室のソウルフードであるエスカロップでお腹を満たした。
さて、明日は最終日。斜里岳を上る。予報サイトによっては10時過ぎから雨予報が出ているのが気になるが、沢登りの不安を抱えながら、明日に備えた。レストラン 槿 グルメ・レストラン
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