プラハからコトルまで★秋の中欧・南下の旅　⑧　（アドリア海・世界遺産の２つの街★スプリット＆トロギール）

2007/10/10 - 2007/11/01

＜秋の紅葉シーズンに、チェコ・プラハから、
モンテネグロ・コトルまで南下＆南ドイツを旅した備忘録です。
クロアチアをメインに、各国の首都を訪れます＞

10/ 9-10　プラハ　（チェコ）
11　ブラチスラバ　（スロバキア）
12　ウィーン　（オーストリア）
13-14　ブタペスト　（ハンガリー）
15-17　リュブリャナ　（スロベニア）
18-19　プリトビッツェ　（クロアチア）
20　スプリト　　　　（　　〃　　）
21　モスタル　（ボスニア・ヘルツェゴビナ）
22-25　ドブロブニク　（クロアチア）
23-24　コトル　（モンテネグロ）
27　シュトゥットガルト　（ドイツ）
26-31　ミュンヘン　　　　　（　〃　）



ボウリングで出るとショックな「スプリット」・・ではなく、

クロアチアに行かれた方はご存知の、「スプリット」の街ですが、
世界遺産の街でありながら、
当時、まだ日本ではそこまで知られていない（と思う）
クロアチア第２の都市。

最近では、クロアチアへ行かれる方も増えてきたので、
同じく世界遺産の街である「トロギール」への拠点としたり、
ドブロブニクへ向かう途中に寄られる方も多いはず。

その当時は、それ程、観光客でごった返すでもなく、
なかなか居心地が良い街で、お気に入りとなりました～。

アドリア海沿いの２つの世界遺産、
「スプリット」と「トロギール」を訪れましたー。

エリア スプリット(クロアチア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

プリトヴィツェ湖群国立公園を満喫した後は、
バスでスプリットへと向かいます。

プリトヴィツェで、無事にスプリット行きのバスを捕まえて、乗車。
途中、休憩所などに寄りながら、約３時間のバス旅です。

車窓からも、なかなか素敵な風景が続きます

そんな景色を眺めているうちに、
気づけば、スプリットに到着～

バスを降りると、早速、「SOBE」勧誘のおばちゃん達に囲まれます。

この「SOBE」、今で言う「民泊」なのですが、
紛争終結から１０年ちょっと、
ちょうどヨーロッパからの観光客が増え始めた頃。

それに対して、ホテルの数が足りてないのか、
部屋の写真や地図を持ったおばちゃん達による、
「宿泊客争奪戦」が当時、繰り広げられていました。

「SOBE！SOBE！」と声を掛けてくるのですが、
今でもやってるんでしょうかねー？

まあ、こちら長旅組としては、
安く、快適に泊まれるので、助かるのですけど、
当たり外れがあるので、条件＆事前確認が必要です。

今回は、駅と港から徒歩３分の立地良し、
TV付きの、奥まった静かなアパート貸部屋だったので即決。
１人なのに、３ベッドという豪華さで、
２泊、お願いしましたー

さて、宿も決まったことだし、暗くなる前に
街にくり出すとします。

駅を超え、まずはスプリット港へ～

スプリットは、アドリア海に面した、港がある街。

なので、船なども数多く停泊しています。

「フヴァル島」や「コルチュラ島」などの、
アドリア海に浮かぶリゾート島へのフェリーなども出てるので、
夏の時期には、ここ港沿いは観光客が多いのかも。

時間とお金に余裕があれば、
アイランドホッピングしてみるのも面白そう～

一旦、港から、旧市街の中へと入ってみます。

クロアチアらしい細い路地を抜けていくと、
「ナロドニ広場」なんかに出ましたー
