ファインダー越しに眺める新緑ロードトリップ in 九州★2021　04　3日目【伊万里・鹿島・太良】

2021/04/30 - 2021/05/09

旅行3日目。
今日は宿泊している伊万里を拠点に、ドライブがてら周辺を観光する。
まず最初に向かったのは伊万里から車で1時間強の鹿島にある“祐徳稲荷神社”。神殿・拝殿・楼門など主要建物は総漆塗りされた鮮やかな朱色が印象的で、日本三大稲荷に数えられており、どこもかしこも華やかだった。
その後は海鮮炭火焼専門店でランチをテイクアウトして、“大魚神社海中鳥居“が見える場所に車を停めてお昼を食べた後、コロナ禍で観光客の姿が無い“肥前浜宿“の静かな街並みを歩いて散策し、祐徳稲荷神社の御指定神酒の酒造元である“幸姫酒造”に立ち寄って酒蔵見学＆試飲をさせてもらった。

エリア 太良・鹿島(佐賀)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

10：00にHOTELを出発して、祐徳稲荷神社の無料駐車場に到着したのは11：10頃。
参道の両端には土産物販売する商店街が続いていたけど、緊急事態宣言で観光客が少ないせいなのか、GW中の日曜日なのに大半の店がシャッターを下ろしたままだった。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

今日も天気が良いから暑くなりそう。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

人の姿もまばらで、祐徳稲荷神社に近づくにつれてポツポツ営業している店が増えてきたけど活気が無い。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

ゆっくり10分弱歩いて祐徳稲荷に到着すると、入口付近で写生大会に参加する子供たちが地べたに座り込み、スケッチをしていた。
外苑の東山公園は５万本のツツジを有するツツジの名所でGW辺りはちょうど見頃なはずだけど、今年は花が咲くタイミングが早かったようで終了していて残念。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

京都の伏見稲荷大社・茨城の笠間稲荷神社と共に、日本三大稲荷に数えられている祐徳稲荷神社は、狛犬じゃなく狐信仰。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

1687年創建された祐徳稲荷神社は、鹿島藩主：鍋島直朝の夫人…花山院萬子姫が京都から輿入れする際、京都御所内の花山院邸に鎮座する稲荷大神から分霊されたものとされている。
極彩色の煌びやかな楼門に圧倒されながら神池を渡ると、異世界へ誘われるような気持ちになった。
ちなみに、楼門で社殿を守る随神様は有田焼で造られており、佐賀県らしさを感じる。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

神域境内図をみると背後の山も含めて神社なので、とても広いことが分かる。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

楼門を境内側から鑑賞。
楼門から一直線に延びる石畳を歩いて行くと…

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

御神楽殿と呼ばれる、一般参拝者の諸祈願を行う拝殿がある。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

御本殿を正面から撮りたくて敷地の端まで下がったけど、木々が覆っていて懸造りの全容が見えなかったものの、想像以上に大きい。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

御本殿の下からクネクネ折曲がるように階段が延びているので、のぼって行くと…

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

御神楽殿を上から眺めると、ふくよかな曲線を描いていた。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

階段はまだまだ続くので頑張って足を進めると、御本殿を支える懸造りを間近で見るれる。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

御本殿は、楼門同様に極彩色の美に包まれていた。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

参拝するための列に並ぶと、向拝の天井に2対の鳳凰が描かれていて思わず息を呑んだ（参拝者が続々と階段をのぼってきて混雑し始めたため、真下で写真は撮れなかったけど、鈴紐手前の照明が付いている天井部分）。
祐徳稲荷神社には倉稲魂大神・大宮売大神・猿田彦大神の三神が祀られており、この三神は一般に稲荷大神と呼称され、衣食住の守護神として国民の間に篤く信仰されているそう。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

御本殿正面は、京都：清水寺のような舞台造りになっていて、スペースが広く取ってあるから周辺を一望できる。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

奥の院への入口階段。
ちなみに階段をのぼらずに真っすぐ進むと、地上と御本殿を結ぶ有料エレベーターがあるので、足腰に不安がある人でも御本殿の参拝は可能。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

祐徳稲荷神社を創建した鹿島藩主鍋：島直朝公夫人萬子媛を祀っている石壁社。
自身の姿を映して吉凶を占う水鏡は、怖いのでパス。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

そのすぐ隣に、奥の院までの参道に立ち並ぶ赤鳥居が二筋に平行して続いている。
左側の石造りの鳥居は…

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

小さな祠に突き当たって途中でストップするけど、右側の参道は奥の院まで続く。
ただ、結構な急坂のせいか、少し進んだだけで足底筋膜炎が痛み始めたので、今回は入口でUターンした。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

下りの階段のクネクネ曲がっている。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

神池渡らず奥に進むとあるのが本殿に直行できる有料エレベーター…存在感が凄い。

祐徳稲荷神社 寺・神社・教会

車をで移動して太良方面へ。
海鮮炭火焼が楽しめる“竹崎水産”に着いたけど、ランチタイムで店内が混雑していたので、予定を変更しテイクアウトして海のそばで食べることにした。
ちなみにPayPay支払い可能。

竹崎海産 グルメ・レストラン

水槽内の海産物はどれも美味しそうだったけど、店内を見渡すとテーブルを囲んでいるのは3-4人以上のグループばかりで、私たちみたいに2人だと食べられる種類や量が限られてしまうから、結果的にはテイクアウトで良かったのかも。

