又　あつみ温泉へ　('20/09 東北　No4)

2020/09/23 - 2020/10/02

東北旅9泊10日
相棒はコロナで長期休暇中
GOTOの勢い借りて喧嘩しながらの長い旅行でした。

巡った先は
花巻南温泉
古牧温泉
下風呂温泉
龍飛崎温泉
男鹿温泉
あつみ温泉
銀山温泉
かみのやま温泉


No4は
あつみ温泉
の記録です。

エリア 温海（あつみ）温泉(山形)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー Peach
• 旅行の手配内容: 個別手配

2020/09/29　09:53
男鹿温泉　"別邸　つばき"　を後にして30分
秋田県男鹿市脇本
"寒風山"へ上がって来ました。

少し霞んではいますが、ここからの景色は素晴らしいです。

寒風山は芝生の山なので、
芝の緑と海の青、
ひと味もふた味も違います。

(バイクに乗られる方なら、特にお勧めです
　上って行く間に感じる視界の広がりは独特のものがあります)

山頂には回転展望台、レストラン、売店があります。

男鹿半島や八郎潟、干拓地、日本海の海岸線等々
360度見渡せます。
男鹿半島で一番好きな場所です。

眼下に見えるのは八郎潟の干拓地です。
基はこの一帯は
滋賀県琵琶湖に次ぐ日本第2の広さを誇る八郎潟という湖だったそうです。

検索すれば世紀の大事業「八郎潟干拓」と出てきます。
戦後の食糧不足を解消するために、国の事業として農地を増やす計画が進み
湖面積の約80パーセントを干拓。
干拓計画が進められたのは昭和31年
事業が完了したのが昭和52年3月
20年の歳月と約852億円を投じ
干拓地が完成したそうです。

問題もありそうですが、見る限り肥沃の地って感じです。

寒風山を後にし、
ここは　"鳥海ブルーライン"
海は広いな　大きいな、、、です。

鳥海山 鉾立展望台
初めて来たのですが、広～い大きな駐車場があります。

富士山5合目にも広い駐車場がありますが、
ここも同様に人が大勢集まる場所なのでしょうか？

霞がとても残念です。

駐車場から少し上がると、なにやら工事中。
お手洗いだった建物の取り壊しのようです。

横にはビジターセンターと山荘のような宿泊施設があります。
そういえば、登山客が目に着きます。
・・・私のように景色だけを眺めに来る人だけじゃないんですね。
私は登山のことはさっぱり・・・
ここは鳥海山登山基地らしいです。

赤トンボがいっぱい、
秋が近いようです。

山居倉庫
酒田市山居町1丁目1番8号

先ほどまで居た鳥海山がはっきり見えます。

山居倉庫は山形県酒田市の有名観光処です。

かつて北前船による交易で栄えた港町。
その繁栄を支えた、
庄内地方の米の保存用倉庫として使われたのがここ山居倉庫。

大量の米の輸送に活躍したとされる小鵜飼船（こうがいふね)が
復元展示されています。
こんな船が当時コメの運搬に活躍していたねですね。

昔は北前船のお米の積み込みに活躍していた倉庫前の川ですが、

今では観光用の屋形船が行き来しているようです。

倉庫裏へ回ります。
樹齢150年を超えるケヤキ並木
誰もがここに来れば、
こんな感じの写真を1枚は撮っていると思います。

もしも、
ここは何処でしょうクイズが出れば一番に答えます。
"やまにそうこ"って、、、
ブー
いつからかずーっと　やまにそうこって思い込んでいました。
"さんきょそうこ"なんですって、　　恥ずかしいです。

このケヤキは倉庫を風、西日、風雪から守るために植えられたといいます。

150年前にケヤキを植えた方は
この木がこんなにも人気物になるなんて想像だにしなかったでしょうね。

全12棟の倉庫群
内9棟には、お米が10,800トンも収容可能なのだそう。
秋には収穫されたお米を運ぶ風景を見ることが出来るそうです。
(ちなみにコメ1トンが米俵16.7個分
　　→→→10,800トンって　米俵が180,360個　どちらもピンとこないわ)