その後も、素敵な建物を眺めながら、
ぐるっと周遊。

でも、ちょうどきれいな夕暮れ時なので、
一旦、港へと舞い戻ります。

アドリア海越しに沈むキレイな夕陽・・じ～ん・・

オレンジ色の夕陽で、やがてマジックアワーに。

さて、感動もそこそこに、
旧市街散策を再開です。

たくさんの店をウィンドウショッピングしながら、
時には細い路地に迷いこんだりして・・

道が石畳なのが、良い雰囲気ですね～

共和国広場の横の、長～い１本道は、人通りも多く、
帰宅を急ぐ人や、
これからみんなで食事に行こうとする人たちが
歩いているようでした。

でも、もう店仕舞をしている所が多く、
夜に開いているのは、レストランやバーだけの模様。

マイルームへ帰る前に、
港沿いのプロムナードに寄っていきましたー

ライトアップも素晴らしい～

おはようございます。
昨夜はTVなど見ながら、
スプリット住民気分で、部屋でのんびり休みましたー

今日も快晴。
うしろの山脈もくっきり見えます。

朝は、青空市場周辺を散策してみました。

スプリットはかつて、
「ディオクレティアヌス宮殿」（長っ）があった街で、
四角形の城壁にぐるっと囲まれていました。

その宮殿をベースにして、人々が住むようになった珍しい街で、
城壁の外側には、今では露店などが並んでいます。

こちらは生鮮食品など。

その城壁には４つの門があり、
ここは東側にある「銀の門」。

でも、宮殿跡や城壁は、街と一体化して溶け込んでおり、
教えてもらわなければ、
いつの間にか城壁内に入っていて、気づかないかもー

そのかつての宮殿内にあった、
ロマネスク様式の「聖ドムニウス大聖堂」。

この街のシンボルでもある鐘楼は、高さ６０ｍ。
１７３段の階段を登れば、
素晴らしいスプリットの街並みが望めるらしい。

が・・知らずに登らなかったー（泣）

ローマ皇帝ディオクレティアヌスが１７００年前に建てた、
「ディオクレティアヌス宮殿」。

南北２１５ｍ、東西１８０ｍの長方形の敷地で、
１９７９年には世界遺産に登録されました。

その地下へ降りると、お土産コーナーになっていましたー

地下宮殿見学への入り口はその奥。
入場時の記念に、かつての宮殿を再現した絵葉書をもらいましたー

今は地下にある宮殿跡は、
ディオクレティアヌスの私邸として使われていたようです。

元は、１Fだったそうですが、１年に１ｍｍずつ地盤沈下していき、
今では完全に地下空間になってしまったとか・・

長い時代を経て、
「塵も積もれば・・」の逆バージョン、
「床も沈めば、地下空間」ということでしょうか？
ちょっと違うか？

宮殿を見学後、正面の門からプロムナードへと出てきましたー

ここが一番のメインロード？のようで、
海を眺めながら、ゆっくりカフェしたり、
観光客に人気の場所なので、
いつも多くの人で賑わっています

プロムナードの先を、さらにずーと歩いていくと、
桟橋？堤防？みたいな場所があります。

ここがなかなかの撮影スポットで、
スプリットの街と大聖堂と山脈をバックに撮ることができる、
お気に入り撮影スポット。

ランチを食べた後、
本日の午後の予定は・・

「トロギール」の街へとやってきましたー

この当時は、まだ高速道路がなかったのか、
もしくはケチったのか、トロギール行きのバスは、
片側１車線ずつの狭い海岸線の道を、
これでもかーと、ビュンビュン飛ばしていくー

「どうせ抜かすの難しいだろうに・・」と思いながらも、
プチあおり運転で、なぜか先を急ぐドライバー。
そんなに早く着いて休憩したいのか？
クロアチアの運転は荒いな～と思った瞬間。

