たまにはベタな鉄印めぐりvol.7 「北条鉄道。（ついでに鶉野飛行場跡と日本へそ公園）」　～兵庫～

2021/08/28 - 2021/08/28

「鉄印」とは地方鉄道と沿線地域の活性化を目的として、北は北海道から南は九州まで全国40の第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道会社と関係会社が連携して2020年7月から共同で始めた企画です。いわゆる「御朱印」の鉄道版で、該当する路線に乗車すると所定の駅で各社の意匠を凝らした鉄印を記帳してもらえます。
私も2020年11月から「鉄印集めの旅」を開始。今回はそのvol.7をご紹介します。

★「鉄印集めの旅」シリーズ

阿武隈急行・山形鉄道・井原鉄道・鹿島臨海鉄道・伊勢鉄道・信楽高原鐡道・IGRいわて銀河鉄道・三陸鉄道・明知鉄道・のと鉄道
https://4travel.jp/travelogue/11699076
錦川鉄道・肥薩おれんじ鉄道・道南いさりび鉄道・秋田内陸縦貫鉄道・由利高原鉄道・真岡鐡道・わたらせ渓谷鉄道・いすみ鉄道・IRいしかわ鉄道
https://4travel.jp/travelogue/11699086
あいの風とやま鉄道・天竜浜名湖鉄道・愛知環状鉄道・長良川鉄道・樽見鉄道・野岩鉄道・会津鉄道
https://4travel.jp/travelogue/11699833
北越急行・しなの鉄道・平成筑豊鉄道・甘木鉄道・松浦鉄道・南阿蘇鉄道
https://4travel.jp/travelogue/11701670
若桜鉄道・智頭急行（ついでに津山重伝建と津山ホルモンうどん）
https://4travel.jp/travelogue/11706888
えちごトキめき鉄道・京都丹後鉄道。（ついでに富山ブラックと重伝建今庄宿と天橋立）
https://4travel.jp/travelogue/11709811
北条鉄道。（ついでに鶉野飛行場跡と日本へそ公園）
https://4travel.jp/travelogue/11710711

エリア 加西(兵庫)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

本日はJR加古川駅からのスタートです。

新快速より加古川線の中間改札を抜け、ローカル列車に乗車します。

粟生で鉄印めぐり37社目の北条鉄道(粟生～北条町)に乗り換えます。

田園地帯を走り、

途中6つの駅に停車し、

23分で終点北条町に到着です。

駅で1日フリーきっぷ（840円）を購入します。粟生～北条町の片道運賃が420円ですから、ちょうど往復運賃分ということになります。

鉄印を購入します。これで残りは土佐くろしお鉄道・阿佐海岸鉄道・くま川鉄道の3社となりました。このうち阿佐海岸鉄道はDMV（Dual Mode Vehicle）工事中のため鉄印の受付は休止中、くま川鉄道は災害で長期運休中ですが鉄印はWebで購入できる状態です。阿佐海岸鉄道は2021年度中、くま川鉄道も近く一部区間再開の見込みとのことで、せっかくなら乗車してのコンプリートを目指したいですが、はたしてどうなるでしょうか。

兵庫県加西市の玄関口となる北条駅では、タッチで折り返さず駅前の図書館で休憩してから、

1時間後の列車に乗車します。

帰りはいくつかの駅で途中下車をしてみたいと思います。

ということで法華口という駅に着きました。

駅名は「法華山一乗寺への入口」を示しているのですが、

一条寺までは5kmほどの距離があり結構離れています。

んで、その代わりということでもないんですが、

鶉野飛行場というかつて存在していた飛行場跡があるということなので、

歩いて行ってみます。

この周辺には防空壕なども残っていますが、

第二次世界大戦中に元々は川西航空機姫路製作所組立工場の専用飛行場として建設されたのですが、

その後戦況が悪くなるとともに特別攻撃隊の出撃拠点となりました。

紫電、紫電改といったゼロ戦も製造されていたそうです。

ということで、法華口駅より30分程で鶉野飛行場跡に着きました。

滑走路の全長は1,200m、幅60mのものが1本設置されていました。

滑走路跡には何やら白線のようなものが見えます。

もう少し先に進むと資料館などもあるのですが、

さすがにこの暑さでばててしまい、ここで引き返すことにします。2022年春にはミュージアムが整備され紫電改と九七式艦上攻撃機の実物大模型も展示されるのだそうです。

2020年に行き違い設備が設置された法華口駅より、

北条町行き列車に乗車しもう一駅下車しようと思っていたのですが、冷房の効いた車内で寛ぐうち、暑さに負け北条町で折り返し粟生に戻ることにしました。

粟生よりJR加古川線に乗り換え、さらに北上し、

西脇市で下車します。

加西市に隣接し、東経135度線・北緯35度線が交差している日本列島の中心地に位置することから、

「日本のへそ」として町をＰＲしています。

今回はその「日本のへそ」まで行ってみることにします。

谷川行きの列車に乗り換え、

10分程で、

日本へそ公園という駅に到着しました。

1985年国鉄時代に開業し、

当時の駅名板も残されていました。

駅周辺一帯が日本へそ公園で、

駅前には西脇市岡之山美術館があり、西脇市出身の画家横尾忠則の作品を主に展示しています。

加古川線の線路をアンダークロスする歩道を抜けると、

東経135度線と北緯35度線の交差地点を示す、

標柱が建っています。

しかしこの場所は、

平成の時代になってGPSによって計測すると、

若干ずれた場所に交差地点が存在することが判明しました。

加古川を渡り、

対岸の国道175線には「北緯35度線」の標識もありました。

なかなか面白い場所です。

再び加古川を渡り、

公園側に戻ります。

広い敷地に建つのは、

にしわき経緯度地球科学館（テラ・ドーム）です。

時間がないので館内の見学はパスします。

そしてその奥にはGPSで計測した交差地点「もうひとつのへそ」のモニュメントがありました。

1時間程「日本へそ公園」周辺で過ごし、

上り列車で帰宅の途へ。

鉄印めぐりから派生し何が本題かわからなくなってきましたが、割と興味深い1日ではありました。