倉庫の一部にはお土産店もあります。
「おしん」のロケーション舞台にもなったとかで
人形作家大滝博子さんの作品で
おしん人形ギャラリーというのが楽しめます。

なんとも、ほっこりです。

山居倉庫を後にして約1時間
あつみ温泉　"たちばなや"　にチェツクインです。
お部屋からは池が見え、
お茶菓子を頂きながら一息です。

池の向こうには離れの一棟が見えます。
こちらから見えるという事は
向こうからもこちらが見えるという事です。
幸い空室のようでした。

あつみ温泉
山形県鶴岡市湯温海丁
お宿　8件ほどの温泉街です。

前回桜の時期に"萬国屋"へ泊り
好印象だったのでここ"あつみ温泉"を宿泊地に選びました。

川沿いに目立つ大きなお宿
手前　”たちばなや”　
奥に　　”萬国屋”

あつみ温泉の話が出ると、
私は　”たちばなや”派　”萬国屋”派　みたいなのを耳にします。

ということで、
今回はどの派閥に属するか決める為　"たちばなや"に初宿泊です。

相棒の希望で離れを予約しました。
お部屋は"初音"
離れと言っても想像とは違いました。

離れ棟(環翠荘全10室)というのがあり、
各部屋は廊下で繋がっています。
廊下にはそれぞれお部屋への入口があり、
池のある中庭をＬ字に囲んだ離れもどきの建屋です。

お部屋での写真はありません、
多分、好みではなかったからです。
池に面した場所にイス・テーブルがあります。
どっしりした椅子はひじ掛け部分まで白の椅子カバーで覆われていて、
ちょうど、華麗なる一族の一幕に出てきたような雰囲気です。
全体にあまり日の差さないお部屋のようでした。

特記するなら、
相棒が一番喜んだお手洗いです。
男性専用の立派な小便器がついていた事、
これには私も、今時ナント、と驚きました。

食後の夜散歩です。
川沿い、流石に夜はもう寒いです。

お隣の"萬国屋"の前まで来ました。
決定です、
私は"萬国屋"派です。

3年前に宿泊したお部屋を見上げます。
この間このお宿は、
地震被害あり、多額負債ありでしばらく銀行管理になっていたそうですが、
今は かみのやま温泉古窯系列になっているそうです。

2020/09/30　08:30
初めての離れの宿泊体験でした。

今日は、今回の旅行で一番楽しみな　"銀山温泉"へ向かいます。

あつみ温泉　"たちばなや"を後にして約1時間、
山形県鶴岡市羽黒町 川代東増川山 １０２

ここは"スタジオセディック 庄内オープンセット"

実際に映画、テレビ撮影で使用されたオープンセットが保存されていて、
見学できます。

さっそくですが、写真　"鶴乃湯"
映画　"おくりびと"　2008年の撮影に使われました。
山形県鶴岡市にあった　"鶴乃湯"は2009年に廃業し
2010年にこちらのセットスタジオに移築されたようです。

入って先ず驚いたのは、
棺が置かれていた事。
予期せぬ出来事に足が止まりました。

事情を呑み込んで棺の側へ、
どうぞ、ご自由にお入りくださいと書かれていたと思います。
いえいえ、私は現実味を帯び過ぎていて無理でした。
相棒も同じく・・・

・・・

ところで、
おくりびとの中で"鶴乃湯"のシーンって思い出せないのです(*_*;

月山山麓に位置する広大な敷地（26万4千坪）に点々と保存されているセットです。
周遊バスがあり、モデルコースへ進みます。

宿場町エリア
「勇者ヨシヒコシリーズ」「殿、利息でござる！」「彼岸島デラックス」「るろうに剣心 京都大火編」「超高速！ 参勤交代」「十三人の刺客」 他

裏側はこんな風です。

・・・

・・・

るろうに剣心　京都大火編
で使われた衣装です。

演出で汚れを醸し出しているのか、
風化して汚く見えるのか、
触ったら、虫さんが移って来そうです。

・・・

・・・

何かで見たことある、、、

農村エリア
おしんの家が見えてきました。

おしんの生家です。

あと少しすれば稲刈りの季節、
貧しいのは嫌ですが、
この雰囲気好きです。

じっさま、ばっさま、みんなが囲んだこの囲炉裏、
こんなシーン覚えています。

中はボロボロ、機材はブラウン管、

おっしゃってました、
広い敷地内に点在するオープンセット
かなりの維持管理費がかかるのだそうです。
コロナで撮影もストップ、見学もまばら、、、

早く、次の映画撮影の予定が入ればいいですね。

漁村エリアへ

殿、利息でござる！の撮影現場
撮影：2015年7月～8月
公開：2016年5月14日

今、アマゾンプライムビデオで、見終えました。
とても、楽しめました。
実際のセットスタジオへ出向、歩き、写真を撮ったので、
臨場感たっぷり、
このシーン、あのシーンと写真を振り返ります。
映画みてからの撮影現場もありですが、
逆も十分にありです。