竹崎海産 グルメ・レストラン

Menu。

竹崎海産 グルメ・レストラン

【かに飯】550円　
カニの香ばしい香りがフワッと香る♪

竹崎海産 グルメ・レストラン

【かき飯】550円
プリプリの牡蠣が美味しかった。

竹崎海産 グルメ・レストラン

有明海に浮かぶ“大魚神社海中鳥居“。
海中鳥居は海の守り神として30年ごとに建て替えられ長い間大切にされてきたそうで、3基だけかと思っていたら浜にも鳥居が建っていた。

大魚神社の海中鳥居 寺・神社・教会

海中鳥居が誕生した由来は…1693年頃に島に置き去りにされた代官が大魚：ナミノウオに救われ、 感激した代官は魚の名を取って“大魚神社“を建て、岸から約200mの海中に鳥居も建てたといわれている。
海に続く鳥居を眺めていると、なんとも清々しい気持ちになった。

大魚神社の海中鳥居 寺・神社・教会

鳥居が建っている太良町は「月の引力が見える町」といわれ、満干時の潮位の差が他の地域に比べても大きくなる場所。
訪れたときは潮が満ちていたため、鳥居が海の中に点在していたけど、引き潮時には鳥居の下を歩けるのだとか。

大魚神社の海中鳥居 寺・神社・教会

浜に降り立ってみると足元からシャリシャリ…音がしたのは、一面貝殻で埋まっているから。

大魚神社の海中鳥居 寺・神社・教会

“道の駅：太良”。

道の駅 太良 お土産屋・直売所・特産品

新鮮な魚介類はもちろんのこと…

道の駅 太良 お土産屋・直売所・特産品

有明海名物のムツゴロウや、グロテスクなワラスボの干物が販売していた。
夫に購入意思を尋ねたら「顔が怖いから無理」と。

道の駅 太良 お土産屋・直売所・特産品

続いて向かったのは、鹿島にある“肥前浜宿の酒蔵通り”。
観光客が少ないお陰で無料のまちなみ駐車場に駐車出来たけど、コロナ禍じゃなかったら駐車場所探しが大変かも。

肥前浜宿 酒蔵通り 名所・史跡

肥前浜宿には歴史的な町並みが残り、古くから酒造りが行われてきた地域で、600ｍほどの通りには白壁の建物・大型の酒蔵・武家屋敷などが立ち並んでおり、酒蔵通りと呼ばれていて、私たち以外の観光客の姿は無かった。

肥前浜宿 酒蔵通り 名所・史跡

江戸時代から昭和時代にかけて、酒や醤油などの醸造業を中心に発展した地域だから、その名残が感じられるクラシカルな雰囲気が今に残る。

山口醤油醸造場 名所・史跡

軒先に置かれた大きな窯。

肥前浜宿 酒蔵通り 名所・史跡

酒蔵通りには国の登録有形文化財に登録されている建物も多いので、ノスタルジックな雰囲気が漂っていて、コロナ禍でほとんどの店が閉まっていたけど歩いているだけでワクワクした。

肥前浜宿 酒蔵通り 名所・史跡

酒蔵通りから、まちなみ駐車場を通り過ぎて道なりに歩いていくと、【玉ノ香】と文字が書かれた煙突のある飯盛酒造の建物が見えるので、その手前の細い路地を左手に曲がる。

飯盛酒造 名所・史跡

ギリギリすれ違える幅の、水路に並行した細い1本道を進んでいくと…

江戸時代後期に建てられた2階建ての武家屋敷で、巨大な茅葺屋根が特徴の“旧乗田家住宅“に到着した。
ただ、コロナ禍の緊急事態宣言で公開中止の張り紙があり、見学出来なかったのが残念。

旧乗田家住宅 名所・史跡

GoogleMapに従って、まちなみ駐車場から歩くこと15分。
住宅街を抜けた先に稲穂が揺れる田んぼが広がっていて、その隣に…

“幸姫酒造”が建っていた。
酒蔵通りみたいに道が狭くて車が停められなかったら困るため歩いて来たけど、幸姫酒造は車通りの多い道路に面しており、観光バスが停まれる駐車場も完備していたので拍子抜け。
店内を覗くと観光バスの団体客が大勢店内で試飲していたので、密になるのを避けて20分ほど外で待つ。

幸姫酒造 名所・史跡

ツアー客が去った後の店内は、私たちだけだったのでゆっくり説明を受けた。
幸姫酒造は昭和9年に創業した酒蔵で、主要銘柄は屋号にもなっている幸姫には、娘が幸せになるようにという願いが込められているそう。
午前中に訪れた祐徳稲荷神社の御神酒醸造元にもなっている。

幸姫酒造 名所・史跡

飛び入りなのに、酒蔵見学もさせて貰えて嬉しい。

幸姫酒造 名所・史跡

幸姫酒造では、これだけの本数が無料試飲可能（以前はセルフだったけど、今は好みを伝えるとスタッフがおススメをピックアップしてくれる）だったから、日本酒好きの夫が試飲を申し出たので、伊万里への帰路は私がドライバーに。

幸姫酒造 名所・史跡

幾つか試飲して選んだのは、純米吟醸酒【幸姫：むろか　あらばしり】
帰路の途中にあったローカルスーパーで、太刀魚のお造りや有明海産コチの刺身を購入して、晩酌を楽しんだ。

幸姫酒造 名所・史跡

長崎のHOTEL周辺でも頻繁に見かけたけど、佐賀にも東京オリンピック聖火リレーが通過するらしい。
ニアミスはあったけど、どの日程も被らずに済んだので良かった。

ナビが示す道は往路と違って山の中…帰りにもう1度、道の駅：太良に寄って手作りチーズを購入する予定だったのに、ルート変更で掠りもしないし、運転が好きじゃない私は不慣れな山道を走るストレスでいっぱいだった。
明日は、伊万里を離れて多久や佐賀を観光しながら福岡県を目指す予定。
続きは05へ。