この日のトロギールの天気は、晴れているものの、
風がなかなか強かった～

海は軽く、白波が立っていましたー

トロギールは、かつての長崎の出島のように、
島になっています。

周りを海と、運河に囲まれているので、
橋を渡って、街に入ります。

敵の侵入を防ぐために、陸から切り離され、
堅固な城壁で囲まれたんだとか。

「聖ニコラ修道院」

島自体は、南北５００ｍ、東西１ｋｍの小さな島です。

「カメルレンゴの砦」

２３００年もの歴史を持っている都市で、
そのため、様々な時代の建造物が混在し、残っているんだとか。

クロアチアを代表する「聖ロヴロ大聖堂」

その貴重さから、１９９７年に世界遺産に登録されました。

トロギールの魅力は、この狭い路地がある街並み。

他のクロアチアの街と比べ、規模も小さく、人も少ない分、
雰囲気のある路地を楽しめます。

結構、入り組んでいるので、
「気になるよね～」という所へどんどん進んでいって、
迷子になるのも路地散歩の楽しみ？

迷ってもどうせ島なので、（失礼）
どこかしらの海沿いに、ひょっこり出るので、ご安心を！

ここにも青空市場が。

生鮮食品だけでなく、
珍しい魚市場も。

洗濯物が干してあるのも、
何か絵になってしまう、トロギールの路地。

もし時間があれば、トロギール内に１泊して、
じっくり「迷い路地散歩」などしてみるのもオススメです！

またもや４５分かけ、バスでスプリットに戻って参りました～

この日は、「キングカズ」こと、三浦知良選手も
かつて在籍していた、サッカー「クロアチアリーグ」の試合日。

そしてちょうど、ここスプリットのチーム、
「ハイドゥク・スプリト」のホームゲームのある日なので、
夕方に、「ポリュド・スタジアム」へと行ってみましたー

このチームには、その５年後、元日本代表の「伊野波選手」が
１年間在籍していたことがありました。

だが、さすがマイナーな「クロアチアリーグ」。（失礼）
調べていた試合時間から変更、早まっており、
着いた時には、もう後半の半ばだった～　（泣）

この時間に来る人はいないためか、
もうチケットブースは開いておらず、無念の帰宅・・

代わりに街中を観光。

やってきたのは「共和国広場」

午前に見た、桟橋の撮影スポットの近くにあった、
崖の上に建てられた伝統的な民家。

表は、ホテルやバーなどに。

またまた夕方に、再度、同じ場所からスプリットの街を眺めます。

ちょい夕暮れの街も素敵だった～

夜には宮殿付近で結婚式なども。

そして何と！
１日遅れでプリトヴィツェから到着した、
目立つバックパックを背負った、旅友０君をプロムナードで発見！

当時は、観光客はそれ程多くなく、
ましてやアジア人はほぼ皆無だったので、
余計に見つけやすかったですねー

来るのは知ってたけど、まさか見つけられるとは！
見どころが集まっている旧市街は、
徒歩でほとんど周れてしまう程の広さだったのが、ポイント高し！

夕食は食べてしまったそうなので、宿に荷物を置いた後、
再度プロムナードで、お茶の約束。

港沿いにあった、PUB&Restaurantにて、
旅友O君との、おしゃべりしながらのカフェタイム。

お互い、疲れていたので、あまり遅くまではいませんでしたが、
「今度はたぶん、ドブロブニク辺りだね」と、
次回の出現＆再会ポイントをなんとなく伝え、お別れしましたー

翌朝はオーナーに、「チェックアウトする」と電話を掛けると、
「鍵をポストに入れといてー」とのこと。

２日間、居心地の良かった部屋とお気に入りの街を離れ、
次は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの「モスタル」を訪れます。

この旅行記へのコメント （4）

• akepi48さん 2021/10/04 19:13:04

  正しくは朝青龍でしたー

  Black7さん、こんばんはー。
  
  えー「聖ドムニウス大聖堂」、
  上らなかったのですか？なんて、
  大聖堂はもとよりスプリットが
  どこにあるかも知らず興味深く拝読しました。
  苦手のカタカナだけど、短いし、
  ボーリングのスプリットと同じ、と覚えれば
  良いのでとっても好印象.☆*の街です。
  
  ちなみに竈門炭治郎の嗅覚が鋭いように
  私も「塔」に対しては嗅覚が鋭く
  100段クラスの塔があるとニオうのですよー
  ↑遅ればせながら最近覚えたて（遅）の
  鬼滅の刃ネタを入れてみました。
  
  沈みゆく「ディオクレティアヌス宮殿」。
  1979年の世界遺産登録って、
  名だたるモンサンとかグランドキャニオンと
  同じ年の登録なのねー。ちりつもの逆を行く格言は
  「いつまでもあると思うな、地下空間」で
  いかがでしょう。
  
  ポリュド・スタジアム、せっかく行ったのに
  残念でしたね。
  
  昔々、大相撲開催中に東京に行く機会があって
  TDLのスターライトパスポート的な
  「遅い時間なら安い」チケットがあるだろうと思い
  17時過ぎに行ったらもう入れません、と
  入場できなかったことがあります(-_-)ﾁｰﾝ
  でも、誰か出てこないかなーと
  熱烈相撲ファンに混じって出待ちしてたら
  白鳳に遭遇しましたー。
  正しくは朝青龍でしたー。大物 (￣ー￣)ﾄﾞﾔ
  ってか、どんだけ昔の話やねん。
  
  O君にも再会したのは以心伝心？
  地球って意外と狭い？次作もお待ちしています。
  
  akepi48

  Black7さん からの返信 2021/10/05 00:01:16

  RE: 正しくは朝青龍でしたー

  akepi48さん、こんばんはー☆
  
  ちょっぴりマニアックなスプリットですが、
  そのシンボルの大聖堂に登り損ねるという凡ミス。
  当時は、まだ「塔の呼吸」を極めていなかったのが、原因かも・・
  
  と、akepiさん、覚えたての「鬼滅ネタ」ですが、
  お馴染み同僚N君も、最近鬼滅を見始めたのようで、
  先に映画を見てしまい、主人公以外は誰も知らず、
  「煉獄さん・・？」が誰かも知らずにブームに今から乗かった模様。
  今では、ネットでネタバレを見てしまわないかに、怯えております。
  