当時の撮影時の様子が書かれています。
伝馬屋敷に町人が集められる夜の撮影シーンです。

7月末日に集まったエキストラは約200人
夜8時からの撮影に着物に着替え始めたのは昼12時から
スクリーンに映らない方も多いようです、
それでも俳優さんを近くで見れるという思い出に参加されるようです。
照明に沢山の虫が集まり翌日路面が黄金色の虫たちで埋め尽くされた。
とあります。

黄金色の虫たちって、コガネムシかな、タマムシかな、
路面が虫の死骸で一面光って見えたのかな、、、

200名も集まったというのはこの場所？

仙台藩の7代藩主・伊達重村役の羽生結弦選手
宮城県仙台市出身であるという“地元愛”での出演だったそう。
キャスト陣の誰もが、
撮影当時になるまで羽生結弦選手が現場にやって来るのを知らなかったそうです。

リハーサルの途中にひょっこりと羽生結弦選手が姿を表した時、出演者全員がアッと驚いたそうです。

次回ここに来れる時があれば、
映画撮影が行われている時に是非来てみたいです。

カマキリさん
いったい　どうなってるの？

この後今宵の宿"銀山温泉"へ向かいます。

この旅行記へのコメント （2）

• olive kenjiさん 2021/06/21 07:26:47

  東北名温泉巡り10日間に驚く

  だいこくさんには恐れ入りました。本当に温泉大好き人ですね。
  好きだからといっても東北の名温泉を10日間も訪ねて行く人いますか。
  
  この旅程の中で行った温泉は、30年前に行ったあつみ温泉とかみのやま温泉だけです。
  団体旅行でしたが、萬國屋さんの施設、おもてなしに感銘し、苦境の日本旅館内にあって、この旅館は前途洋々なりと思っていました。
  ところが、この旅行記で萬國屋さんも身売りしたと知り、驚きました。
  買収された名旅館も新経営者の元、とんでもない旅館に成り下がっているのを目にしますが、古窯さん系列になったと知り、サービスの本質は変わっていないと信じております。
  
  鶴岡はその団体旅行で行きましたが、まだ若く藤沢周平などの知識もなく見学していたので今になって悔やまれ、絶対今度は十分な知識を持って再訪したいと思っています。
  特に映画好きの私は、この旅行記の写真がとても興味深く、なおさらというか必ず再訪してみると決断しました。
  私もおくりびとの銭湯の場面が思い出せません。余貴美子さん演じるおばさん事務員がよかったな～が記憶に残っています。
  
  私は温泉マニアでもありませんので、10日間の温泉巡りなんて無理無理。せめて再訪の鶴岡と写真で憧れる銀山温泉には行ってみたいと思っています。
  でも、行ったことのない恐山やむつ市（会津藩が移住した悲劇の地）にも行ってみたいし、どうしましょうと考えている最中でございます。
  
  次は銀山温泉の旅行記ですかね。私の夢をぶち壊さないような旅行であることを願ってお持ちしております。

  だいこくさん からの返信 2021/06/21 12:30:40

  Re: 東北名温泉巡り10日間に驚く

  wild　kenjiさん、毎回いち早くに旅行記録見て下さって
  ほんとありがとうございます。
  それも、朝早くにですね、ちゃんと寝ておいでですか？
  ちょこっと心配しましたが、
  鶴岡へ再訪すると決意なさるぐらいなら大丈夫かと安心です。
  
  確かに温泉大好き人間なのですが、お湯の云々を語る知識は全くありません。
  何が好きと言って、温泉街の雰囲気が好きなのです。
  温泉街には色んな人が来ては去っていく、
  色んな人が残していった独特な何かを感じるのです。
  思い出であったり、思いであったり、喜び、悲しみ・・・
  もし、独り身であればどこかの温泉旅館の仲居さんになりたかった程です。
  
  萬國屋はいい旅館ですよね、
  評価に☆１なんての見るとなんで！と悲しくなっていた矢先です。
  wild　kenjiさんと同じ感覚で良かったです。
  
  何年か前鶴岡駅横のラーメン屋さんに居る時
  隣の方が藤沢周平が好きで記念館へ来たと
  おっしゃっていました。
  当時は知らなくて誰？って思ったの覚えています。
  今なら「たそがれ清兵衛・蝉しぐれ」なら知っています。
  
  東北は行きたいところ満載です、
  よーく吟味して計画立てて行って下さいね。
  
  銀山温泉の記録書くのが怖いです・・・
  だいこく