  そんなN君は、「あれは、面白かったよー」と、話題にすると、
  流行りから、だいぶ後に初めて見て、ハマるらしく、
  ３年前は、「マルモのおきて」（←遅っ、芦田愛菜ちゃんもう大人）
  ２年前は、「スターウォーズ」（←最終エピソード９に滑り込み）
  去年は、「龍馬伝」（←「○○ぜよ」が社内で流行。遅っ）
  今年は、「鬼滅の刃」で、割と早め？のブームが到来しています。
  
  ま、そんなN君情報はともかく、
  「いつまでもあると思うな、地下空間」、いただきましたー
  
  旅友O君とは、そんなに広い中心部でもないので、
  朝青龍と遭遇する確率と同じくらいと、思われます。
  
  そんなakepiさんが入れなかった「両国国技館」。
  内部、地下へ潜入したことのあるBlack7のトリビアネタ（←古っ）は、
  「力士は、国技館内のエレベーターは使用禁止」（へぇー）
  「ビール星人じゃなくても気になる、焼き鳥部という部屋がある」（へぇー）
  次回、行かれたら確かめてみてくださいねー 　 (￣ー￣)ﾄﾞﾔ
  
  次作、ついにあれが登場する予定です（←大げさ）
  
  Black7

• cheriko330さん 2021/10/01 17:28:09

  懐かしいスプリットとトロギール｡.:*･☆゜･*

  Black7さん、こんにちは～
  
  「そろそろできるかなぁ～」って思っていました。2都市紹介ですね。
  どちらも行ったことがあるので、懐かしく拝見しました。
  トロギールの青空市場はゆっくり見れたのですが、スプリットは全くです。
  「プロムナード」と「聖ドムニウス大聖堂」を一望の表紙の写真は素敵ですね。
  写真スポットがあったのね。「世界街歩き」でプロムナード沿いの宮殿の
  マンションにお住いの方のお部屋が出ていました。印象に強く残っています。
  BS日テレの番組でも魚市場で、手作りのオイルサーディンを売っている
  おば様を見て会いに行ったけど、その時は、そこそこお年の娘さんだったわ。
  ナロドニ広場も共和国広場も、しっかり行かれていましたね。私は広場が
  好きです。宿泊するとライトアップも見れてゆっくりできましたね。
  またまた、ここで旅友に会おうとは、びっくりです。
  
  クロアチアって石灰岩の山が多いですね。ネウムからプリトビッチェの間に
  あり、たまたま撮っていた山が有名な山だったようでグーグルレンズで
  調べたら「Tulove Grede」って山でした。色々と遊んでると、また行った
  気分になれますね。
  
  トロギールは、こじんまりした街ですね。良かったのですがレースを売る女性の
  方がたくさんいて、しつこかったのを思い出しました。
  KONZUMってスーパーをあちこちで見かけませんでしたか？
  Black7さんの旅行記を見てから、クロアチアへ行きたかったわ☆彡
  素敵な週末を♪
  
  　cheriko330

  Black7さん からの返信 2021/10/02 11:28:33

  RE: 懐かしいスプリットとトロギール｡.:*･☆゜･*

  cheriko330、こんにちはー☆
  
  再びクロアチア編に戻りまして、
  cherikoさんも行かれた、「スプリット＆トロギール」。
  
  cherikoさんの旅行記の表紙は、「ナロドニ広場」の写真ですねー
  自分はかろうじて１枚だけ撮ってありました。
  その他も「共和国広場」とか、その横の道とか、
  同じスポットに行かれてましたね。
  
  季節的なせいもあるのか、自分の時より人がだいぶ多い気がします。
  でもあれから、観光客もさらに増えたんでしょうね。
  ドブロブニクは当時も多かったですけど、
  スプリットはほとんどが地元の人で、宮殿の見学なんて、ガラガラ。
  第２の都市でありながら、のんびりした雰囲気の港街で、
  お気に入りのスプリットだったのですが、
  今はすごい人だらけになってたら、ちょっとイメージ変わっちゃうかも・・
  
  「世界街歩き」のスプリット編、見た記憶があります。
  宮殿＆城壁内にも人が住んでいるなんてー。
  でも、城壁と街が見事に溶け込んで、一体化してる、
  おもしろい街ですよね。
  
  トロギールも素敵な街でした。
  自分の時は、観光客も少なく、レース売りの女性たちはいなかったですねー
  いても、相手にされなくて、気づかなかったか・・？
  トロギールは、路地が１番素敵だったのが印象的でした。
  
  KONZUMのスーパー、たしかスプリットで、水とかお菓子とか、
  朝食を買いに行ったのは覚えてます。
  でも、クロアチアの有名チェーン店だとは知りませんでしたー
  
  緊急事態宣言が解除されて、嬉しさと同時に、ちょっぴり不安も・・
  でも、気を付けながらちょこっと、お出かけしようかなーとも思ってます。
  
  Black7